【オークス2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はオークスが、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 5- 2- 1- 2/ 10 50.0% 70.0% 80.0% 117 110
2番人気 1- 2- 3- 4/ 10 10.0% 30.0% 60.0% 98 95
3番人気 3- 0- 1- 6/ 10 30.0% 30.0% 40.0% 222 96
4番人気 0- 1- 1- 8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0 54
5番人気 0- 1- 1- 8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0 58

オークスは、人気サイドで決まりやすいレースです。

1番人気が勝率50%、複勝率80%。過去10年では適当に1番人気を買っていれば儲かっていたほど人気馬の好走が多く、その他を見ても、上位人気から順に好走率が高くなる傾向にあります。

そもそも未完成な馬が多いこの時期の牝馬たちにとって2400メートルという距離は長く、長距離戦にような形でスタミナのない馬たちは途中で脱落。最後の直線に入っても手応えがあるのは数えるほどしかいないため、展開による紛れなどが起こりにくいというのが大きな原因でしょう。

オークスは2400メートルですが、実質的な長距離戦となるため、堅い決着が多いのです。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 3- 2-14/20 5.0% 20.0% 30.0% 12 85
2枠 3- 0- 0-15/18 16.7% 16.7% 16.7% 178 52
3枠 0- 0- 2-17/19 0.0% 0.0% 10.5% 0 22
4枠 0- 1- 3-16/20 0.0% 5.0% 20.0% 0 209
5枠 3- 2- 0-15/20 15.0% 25.0% 25.0% 127 106
6枠 0- 0- 0-20/20 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
7枠 2- 3- 1-24/30 6.7% 16.7% 20.0% 19 39
8枠 1- 1- 2-26/30 3.3% 6.7% 13.3% 21 38

オークスは、どちらかというと内枠有利ではないかと思います。

1枠の複勝率や2枠の勝率が高いのはもちろん、比較的内側の枠順に回収率100%が超えているのが多く、7枠や8枠は馬券にこそなっていますが勝率などは低いですし、回収率もあまり奮いません。オークスは比較的内側の枠順からの激走というのが多くなっています。

先程、言ったようにオークスはこの時期の牝馬たちにとっては、実質的に長距離戦のような形になるため、内枠から少しでもロスなく。スタミナを温存するというのが重要になってくるのでしょう。

こちらも長距離戦のような要領で、内枠が有利なのではないかと思います。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 0- 0- 0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
先行 1- 5- 1- 30/ 37 2.7% 16.2% 18.9% 6 104
中団 7- 3- 9- 62/ 81 8.6% 12.3% 23.5% 81 90
後方 2- 2- 0- 45/ 49 4.1% 8.2% 8.2% 7 9

オークスは差し追い込み有利で、末脚勝負になりやすいです。

脚質別のデータを見ても一目瞭然。逃げ馬が過去10年で1頭も馬券になっておらず、中団からの馬が最多勝利。後方からの追い込みでも何の問題もなく勝ちきることが出来ています。逃げ先行有利になりやすい現代競馬では、他であまり見られない傾向です。

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 7- 3- 1- 2/ 13 53.8% 76.9% 84.6% 393 183
3F 2位 0- 1- 3- 10/ 14 0.0% 7.1% 28.6% 0 248
3F 3位 2- 1- 1- 2/ 6 33.3% 50.0% 66.7% 203 130
3F ~5位 1- 4- 2- 13/ 20 5.0% 25.0% 35.0% 44 165
3F 6位~ 0- 1- 3-120/124 0.0% 0.8% 3.2% 0 14

上がりのデータで見ても上がり最速の馬が勝率53.8%、複勝率84.6%という驚異的な数字を叩き出しており、上がり3位ぐらいまでは非常に激走率が高くなっています。オークスはどの馬が速い末脚を使うかを予想するレースと言っても過言ではありません。

先程から何度も言っているように、2400メートルという距離はこの時期の牝馬たちにとっては長距離戦のようなものです。最後までバテずに走り切るスタミナを持っている馬は数えるほどしかいません。その結果、最後までスタミナを温存していた馬。末脚にかける競馬をした馬が、先行勢がバテたところを漁夫の利のような形で差してくるのです。

オークスは後ろから速い末脚を使いそうな馬に要注目です。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、オークスは、

・実質的な長距離戦で堅い決着が多い
・長距離戦の要領で内枠が有利になる
・後ろから速い末脚を使いそうな馬に要注目

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年のオークスにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走初角位置

前走初角 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1/2頭以内 3- 6- 4- 84/ 97 3.1% 9.3% 13.4% 33 44
1/2頭外 7- 4- 6- 63/ 80 8.8% 13.8% 21.3% 49 91

前走半分より後ろから競馬をした馬が、半分より前で競馬をしていた馬と比べて勝率から回収率まですべてにおいて上の成績となっています。

先程の脚質データで、オークスは後ろから競馬をする馬のバテ差しが決まりやすいみたいなことを話しましたが、それなら前走でも半分より後ろで競馬をしていた馬が有利に決まっています。単純に今回も後ろで競馬をする可能性が高いですからね。

ここは前走でも半分より後ろで絵競馬をした馬が有利となるでしょう。

前走上がり

前走上がり 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 4- 3- 2- 20/ 29 13.8% 24.1% 31.0% 55 83
3F 2位 0- 2- 4- 18/ 24 0.0% 8.3% 25.0% 0 191
3F 3位 4- 1- 0- 14/ 19 21.1% 26.3% 26.3% 132 47
3F ~5位 1- 4- 0- 31/ 36 2.8% 13.9% 13.9% 6 59
3F 6位~ 1- 0- 4- 64/ 69 1.4% 1.4% 7.2% 41 23

