【函館スプリントステークス2022】追い切り評価《調教イチオシはアノ馬》

追い切り

皆さんこんにちは。アギョウです!

今回は函館スプリントステークスの追い切り診断となります。

それでは早速ナムラクレアから見ていきましょう。

ナムラクレア【S】

5月25日に坂路50.3秒をマークし、自己ベストを大幅に更新。これまでは桜花賞を目指して、遅めの時計で折り合い重視。最終追い切りも馬のテンションを気遣って単走でしたが、今回は最終追い切りも併せ馬するなど、ここに来て遠慮なしの調教が出来ています。スプリンター仕様にしっかり仕上げてきたと思います。仕上がり面に特にケチをつけるようなところは見当たりません。

1600メートルから1200メートルに距離短縮して、流れに乗れるかどうかが鍵になるとは思いますが、先程も言ったように坂路で速い時計を出したり、最終追い切りまで併せ馬をするなど、馬がピリッとするような調教は積んできています。桜花賞でも先行する競馬が出来ていましたし、1200メートルでも、いきなりから好勝負できるはずです。本質的にはスプリンターだと思いますし、この馬の本領発揮となる可能性は高いと見ています。

ビアンフェ【A】

2週前から坂路50.7秒、1週前は坂路51.1秒と速い時計を出して、最終追い切りは現地で軽く流す程度になりました。このパターンは昨年のこのレースと全く同じです。函館と札幌での開催という違いはありますが、去年と遜色ない状態にありそうです。むしろ、今年の方がゲート練習をしたり、早めから入厩するなど、入念な調整が施されています。これを考えると、今年は去年以上があってもいいなと思わせます。

ゲート入りを嫌がる素振りをよく見せる、気性難の一面がある馬ということで、現地でまったりと調整ができる北海道は合っていると思いますし、実際に北海道では連対を外したことがありません。得意の北海道でもう一花を咲かせる可能性も十分ありそうです。

シゲルピンクルビー【S】

最終追い切りで終い10.3秒という破格の時計が出ました。この時は0.9秒も前を走る併せ馬を追いかけて、ゴールを迎えた時には1秒も先着するような動きです。動きとしても文句のつけようがない、迫力たっぷりのものでした。ここを目標に万全の仕上がりではないかと思います。

この馬が3歳だった頃は、CWでは速い時計は出るものの、坂路ではそんなに速い時計は出ていませんでしたが、4歳初戦。京都牝馬ステークスからは、坂路でもかなり動くようになっていました。レースでのパフォーマンスも、坂路の動きに呼応するかのように、上がってきていると思いますし、これは単純に成長してきているのではないかと思います。今回の最終追い切りを見ても、さらなる成長に期待できます。去年は9着でしたが、その時とは馬が違うでしょう。

仕上がり、成長面を考慮しても、ここはこれまでで一番のパフォーマンスに期待できるはずです。

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キャプテンドレイク【C】

好走続きだった近走は、テンから出して終いにどれだけ粘り込めるかという調教で良い動きを見せていたのですが、今回は終い重点。ラスト1ハロンだけを伸ばす調教ばかりになっています。初の北海道遠征の影響が少なからずありそうです。ここは前走同様ないし、前走より少し下でどこまでかだと思います。

キルロード【A】

この中間はそんなに目立った動きをしていませんが、激走した前走も目立つ調教をしていたわけではありません。過去の好走した時も、そんなに目立った動きをしていたわけではなく、あまり調教では動かないタイプなのだと思います。前走が調子良かったとすれば、今回も遜色ない状態にあるように見えます。この馬に関しては半信半疑なところなのですが、前走の激走がマグレでないのなら、ここでの連続好走があっても不思議ではありません。

ジュビリーヘッド【A】

5月25日に坂路の自己ベストを更新。ダイアトニックには遅れを取っていましたが、この馬としてはかなり頑張っていたと思います。早めに函館に入って、6月5日から時計を出しているのも良いと思いますし、この馬の能力は問題なく発揮できる状態です。

