【天皇賞春2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は天皇賞春が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3- 1- 0- 4/ 8 37.5% 50.0% 50.0%
2番人気 4- 0- 1- 3/ 8 50.0% 50.0% 62.5%
3番人気 0- 2- 1- 5/ 8 0.0% 25.0% 37.5%
4番人気 1- 1- 2- 4/ 8 12.5% 25.0% 50.0%
5番人気 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0%

京都で行われる天皇賞春は比較的堅めの傾向にあります。

まず、京都で行われた過去8年のデータをざっと見た感じでは、1番人気と2番人気で過去8年7勝など、勝ち馬は人気サイドから出ていました。過去の傾向では合っても紐荒れまでという感じで、基本的には強い馬が順当に勝ち負けを演じるということが多くなっています。

京都外回り 着別度数(4月22日~23日) 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5- 1- 1- 1/ 8 63.0% 75.0% 88.0%
2番人気 0- 2- 2- 4/ 8 0.0% 25.0% 50.0%
3番人気 2- 1- 1- 4/ 8 25.0% 38.0% 50.0%
4番人気 0- 3- 1- 4/ 8 0.0% 38.0% 50.0%
5番人気 1- 0- 1- 6/ 8 13.0% 13.0% 25.0%
6~9人気 0- 1- 2- 28/31 0.0% 3.0% 10.0%
10人気~ 0- 0- 0- 30/30 0.0% 0.0% 0.0%

改装工事が終わった新京都競馬場でも、外回りの芝レースでは堅い決着が多かった印象で、実際にデータを取ってみると1番人気が勝率63%、複勝率88%と素晴らしい成績を残しており、マイラーズカップなんかは実績上位の3頭。斤量58キロだった3頭で決まるという有様でした。

距離は違いますが、京都外回りという括りで見た時には、やはり堅い傾向にあり京都競馬場らしい決着が続いていました。

マイラーズカップの動画で、京都競馬場は堅い決着になりやすい競馬場という話しをしましたが、新たな京都競馬場もその傾向を引き続いていそうです。基本的には以前の京都競馬場とそう大差ないかなという印象で、今年の天皇賞春も能力、実績通りの堅い決着になる可能性は高そうです。

枠順

枠番 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 2- 1- 1-10/14 14.3% 21.4% 28.6% 65 120
2枠 1- 1- 0-12/14 7.1% 14.3% 14.3% 15 107
3枠 1- 1- 1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 41 128
4枠 1- 1- 3-11/16 6.3% 12.5% 31.3% 71 119
5枠 0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0 20
6枠 1- 2- 1-12/16 6.3% 18.8% 25.0% 37 73
7枠 1- 1- 1-16/19 5.3% 10.5% 15.8% 14 122
8枠 1- 0- 1-20/22 4.5% 4.5% 9.1% 9 10

穴馬にチャンスがあるなら、内枠ではないかと思います。

先程言ったように、このレースは強い馬が順当に勝ち負けを演じることが多く、能力さえ高ければ枠順はあまり関係ないことが多いのですが、能力的に劣る人気薄の馬にチャンスがあるなら内枠。1~4枠の複勝回収率が軒並み100%を超えているというところに内枠の人気薄がよく馬券絡みしているというのが現れています。

やはり長距離戦ということもあって、能力的に劣る馬にチャンスがあるとするなら内をロスなく立ち回った時。距離のロスはできる限り抑えて、道中で上手くスタミナを温存できた時でしょう。京都開催の天皇賞春は開幕前半。開幕2週目に行われるということで内側の馬場状態が良好であるということも大きそうです。

改装工事が終わった新京都競馬場も、内側の馬場状態は良さそうですし、今年も人気薄にワンチャンスがあるなら内枠でしょう。

脚質

脚質 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1%
先行 3- 6- 4- 15/ 28 10.7% 32.1% 46.4%
中団 3- 2- 4- 51/ 60 5.0% 8.3% 15.0%
後方 0- 0- 0- 32/ 32 0.0% 0.0% 0.0%
マクリ 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%

京都で行われる天皇賞春は、速い末脚が必要です。

脚質のデータだけでは先行の馬が良いな程度のことしか分かりませんが、これを上がりのデータで見るとある程度の傾向が見えてきます。

上がり

上り 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 3- 1- 2- 3/ 9 33.3% 44.4% 66.7%
3F 2位 1- 4- 0- 6/ 11 9.1% 45.5% 45.5%
3F 3位 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3%
3F ~5位 2- 1- 4- 10/ 17 11.8% 17.6% 41.2%
3F 6位~ 2- 1- 1- 84/ 88 2.3% 3.4% 4.5%

上がり5位以内をマークした馬は複勝率40%前後で並んでおり、上がり6位以下となると勝率2%台、複勝率も4%台まで落ち込みます。天皇賞春はどの位置からだろうと、速い末脚さえ使えば十分好勝負になります。

また速い上がりとは言っても、阪神で行われていた時とは速い末脚の種類が違うというところには注意が必要です。

阪神開催だった時も上がり最速の繰り出した馬が2年連続で勝利していたのですが、どちらも上がり36秒台。長距離戦らしいスタミナ的な末脚が要求されたのに対して、京都で行われた過去8年の平均上がり最速タイムは34.7秒。阪神の時とは2秒程度速いものになっていました。

