皆さんこんにちは、アギョウです！
今回は東海ステークスの追い切り診断となります。
それでは早速ハギノアレグリアスから見ていきましょう。
ハギノアレグリアス【A】
近走で唯一崩れた3走前のアハルテケステークスの時は、併せ馬を入念にするなど、明らかに長期休養明けでジックリ乗り込んでいるという感じがありましたが、単走中心に切り替えた前々走から順当にパフォーマンスアップ。今回も単走中心の調教内容で3走前のようなことはないでしょう。
最終追い切りも軽く肩ムチを入れただけで、手前を替え、一気に加速していく動きも出来ていました。ムチへの反応も素早く、今の状態の良さを伺わせます。前走や前々走も同じぐらいの加速ラップを踏んでいるので、ここに来ての大幅な上積みまではないですが、しっかり好調キープでしょう。前走ぐらいは問題なく走れそうです。
クリノドラゴン【B】
この馬が良い走りをした前走や前々走は、CWでラストまで失速することなく走れていましたが、今回は一杯に追ったにも関わらず、最終、1週前ともに終い失速する形になっていました。特に前走の最終追い切りなんかは、ラスト2ハロンを12.0-12.0というラップで走れていただけに、12秒台中盤が目立つ今回はどうでしょうか。前走ほど絶好の状態にはないように見えます。
この馬はダート馬らしく、あまり調教では動かない傾向にある馬です。武器はスピードよりスタミナと見て間違いありません。近走は時計の掛かる地方の競馬場で頑張っていますが、地方よりスピードの出やすい中央のダートでどうかというのも気がかりです。おそらく中央よりも地方のダートでこそというタイプです。今回はハイペースのスタミナ勝負になればという感じでしょう。
オーヴェルニュ【B】
近走の中では良い走りだった3走前のシリウスステークスの時は最終、1週前ともに終い11秒台中盤をマーク。併せ馬でも、芝の短距離重賞で頑張っているタイセイビジョンに食らいつくような走りが出来ていました。
それが案外な結果となっている近2走は、全体時計を速くして粘り込むような調教に変わっており、併せ馬はそもそもやっていません。今回の最終追い切りもCW79.8秒という全体時計を出して、全体重視の調教になっています。終い重視でやった1週前追い切りも終い12.3秒が精一杯という感じで、シリウスステークスのような鋭い末脚は使えていませんでした。併せ馬も全くしていないですし、これはどうでしょうか。本来の状態にない可能性が高いです。
ここは能力の高さと、舞台適性の高さでどこまで頑張れるかでしょう。
アイアンバローズ【A】
この馬が全く能力を出せなかったと思われる宝塚記念の時は、CWの最内を使っての調教でした。時計以上に負荷が掛かっておらず、本来の調子になかった可能性が高いです。それが今回はCWの大外を使っての調教になっており、宝塚記念のようなことはないでしょう。近2走も状態自体は良かったと見ているだけに、ここに来ての上積みまではないですが、近走の好状態はキープしています。ダート適性については疑問ですが、状態自体は良さそうです。
ウェルカムニュース【A】
最終、1週前と併せ馬で遅れていますが、この馬は勝った前走も併せ馬で遅れていました。併せ馬の遅れについては、そこまで気にしなくても大丈夫でしょう。それよりも最終追い切りの坂路でラスト2ハロン24.3秒という時計を出しましたが、これは近走の中でも最も速いものでした。動きとしても終いの伸び脚は、近走の中で最も良いものだったと思います。この馬なりの好状態はキープしていそうで、この馬の能力は問題なく出せるでしょう。
ヴァンヤール【A】
最終追い切りで坂路51秒台が出ました。3勝クラスを勝った時や、OPクラスで初めて馬券になった時も、最終追い切りで坂路51秒台の速い時計を出していました。今回の最終追い切りは、流石に全体時計が速かったこともあり、終いは失速していましたが、この馬なりに悪くない状態にはありそうです。前走以上とは言わないですが、前走ぐらいは走れていい状態でしょう。
ゲンパチルシファー【B】
