【フェブラリーステークス2023】追い切り評価《調教推奨馬はアノ馬たち》

追い切り

皆さんこんにちは、アギョウです!

今回はフェブラリーステークスの追い切り診断となります。

それでは早速レモンポップから見ていきましょう。

レモンポップ【S】

間隔が詰まっての出走ですが、日曜に坂路54秒台。最終追い切りも南Wで併せ馬、終いも11秒台を出すなど、しっかり負荷をかけた調教が出来ています。

以前、間隔が詰まっての出走だった武蔵野ステークスの時は南Wで終い12.8秒という、本当に軽いものを1本のみだったことを考えると、今回は攻めた調教となっています。武蔵野ステークスは本調子になかったと見ていますが、今回は違います。

武蔵野ステークスより明らかに上の状態で、絶好の仕上がりだった前走から、高いレベルの状態をしっかりキープ出来ていると思います。G1へ向けて万全の仕上がりです。

ドライスタウト【A】

1週前に一杯に追って併せ馬を大きく突き放す動きを見せていました。最終追い切りも併せ馬に楽々先着する動きで、状態の良さを伺わせました。

前走も最終追い切りで坂路51秒台を出すなどキッチリ仕上げていたため、前走からの上積みまではないですが、しっかり好調キープでしょう。

この中間は2週連続で戸崎騎手が調教に乗りに来ていました。レモンポップではなく、わざわざこの馬を選んだということもあってか、この中間はかなり意欲的に調教に乗りに来ており、陣営もかなり力を入れて調整を進めているのが分かります。馬だけでなく人の勝負気配としても高いものがありそうです。

メイショウハリオ【A】

この馬が良い走りをした帝王賞の時は、体重の重そうな助手さんを乗せて坂路51秒台。終いも最速でまとめる動きが出来ていました。今回の1週前も坂路51秒台、終い最速でまとめる動きが出来ていましたが、今回は体重の軽い菱田騎手が調教をつけています。騎乗者の体重の差分だけ帝王賞の時の方が良かったかなという印象です。

ただ前走よりは良い状態かなと思っています。というのもこの馬が勝った帝王賞、マーチステークスと、取りこぼした前走やJBCクラシック、平安ステークスには、とある違いがありました。それは最終追い切りまで併せ馬をしているかどうかです。前走やJBCクラシック、平安ステークスは最終追い切りまで併せ馬をして高い負荷をかける形でしたが、勝った帝王賞やマーチステークスの時は、最終追い切りが単走でサラッとやる形です。最終追い切りは単走でやるまでもなく仕上がっているというのが良い状態のサインなのでしょう。今回の最終追い切りは単走でした。

ここまでの話しをまとめると、今回は前走よりは上。帝王賞よりは下の状態でしょう。

アドマイヤルプス【S】

今回の最終追い切りはブリンカーをつけて調教でしたが、ブリンカーの効果か前走より脚運びが機敏になっていました。時計以上に良いなと思わせる動きです。近走も決して悪い状態ではなかったと思いますが、今回はそれ以上の可能性が高いです。個人的には圧勝だったアハルテケステークスと遜色ないと見ています。レースでもブリンカーをつけるとのことで、これなら近走から一気の巻き返しがあっても不思議ありません。前走を一度使っての上積み。ブリンカー着用による上積みがありそうで、ここへ向けて万全の仕上がりでしょう。

オーヴェルニュ【A】

不振が続いている近走は終い12秒台が多く、終い11秒台が出ても強めに追って、なんとか出したという感じでしたが、今回は1週前に終い11.5秒が楽に出ていました。最終追い切りも終い11.7秒でまとめる動きで、久々に良い末脚を見せています。仕上がりとしては4走前のシリウスステークスに一番近いかなと思います。ここへ向けて、ある程度は持ち直してきたなという印象です。絶好調とまでは言わないですが好調ぐらいの状態でしょう。

ケイアイターコイズ【A】

間隔が詰まっての出走になるため、追い切りは軽めのものを1本のみとなりました。時計はあまり目立たないものですが、動き自体は素軽く、雪の影響を受けた栗東坂路を物ともしていませんでした。間隔が詰まっても前走からデキ落ちということはなさそうで、ここはシッカリ好調キープでしょう。前走ぐらいは走れてよさそうな状態です。

