皆さんこんにちは。アギョウです。
◎ナランフレグ
・仕上がり万全でブリンカー効果ありそう
・道悪なら大型馬のパワー必要
・道悪なら重い斤量でも無問題
ここからは詳細な推奨理由を解説させてもらいます。
推奨理由①「仕上がり万全でブリンカー効果ありそう」
1週前に札幌記念に出走したラーグルフを寄せ付けないような動きを披露し、最終追い切りも札幌ダートで楽々と終い11秒台。安田記念から間隔を空けての出走になりますが、休み明けを感じさせない動きを見せていました。1週前には丸田騎手がこの馬のためだけに調教に乗りに来るなど、前哨戦としてはかなり力の入った仕上げとなっています。
2週前にブリンカーをつけて調教を行ったのですが、この辺りを堺にしてかなり調教でも速いタイムが出るようになっており、先程説明したように1週前はラーグルフをちぎり捨てるような走り。最終追い切りもダートで楽々と終い11秒台を出すなど、かなりブリンカーの効果を感じます。
ブリンカーも良い方に出る可能性が高そうで、前哨戦としては文句のつけようがない仕上がりになっています。
推奨理由②「道悪なら大型馬のパワー必要」
| 前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 前走490kg以上(良馬場) | 1- 1- 3-20/25 | 4.0% | 8.0% | 20.0% | 49 | 95 |
| 前走490kg未満(良馬場) | 5- 5- 3-52/65 | 7.7% | 15.4% | 20.0% | 103 | 56 |
| 前走490kg以上(稍重以上) | 2- 2- 2-23/29 | 6.9% | 13.8% | 20.7% | 30 | 48 |
| 前走490kg未満(稍重以上) | 2- 2- 2-29/35 | 5.7% | 11.4% | 17.1% | 50 | 50 |
日曜の札幌は雨の予報があるということで今回は道悪を前提とした話しで進めていきます。
雨の影響を受けた道悪では大型馬が好走率を上げています。
まず、前走馬体重と馬場状態を組み合わせたデータを見ると、良馬場では前走馬体重490キロ未満。比較的小柄馬でも何の問題もなく、むしろ馬体重490キロ以上の大型馬よりも好走率が高いくらいなのですが、これが道悪になると傾向は一変。大型馬が小柄な馬たちを上回る成績になっています。
| 芝1200(OP以上) | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 前走490kg以上(良馬場) | 40- 40- 35- 449/ 564 | 7.1% | 14.2% | 20.4% | 51 | 77 |
| 前走490kg未満(良馬場) | 76- 76- 81- 926/1159 | 6.6% | 13.1% | 20.1% | 78 | 79 |
| 前走490kg以上(重以上) | 7- 4- 4- 68/ 83 | 8.4% | 13.3% | 18.1% | 132 | 111 |
| 前走490kg未満(重以上) | 10- 13- 13-141/177 | 5.6% | 13.0% | 20.3% | 54 | 60 |
これはこのレースに限った話しではなく、芝1200メートル全体的に言えることで、過去5年のOPクラス以上の芝1200でのデータを見ても、同じようなことが出ています。
良馬場では大型馬、小柄な馬は互角程度。回収率を考慮すると小柄な馬の方が良いかなという感じでしたが、重馬場以上の道悪では大型馬が回収率を大きく上げていました。道悪の芝1200では大型馬が有利と見て間違いありません。
やはり道悪になれば小柄な馬のスピードというよりも、大型馬のパワーが必要になってくるのでしょう。
今回の出走メンバーは比較的小柄なスピードタイプの馬が多く、前走馬体重490キロ以上はナランフレグ、シュバルツカイザーの2頭しかいません。日曜の雨予報はこの2頭にとっては恵みの雨になりそうです。
推奨理由③「道悪なら重い斤量でも無問題」
| 斤量 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 定量(良馬場) | 6- 4- 3-51/64 | 9.4% | 15.6% | 20.3% | 124 | 64 |
| 定量より重い(良馬場) | 0- 2- 3-21/26 | 0.0% | 7.7% | 19.2% | 0 | 72 |
| 定量(稍重以上) | 3- 2- 4-40/49 | 6.1% | 10.2% | 18.4% | 49 | 55 |
| 定量より重い(稍重以上) | 1- 2- 0-12/15 | 6.7% | 20.0% | 20.0% | 15 | 28 |
道悪では重い斤量でも問題なく好走するケースが多いです。
ナランフレグは唯一のG1馬ということもあって、他の馬より1キロ重い58キロとなっていますが、道悪ならこの斤量もそこまで気にする必要はありません。
というのも、良馬場だった過去6年では斤量重めに設定された馬は勝てておらず、複勝率も定量の馬より低いものになっていましたが、これが道悪となると傾向は真逆。勝率、複勝率ともに斤量重めの方が高くなっていました。
| 芝1200(良馬場) | 着別度数(OP以上の過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 定量より軽い | 42- 45- 45- 667/ 799 | 5.3% | 10.9% | 16.5% | 62 | 63 |
| 定量 | 54- 56- 54- 590/ 754 | 7.2% | 14.6% | 21.8% | 81 | 95 |
| 定量より重い | 20- 15- 17- 118/ 170 | 11.8% | 20.6% | 30.6% | 55 | 71 |
もちろんこれもこのレースに限った話しではありません。
良馬場の時は斤量重めの馬はその能力を持ってして好走するケースも多いのですが回収率は低め。皆さんの期待にあまり応えることが出来ておらず、人気以上の凡走が目立つ形が多くなっています。
| 芝1200(重以上) | 着別度数(OP以上の過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 定量より軽い | 5- 5- 6- 80/ 96 | 5.2% | 10.4% | 16.7% | 38 | 54 |
| 定量 | 8- 9- 7- 95/119 | 6.7% | 14.3% | 20.2% | 85 | 88 |
| 定量より重い | 4- 3- 4- 34/ 45 | 8.9% | 15.6% | 24.4% | 148 | 93 |
しかしこれが道悪となると好走率はもちろん、回収率も100％を超えており、逆にハンデをもらった軽斤量の馬が苦戦しているのが回収率を見れば一目瞭然です。
良馬場のスピード勝負となれば多少能力的に劣る馬でも、軽斤量を味方にそのまま粘り込むような場合もあるのですが、道悪のパワー勝負ではあまり軽斤量を意味をなさず、むしろ重い斤量を背負うような馬の地力が必要になるのです。
ナランフレグは年齢的なこともあって良馬場のスピード勝負では厳しくなっている印象もありますが、今年の高松宮記念で頑張ったように道悪ならまだまだやれる馬ですし、前哨戦としてはかなり良い仕上がりになっている印象もありますので、この馬を本命にしたいと思います。
まとめ
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