【天皇賞秋2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は天皇賞秋が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 6- 2- 1- 1/ 10 60.0% 80.0% 90.0% 157 117
2番人気 1- 2- 2- 5/ 10 10.0% 30.0% 50.0% 31 75
3番人気 1- 1- 1- 7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 34 53
4~6人気 2- 2- 5- 21/ 30 6.7% 13.3% 30.0% 88 80
7~ 人気 0- 3- 1- 93/ 97 0.0% 3.1% 4.1% 0 20

天皇賞秋はG1の中でも、特に堅い傾向にあります。

1番人気が勝率60%、複勝率90%。それ以外の人気どころも高めの水準になっており、あまり人気薄からの好走はありません。比較的堅い傾向にあるG1の中でも、天皇賞秋は特に堅い決着が多いレースかなと思います。

今の日本競馬は2000メートル前後に強い馬が多いこともあって、近年の天皇賞秋はG1の中のG1。その時のオールスターのようなレースになることが多くなりました。今の競馬界を引っ張るような有力馬たちによるハイレベルなレースとなり、人気薄が付け入る隙は中々ないわけです。

G1の中のG1である天皇賞秋は、順当な決着になりやすいです。

枠順データ

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 3- 0-12/16 6.3% 25.0% 25.0% 10 35
2枠 1- 1- 0-16/18 5.6% 11.1% 11.1% 61 40
3枠 1- 0- 3-14/18 5.6% 5.6% 22.2% 18 42
4枠 5- 0- 1-13/19 26.3% 26.3% 31.6% 145 75
5枠 1- 3- 1-15/20 5.0% 20.0% 25.0% 18 44
6枠 0- 1- 1-17/19 0.0% 5.3% 10.5% 0 23
7枠 1- 2- 2-18/23 4.3% 13.0% 21.7% 6 64
8枠 0- 0- 2-22/24 0.0% 0.0% 8.3% 0 22

天皇賞秋は、内枠有利かなと思います。

まず詳細な枠順別データを確認すると、これと言って大きな傾向があるようには見えず、4枠の過去10年5勝が目につく程度ですが、これをザックリした枠順別データで見ると傾向は見えてきます。

枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 8- 4- 4- 55/ 71 11.3% 16.9% 22.5% 61 49
5~8枠 2- 6- 6- 72/ 86 2.3% 9.3% 16.3% 5 39

1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見た時に、内枠が勝率から複勝回収率まですべてにおいて外枠を上回る成績になっていました。こういう括りで見ると天皇賞秋は内枠有利ではないかと思います。

天皇賞秋が行われる東京芝2000は、スタートしてすぐにコーナーがあるため、外枠だとどうしても最初のコーナーで大きな距離ロスが発生してしまいます。同じくらいの能力であれば内枠有利になるのも当然です。

ただ先程も言ったように天皇賞秋はG1の中のG1です。内枠有利というのはあくまで能力ありきの話しで、競馬界を代表するような本当に強い馬であれば外枠だろうと問題なく好走できますし、ちょっと能力的に微妙な馬で内枠という理由だけで好走できるようなレースではありません。

同じくらいの能力の馬がいれば内枠の方が良いと思いますが、あくまで能力ありきだということには注意しなければなりません。

脚質・上がりデータ

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 0- 1- 2- 7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0 104
先行 4- 4- 2- 28/ 38 10.5% 21.1% 26.3% 30 40
中団 6- 4- 3- 51/ 64 9.4% 15.6% 20.3% 58 53
後方 0- 1- 3- 40/ 44 0.0% 2.3% 9.1% 0 19
マクリ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

天皇賞秋は東京競馬場らしく、末脚勝負の一戦です。

脚質のデータを見るだけでは先行・中団の真ん中辺りから競馬をする馬が良いな程度しか分かりませんが、これを上がりのデータを見れば一目瞭然です。

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 4- 5- 1- 3/ 13 30.8% 69.2% 76.9% 247 203
3F 2位 2- 1- 3- 3/ 9 22.2% 33.3% 66.7% 52 104
3F 3位 2- 1- 0- 5/ 8 25.0% 37.5% 37.5% 60 42
3F ~5位 1- 0- 2- 21/ 24 4.2% 4.2% 12.5% 15 43
3F 6位~ 1- 3- 4- 95/103 1.0% 3.9% 7.8% 3 18

上がり1位の馬が連対率69.2%、複勝率は76.9%。上がり2位も複勝率66.7%ということで、速い末脚さえ使えば高い確率で馬券絡みしています。逆に上がり6以下になると好走率はもちろん回収率も悲惨なものになっています。

このレースは、どの馬が最後の直線で良い末脚を使うかを予想するレースと言っても過言ではありません。東京競馬場らしく最後の直線に入って速い末脚を使えそうな馬から狙っていくべきでしょう。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、天皇賞秋は、

・G1の中でG1で順当な決着が多い
・能力が同等レベルであれば内枠有利
・東京競馬場らしく末脚勝負の一戦

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の天皇賞秋にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走クラス・着順データ