タイセイアベニール【C】

木曜日の段階では、北海道に入ってからマトモな時計を出していません。時計にもならないような本当に軽めの調教しかしていません。1週前も北海道への輸送関係か、追い切りが出来ていませんし、これはどうでしょうか。何回か使うことを見越している仕上げだと思います。

ダイメイフジ【C】

一昨年、このレースで2着した時は函館のウッドで65秒台。早めの時計を出していましたが、今年は67.7秒。終いも13.0秒と一昨年と比べると、かなり物足りません。この馬も8歳ということで、全盛期の状態にはないかなと思います。

プルパレイ【A】

この馬も早めに函館に入って、6月5日から函館で追い切りをしました。その甲斐もあって併せ馬で楽々先着するなど、良い動きを見せていました。ただ、初めてのスプリント戦になるにも関わらず、マイル戦の時と同じ終い重点の調教ばかりです。状態は良いと思いますが、いきなりの1200メートルには半信半疑です。

ペプチドバンブー【C】

今回は約6ヶ月ぶりのレースになりますが、追い切りは2本のみとなりました。以前、札幌で1勝クラスを勝った時も久々のレースでしたが、その時は5本の追い切りをこなしています。今回は調教本数が少なく、一度使ってからではないかと思います。

ボンセルヴィーソ【C】

この馬は函館への輸送の関係で、1週前にシッカリ追い切りが出来ていません。函館に入ってからも軽めに流す程度になっています。普段は強め、一杯調教を多用しハードな調教するだけに、これはどうでしょうか。

ライトオンキュー【A】

この馬も追い切り2本と少なめになっていますが、元々、調教本数は多くないタイプです。大手牧場ゴドルフィンの馬ということで、今回も外厩主体の仕上げだと思います。今のこの馬としては悪くない状態だと思いますが、全盛期の時はもっと速い時計を楽々と出していただけに、この馬が一番良かった頃の状態までとはいかないでしょう。今のこの馬としてはベストの状態という感じです。

レイハリア【C】

今回の最終追い切りで併せ馬で遅れていました。遅れた相手がアメトリンルナという3歳の未勝利馬なのですが、格下相手に追いつくのに苦労していた上に、最後は突き放されるような動きになっています。さらにレース直前の最終追い切りや1週前追い切りで併せ馬に遅れたのは、今回が初めてとなります。動きを見ると、本来の調子にはないかなと思います。

ローレルアイリス【C】

5月26日にエプソムカップに出走予定のハッピーアワー相手に0.8秒も併せ馬で遅れていました。この馬が調子の良かったと思われる3勝クラスを勝った時は、ハッピーアワー相手に互角の動きが出来ていただけに、まだ本調子にはないかなと思います。

ヴェントヴォーチェ【A】

5月25日に坂路の自己ベストを更新しました。函館に入ってからも併せ馬をこなし、楽々先着するなど、良い動きが出来ていました。今の調子の良さを伺わせる動きです。騎乗する西村淳也騎手が、この馬のために北海道まで駆けつけるなど、人の勝負気配の高さを伺わせます。状態は高いレベルにあると見て間違いないでしょう。しっかり好調キープです。

ファーストフォリオ【C】

この馬が函館で好走した去年のTVh杯の時は、函館の芝でかなり速い調教時計を出していましたが、今回は控えめの時計になっています。栗東で最後に調教した時も、坂路で流す程度のもので、この中間は軽めの調教が目立っています。北海道で何度か使うのを見越した仕上げに見えます。今回はどうでしょうか。

まとめ

というわけで、2022年函館スプリントステークスの調教推奨馬としてナムラクレアとシゲルピンクルビーの名前を挙げたいと思います。

ナムラクレアは坂路50秒台の自己ベストを更新するなど、ここを目標にきっちりスプリント仕様に仕上げてきています。本質的にはスプリンターだと思いますし、この馬の本領発揮になる可能性は高いと思います。

シゲルピンクルビーは仕上がりの良さはもちろんですが、使うたびに調教もドンドン良くなっており、馬の確かな成長が感じられます。この馬も仕上がり面に関しては申し分ありません。

人気の2頭になりますが状態としても、この2頭が良いのではないかと思います。

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