【秋華賞2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は秋華賞が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 3- 1- 0- 4/ 8 37.5% 50.0% 50.0% 71 60
2番人気 0- 2- 0- 6/ 8 0.0% 25.0% 25.0% 0 46
3番人気 4- 0- 1- 3/ 8 50.0% 50.0% 62.5% 348 132
4~6人気 1- 4- 2- 17/ 24 4.2% 20.8% 29.2% 28 84
7~ 人気 0- 1- 5- 87/ 93 0.0% 1.1% 6.5% 0 53

秋華賞は、少波乱の余地があるレースでしょう。

このレースが京都で行われた過去8年において1~3番人気が7勝。8回中7回は人気どころの馬が勝っており、7番人気以下の人気薄は来ても3着までというケースが多く、基本的には実力馬同士の決着。人気どころでの決着になる場合が多いです。

ただ人気どころの中でも1番人気より3番人気の方が勝率複勝率ともに高かったり、2番人気が勝ったことがなかったりと、キレイに人気通りという感じにはなっていません。人気どころは来るには来ますが、その中で着順が入れ替わったりする、少波乱のレースではないかと見ています。

人気馬の中で着順が入れ替わるようなことが多い理由については、この後でじっくり話していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

脚質データ

脚質 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 0- 1- 0- 7/ 8 0.0% 12.5% 12.5% 0 35
先行 0- 0- 2- 23/ 25 0.0% 0.0% 8.0% 0 33
中団 8- 4- 6- 51/ 69 11.6% 17.4% 26.1% 58 96
後方 0- 3- 0- 36/ 39 0.0% 7.7% 7.7% 0 28

秋華賞は、差し有利ではないかと思います。

脚質別データをみるとまず目につくのが中団からの馬の勝利です。中団からの馬で過去8年8勝。京都で行われた秋華賞ではすべて差し馬が勝っていました。その他に馬券になった馬を見ても逃げ先行馬が3頭、それに対して中団後方からの馬が21頭と、馬券になった馬の比率を見ても圧倒的に後ろからの馬が好走傾向にありました。

ここまで秋華賞が小回りというのは散々話してきましたが、それは騎手の皆さんも分かっています。その結果、秋華賞はついついオーバーペースになってしまう傾向にあり、前半3ハロンよりも後半3ハロンの方が速いスローペースが2回、それに対して逆のハイペースが6回となっていました。ハイペースで逃げ先行馬が止まったところを差してくるような形になりやすいのです。

秋華賞が少波乱の決着になりやすいのは強いとされる逃げ先行馬がハイペースに巻き込まれてしまうため。スローペースの瞬発力勝負で強い競馬をした馬が、ハイペースの消耗戦になって案外な結果になってしまうからでしょう。ここは後ろからの馬が恵まれるケースが多いというのは覚えておいた方がいいかもしれません。

枠順データ

枠番 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 0- 1- 1-13/15 0.0% 6.7% 13.3% 0 26
2枠 0- 2- 1-12/15 0.0% 13.3% 20.0% 0 50
3枠 2- 0- 1-13/16 12.5% 12.5% 18.8% 106 62
4枠 1- 2- 1-12/16 6.3% 18.8% 25.0% 39 74
5枠 0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0 25
6枠 1- 1- 1-13/16 6.3% 12.5% 18.8% 8 57
7枠 2- 1- 3-17/23 8.7% 13.0% 26.1% 33 169
8枠 2- 0- 0-22/24 8.3% 8.3% 8.3% 34 14

秋華賞は、そこまで大きな枠順傾向はないかなと見ています。

ここは小回りでのレースということで内枠が有利なのかと思いきや、詳細な枠順別データを確認すると、実際には外枠からの勝ち星というのも複数あり、内枠と外枠のどちらかが極端に良いという感じはしません。

枠順 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 3- 5- 4- 50/ 62 4.8% 12.9% 19.4% 37 54
5~8枠 5- 3- 4- 67/ 79 6.3% 10.1% 15.2% 21 70

1~4枠、5~8枠というざっくりした枠順別データで見ても、やはり内枠と外枠のどちらかに極端に偏っているという感じはせず、どちらからも満遍なく好走している印象です。

先程、京都で行われる秋華賞はハイペースになりやすいという話しをしましたが、その結果小回りコースでも外から差しが決まるのです。小回りだから内枠じゃないと駄目とか、そういったことはありません。

内で上手く立ち回る越したことはないと思いますが、あくまで能力ありき。展開ありきの話しだというところには注意が必要でしょう。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、秋華賞は、

・人気どころで着順が入れ替わる少波乱
・ハイペースになりやすく差しが決まる
・小回りでも大きな枠順傾向はない

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の秋華賞にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順データ

前走着順 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 3- 3- 3-31/40 7.5% 15.0% 22.5% 22 59
前走2着 3- 0- 1-13/17 17.6% 17.6% 23.5% 114 49
前走3着 1- 2- 1-11/15 6.7% 20.0% 26.7% 46 73
前走4着 1- 1- 1-10/13 7.7% 15.4% 23.1% 40 99
前走5着~ 0- 2- 2-52/56 0.0% 3.6% 7.1% 0 59

