はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は安田記念が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 3- 3- 2/ 10 | 20.0% | 50.0% | 80.0% | 54 | 110 |
2番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% | 0 | 34 |
3番人気 | 1- 3- 1- 5/ 10 | 10.0% | 40.0% | 50.0% | 120 | 121 |
4~6人気 | 3- 1- 2- 24/ 30 | 10.0% | 13.3% | 20.0% | 116 | 58 |
7~ 人気 | 4- 2- 3- 91/100 | 4.0% | 6.0% | 9.0% | 112 | 65 |
安田記念は、波乱の余地があります。
1番人気こそ複勝率80%になっていますが、2番人気がやや低調な成績になっていました。3~6番人気の中穴どころ、7番人気以下も回収率100%を超えるなど、よく人気薄が好走しているのが分かります。
近年のレースを振り返っても、あのアーモンドアイが2年連続で取りこぼしたり、圧倒的人気だったグランアレグリアが負けたりと、絶対的と言われる馬が負けるケースも多くなっていました。
安田記念は波乱の決着も十分考えられるレースです。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 30.0% | 369 | 120 |
先行 | 1- 2- 1- 31/ 35 | 2.9% | 8.6% | 11.4% | 10 | 39 |
中団 | 6- 4- 5- 52/ 67 | 9.0% | 14.9% | 22.4% | 143 | 86 |
後方 | 2- 2- 4- 40/ 48 | 4.2% | 8.3% | 16.7% | 58 | 53 |
安田記念は、差し追い込みも問題なく決まります。
逃げ先行が過去10年2勝、それに対して中団後方で過去10年8勝。逃げ先行有利になりやすい現代競馬においては珍しい傾向が出ていました。
これは東京競馬場の直線が長いというのもあると思いますが、このレースがハイペースになりやすいというのもあるでしょう。
過去10年において後半3ハロンより前半3ハロンが速い、ハイペースが5回。それに対してスローペースが5回となっています。瞬発力勝負が多い東京競馬場にしてはハイペースが多くなっていました。
このレースは高松宮記念から、距離延長で挑んでくる馬もいるため、前走で1200mを経験した馬が、ついつい速いペースを刻んでしまうのです。その結果、ハイペースになって差し馬が台頭してきます。
今年も高松宮記念からの参戦する馬。前走でハイペースの中を先行して粘り込んできた馬もいますし、ハイペースの可能性も頭に入れておいた方がいいかもしれません。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 1-15/17 | 0.0% | 5.9% | 11.8% | 0 | 23 |
2枠 | 0- 2- 0-15/17 | 0.0% | 11.8% | 11.8% | 0 | 29 |
3枠 | 2- 0- 1-16/19 | 10.5% | 10.5% | 15.8% | 120 | 44 |
4枠 | 0- 2- 1-16/19 | 0.0% | 10.5% | 15.8% | 0 | 18 |
5枠 | 3- 1- 0-16/20 | 15.0% | 20.0% | 20.0% | 271 | 62 |
6枠 | 0- 2- 2-16/20 | 0.0% | 10.0% | 20.0% | 0 | 183 |
7枠 | 4- 1- 3-15/23 | 17.4% | 21.7% | 34.8% | 348 | 108 |
8枠 | 1- 1- 2-21/25 | 4.0% | 8.0% | 16.0% | 29 | 56 |
安田記念は、外枠有利ではないかと見ています。
まず詳細な枠順別データを見ると7枠が過去10年4勝。5枠も過去10年3勝をマークするなど、外枠からの勝ち星が多くなっている印象です。複勝率20%越えも外枠に目立っていました。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 2- 5- 3- 62/ 72 | 2.8% | 9.7% | 13.9% | 31 | 29 |
5~8枠 | 8- 5- 7- 68/ 88 | 9.1% | 14.8% | 22.7% | 161 | 100 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、外枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残しており、安田記念は外枠有利と見て間違いありません。
これは先程の脚質データで言った、ハイペースになりやすいというのが大きく関係しているでしょう。最後の直線ではハイペースで前に行った馬たちが垂れてくる形になるため、内側はどうしても渋滞します。
内側で垂れてくる馬や、進路を確保できず右往左往している馬を尻目に、外をスムーズに回れる可能性の高い、外枠の馬たちが有利になるでしょう。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、安田記念は、
・波乱の余地があるレース
・ハイペースになりやすく差し有利
・スムーズに走りやすい外枠有利
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の安田記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着差データ