前走上がり3位以内だった馬が、高い勝率となっています。

上がり1位や上がり3位だった馬の連対率が20%を超えるなど、前走でも速い上がりを使った馬がココでも順当に上位争いしていることが分かります。前走上がり2位だった馬は勝ってこそいませんが、複勝回収率は100%を超えていますし、前走でも上がり3位以内を脚を使った馬が有利と見て間違いありません。

先程の前走初角位置のデータで半分より後ろで競馬をした馬が良いという話しをしましたが、半分より後ろで競馬をしたとしても速い末脚を使えていないなら何の意味もありません。半分より後ろで競馬をして、大した上がりも使えないとなると、それは単純に弱い馬ということになりますからね。

オークスでは前走でも後ろから速い末脚を繰り出した馬に要注目です。

種牡馬

オークスは、お父さんが2500m以上のG1馬だった馬がよく勝ち負けしています。

過去10年における勝ち馬の種牡馬を並べてみると、どのレースでも強いディープインパクトはいいとして、ハーツクライやゴールドシップ。分かりやすいのではスズカマンボなんかが、このレースを勝ち負けしていました。今、名前を上げた種牡馬たちの共通点は2500m以上のG1を勝って種牡馬入りした馬たちということです。

人気データや枠順データ。脚質データでもオークスは実質的な長距離戦というワードが何度も出てきましたが、それなら血統的にも長距離的な要素がある方が有利だよねという話しです。

過去に桜花賞だけ勝った馬と、オークスだけ勝った馬を比べると、桜花賞ではクロフネ、ダイワメジャー、キングカメハメハなど長距離戦の実績なく好走した馬も多いですが、逆にオークスだけ来た馬はゴールドシップ、ハーツクライ、スズカマンボなど長距離的な要素が強い馬が好走しています。

ここはお父さんが現役時代に2500m以上のG1を勝ったことがあるかどうか。長距離的な要素を持った血統かどうかは重要になってくるでしょう。

前走騎手

前走騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
◆同騎手 9- 6- 8- 90/113 8.0% 13.3% 20.4% 58 78
◆乗替り 1- 4- 2- 57/ 64 1.6% 7.8% 10.9% 10 44

今回乗り替わりとなる馬は、継続騎乗馬と比べて微妙な成績となっています。

これも先程までの繰り返しのような内容で、どの馬もスタミナ的にギリギリの中でのレースとなります。そのため折り合いなどの面から継続騎乗であるに越したことはなく、馬の癖やどれくらいのスタミナを持っているか前もって知っている騎手に乗ってもらうのが一番です。そもそもココで乗り替わりになるような馬は、騎手からの評価が低く、あまり強い馬でないというのもあると思いますが、何にしても長距離的な要素が問われるここでは継続騎乗が大きな強みになるでしょう。

ここまで4つのデータをクリアして残っているのはシンリョクカ、ヒップホップソウルの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走馬体重のデータだと思います。

前走馬体重

オークスは、軽めの馬体重の馬が好走傾向です。

まず、過去10年の勝ち馬の平均馬体重の違いを見てもらいたいのですが、桜花賞の勝ち馬の平均馬体重が472.5キロだったのに対して、オークスは456.2キロ。約15キロも勝ち馬の平均馬体重が軽くなっていました。

先程、紹介した桜花賞だけで勝った馬とオークスだけ勝った馬を比べても、桜花賞だけきた馬は殆どが前走馬体重460キロ以上だったのに対して、オークスだけ来た馬は小柄な馬が多くなっています。

特に分かりやすいのは同じディープインパクト産駒で桜花賞だけ来た馬はグランアレグリア、ハープスター、アユサンと軒並み馬体重470キロ以上の馬たちでしたが、オークスだけ来たディープ産駒であるラヴズオンリーユー、シンハライト、ミッキークイーンはすべて馬体重460キロ未満の馬たちでした。同じ血統でも馬体重によって全くタイプが違うのです。

小柄な馬が良い理由としては、いわゆるステイヤー体型と言われる馬たちが多いからでしょう。人間でもマラソンランナーは極限まで身体を絞ったほっそりした人が多いのに対して、短距離ランナーは筋肉ムキムキの人が多いですよね。それと同じことが馬にも言えるというわけです。

ここは極限まで馬体を絞った、小柄なステイヤー気質のあるたちに要注目です。

前走半分より後ろ、前走上がり3位以内、お父さんが2500m以上のG1を勝ったことがある、前走と同じ騎手。そして前走馬体重459キロ以下という5つのデータを同時にクリアした時。勝率50.0%、複勝率75.0%。回収率も単複ともに100%を大きく超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはシンリョクカしかいません。

まとめ

というわけで、今年のオークスにピッタリの馬は、シンリョクカではないかと思います。

この馬は、これまでマイルしか使っていませんが、おそらく長距離適性があるのではないかと見ている1頭で、まずお父さんのサトノダイヤモンドはG1の勝利が2500メートル以上だけという高い長距離適性を示した馬でした。さらにこの馬は前走の馬体重434キロ。マイルを走るのには華奢の身体付きですし、おそらくお父さんと同じ中長距離でこその馬である可能性が高いです。前走の桜花賞も負けこそしましたが、11番手から上がり3位の脚を使うなど、しっかりした末脚は使えていましたし、長距離適性が問われやすいオークスで本領発揮ではないかと思います。