【弥生賞2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は弥生賞が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

前置き

馬場状態 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
良馬場 7- 7- 7- 59/ 80 8.8% 17.5% 26.3% 67 65
稍重以上 3- 3- 3- 23/ 32 9.4% 18.8% 28.1% 150 104

弥生賞を予想する上で重要なのは、良馬場と道悪のデータを一緒に考えないことです。ここ最近は雨の影響を受けたレースが多く、過去10年だと良馬場と道悪のデータが混在する形になってしまいます。今回は良馬場と道悪にデータをしっかり分けて、話しをしていきますね。

人気

良馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3- 2- 1- 1/ 7 42.9% 71.4% 85.7%
2番人気 1- 2- 2- 2/ 7 14.3% 42.9% 71.4%
3番人気 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6%
4番人気 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9%
5番人気 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3%
稍重以上 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
2番人気 2- 0- 0- 1/ 3 66.7% 66.7% 66.7%
3番人気 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
4番人気 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7%
5番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%

まず、良馬場と道悪の大きな違いは、レースの波乱度合いです。

良馬場だと1番人気、2番人気の複勝率が70%を超えるなど、堅い決着が目立ちますが、道悪になるとそこまで堅い決着にはなっていません。

良馬場だと能力、実績通りに決まりやすく、道悪だと適性などが問われるため能力通りとはいきません。馬場次第で馬券の狙い方も変わってくるでしょう。当日の馬場は要チェックが必要です。

枠順

良馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1~4枠 1- 1- 6-21/29 3.4% 6.9% 27.6%
5~8枠 6- 6- 1-38/51 11.8% 23.5% 25.5%
稍重以上 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1~4枠 2- 0- 1- 9/12 16.7% 16.7% 25.0%
5~8枠 1- 3- 2-14/20 5.0% 20.0% 30.0%

弥生賞に、枠順はあまり関係ありません。

良馬場だった時を見ても、道悪だった時を見ても、これといって特に大きな傾向はありません。外枠からでも問題なく好走できている印象です。

先程の人気データで良馬場だと能力通り、道悪だと道悪適性が問われるという話しをしたように、どの枠順からでも強い馬は強い競馬をしますし、道悪適性のある馬はどの枠順からでも適性はあるという話しです。

能力や適性の差が大きい世代重賞では、あまり枠順どうこうと考える必要はありません。

脚質

良馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6%
先行 4- 4- 5-14/27 14.8% 29.6% 48.1%
中団 2- 2- 2-14/20 10.0% 20.0% 30.0%
後方 0- 0- 0-24/24 0.0% 0.0% 0.0%
稍重以上 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
先行 2- 0- 1- 8/11 18.2% 18.2% 27.3%
中団 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0%
後方 0- 2- 1- 5/ 8 0.0% 25.0% 37.5%

良馬場だと前有利ですが、道悪だと追い込みにもチャンスがあります。

良馬場だと逃げ馬も馬券絡みできていますが、道悪では逃げ馬の複勝率は0%となっています。後方からの馬に注目しても良馬場だと全く馬券絡み出来ていないのに対して、道悪になった途端に3頭も好走しており、先行馬を上回る連対率を叩き出しています。

この時期の馬たちにとって、2000メートル以上の距離は基本的に辛いものなのですが、それが道悪となると尚更のことです。最後まで後ろでスタミナを温存していた後方の馬たちが揃って追い込んできます。

良馬場だと中山らしく4コーナーでは、ある程度の位置にいる必要がありますが、道悪では差し追い込みの方が有利になってきます。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、弥生賞は、

・良馬場と道悪で、まったく傾向が違うレース
・良馬場だと堅め、道悪だと波乱傾向
・道悪になると追い込みが決まる

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

今週の中山は晴れの予報が多いということで、今回は良馬場の弥生賞に、どの馬がピッタリかというのを考えていこうと思います。

前走着順&クラス

前走G2以下(良) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 5- 4- 0-25/34 14.7% 26.5% 26.5%
前走2着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0%
前走3着 0- 0- 2- 6/ 8 0.0% 0.0% 25.0%
前走4着 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
前走5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

良馬場の弥生賞では、前走G1以外で負けた馬は勝っていません。

良馬場だと能力、実績通りに決まりやすいと言いましたが、それに伴って前走でも勝っている強い馬が有利に決まってます。G1だと相手が強かったので仕方ないところもありますが、G1以外で負けているような馬では、能力的にどうでしょうか。

前走脚質

前走脚質(良) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%
先行 5- 4- 4-19/32 15.6% 28.1% 40.6%
中団 1- 2- 2-20/25 4.0% 12.0% 20.0%
後方 1- 1- 1-11/14 7.1% 14.3% 21.4%

前走、前に行っていた馬の活躍が目立ちます。

脚質データで「良馬場だと中山らしく4コーナーでは、ある程度の位置にいる必要がある」という話しをしましたが、それに伴って前走でも前に行く競馬をしていた馬が当然有利です。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。

良馬場の弥生賞では、前走でも先行力を見せていた馬に要注目です。

種牡馬

種牡馬(良) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 5- 1- 1- 5/12 41.7% 50.0% 58.3%
キングカメハメハ 1- 1- 2- 5/ 9 11.1% 22.2% 44.4%
ドゥラメンテ 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
ハーツクライ 0- 3- 1- 4/ 8 0.0% 37.5% 50.0%
ネオユニヴァース 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%

日本のクラシックで好走経験のある血統の馬がよく好走しています。

まず、良馬場の弥生賞において圧倒的に好走が目立っているのがディープインパクト。その次がキングカメハメハ、ドゥラメンテなど、日本の主流といっていい血統の馬たちに勝ち星が集中しています。2着や3着に多い血統もハーツクライ、ネオユニヴァースなど、日本のクラシックで活躍した馬の名前が並んでいます。

弥生賞は昔からクラシックへの前哨戦として、最も名高いレースでしたが、それが血統面にもシッカリと出ています。

良馬場の弥生賞なら、日本のクラシックで好走経験のある血統の馬から狙うべきでしょう。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはヨリマル、レヴォルタードの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは、生産者のデータではないかと思います。

生産者

生産者(良) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系 4- 3- 6-22/35 11.4% 20.0% 37.1%
非社台系 3- 4- 1-37/45 6.7% 15.6% 17.8%

弥生賞は社台系生産馬が高い好走率を誇っています。

先程は日本の主流的な血統。クラシックで好走経験のある種牡馬が良いという話しをしましたが、それは生産者にも同じことが言えます。日本を代表する社台系の育成が、このレースにピッタリというわけです。

良馬場の弥生賞では、日本の主流的な血統。主流的な育成を施される社台系生産馬に要注目です。

前走1着もしくは前走G1、前走逃げ先行、父が日本のクラシックで好走経験のある、そして社台系生産という4つのデータを同時にクリアした時。良馬場の弥生賞において勝率30%、複勝率50%。回収率は100%を超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはレヴォルタードしかいません。

まとめ

というわけで、今年の弥生賞にピッタリの馬は、レヴォルタードではないかと思います。

この馬は未勝利戦を勝ったばかりですが、これまで非凡なレースぶりを見せています。前走は東京芝2000で前半1000メートルが59秒台という、この時期の2歳戦にしては破滅的なハイペースの中を先行押し切りでの勝利。新馬戦の負けこそしたものの、3着には8馬身差をつけるなど、ここまでに見せている走りは目を引くものがあります。これまでのレースぶりから直線の長い東京というよりも、小回りの中山の方が合っていそうな感じですし、ここを勝って一気に世代の有力に名乗りを挙げる可能性も十分秘めている馬だと思います。