皆さんこんにちは、アギョウです！
今回は新潟記念の追い切り診断となります。
それでは早速サリエラから見ていきましょう。
サリエラ
今回は美浦には入厩せず牧場から新潟に直接入って、新潟ダートのみで仕上げる形になりました。新潟ダートだけで仕上げるのは今回が初めてのため、過去との比較ができず判断に難しいところがあるのですが、最終追い切りの併せ馬では手応えよく回ってきており、状態が悪いという感じはしません。
この中間も併せ馬に一度も遅れることなく、相手なりに良い動きが出来ていましたし、今回も前走ぐらい走れても不思議ない状態にはありそうです。絶好調という感じはしませんが能力自体は問題なく出せると思います。
追い切り評価「A」
ノッキングポイント
最終追い切りで3頭併せを行いました。コーナーで前を走っていた馬とだいぶ差が開いていましたが、内から併せ馬が来るとそれに反応。促す必要もなく加速していき、最後まで抜かせない動きが出来ていました。前走の最終追い切りでも同じような動きで、最終追い切りは前走と同じくらいの水準にはありそうです。
ただ、1週前の段階では併せたヒップホップソウルの方がいいかなという動きで、それを受けてか日曜日には強めに追っていました。最終追い切りの動きは良かったですが、1週前やこの中間の動きを見ると、最終追い切りでなんとか間に合ったという感じです。万全の仕上がりとまではいきません。
ここは前走のダービーより少し下ぐらいの状態でどこまでやれるかです。
追い切り評価「A」
プラダリア
この馬が調子がイマイチだった神戸新聞杯の時は坂路で終い失速。菊花賞の時も0.1秒の加速が精々という感じでした。この馬が一番良かったダービーの時は終いに0.4秒の加速。近走で唯一上がり最速の脚を使った日経新春杯の時に至っては0.8秒の加速を見せるなど、この馬がレースで良い走りをした時は、最終追い切りの坂路でも良い加速を見せている傾向にあります。
それを踏まえて近走の終い加速に注目してみると目黒記念の時は0.2秒。宝塚記念は0.1秒。そして今回はラスト1ハロンだけで0.4秒も加速することが出来ています。1週前のCWでも古馬になってからは一番速いタイムを出すなど、これは状態が良さそうです。
今回は目黒記念や宝塚記念以上の状態で、日経新春杯や京都記念と同じくらいの状態にありそうです。G2やG3でなら十分好走可能な状態。近走の中では一番良い仕上がりになったと思います。
追い切り評価「S」
イーサンパンサー
連闘での出走ということでこの中間は追い切りをやっていません。これでは評価しようがないため、調教評価はナシとなります。個人的には短距離の馬だと思いますし、いきなりの2000メートルは厳しいように感じます。
追い切り評価「×」
イクスプロージョン
この馬が近走で一番良い走りだった新潟大賞典の時はCWで終い11.3秒を連発するなど、調教でもよく動いていましたが、今回は一杯に追っても終い11秒台中盤が精々という感じになっていました。最終追い切りも末脚を伸ばしてきたミスニューヨークにあっさり飲み込まれるような形になっており、この中間は新潟大賞典の時ほどは動けていません。
状態としても新潟大賞典をピークに徐々に落ちてきているかなという感じで、ここは良くて前走同様まで。新潟大賞典のような走りは難しい状態ではないかと見ています。
追い切り評価「B」
インプレス
1週前にCW80秒を切る時計をマークし終いも11秒台でまとめる動きが出来ていました。この時は併せ馬が全くついていけないという感じで、この馬の動きの良さが目立っていました。
近走の走りを見るとオープンクラスでは能力的に厳しいのかなという印象もありますが、状態自体は2勝クラス3勝クラスを連勝した時と遜色ないものがありそうです。しっかり好調キープです。
追い切り評価「A」
グランオフィシエ
1週前に一杯に追いましたが併せ馬で遅れていました。勝った2走前はもちろん大敗だった前走でさえ併せ馬に遅れるようなことはなかっただけに、この併せ馬の遅れというのは気になるところです。
