【東京新聞杯2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は東京新聞杯が、どんな特徴のあるレースかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 1- 1- 2- 6/ 10 10.0% 20.0% 40.0%
2番人気 1- 0- 2- 7/ 10 10.0% 10.0% 30.0%
3番人気 3- 1- 1- 5/ 10 30.0% 40.0% 50.0%
4番人気 2- 0- 2- 6/ 10 20.0% 20.0% 40.0%
5番人気 2- 3- 2- 3/ 10 20.0% 50.0% 70.0%

東京新聞杯は、少波乱の余地があるレースです。

過去10年では1番人気や2番人気がイマイチ奮わない成績となっており、その代わりに3番人気~5番人気辺りが好走率を上げている感じとなっています。東京芝1600は、数多くのG1が行われるだけあって、基本的には能力通りに決まりやすいのですが、このレースに限っては能力、実績通りとはいきません。

やはり、このレースに出てくる馬たちにとっての大目標である安田記念やヴィクトリアマイルなどとの間隔が空いている馬ため、実績馬たちがあまり仕上げてこないのが一つの要因として考えられます。その他にも色々な要因がありますので、それはこの後の枠順データだったり、脚質データなんかを通して、お伝えしていきますので、ぜひ最後まで見ていただければなと思います。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 1- 1-13/16 6.3% 12.5% 18.8%
2枠 2- 2- 0-13/17 11.8% 23.5% 23.5%
3枠 2- 1- 0-16/19 10.5% 15.8% 15.8%
4枠 3- 2- 1-13/19 15.8% 26.3% 31.6%
5枠 1- 1- 2-15/19 5.3% 10.5% 21.1%
6枠 1- 2- 3-13/19 5.3% 15.8% 31.6%
7枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0%
8枠 0- 0- 1-18/19 0.0% 0.0% 5.3%

東京新聞杯は内枠有利、外枠不利が顕著です。

このレースは、冬の東京開催2週目に行われるということもあって、内側の馬場状態が良好。内枠しか来ないというのも珍しくありません。先程、このレースは荒れるという話しをしましたが、この内枠有利、外枠不利も大きな原因でしょう。

過去10年、1番人気で唯一勝ったインディチャンプは2枠2番。去年連対したファインルージュも4枠でした。馬券圏外、3着までだった馬たちは、すべて5枠より外だったという極端な傾向が出ています。1番人気に支持されるほど強い馬であっても、外枠を引いた時点で3着までが精一杯ということも珍しくありません。

東京新聞杯は内枠か、外枠かが非常に重要な一戦ではないかと思います。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2- 0- 0- 8/ 10 20.0% 20.0% 20.0%
先行 1- 1- 4- 27/ 33 3.0% 6.1% 18.2%
中団 6- 5- 4- 42/ 57 10.5% 19.3% 26.3%
後方 1- 4- 2- 41/ 48 2.1% 10.4% 14.6%

直線の長い東京競馬場でも、ある程度の位置取りは必要でしょう。

脚質データだけだと中団からの馬が良く勝っているな、逃げ馬も悪くないな程度のことしか見えてきませんが、上がりのデータで見れば一目瞭然です。

上がり

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 1- 3- 0- 7/ 11 9.1% 36.4% 36.4%
3F 2位 2- 3- 1- 6/ 12 16.7% 41.7% 50.0%
3F 3位 0- 1- 3- 5/ 9 0.0% 11.1% 44.4%
3F ~5位 5- 2- 2- 13/ 22 22.7% 31.8% 40.9%
3F 6位~ 2- 1- 4- 86/ 93 2.2% 3.2% 7.5%

上がり最速をマークした馬が過去10年1勝までに留まっており、複勝率も上がり2~5位の方が高くなっています。直線の長い東京競馬場で、こういう傾向が出るのは珍しいことです。東京新聞杯は末脚一辺倒ではなく、ある程度の位置から、ある程度の末脚を使えるような馬が良いということが分かります。

先程の枠順データで、馬場状態が良好のため、内枠有利という話しをしましたが、脚質的にも内を通りやすい馬。ある程度の位置が取れる馬が有利というわけです。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、東京新聞杯は、

・能力、実績通りとはいかないレース
・開幕前半で内枠有利、外枠不利が顕著
・ある程度の位置から、ある程度の末脚

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の東京新聞杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順&前走クラス

