【エプソムカップ2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はエプソムカップが、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2- 2- 1- 5/ 10 20.0% 40.0% 50.0%
2番人気 3- 1- 1- 5/ 10 30.0% 40.0% 50.0%
3番人気 1- 2- 0- 7/ 10 10.0% 30.0% 30.0%
4番人気 1- 2- 1- 6/ 10 10.0% 30.0% 40.0%
5番人気 2- 1- 1- 6/ 10 20.0% 30.0% 40.0%

エプソムカップは、堅めの決着になりやすいです。

1番人気から5番人気までの人気どころの数値が高く、過去10年で連対した20頭のうち17頭が5番人気以内から出ています。6番人気以下の人気薄にチャンスがあっても、せいぜい3着までかなという感じです。これまで見せた能力や実績が、ある程度参考になるレースでしょう。

エプソムカップは安田記念の翌週に行われるということもあって、残念ながら安田記念を除外になってしまった馬や、本当は安田記念に出たかったんだけど、賞金が足りずに泣く泣くコッチに回ってきた実力馬が出走してくることの多いレースです。その結果、安田記念を見据えていたような有力馬が、そのままここで好走するため、堅い決着になるのではないかと思います。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 1- 3- 5/ 10 10.0% 20.0% 50.0%
先行 5- 4- 1- 28/ 38 13.2% 23.7% 26.3%
中団 4- 3- 6- 61/ 74 5.4% 9.5% 17.6%
後方 0- 2- 0- 39/ 41 0.0% 4.9% 4.9%

エプソムカップは、逃げ先行馬が有利だと思います。

逃げ先行で過去10年6勝。差し追い込みで過去10年4勝。単純な勝ち星も前に行ける馬が多いのですが、複勝率という観点からも逃げ馬が50%を記録するなど、前に行けるほど馬券になりやすいことが分かります。

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 3- 4- 0- 7/ 14 21.4% 50.0% 50.0%
3F 2位 1- 1- 2- 5/ 9 11.1% 22.2% 44.4%
3F 3位 1- 1- 2- 9/ 13 7.7% 15.4% 30.8%
3F ~5位 1- 4- 1- 13/ 19 5.3% 26.3% 31.6%
3F 6位~ 4- 0- 5- 99/108 3.7% 3.7% 8.3%

上がりのデータを見ても、速い末脚を使うに越したことはないですが、上がり6位以下からも勝つ馬が出ていたり、必ずしも速い上がりが必要ではありません。直線の長い東京競馬場でも末脚よりも先行力の方が重要でしょう。

こうなっている理由は色々と考えられるのですが、この時期は雨の影響を受けやすく、スピードの出にくい馬場状態になることが多いからではないかと思います。今年も雨の影響がありそうな天気予報になっており、直線でスピードが出にくく、差しが決まらない馬場状態になる可能性があります。当日の馬場状態には要チェックが必要です。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 1- 1-14/17 5.9% 11.8% 17.6%
2枠 0- 1- 2-14/17 0.0% 5.9% 17.6%
3枠 3- 2- 2-12/19 15.8% 26.3% 36.8%
4枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0%
5枠 1- 1- 0-18/20 5.0% 10.0% 10.0%
6枠 2- 0- 0-17/19 10.5% 10.5% 10.5%
7枠 1- 2- 1-21/25 4.0% 12.0% 16.0%
8枠 2- 2- 2-20/26 7.7% 15.4% 23.1%

エプソムカップは、大きな枠順傾向はないかなと思います。

勝ち星から複勝率まで、どちらかに大きく偏っているということはなく、全体的に万遍なく来ています。内枠だから良いとか外枠だから駄目ということはないはずです。

人気データのところで言ったように、エプソムカップは割りと能力や実績が信頼できるレースですから、強い馬はどの枠順からでも強いということでしょう。人気通りに決まりやすいというのは、枠順などに左右されにくいことの裏返しでもあります。