2走前をピークに徐々に状態が落ちてきている印象で、ここは良くて前走同様。2走前のような走りは状態的に難しいかもしれません。
追い切り評価「B」
サトノルークス
この馬が怪我をする前。3歳秋まではジャンダルムやシルヴァーソニック、ボッケリーニなど池江厩舎の名だたる面子と併せ馬をしても遅れるようなことはなかったですが、今回は8月16日の坂路で1勝クラスの馬に置いていかれるような形となっていました。
坂路でじっくり乗り込んでいますが、全盛期はもちろん近走から大きく変わった感じがありません。ここは前走ぐらいでどこまでやれるかと考えた方がいいでしょう。
追い切り評価「B」
バラジ
前走は間隔が詰まっての出走にも関わらず最終追い切りで終い11.1秒。あのウインカーネリアンと併せ馬をして互角の動きを見せるなど、かなり調教では動いていました。前走がここでも人気になるプラダリアと接戦だったことを考えても、前走は状態が良かった可能性が高いです。
そして今回も2週前の段階で終い11.3秒。全体82.8秒という速めの時計を出すなど、早い段階で良い仕上がりを見せており最終、1週前とあまり目立った動きではありませんが、2週前の段階でキッチリ仕上がっているでしょう。間隔は空きましたがシッカリ好調キープ。いきなり前走ぐらいは走れてよさそうです。
追い切り評価「A」
ファユエン
中6週ですが追い切り7本。間隔の割に入念な乗り込みをしています。中間に目立った時計はありませんが、この馬はいつもこんなもので速い時計を出して仕上げるというよりは、馬なり中心にじっくり乗り込んで仕上げるタイプです。
いつも速い時計を出さないので判断に難しいところもありますが、今回も決して悪いという感じはしませんし、前走ぐらいは走れてよさそうです。しっかり好調キープでしょう。
追い切り評価「A」
フラーズダルム
中2週と間隔が詰まっての出走になるため追い切りは1本のみとなりました。前走から大きく変わった様子がなく、ここは良くて前走同様まで。調教では割りと行きっぷりの良い馬で、マイルから一気に2000メートルに距離が伸びるのもあまり良いタイプには見えません。
追い切り評価「B」
ブラヴァス
最終追い切りの坂路で終い11秒台をマーク。1週前の坂路でも時計以上にスピード感を感じさせる動きで、楽々と終い最速をマークするなど、この中間は坂路で良い動きが出来ています。
ここ最近はCW中心で強めに追っても終い12秒台ということが多かったのですが、坂路中心の調教に切り替えてきた今回は一変した動きを見せています。これは坂路中心の調教が良い方に出ている可能性が高いです。近走、不振続きですがこの馬が一変があるなら今回だと思います。
一変があっても不思議ない動きで、復活へ向けて仕上がりは万全でしょう。
追い切り評価「S」
マイネルウィルトス
この馬が怪我をする前。3走前の目黒記念の時は坂路で楽々終い最速。CWでも速い時計をバンバン出すなど、かなり調教では動くタイプでしたが、今回はそこまで動けていません。
この中間は日曜日中心の追い切りを行いましたが、日曜の坂路では一杯に追って終い失速。この中間はCWでの追い切りも1本も出来ておらず、やはり怪我をする前ほど絶好の動きという感じはしません。
前走もレースでは決して悪くない内容でしたが、調教では怪我をする前と比べると少し物足りない印象が残っています。もう少し使ってからが本番かなという印象で、まだ万全の状態とはいかないでしょう。
追い切り評価「B」
ユーキャンスマイル
最終追い切りの坂路は、ラスト1ハロンだけで1.1秒も加速する動きを披露し、日曜日もこの馬としては速い坂路52秒台を記録するなど、この中間は坂路で良い動きが出来ていました。1週前のCWでは併せ馬に遅れてしまいましたが、日曜日と最終追い切りであらかた仕上がったのではないかと思います。
ただ1週前のCWでの動きは、去年のこのレースの時と比べると少し物足りず、去年ほど絶好の状態という感じはしません。今回は前走や前々走よりは上。去年よりは下という状態でどこまでやれるかです。
追い切り評価「A」
