はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は弥生賞が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 4- 1- 2/ 10 | 30.0% | 70.0% | 80.0% | 67 | 95 |
2番人気 | 3- 2- 2- 3/ 10 | 30.0% | 50.0% | 70.0% | 117 | 99 |
3番人気 | 2- 0- 2- 6/ 10 | 20.0% | 20.0% | 40.0% | 109 | 54 |
4~6人気 | 1- 3- 3- 23/ 30 | 3.3% | 13.3% | 23.3% | 59 | 66 |
7~ 人気 | 1- 1- 2- 46/ 50 | 2.0% | 4.0% | 8.0% | 78 | 50 |
弥生賞は、割りと順当な決着が多くなっています。
1番人気が複勝率80%。2番人気も複勝率70%。高い確率で馬券になっていることが分かります。その他を見ても概ね人気に準じた好走率になっており、大きな波乱というケースは少ないです。
昔から弥生賞はクラシックへ向けた最も重要な前哨戦として名高いレースです。その世代でも上位の強い馬たちが出てきて順当に勝ち負けするというわけです。次の皐月賞やダービーなんかも狙えそうな実力馬を、素直に高評価すべきでしょう。
今年も世代上位クラスの馬が揃ったなという印象ですし、堅い決着になる可能性は高いと見ています。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% | 28 | 11 |
2枠 | 0- 0- 3- 7/10 | 0.0% | 0.0% | 30.0% | 0 | 108 |
3枠 | 0- 0- 2- 8/10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% | 0 | 31 |
4枠 | 2- 1- 2- 6/11 | 18.2% | 27.3% | 45.5% | 220 | 81 |
5枠 | 0- 2- 0-11/13 | 0.0% | 15.4% | 15.4% | 0 | 70 |
6枠 | 1- 1- 1-13/16 | 6.3% | 12.5% | 18.8% | 26 | 40 |
7枠 | 1- 5- 1-13/20 | 5.0% | 30.0% | 35.0% | 8 | 70 |
8枠 | 5- 1- 1-13/20 | 25.0% | 30.0% | 35.0% | 267 | 80 |
弥生賞に、大きな枠順傾向はありません。
詳細な枠順別データを見ると、まず目に付くのが8枠。過去10年5勝という高い勝率になっています。複勝率で見ても7枠8枠が35%をマークするなど、外枠でも問題なく好走出来ていることが分かります。
先程の人気データで、このレースは世代でも上位の馬が出てきて順当に勝ち負けという話しをしましたが、それは能力さえ高ければ内枠だろうと外枠だろうと関係なく好走できることの裏返しでもあります。
開催前半に行われるため基本的には内枠有利だと思いますが、それ以上に能力が重要になるということでしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% | 179 | 67 |
先行 | 6- 4- 7- 20/ 37 | 16.2% | 27.0% | 45.9% | 63 | 68 |
中団 | 3- 3- 2- 21/ 29 | 10.3% | 20.7% | 27.6% | 155 | 90 |
後方 | 0- 2- 1- 29/ 32 | 0.0% | 6.3% | 9.4% | 0 | 36 |
マクリ | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
弥生賞は、どちらかといえば前有利でしょう。
逃げ先行で過去10年7勝。中団からは勝ち馬が出ていますが後方からでは1頭も勝てていません。こちらは小回りの中山らしく前有利の傾向と言っていいでしょう。
2022年はドウデュースが取りこぼすような形になりましたが、このレースに波乱があるとすれば2022年のような形。前残り展開で後ろからの有力馬が差しきれず2~3着。前に行った人気薄の馬が頑張って馬券圏内に残るような形でしょう。
最も重要なのは能力面ですが、人気薄にチャンスがあるなら展開や馬場を味方につけての前残りです。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、弥生賞は、
・強い馬たちによる順当な決着が多い
・枠順よりも能力面が重要になる
・小回りの中山らしく前有利の傾向
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の弥生賞にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走初角位置データ
前走初角位置 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
