はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は関屋記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 2- 3- 2/ 10 | 30.0% | 50.0% | 80.0% |
2番人気 | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
3番人気 | 1- 0- 2- 7/ 10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 4- 1- 1- 4/ 10 | 40.0% | 50.0% | 60.0% |
5番人気 | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
関屋記念は、夏競馬の中では荒れにくい重賞です。
夏競馬とはいえば荒れるというイメージがあるかもしれませんが、このレースに限っては1番人気が80%の確率で馬券絡みするなど、大波乱ということは少ないです。
そもそも夏競馬が荒れるのはハンデ戦が多かったり、どんなレースでも勝ち負けしてくるような強い馬たちが休んでいるというのが主な原因ですが、このレースはハンデ戦ではない上に、マイル路線のレベルが上がってきた近年は、この時期でも強い馬が出てくるようになりました。
今年も安田記念で一番人気に支持されたイルーシヴパンサーや、ホープフルステークスやマイルチャンピオンシップなど、G1でも馬券絡みのあるダノンザキッドが出てくるなど、豪華なメンバーが揃っています。これだけ強い馬たちが集まっている時は、そんなに荒れることはないのではないかと思います。
関屋記念は、馬の能力や実績を素直に信頼すべきレースです。
枠順
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 1-16/18 | 5.6% | 5.6% | 11.1% |
2枠 | 1- 1- 2-15/19 | 5.3% | 10.5% | 21.1% |
3枠 | 1- 0- 2-16/19 | 5.3% | 5.3% | 15.8% |
4枠 | 0- 2- 1-16/19 | 0.0% | 10.5% | 15.8% |
5枠 | 0- 0- 2-18/20 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
6枠 | 0- 2- 1-17/20 | 0.0% | 10.0% | 15.0% |
7枠 | 4- 2- 1-18/25 | 16.0% | 24.0% | 28.0% |
8枠 | 3- 3- 0-19/25 | 12.0% | 24.0% | 24.0% |
関屋記念は、外枠有利でしょう。
7枠、8枠で過去10年7勝、勝率、複勝率ともに外から2つが高くなっています。もちろん過去に強い馬たちが、外枠に集まっていたというのもあるとは思いますが、新潟開催も進んできて、徐々に内が荒れてきているというのもあるでしょう。
ここまでは、内も決して悪くない競馬が続いていましたが、新潟は毎年これぐらいの時期から外枠有利になってくるのです。
関屋記念は、外枠有利と見て間違いありません。
脚質
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 2- 1- 1- 6/ 10 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
先行 | 3- 4- 3- 25/ 35 | 8.6% | 20.0% | 28.6% |
中団 | 3- 2- 4- 65/ 74 | 4.1% | 6.8% | 12.2% |
後方 | 2- 3- 2- 39/ 46 | 4.3% | 10.9% | 15.2% |
関屋記念は、逃げ先行馬が有利ではないかと思います。
新潟といえば、長い直線を活かして、差し追い込みが決まると思いがちですが、実際のデータを見ると、このレースにおいては、逃げ先行の方が優勢となっています。
これは、おそらく騎手の皆さんたちが、新潟ということを意識してか、必要以上にスローペースに落としてしまうからでしょう。
過去10年の平均レース上がりは34.3秒。前がこれだけ速いとなると、中団からは33秒台の前半。追い込みとなると32秒台の末脚が必要になります。これでは後ろからは中々差してこれません。
上がり
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3F 1位 | 1- 3- 1- 6/ 11 | 9.1% | 36.4% | 45.5% |
3F 2位 | 2- 0- 2- 9/ 13 | 15.4% | 15.4% | 30.8% |
3F 3位 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
3F ~5位 | 2- 2- 3- 15/ 22 | 9.1% | 18.2% | 31.8% |
3F 6位~ | 5- 4- 4- 96/109 | 4.6% | 8.3% | 11.9% |
一応、上がりのデータを見ても、やはり速い上がりを使うに越したことはないですが、上がり5位以下で過去10年5勝をマークするなど、必ずしも速い末脚が必要でないことが分かります。
