はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は毎日王冠が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 7- 0- 0- 3/ 10 | 70.0% | 70.0% | 70.0% | 190 | 98 |
2番人気 | 0- 2- 0- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 20.0% | 0 | 24 |
3番人気 | 1- 3- 1- 5/ 10 | 10.0% | 40.0% | 50.0% | 58 | 87 |
4~6人気 | 1- 4- 7- 18/ 30 | 3.3% | 16.7% | 40.0% | 26 | 94 |
7~ 人気 | 1- 1- 2- 56/ 60 | 1.7% | 3.3% | 6.7% | 21 | 45 |
毎日王冠は比較的、順当な決着が目に付きます。
1番人気が過去10年7勝。2番人気こそ凹んだ成績になっていますが馬券圏内を形成する殆どが6番人気以内となっており、7番人気以下となると2年に1度馬券絡みあるかどうかという確率です。
レース名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
毎日王冠 | 10- 10- 10- 90/120 | 8.3% | 16.7% | 25.0% | 38 | 63 |
毎日王冠の通算回収率を見ても単勝回収率38%、複勝回収率63%と水準より低い数値になっており、それだけ低配当。堅い決着が多いということが分かります。
昔から毎日王冠は伝統ある前哨戦として、その時代のG1馬たちが揃うことが多いのですが、そういう馬が無難に上位争いしてきます。東京競馬場らしく強い実績馬たちが能力が素直に反映されるというわけです。
ここは難しく考えず、素直に強そうな馬を重視すべきでしょう。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 2- 7/10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% | 26 | 173 |
2枠 | 1- 0- 0-10/11 | 9.1% | 9.1% | 9.1% | 119 | 32 |
3枠 | 1- 1- 0- 9/11 | 9.1% | 18.2% | 18.2% | 27 | 22 |
4枠 | 0- 3- 3- 8/14 | 0.0% | 21.4% | 42.9% | 0 | 121 |
5枠 | 0- 2- 2-12/16 | 0.0% | 12.5% | 25.0% | 0 | 55 |
6枠 | 3- 1- 3-11/18 | 16.7% | 22.2% | 38.9% | 88 | 79 |
7枠 | 2- 0- 0-18/20 | 10.0% | 10.0% | 10.0% | 23 | 13 |
8枠 | 2- 3- 0-15/20 | 10.0% | 25.0% | 25.0% | 32 | 51 |
毎日王冠は大きな枠順傾向はありません。
このレースは開幕週で行われるため内枠有利!かと思いきや、外枠からの勝利も多く、6~8枠も内枠と遜色ない勝率を叩き出しています。内枠も複勝回収率100%を超えがちょくちょくあるなど、決して駄目というわけではなく、このレースは内枠外枠があまり関係ない、大きな枠順傾向がないレースではないかと思います。
先程の人気データで、強い実績馬たちの能力が素直に反映されやすいという話しをしました。つまりそれは強い馬は内枠だろうと外枠だろうと関係なく好走できることの裏返しでもあります。
開幕週だから内枠でないと駄目ということはなく、枠順に関してはあまり気にしなくても大丈夫かもしれません。
脚質・上がりデータ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 2- 2- 1- 5/ 10 | 20.0% | 40.0% | 50.0% | 72 | 155 |
先行 | 2- 1- 4- 25/ 32 | 6.3% | 9.4% | 21.9% | 28 | 44 |
中団 | 3- 5- 3- 31/ 42 | 7.1% | 19.0% | 26.2% | 52 | 59 |
後方 | 3- 2- 2- 29/ 36 | 8.3% | 13.9% | 19.4% | 20 | 61 |
毎日王冠は開幕週でも差しが決まります。
逃げ先行で過去10年4勝、中団後方で過去10年6勝。開幕週らしく逃げ馬の前残りというのもありますが、後方からの追い込み一気が決まることもあります。開幕週だから前有利!というわけではなく、展開やメンバー次第でどの位置からでも好走出来ています。
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 5- 4- 1- 4/ 14 | 35.7% | 64.3% | 71.4% | 84 | 122 |
3F 2位 | 0- 1- 2- 5/ 8 | 0.0% | 12.5% | 37.5% | 0 | 212 |
3F 3位 | 2- 1- 1- 7/ 11 | 18.2% | 27.3% | 36.4% | 190 | 83 |
3F ~5位 | 1- 1- 1- 17/ 20 | 5.0% | 10.0% | 15.0% | 29 | 30 |
3F 6位~ | 2- 3- 5- 57/ 67 | 3.0% | 7.5% | 14.9% | 10 | 40 |
上がりのデータを見ても、東京競馬場らしく上がり最速を繰り出した馬はもちろん良い成績なのですが、上がり6位以下の大した末脚が使えていない馬も問題なく馬券絡みしてきています。このレースは先行力が高い馬、末脚自慢の馬のどちらかが良いというわけではなく、どちらの馬にも満遍なくチャンスがあるでしょう。
これも先程の繰り返しのような内容ですが、逃げ馬だろうと追い込み馬だろうと能力さえ高ければ、どの位置からでも問題ないということです。
