はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はマイラーズカップが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 2- 2- 1/ 8 | 37.5% | 62.5% | 87.5% | 67 | 107 |
2番人気 | 1- 1- 2- 4/ 8 | 12.5% | 25.0% | 50.0% | 47 | 66 |
3番人気 | 2- 0- 1- 5/ 8 | 25.0% | 25.0% | 37.5% | 193 | 88 |
4~6人気 | 1- 4- 1- 18/ 24 | 4.2% | 20.8% | 25.0% | 28 | 60 |
7~ 人気 | 1- 1- 2- 58/ 62 | 1.6% | 3.2% | 6.5% | 36 | 33 |
マイラーズカップは堅めの傾向にあります。
このレースが京都で行われた過去8年のデータを見ると、1番人気が複勝率87.5%という非常に高い好走率となっており複勝回収率も100%を超えています。その他にも3番人気が単勝回収率100%以上を叩き出すなど、人気サイドの馬が順当に上位争いする場合が多いです。
このレースは安田記念の前哨戦として最もメンバーが揃いやすく、本番でも勝ち負けになるような、その時で一番のマイラーが出てくることも珍しくありません。そういった強いマイラーたちが、その高い能力を持ってして前哨戦からキッチリ勝ち負けしてくるというわけです。
前哨戦だから~というのはあまり気にしなくても大丈夫でしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 2- 0- 6/ 8 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0 | 71 |
先行 | 5- 2- 3- 16/ 26 | 19.2% | 26.9% | 38.5% | 136 | 114 |
中団 | 1- 4- 4- 34/ 43 | 2.3% | 11.6% | 20.9% | 15 | 34 |
後方 | 2- 0- 1- 30/ 33 | 6.1% | 6.1% | 9.1% | 35 | 18 |
マイラーズカップは逃げ先行有利でしょう。
逃げ先行で過去8年5勝。それに対して中団後方で過去8年3勝。回収率を見ても逃げ先行馬の方が明らかに高いものとなっていました。
初角位置 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 5- 7- 6- 40/ 58 | 8.6% | 20.7% | 31.0% | 61 | 77 |
1/2頭外 | 3- 1- 2- 46/ 52 | 5.8% | 7.7% | 11.5% | 35 | 21 |
最初のコーナーで半分より前だった、半分より後ろだったというザックリした括りで見ても、半分より前だった馬は勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残しています。マイラーズカップは前有利と見て間違いないでしょう。
毎年このレースは開幕週に行われます。馬場状態が非常に良好な場合が多く、簡単には前が止まらないというわけです。
ここは開幕週のレースらしく先行のある馬に要注目です。
枠順データ
枠番 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 1- 0- 8/10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% | 16 | 42 |
2枠 | 2- 1- 1- 8/12 | 16.7% | 25.0% | 33.3% | 129 | 90 |
3枠 | 0- 1- 2-10/13 | 0.0% | 7.7% | 23.1% | 0 | 83 |
4枠 | 1- 2- 1- 9/13 | 7.7% | 23.1% | 30.8% | 52 | 50 |
5枠 | 0- 1- 0-13/14 | 0.0% | 7.1% | 7.1% | 0 | 26 |
6枠 | 2- 1- 3- 9/15 | 13.3% | 20.0% | 40.0% | 25 | 66 |
7枠 | 1- 1- 0-15/17 | 5.9% | 11.8% | 11.8% | 131 | 42 |
8枠 | 1- 0- 1-14/16 | 6.3% | 6.3% | 12.5% | 23 | 18 |
マイラーズカップはどちらかといえば内枠有利です。
まず詳細な枠順別データを見ると、1~4枠が軒並み複勝率20%以上となっており、連対率の上位も内枠の方に集中しています。
枠順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 4- 5- 4- 35/ 48 | 8.3% | 18.8% | 27.1% | 49 | 67 |