エプソムカップは枠順云々よりも、馬の能力をしっかり見極めることが重要です。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、エプソムカップは、

・人気通りに決まりやすいレース
・逃げ先行馬が有利
・枠順よりも能力の方が重要

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年のエプソムカップにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走人気(前走OP以下)

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3- 2- 1- 7/13 23.1% 38.5% 46.2%
前走2人気 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
前走3人気 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0%
前走4人気 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
前走5人気 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0%

前走オープン特別以下で3番人気以下だった馬は、過去10年で勝っていません。

エプソムカップは1800メートルという中途半端な距離、微妙な開催時期から、様々な路線から馬が集まってきます。前走オープン特別以下から参戦してくる馬が多くいるのですが、ここで通用するのは前走でも上位人気だった馬だけです。

今の競馬というのは、概ね能力や実績通りに人気になるため、オープン特別でも人気にならないような馬では、ここでは能力的に足りないだろうという話しです。前走オープン特別なら上位人気だった馬からでしょう。

前走初角位置

前走初角 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 7- 5- 7- 67/ 86 8.1% 14.0% 22.1%
1/2頭外 3- 4- 3- 65/ 75 4.0% 9.3% 13.3%

前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろだった馬の2倍近い好走率となっています。

脚質データのところでエプソムカップは逃げ先行有利という話しをしましたが、それに伴って前走でも前で競馬をした馬が当然有利です。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。

ここでは、前走でも前に行く競馬をしていた馬に要注目でしょう。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはトーセングラン、トーラスジェミニの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走斤量、前走着順のデータだと思います。

前走着順(斤量57キロ以下)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1- 1- 4- 15/ 21 4.8% 9.5% 28.6%
前走2着 1- 3- 1- 14/ 19 5.3% 21.1% 26.3%
前走3着 1- 0- 0- 13/ 14 7.1% 7.1% 7.1%
前走4着 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 2- 0- 1- 18/ 21 9.5% 9.5% 14.3%
前走6~9着 4- 3- 1- 31/ 39 10.3% 17.9% 20.5%
前走10着~ 0- 2- 3- 26/ 31 0.0% 6.5% 16.1%

前走57キロ以下で10着以下に負けた馬は、過去10年で勝っていません。逆に斤量57.5キロ以上を背負って、大きく負けた馬が、ここでは狙い目になります。

先程の前走人気データのところで、このエプソムカップは様々な路線から馬が集まってくるという話しをしました。前走ハンデ戦を使った馬も多くなります。

そうなった時に狙い目になるのは、やっぱり前走ハンデ戦で重い斤量を背負って大敗した馬たちです。

前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
57.5~59kg 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0% 276 103

前走斤量57.5キロ以上を背負って負けていた馬の中から、2020年のダイワキャグニーが巻き返して勝利するなど連対率25%。4頭に1頭は、前走57.5キロ以上の馬が好走してきます。さらに、前走重い斤量を背負って大敗した馬は、人気にもなりづらく、ここでは大きな狙い目になりそうです。

先程、名前を挙げた2頭のうち、トーラスジェミニが前走57.5キロの斤量を背負っていました。

まとめ

というわけで、今年のエプソムカップにピッタリの馬は、トーラスジェミニではないかと思います。

この馬は、近走はとにかく展開不向きな競馬が続いています。前走は斤量57.5キロを背負っていた上に、展開が向かず。追い込み決着に飲まれてしまいました。その前は合わないダート。その前の中山記念もパンサラッサの逃げに付き合わざるを得ず、東京新聞杯も追い込み決着になってしまいました。とにかく展開に恵まれないレースが続いており、好走は不可能に近いものばかりです。今回は少頭数の上に、同じ脚質もノースブリッジぐらいのもので、近走と比べるとだいぶ展開的に恵まれそうです。逃げ先行馬の残り目も多いレースですし、この馬の巻き返しがあっていいのではないかと思います。