ケンシンコウ【A】

前走は一杯に追って終い14秒台になるなど、状態的にどうなのかなという感じもありましたが、今回は同じ14秒台でも馬なりでのものですから、これは特に気にする必要はないでしょう。動き自体はキビキビして悪くないものでした。1週前の坂路53秒台はこの馬としてはマズマズ速いものですし、これは前走以上の状態でしょう。この馬としては良い状態です。

シャールズスパイト【×】

外国馬で前走などとの比較ができないため調教評価はナシとなります。主観的な意見としては、ダートだと5頭立てのG3で3着という実績しかないですし、メンバーレベルがあまり高くないとは言っても厳しいように感じます。

ショウナンナデシコ【B】

この馬が調子の良かったと思われるマリーンカップや、かしわ記念の時は坂路51秒台でも終い失速しなかったり、11秒台のラップを踏む区間がありました。それが今回の1週前に坂路51秒台を出した時は、11秒台のラップを踏めていない上に、終いも失速するような有様です。この馬が一番良かったマリーンカップやかしわ記念の状態にはなさそうです。今回は近走ぐらい走ってどこまで通用するかです。

ジャスパープリンス【B】

この馬は元々調教では良く動くタイプで、大敗が続いている近走でさえ坂路50秒台、51秒台が出ていました。そんな馬が今回の最終追い切りでは大した全体時計ではないのに終い13秒台に失速しています。大敗が続いている近走から大きく変わらず、前走より下があってもおかしくありません。ここは厳しい勝負になりそうです。

スピーディキック【×】

地方馬で前走などとの比較ができないため調教評価はナシとなります。主観的な意見としては、JBCクラシックを勝ったミューチャリーなどが参戦しても全く見せ場を作れていませんでしたし、地方のダートとこのレースでは問われる適性が違いすぎて厳しいように感じます。

セキフウ【B】

この馬が、近走で良い走りをしたすばるステークスの時は、1週前に併せ馬を大きく突き放す動きで、最終追い切りも併せ馬と互角の動きを披露していました。それが全く見せ場のなかった前走は1週前の併せ馬で遅れており、今回の1週前追い切りでも併せ馬に遅れています。すばるステークスのような状態にはなさそうで、ここは前走同様といったところでしょう。

ソリストサンダー【A】

やや間隔が空いての出走となりましたが、1週前にCW79秒を切る速い時計を出すなど、この中間はかなりハードにやっています。ハードにやった甲斐もあってか1週前は速い全体時計ながら終いまで失速することなく走れていました。休み明けで大敗した去年の根岸ステークスの時は、仕上がりきらず最終追い切りまで強めに追うような調教内容でしたが、今回の最終追い切りはやるまでもなく仕上がっているという感じで、軽めにサラッと流す形になっています。去年の根岸ステークスのようなことはないでしょう。いきなりから去年のこのレースぐらいは走れてよさそうな状態です。

テイエムサウスダン【B】

最終追い切りはルメール騎手が乗ったということもあってか、併せ馬に楽々と先着する動きが出来ていました。ただ時計自体はあまり目立たないもので、前走から特に変わった感じがありません。前走は坂路51秒台を出すなど、転厩してからの中では一番攻めた調教をしていたのに関わらずアノ結果。元々美浦より勾配のきつい栗東の坂路でハードな調教をこなしていた馬ですから、美浦環境で仕上げるのは難しいのかもしれません。ここは前走ぐらい走ってどこまでやれるかです。

ヘリオス【B】

近走の中で高いパフォーマンスだったJBCスプリント、南部杯の時は1週前までにシッカリやって、最終追い切りは軽めにやるような感じでした。それが今回の最終追い切りは、雪が降る中を一杯に追うような形です。前走よりは多少マシになりましたが、それでもJBCスプリントや南部杯の時ほど絶好の仕上がりではありません。今回は前走よりは上。JBCスプリントよりは下。さきたま杯や、かきつばた記念と同じくらいの状態でどこまでやれるかです。

レッドルゼル【A】

これまでは坂路中心の調教内容でしたが、今回はCW中心に変わっています。スプリントからマイルへの距離延長に対応するためでしょう。動きも終い11秒台前半を連発。併せ馬にも終始優勢の手応えで進めるなど、良い動きを見せており、仕上がりの良さを伺わせます。坂路中心であくまで次のスプリント戦への叩き台だった昨年とは違って、今年はここを狙ってシッカリ仕上げてきた感じもありますし、これは去年より走れていいかもしれません。状態は良さそうです。