5~8枠 | 4- 3- 4- 51/ 62 | 6.5% | 11.3% | 17.7% | 48 | 38 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、やはり内枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残すなど、このレースは内枠有利と見ていいでしょう。
これも先程の脚質データと同じです。開幕週に行われるため内側の馬場状態が良好であることが多く、単純に内を通った馬がコーナーでの距離ロスの分だけ有利になるというわけです。
このレースは内前有利と覚えておいたほうがいいかもしれません。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、マイラーズカップは、
・有力馬による順当な決着が多い
・開幕週らしく逃げ先行有利
・どちらかといえば内枠有利
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のマイラーズカップにピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着差データ
前走着差 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 2- 2- 1-16/21 | 9.5% | 19.0% | 23.8% | 112 | 54 |
負0.0 | 1- 1- 1- 2/ 5 | 20.0% | 40.0% | 60.0% | 76 | 78 |
負0.1~0.2 | 2- 2- 2- 4/10 | 20.0% | 40.0% | 60.0% | 93 | 102 |
負0.3~0.5 | 3- 2- 2-18/25 | 12.0% | 20.0% | 28.0% | 68 | 69 |
負0.6~ | 0- 1- 2-45/48 | 0.0% | 2.1% | 6.3% | 0 | 28 |
前走0.6秒以上負けている馬は、過去8年で勝っていません。
人気データのところでこのレースは有力馬による順当な決着が多いという話しはしましたが、それに伴って前走で0.6秒以上負けている馬では能力的にどうでしょうか。
ここはクラスを問わずに前走0.5秒差以内の競馬が出来ているような馬からでしょう。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 5- 4- 5- 39/ 53 | 9.4% | 17.0% | 26.4% | 68 | 69 |
1/2頭外 | 3- 4- 2- 44/ 53 | 5.7% | 13.2% | 17.0% | 33 | 34 |
前走半分より前だった馬は半分より後ろだった馬を圧倒しています。
脚質データのところでこのレースは開幕週に行われるため前有利という話しをしましたが、それなら前走でも前に行っていた馬が当然有利です。今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここは前走でもある程度の先行力を見せている必要がありそうです。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはエエヤン、コレペティトール、セリフォス、ニホンピロキーフの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのはキャリアのデータではないかと思います。
キャリアデータ
マイラーズカップは速いタイムが走ったことがある馬、速い上がりを出したことがある馬が有利になると見ています。
まず京都開催時の勝ち馬における平均走破タイムと平均上がりタイムを見てみると、走破タイムが92.1秒。上がりが33.0秒という非常に速いものになっていました。
やはり開幕週のレースらしく高いレベルのスピードが要求されるというわけです。
それならコレまでに速いタイムを出したことがある馬。速い上がりを出したことが馬が当然有利になるでしょう。
実際に過去8年の勝ち馬のうち半分以上は、このレースまでに92.1秒以下のタイムを出したことがある馬。33.0秒以下の上がりを出したことがある馬でした。
これまでに92.1秒以下の持ちタイムがある馬、上がり33.0秒以下を出したことがある高いレベルのスピードが保証されている馬が狙い目となるでしょう。
前走0.5秒差以内、前走半分より前、マイルで92.1秒以下の持ちタイムがある、もしくは33.0秒以下の上がりを出したことがあるという3つのデータを同時にクリアした時。勝率25.0%、複勝率50.0%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはセリフォスしかいません。
まとめ
というわけで今年のマイラーズカップにピッタリの馬は、セリフォスではないかと思います。
この馬は昨年の秋こそ人気を裏切る形になりましたが、それでもマイルチャンピオンシップでは0.4秒差にまとめることは出来ていました。それまでの実績が示すように、まともに走れば強いというのは明らかです。
近走は引っかかるぐらいの前進気勢が裏目に出ている感じですが、逆にいえばそれは高いレベルのスピードを持っていることの証明でもありますし、開幕週のスピード勝負なんかは絶好の舞台でしょう。このメンバーなら少し引っかかるぐらいでも問題なく好走できると見ています。