元々あまり調教は動かないタイプですが、今回はいつも以上に調教で動いていません。重賞を勝った前走なんかは終い12秒台後半でしたが、終い最速の脚は使うことが出来ていました。それが今回は終い13秒台にアッサリ失速しています。間隔が空いた影響が少なからずありそうで、前走ほど良い状態にはなさそうです。
サンライズウルス【A】
この馬も元々あまり調教では動かないタイプで、併せ馬で遅れるのも珍しくありません。勝った前走も最終追い切りで併せ馬に遅れていたほどです。それが今回の最終追い切りは併せ馬で遅れていません。ここに来てグッと良くなった感じまではないですが、この馬なりの好状態はキープしていそうです。ここも前走や前々走ぐらいは走れるはずです。
スマッシングハーツ【B】
1週前にCWで速い時計が出ていますが、この時は道中で速くなったり遅くなったりを繰り返して、かなりチグハグなラップ構成になっていました。最終追い切りの動きを見ても、抑えるのが大変という感じで、折り合いに怪しいところを見せていました。前走から大きな休養を取らずに攻めた調教をしているせいか、かなり気性的に難しくなっている印象を受けます。速い調教時計は出ていますが、万全の状態にない可能性が高そうです。
ディクテオン【B】
今回の最終追い切りは一杯に追われていましたが、併せ馬で劣勢の手応えでした。勝っている近走も併せ馬でちょくちょく遅れていましたが、これらは遅れても仕方ないという感じで、馬なりのまま併せ馬で遅れた形でした。今回のように一杯に追ったのに、併せ馬で遅れそうになったのは2勝クラスで大敗した4走前以来となります。連勝している近走のような状態にはなさそうで、状態的にはどうでしょうか。
デルマルーヴル【B】
この馬が重賞で頑張れていた頃は、南Wなど高い負荷をかける調教が出来ていましたが、今は坂路のみで仕上げる形になっています。全盛期のような状態にはないでしょう。前走と比べても、前走は坂路で併せ馬を突き放すような動きも出来ていましたが、今回は併入までになっています。ここは良くて前走同様。個人的には前走より少し下の状態ではないかと見ています。
ハヤブサナンデクン【S】
この馬が人気を裏切る形になったシリウスステークスの時は、一杯に追ったにも関わらず、終い失速する形になっていましたが、今回は軽く仕掛けただけで終いまで失速することはありませんでした。併せ馬も楽々と突き放しており、ムチへの反応も速かったです。今回は割りと間隔が詰まっての出走になりますが、その中でも負荷の高い調教が出来ているのは素晴らしいと思いますし、これは近走から一変があってもおかしくありません。個人的には圧勝だった4走前の三宮ステークスと比べても遜色ないように見えます。状態としては万全でしょう。
プロミストウォリア【S】
この馬が唯一不甲斐ない走りだった4走前の時は、最終追い切りは本当に軽く流す程度で挑んでいました。それ以外の高いパフォーマンスで安定している時は、最終追い切りまで坂路である程度の負荷をかけていました。間隔が詰まっての出走ですが、今回も最終追い切りまで坂路である程度の負荷をかけていますし、引き続き高いパフォーマンスを出せる状態でしょう。むしろ今回の最終追い切りで見せた加速は素晴らしいの一言で、自ら手前を替えて、ラスト1ハロンで0.9秒もの加速を見せていました。これは近走でも最大の加速です。圧勝だった前走と比べても遜色ない状態。むしろそれ以上があっても不思議ないように見えます。今の充実ぶりが目を引く1頭です。
マリオマッハー【B】
元々あまり調教は動かないタイプですが、今回も終い13.5秒まで失速するなど、相変わらず調教では動いていません。今回は叩き2走目になりますが、特に変わった様子はありません。ここは良くも悪くも近走同様。大敗が続いている近走ぐらいの状態で、どこまでやれるかです。
ロードレガリス【B】
最終、1週前と一杯に追われたにも関わらず、併せ馬で遅れていました。5走前、アルデバランステークスを勝った時は、併せ馬で楽々先着する動きが出来ていただけに、これはどうでしょうか。一杯に追ったのに併せ馬で遅れるというのは、大敗した3走前と同じです。間隔が空いた影響が少なからずありそうで、何度か使ってからになりそうです。