新潟といえば差しのイメージがあるかもしれませんが、実際には逃げ先行馬が恵まれやすいという点には要注意が必要です。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、関屋記念は、
・夏競馬の中では荒れにくい重賞
・関屋記念は、外枠有利
・イメージと反して逃げ先行馬が恵まれる
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の関屋記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走人気
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
前走3人気 | 2- 2- 2- 5/ 11 | 18.2% | 36.4% | 54.5% |
前走4人気 | 0- 3- 2- 9/ 14 | 0.0% | 21.4% | 35.7% |
前走5人気 | 0- 2- 1- 9/ 12 | 0.0% | 16.7% | 25.0% |
前走6~9人 | 0- 1- 0- 29/ 30 | 0.0% | 3.3% | 3.3% |
前走10人~ | 0- 0- 0- 42/ 42 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走G1以外で4番人気以下だった馬は、過去10年で勝っていません。
今の競馬はデータの一般化や、AIの普及により大体が強い順に人気になります。G1なら、まだ相手が強いので仕方ないところもありますが、G2以下と4番人気以下になるような馬では、ここでは能力的にどうでしょうか。
ここでは前走G1を走っていた馬。もしくはG2以下で上位人気だった実績馬を重視するべきでしょう。
キャリア
過去10年の勝ち馬10頭のうち、9頭がすでに重賞を勝っている重賞ウィナーたちでした。逆にこれまで重賞を勝っていない馬は、去年のロータスランドしか勝てていません。
これも先程の繰り返しのような内容になりますが、単純にこれまで重賞を勝っているような実力馬が良いという話しです。去年こそ重賞未勝利のロータスランドが勝ちましたが、2着には重賞ウィナーのカラテでしたし、これまで重賞を勝っているような実力馬を、素直に評価すべきではないかと思います。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはイルーシヴパンサー、ザダル、ダノンザキッドの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走初角位置のデータだと思います。
前走初角位置
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 7- 4- 6- 65/ 82 | 8.5% | 13.4% | 20.7% |
1/2頭外 | 3- 6- 4- 70/ 83 | 3.6% | 10.8% | 15.7% |
前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろだった馬に対して、2倍以上の勝率をマークしています。
脚質データのところで、新潟は直線が長いというイメージからか、必要以上にスローペースになりやすいという話しをしましたが、それに伴って、前走でも前で競馬をした馬が有利です。単純に今回も前で競馬をする可能性が高いですからね。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 2- 1- 1- 6/ 10 | 20.0% | 30.0% | 40.0% | 168 | 143 |
先行 | 3- 4- 3- 25/ 35 | 8.6% | 20.0% | 28.6% | 58 | 84 |
中団 | 3- 2- 4- 65/ 74 | 4.1% | 6.8% | 12.2% | 28 | 29 |
後方 | 2- 3- 2- 39/ 46 | 4.3% | 10.9% | 15.2% | 24 | 36 |
脚質別の回収率に目を向けても、前に行ければ行けるほど回収率も高くなっています。過去に7番人気ながら勝ったマルターズアポジーも逃げ馬でしたし、去年のロータスランドも2番手からの競馬。逃げたマイスタイルも10番人気ながら4着と、あわやシーンがあったほどです。
能力が同じくらいの馬なら、前に行ける脚質の方を重視するべきではないかと思います。
先程、名前を挙げた3頭のうち、前走半分より前で競馬をしていた馬はダノンザキッドしかいません。
まとめ
というわけで、今年の関屋記念にピッタリの馬は、ダノンザキッドではないかと思います。
この馬は、前走の安田記念こそ6着まででしたが、2番手からの競馬で見せ場十分の走りでした。さらに安田記念の日は差し有利の馬場状態で、結果も後ろから競馬をした馬が上位独占するような有様でした。その中で先行して、あわやシーンを作ったのは大したものです。イルーシヴパンサーとの比較では、こちらの方が内容のあるレースでした。
その前のマイルチャンピオンシップでも3着に食い込むなど、今のマイル路線では上位の能力を秘めた馬だと思いますし、ここでも上位争いしてくる可能性が高いはずです。