ここは枠順、脚質などの有利不利というよりどの馬が強いか。しっかり仕上げてきたかなどの方が重要になるでしょう。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、毎日王冠は、
・毎日王冠は順当な決着が目立つ
・大きな枠順傾向はない
・開幕週でも差しが決まる
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の毎日王冠にピッタリかというのを考えておこうと思います。
斤量データ
斤量 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
定量+1キロ以上 | 3- 3- 2- 8/ 16 | 18.8% | 37.5% | 50.0% | 80 | 94 |
定量 | 7- 7- 8- 82/104 | 6.7% | 13.5% | 21.2% | 31 | 59 |
普通の斤量の馬よりも、定量より重い斤量を背負う馬が狙い目です。
毎日王冠は別定戦ということでG1を勝った馬は、普通より重い斤量で出走してくるのですが、そういった馬たちが重い斤量に負けず高い好走率を叩き出していました。定量+1キロ以上の馬は複勝率50%。回収率で見ても比較的優秀な数値となっています。
ここまで散々毎日王冠は強い馬が順当に来ると言ってきました。じゃあ具体的に強い馬はどんな馬かという話しだと思いますが、それが定量よりも重い斤量を背負う馬。重い斤量を背負うG1馬たちです。
今年も休み明けのG1馬たちが何頭か出てきており人気になるとは思いますが、毎年こういう馬たちが無難に上位争うするのが毎日王冠というレースです。
キャリアデータ
定量+1キロ以上 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1600m以下のG1馬 | 2- 3- 1- 5/11 | 18.2% | 45.5% | 54.5% | 44 | 80 |
1800m以上のG1馬 | 1- 0- 1- 3/ 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% | 158 | 126 |
近年になって毎日王冠はマイルG1馬がよく好走するようになりました。
まず過去10年の定量+1キロ以上の馬たちが、どの距離のG1馬かというのを調べてみると、かつては1800m以上の中距離G1馬を勝った馬もマイルG1馬と遜色ないぐらいの好走率となっており、むしろ回収率でみると中距離G1馬の方がいいかなというくらいだったのですが、近年になって傾向がだいぶ変わってきました。
定量+1キロ以上 | 着別度数(近5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1600m以下のG1馬 | 2- 2- 1- 1/ 6 | 33.3% | 66.7% | 83.3% | 81 | 103 |
1800m以上のG1馬 | 0- 0- 1- 2/ 3 | 0.0% | 0.0% | 33.3% | 0 | 120 |
先程のデータを直近5年でみるとマイルG1馬が一気に好走率を上げており、逆に中距離G1馬が成績を下げているのが一目瞭然です。マイルG1馬が近年になって好走数を急増させています。
毎日王冠は元々天皇賞秋の前哨戦として名高いレースだったのですが、近年になって中2週という間隔が嫌われるようになり、天皇賞秋を目指す中距離G1馬たちはここを使ってこなくなりました。
その代わり、毎日王冠はマイルチャンピオンシップを目指すマイラーたちに好まれるようになるなど、しっかり間隔を取ってG1へ臨むという時代の流れともに、このレースのあり方も変化してきています。
今年もG1も狙える強いマイラーが中心になりそうなメンバー構成ですが、マイルG1馬を狙うというのが近年のトレンドです。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはシュネルマイスター、ソングラインの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは性別のデータだと思います。
性別データ
性別 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡・セン | 8- 9- 10- 87/114 | 7.0% | 14.9% | 23.7% | 35 | 63 |
牝 | 2- 1- 0- 3/ 6 | 33.3% | 50.0% | 50.0% | 93 | 68 |
牝馬は少ない出走数で多くの好走をもぎ取っています。
過去10年で牝馬の出走は僅か6回しかなかったのですが、その6頭で2勝。半分以上が馬券絡みするなど、牝馬は非常に高い確率で馬券絡みしているのが分かります。
このレースは東京芝1800メートルという条件で行われますが、全く同じ条件の牝馬限定戦、府中牝馬ステークスが1週間後に開催されます。それにも関わらず、あえて牡馬混合のこちらを使ってくる牝馬は、陣営が牡馬混合のこっちでも間違いなく通用するという自信を持った1頭というわけです。
来週に同じ条件の府中牝馬ステークスがあるにも関わらず、わざわざこっちを使ってくる牝馬は、かなり期待できると見ていいでしょう。
直近5年以内の毎日王冠において定量より重い斤量、マイルG1馬、そして牝馬という3つのデータを同時にクリアした時。勝率50.0%。複勝率は100%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはソングラインしかいません。
まとめ
というわけで今年の毎日王冠にピッタリの馬は、ソングラインではないかと思います。
この馬に関しては説明不要かもしれませんが、今年の春にヴィクトリアマイル、安田記念を連続勝利。今マイラーの中では一番強い馬と言っても過言ではないでしょう。東京競馬場で馬券圏内を外したのはレース中に躓いた昨年のヴィクトリアマイルだけで、無類の東京巧者ともいえる馬です。今回は1800メートルになりますが、引き続き東京競馬場でなら無難に上位争いしてくる1頭ではないかと思います。