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
G1 5- 7- 4- 20/ 36 13.9% 33.3% 44.4% 33 87
G2 5- 3- 6- 88/102 4.9% 7.8% 13.7% 35 36
G3 0- 0- 0- 12/ 12 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
OPEN以下 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

前走G2以下で4着以下だった馬は過去10年で勝っていません。

まず前走クラス別のデータを見てもらうと、G1の中のG1だけであって前走でもG1を走っていた馬、G2を走っていた馬が馬券圏内を占めており、前走G3以下だった馬は過去10年で一頭も馬券になれていません。

前走G2以下 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 2- 1- 2-14/19 10.5% 15.8% 26.3% 34 47
前走2着 2- 1- 1-11/15 13.3% 20.0% 26.7% 127 75
前走3着 1- 0- 2- 9/12 8.3% 8.3% 25.0% 91 71
前走4着~ 0- 1- 1-54/56 0.0% 1.8% 3.6% 0 14

さらに前走G2だった馬を深掘りして見ていくと、前走G2で4着だった馬も過去10年で勝てていないことが分かります。前走G2から好走した馬の殆どは前走馬券圏内を確保していた馬たちでした。

やはりスーパーG1だけあって前走G3以下、前走G2で4着になってしまうようでは単純にココでは能力的に厳しいのでしょう。ここは前走G1を走っていた馬。G2からなら馬券圏内を最低限馬券圏内を確保するぐらいの能力は必須になってくるでしょう。

キャリア①データ

G1で1年以上連対していない馬は苦戦傾向にあります。

人気データのところで言ったように今の日本競馬は2000メートル前後に強い馬が多いこともあって、近年の天皇賞秋はG1の中のG1ともいえるレースになったのですが、それに伴って必要となる能力の高さも上がってきています。

実際に過去10年の勝ち馬とその馬の直近での実績をみると、かつてはスピルバーグやジャスタウェイのように、まだG1で主だった実績がなくても勝つことが出来ていましたが、近年は直近1年以内にG1連対経験があった馬ばかりになっていました。

ここでは直近1年以内にG1で連対できるほどの実力と勢いを兼ね添えているようなG1でも間違いなく通用するレベルの能力を見せてなければ厳しいでしょう。

前走上がりデータ

前走上がり 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 7- 2- 2-21/32 21.9% 28.1% 34.4% 103 54
3F 2位 1- 1- 0-16/18 5.6% 11.1% 11.1% 61 47
3F 3位 1- 0- 2- 8/11 9.1% 9.1% 27.3% 12 43
3F ~5位 0- 3- 2-21/26 0.0% 11.5% 19.2% 0 52
3F 6位~ 1- 4- 4-57/66 1.5% 7.6% 13.6% 4 36

前走上がり4位以下の馬も苦戦傾向にありました。

脚質データのところで東京競馬場らしく末脚が重要。速い上がりを使う必要があるという話しをしましたが、それなら前走でも当然速い上がり。上がり3位以内の脚を使った馬が有利です。単純に今回も速い上がりを使う可能性が高いですからね。

唯一上がり4位以下から勝った馬がいますが、これはレース当日が超不良馬場。極悪馬場の中で勝ったキタサンブラックです。キタサンブラックほど強力な先行馬もしくは、当日不良馬場になるようなことがあれば話しは別ですが、基本的には前走でも速い上がりを使った馬を重視と見ていいでしょう。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはイクイノックス、ジャスティンパレス、プログノーシスの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の一絞りをするために、もう一度キャリアのデータを見ていきたいと思います。

キャリア②データ

近年の勝ち馬は多くが1800メートル以下の重賞を勝ったことがある馬たちでした。

天皇賞秋は近年になってメンバーが揃うようになりG1の中のG1レースになったというのは、ここまで何度も言っていきましたが、それに伴って要求されるスピードの絶対値も上がってきています。近年の高速馬場化も相まって2400メートルぐらいがベスト。長距離がベストという馬ではスピード的に間に合わなくなってきているのです。

2歳や3歳の時でもいいですから、ここは1800メートル以下の重賞でも勝てるスピードを見せている馬が合っているといえるでしょう。ステイヤー的な要素が強い馬は不良馬場にでもならない限り、適性的には少し厳しくなるかもしれません。

前走G1もしくは前走G2以下で3着以内、1年以内にG1で連対実績があった、前走上がり3位以内。そしてこれまでに1800メートル以下の重賞を勝ったことがあるという4つのデータを同時にクリアした時。勝率50.0%、複勝率90.0%。回収率も100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはイクイノックスしかいません。

まとめ

というわけで今年の天皇賞秋にピッタリの馬は、イクイノックスではないかと思います。

この馬は関しては説明不要かなと思います。戦績が示すように今の競馬界の中でもトップクラスの実力を持った馬なのは間違いありません。G1の中のG1となるココでも能力的な不安は全くありません。人気にはなると思いますが、無難に勝ち負けしてくる1頭かなと見ています。