前走G3以下 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 4- 2- 2- 12/ 20 20.0% 30.0% 40.0%
前走2着 1- 1- 1- 6/ 9 11.1% 22.2% 33.3%
前走3着 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0%
前走4着 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7%
前走5着 0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0%

前走G3以下で3着以下だった馬は過去10年で勝っていません。

冒頭の人気データで能力、実績通りとはいかず少波乱の余地があるという話しをしましたが、それでもココはG1でも勝ち負けできるような馬も出てくるレースです。流石にG3以下で連対できないような馬では能力的にどうでしょうか。

ここは勢い良く勝ち上がってきた馬や、G1で負けていた馬の巻き返しなどが基本となるレースです。

前走4角位置

前走4角 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 6- 4- 6- 48/ 64 9.4% 15.6% 25.0%
1/2頭外 4- 6- 4- 68/ 82 4.9% 12.2% 17.1%

前走、半分より後ろで競馬をした馬は、半分より前で競馬をした馬に比べて、勝率が半減しています。

脚質データのところで馬場状態が良好のため、内を通れそうな馬。ある程度の位置が取れる馬が有利という話しをしましたが、それなら前走でも半分より前で競馬をしていた馬が良いのではないかと思います。単純に今回も前で良い位置が取れる可能性が高いですからね。

ここでは、前走半分より前で競馬をした馬に要注目です。

種牡馬

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
サンデー系 7- 9- 5- 58/ 79 8.9% 20.3% 26.6%
非サンデー系 3- 1- 5- 60/ 69 4.3% 5.8% 13.0%

父サンデーサイレンス系の馬が、非サンデー系と比べて2倍近い勝率、複勝率となっています。

先程の前走4角位置のデータでは、ある程度の位置が取れるという部分に言及しましたが、もう一つ忘れてはいけないので、ある程度の末脚も必要ということです。

そのある程度の末脚を繰り出すために必要なのがサンデーサイレンスの血ではないかと思います。

そもそもサンデーサイレンスが、ここまで繁栄したのは東京で行われるダービーを勝てる血統だったからです。サンデーサイレンス自体が東京競馬場に強い血統なのです。

ここまで話しから、ある程度の位置からある程度の末脚というのを言い換えると、先行力のあるサンデー系になるのではないかと思います。

ここは先行力のあるサンデー系がいればドンピシャでしょう。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはピンハイ、ファルコニアの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは、生産者のデータではないかと思います。

生産者

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系生産 6- 10- 6- 53/ 75 8.0% 21.3% 29.3%
それ以外 4- 0- 4- 65/ 73 5.5% 5.5% 11.0%

近年、社台系生産馬が猛威を振るっています。

過去10年で見ても、社台系生産馬は非社台系生産馬より高い成績を残しているのですが、これを直近5年で見ると、さらにその差が開いています。

生産者(過去5年) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系生産 4- 5- 3-29/41 9.8% 22.0% 29.3%
それ以外 1- 0- 2-34/37 2.7% 2.7% 8.1%

過去5年で馬券になった15頭のうち12頭が社台系の生産馬でした。逆に非社台系では僅か3頭しか馬券になれていません。非社台系は1年に1頭、馬券になるかならないかという確率です。

社台系生産馬はどの馬もダービーやオークスなど、東京競馬場のレースを目標に育てているため、東京競馬場のレースに強いのは今に始まったことではありませんが、近年になって更に成績を伸ばしたのは外厩の影響でしょう。

やはり、冬場のこの時期は厩舎だけで仕上げるのは、中々難しいですから、充実した外厩でシッカリ仕上げることができるというのは、いつも以上に大きなアドバンテージとなります。

適性や状態面の観点から、ここは社台系生産馬が有利となるでしょう。

前走G2以上もしくはG3以下で2着以上。前走4コーナーで半分より前、父サンデー系。そして社台系生産という4つのデータを同時にクリアした時。勝率17.6%。複勝率35.3%。回収率は100%を超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはファルコニアしかいません。

まとめ

というわけで、今年の東京新聞杯にピッタリの馬は、ファルコニアではないかと思います。

この馬は前走こそ大敗しましたが、それまでは重賞でも安定して上位争い出来ていました。いつもある程度の位置から、ある程度の末脚を使うようなタイプで、いまいち決め手には欠ける馬ですが、総合力が問われやすいこのレースにはピッタリのタイプです。ここも勝ち切るかまでは分かりませんが、そう大崩れせずに走ってくるのではないかと思います。