前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
0.4秒差以内 | 9- 9- 7- 89/114 | 7.9% | 15.8% | 21.9% |
0.5秒差以上 | 1- 1- 3- 41/ 46 | 2.2% | 4.3% | 10.9% |
前走0.5秒以上負けている馬の、好走率がイマイチになっています。
安田記念は波乱の余地があるとは言いましたが、前走0.5秒以上負けているようでは能力的にどうでしょうか。いくら安田記念が波乱の余地があるとはいえ、最低限の能力は必要になってくるでしょう。
キャリアデータ
過去10年の勝ち馬はG1で5着以内の実績があった馬。もしくは4歳馬となっていました。逆に5歳以上でG1実績がない馬は勝てていません。
これも先程と同じような感じで、いくら安田記念が波乱の余地があるとは言っても、これまでにG1で掲示板を確保するぐらいの能力を見せている必要はありそうです。
4歳ならこれまでG1に出ていなかった、ここに来ての成長があるなど、情状酌量の余地はありますが、5歳以上でG1での実績がない馬は能力的には微妙です。
前走場所データ
前走場所 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走国内 | 9- 7- 9-116/141 | 6.4% | 11.3% | 17.7% | 115 | 71 |
前走海外 | 1- 3- 1- 14/ 19 | 5.3% | 21.1% | 26.3% | 8 | 40 |
前走海外だった馬の激走率は低くなっています。
前走海外だった馬は好走率こそマズマズですが、回収率を見ると大きく水準を下回るものになっており、人気ほどの期待には応えられないケースが多くなっているのが分かります。
やはり前走海外だった馬は状態が整わず案外な結果にある場合が多く、海外馬たちもこの例外ではありません。今年は香港のロマンチックウォリアーが人気を集めると思いますが、この馬が近走の中で唯一馬券圏外になったのがオーストラリア遠征をした時でした。
海外帰りにしても海外馬の参戦にしても、ここでは高いハードルがありそうです。
前走上がりデータ
前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F ~2位 | 6- 3- 4- 40/ 53 | 11.3% | 17.0% | 24.5% | 132 | 56 |
3F 3位~ | 4- 7- 6- 90/107 | 3.7% | 10.3% | 15.9% | 88 | 73 |
前走上がり2位以内だった馬は好走率、回収率ともに高くなっています。
脚質データのところで安田記念は差しが決まりやすい。末脚勝負になりやすいという話しをしましたが、それに伴って前走でも速い上がりを使った馬が当然有利になってきます。今回も良い末脚を見せてくれる可能性が高いですからね。
ここでは前走でも速い上がりを使った馬が狙い目となるでしょう。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはステラヴェローチェ、セリフォス、ソウルラッシュの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータではないかと思います。
生産者データ
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 5- 6- 6- 35/ 52 | 9.6% | 21.2% | 32.7% | 113 | 111 |
それ以外 | 5- 4- 4- 95/108 | 4.6% | 8.3% | 12.0% | 97 | 47 |
近年になってノーザンファーム生産馬が猛威を振るっています。
まず過去10年の生産者別データで見るとノーザンファームは馬券圏内の半分程度を占めており、回収率も単複ともに100%を超えるなど、過去10年の段階でノーザンファームは素晴らしい成績を残していますが、これを直近5年で見ると更にこの傾向は加速します。
生産者 | 着別度数(近5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 4- 3- 3-18/28 | 14.3% | 25.0% | 35.7% | 167 | 77 |
それ以外 | 1- 2- 2-47/52 | 1.9% | 5.8% | 9.6% | 91 | 29 |
過去5年で馬券になった15頭のうち10頭がノーザンファーム生産馬という、驚異的な占有率となっていました。
安田記念が差し有利になりやすいという話しはしてきましたが、やはり東京競馬場の末脚勝負ならノーザンファームの馬たちというわけでしょう。
ここはノーザンファームが送る末脚自慢の馬が狙い目となります。
前走0.4秒差以内、4歳もしくはG1で5着以内の実績があった、前走国内、前走上がり2位以内。そしてノーザンファーム生産という5つのデータを同時にクリアした時。勝率25.0%、複勝率56.3%。回収率も100%を越えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはステラヴェローチェしかいません。
まとめ
というわけで今年の安田記念にピッタリの馬は、ステラヴェローチェではないかと思います。
この馬は復帰した直後は以前のような末脚が見られず、もう駄目かなという感じもありましたが、今年に入ってから安定した末脚を出せるようになり、この馬らしい走りが戻ってきています。元々相手なりに上位争いするタイプではありましたが、近走もこの馬らしい相手なりの競馬が出来ています。前走も最後の直線での伸びは目立っていましたし、今の状態ならココでも相手なりに上位争いしてくるのではないかと見ています。