初角5番手以内 | 7- 5- 4- 41/ 57 | 12.3% | 21.1% | 28.1% | 131 | 69 |
それ以外 | 3- 5- 6- 39/ 53 | 5.7% | 15.1% | 26.4% | 21 | 56 |
前走初角5番手以内の馬が高い激走率となっています。
先程の脚質データで波乱があるなら前残りという話しをしましたが、それに伴って前走最初のコーナーで5番手以内。前走でも前に行った馬が単勝回収率100%を超えるなど激走率が高くなっています。単純に今回も前に行ける可能性が高いですからね。
ここは前走でもある程度の先行力を見せている馬が狙い目になりそうです。
生産者データ
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンor社台 | 6- 5- 6- 28/ 45 | 13.3% | 24.4% | 37.8% | 53 | 61 |
それ以外 | 4- 5- 4- 52/ 65 | 6.2% | 13.8% | 20.0% | 95 | 64 |
ノーザンファームもしくは社台ファーム生産馬の好走率が高くなっています。
日本のトップ生産者であるノーザンファーム。不動の2番手をキープする社台ファームの生産馬がこのレースでも高い好走率を残しており、この2つとそれ以外では勝率が2倍以上離れていました。
そもそもノーザンファーム、社台ファームが確固たる地位を築いたのはダービーを勝てる馬を多く出したから。春クラシックで勝てる馬を量産したからです。その春クラシックにおける最も重要な前哨戦である弥生賞で強いのも当然といえば当然でしょう。
ここもノーザンファーム、社台ファーム生産馬に要注目です。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはダノンエアズロック、トロヴァトーレ、レッドテリオスの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは種牡馬のデータではないかと思います。
種牡馬データ
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 6- 1- 1- 6/14 | 42.9% | 50.0% | 57.1% | 402 | 123 |
キングカメハメハ | 1- 1- 1- 7/10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% | 16 | 33 |
ドゥラメンテ | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% | 895 | 90 |
サトノクラウン | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 420 | 130 |
Marju | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 630 | 220 |
ハーツクライ | 0- 5- 1- 6/12 | 0.0% | 41.7% | 50.0% | 0 | 161 |
日本の春クラシックで好走経験のある血統の馬がよく好走しています。
まず詳細な種牡馬別データを見ると、圧倒的に好走が目立っているのがディープインパクト。その次がキングカメハメハ、ドゥラメンテ。勝ってこそいないもののハーツクライという感じになっています。
これらの共通点は日本の春クラシックで活躍したことです。先程も言ったようにこのレースは春クラシックへの前哨戦として最も名高いレースで、それが血統面にもシッカリと出ているというわけでしょう。
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
春クラシック好走経験あり | 9- 8- 5- 43/ 65 | 13.8% | 26.2% | 33.8% | 123 | 76 |
それ以外 | 1- 2- 5- 37/ 45 | 2.2% | 6.7% | 17.8% | 14 | 43 |
実際に皐月賞、ダービーで好走した馬。春クラシックで活躍した血統の馬は圧倒的な成績を残しており、それ以外の馬と比べて雲泥の差です。
ここは父が皐月賞、ダービーで好走した馬かどうかは重要なポイントになってきそうです。
前走初角5番手以内、ノーザンファームもしくは社台ファーム生産。そして父が皐月賞もしくはダービーで3着以内という3つのデータを同時にクリアした時。勝率28.6%、複勝率42.9%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはトロヴァトーレしかいません。
まとめ
というわけで今年の弥生賞にピッタリの馬は、トロヴァトーレではないかと思います。
この馬は新馬戦、前走ともに楽勝。前走2着だったマイネルフランツが先日の水仙賞でも2着になるなど、決して相手が弱かったというわけではないでしょう。まだまだ能力的な底を見せていません。ここまでこだわって中山芝2000を使われているというのも好印象で、まさにこのレースや次の皐月賞を目標にしているでしょうし、素質馬が揃ったここでも十分チャンスがある1頭だと思います。