前走5着以下の馬は、過去8年で勝っていません。

人気データのところで少波乱の余地があると言いましたが、それはあくまで人気馬の中で着順が入れ替わる程度のもの。全く能力がない馬が枠順や展開だけで来るようなわけではありません。それにも関わらず前走5着以下になるようでは、単純に能力的にどうでしょうか。

前走で何らかの事情があったにしても、最低限4着は確保出来ているような実力馬を狙うべきでしょう。

前走人気データ

前走人気 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1人気 5- 3- 2- 17/ 27 18.5% 29.6% 37.0% 81 95
前走2人気 1- 2- 1- 13/ 17 5.9% 17.6% 23.5% 40 58
前走3人気 1- 1- 0- 7/ 9 11.1% 22.2% 22.2% 70 45
前走4人気 1- 0- 1- 14/ 16 6.3% 6.3% 12.5% 32 46
前走5人気~ 0- 2- 4- 66/ 72 0.0% 2.8% 8.3% 0 57

前走5番人気以下の馬も、過去8年で勝っていません。

先程の前走着順データで前走でも最低4着に入れているような実力馬が良いという話しをしましたが、それは前走人気データにも同じようなことが言えます。

今の競馬というのはデータやAIの普及により、強い馬から人気になっている場合が殆どで、具体例を挙げるなら今回1番人気確実のリバティアイランドはデビューからすべて1番人気でした。

それにも関わらず前走5番人気以下。あくまで穴なら面白い馬と思われていた程度の馬ではどうでしょうか。前走でも名実ともにトップ評価を受けていた馬による順当な決着となる場合が多いです。

前走クラスデータ

前走クラス 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
OPENクラス以上 8- 6- 6- 97/117 6.8% 12.0% 17.1% 34 62
3勝クラス以下 0- 2- 2- 20/ 24 0.0% 8.3% 16.7% 0 67

前走条件戦を走っていた馬は、過去8年で勝っていません。

先程まで、ここは前走でも名実ともにトップ評価を受けていた馬が良いという話しをしてきましたが、それが条件戦での話しでは意味がありません。条件戦というのはココに出てくるような馬が出れば、殆どが上位評価になってしまうようなレベルですからね。

ここは前走OPENクラス以上。重賞などでもトップ評価を受けた馬から狙うのがセオリーとなるでしょう。

前走初角位置データ

前走初角 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1/2頭以内 2- 7- 6- 77/ 92 2.2% 9.8% 16.3% 8 73
1/2頭外 6- 1- 2- 40/ 49 12.2% 14.3% 18.4% 65 43

前走半分より後ろで競馬をした馬が、半分より前で競馬をした馬に比べて高い好走率となっています。

脚質データのところで秋華賞はハイペースになりやすく後ろからの馬が恵まれやすいという話しをしましたが、それなら前走でも後ろから競馬をしていた馬が当然有利です。単純に今回も後ろから競馬をする可能性が高いですからね。

前走半分より前で競馬をした馬でも圧倒的に強ければ問題ないですが、恵まれるのは前走半分より後ろで競馬をしていたような馬になるでしょう。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはドゥーラ、モリアーナの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは所属のデータだと思います。

所属データ

所属 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
美浦 1- 3- 0-47/51 2.0% 7.8% 7.8% 2 18
栗東 7- 5- 8-70/90 7.8% 13.3% 22.2% 43 88

秋華賞では、美浦所属馬が苦戦を強いられています。

栗東所属馬が勝率から複勝回収率まで、すべてにおいて美浦所属馬を上回る成績となっており、明らかに栗東所属馬が有利となっていました。

さらに美浦所属馬で好走した4頭のうち3頭が国枝厩舎の馬という極端な偏りも出ており、国枝厩舎以外の美浦所属馬はかなり苦戦を強いられていると見て間違いないでしょう。

この時期の牝馬は、まだ気難しい馬も多く、輸送の有無によってパフォーマンスが大きく変わる馬も珍しくありません。さらにハイペースになりやすいということもあって、輸送による多少の消耗が命取りになりそうです。

関西への高い輸送ノウハウがある国枝厩舎は例外ですが、基本的に長距離輸送がプラスになることはあり得ないと見ていいでしょう。長距離輸送のある関東馬は割引が必要です。

京都開催の秋華賞において前走4着以内、前走4番人気以内、前走OPENクラス以上、前走半分より後ろ。そして栗東所属という5つのデータを同時にクリアした時。勝率54.5%。複勝率63.6%。回収率も100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはドゥーラしかいません。

まとめ

というわけで今年の秋華賞にピッタリの馬は、ドゥーラではないかと思います。

この馬はオークスこそ伏兵からの激走でしたが前走のクイーンステークスでオークスの走りがマグレでないことを証明しました。小回り札幌競馬場で強い競馬をしているように、小回りとなるココへの対応も全く不安はありません。近走の上がりタイムと上がり順位を見ると、高速上がりが必要なスピード勝負になるより、ハイペースの消耗戦の方が合っているのも間違いないでしょうし、京都で行われる秋華賞にはピッタリな馬かなと思います。