急坂の阪神は、本当の意味でのスタミナ勝負という感じでしたが、京都は平坦コースということもあって、ある程度のスピード。中距離でも通用するような速い末脚が必要になってくるのです。

京都で行われる今年は生粋のステイヤーというよりは、中距離でもある程度通用するスピードを持った馬に要注目です。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、京都で行われる天皇賞春は、

・能力、実績通りの堅い決着が多い
・人気薄にワンチャンスあるなら内枠
・中距離でも通用する速い末脚が必要

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の天皇賞春にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順

前走着順 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率
前走1着 4- 4- 3-20/31 12.9% 25.8% 35.5%
前走2着 2- 1- 2-18/23 8.7% 13.0% 21.7%
前走3着 0- 1- 1-13/15 0.0% 6.7% 13.3%
前走4着 1- 0- 2- 7/10 10.0% 10.0% 30.0%
前走5着 1- 0- 0-11/12 8.3% 8.3% 8.3%
前走6着~ 0- 2- 0-39/41 0.0% 4.9% 4.9%

前走6着以下だった馬は、過去8年で勝っていません。

人気データのところで強い馬が順当に勝ち負けを演じることが多いという話しをしました。新京都競馬場になっても芝の外回りは堅い決着が多くなっており、今年も能力上位の馬が素直に上位争いかなと見ています。そんな中で前走6着以下。前走で掲示板もなかったような馬では能力的にどうでしょうか。ここは無難に前走でも上位争いしているから狙うべきでしょう。

年齢

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
4歳 3- 1- 3- 23/ 30 10.0% 13.3% 23.3% 45 51
5歳 4- 3- 0- 32/ 39 10.3% 17.9% 17.9% 55 55
6歳 1- 3- 2- 24/ 30 3.3% 13.3% 20.0% 15 107
7歳 0- 0- 3- 13/ 16 0.0% 0.0% 18.8% 0 173
8歳 0- 1- 0- 10/ 11 0.0% 9.1% 9.1% 0 126

6歳以上の高齢馬なら、前走でも馬券になっていた馬です。

まず、このレースにおける年齢別のデータを見てもらいたいのですが、6歳以上の高齢馬は勝てていないものの、複勝回収率が100%を超えており2,3着でよく穴を開けているのが分かります。

6歳以上 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走3着以内 1- 2- 3-16/22 4.5% 13.6% 27.3% 20 209
前走4着以下 0- 2- 2-31/35 0.0% 5.7% 11.4% 0 79

そんな高齢馬ですが来た馬には、とある共通点がありました。

それが前走でも3着以内に来ていたかどうかです。高齢馬とは言ってもすでに衰えている馬。能力的に下降線に入っている馬が来ているわけではなく、前走でもしっかり上位争いしている馬。高齢になって、むしろ力をつけてきたような馬がココでも好走しています。

高齢馬を買うなら全盛期が過ぎてしまった感じのある馬ではなく、ここに来て力をつけている感じのある馬でしょう。

キャリア①

阪神、京都を問わずに過去10年の勝ち馬は、ここまでに2500メートル以上の重賞を勝ったことのある実績馬たちでした。

ここまで散々強い馬が順当に勝ち負けを演じるという話しをしてきましたが、強い馬というのは具体的には2500メートル以上。長距離の重賞を勝ったことのある馬でしょう。

ここはそんなに難しくは考えず、これまでに2500メートル以上の重賞を勝ったがあるような実績馬を信頼してよさそうです。

種牡馬

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
父サンデー系 8- 8- 7- 68/ 91 8.8% 17.6% 25.3%
非サンデー系 0- 0- 1- 40/ 41 0.0% 0.0% 2.4%

京都で行われた天皇賞春では、父サンデー系の馬が馬券圏内をほぼ独占していました。

脚質データのところで、京都で行われる天皇賞春は生粋のステイヤーというより、中距離でも通用するスピードを持った馬。タイム的に速い上がりを使える馬が良いという話しをしましたが、速い上がりといえばサンデー系の出番です。そもそもサンデーサイレンスというのは、他には速い末脚が使えるということで大流行した血統で、サンデー系特有の速い末脚が京都の天皇賞春では活きてくるというわけです。

近年になってサンデーサイレンスの血が遠くなっている馬も多くなってきましたが、ここはサンデー系の馬たちに要注目です。

ここまで4つのデータをクリアして残っているのはシルヴァーソニック、ジャスティンパレスの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の1頭に絞るため、もう一度キャリアのデータを見ていきたいと思います。

キャリア②

先程2500メートル以上の重賞を勝ったことのある馬が良いという話しをしましたが、京都で行われた天皇賞春では2500メートル以上の重賞を、上がり最速で勝った馬たちとなっていました。

阪神とは違って、京都で行われる天皇賞春はタイム的に速い末脚が必要というのは何度も話してきましたが、それを証明するのに一番分かりやすいのが2500メートル以上の重賞で上がり最速を使って勝ったことがあるかどうかという話しです。

これまで長距離重賞を、上がり最速で勝ったことがあるかどうかは、京都開催の天皇賞春における重要なポイントとなるでしょう。

前走5着以内、5歳以下、父サンデー系。そして2500メートル以上の重賞を上がり最速で勝ったことがあるという4つのデータを同時にクリアした時。勝率46.7%、複勝率73.3%。回収率も単複ともに100%を超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはジャスティンパレスしかいません。

まとめ

というわけで、今年の天皇賞春にピッタリの馬は、ジャスティンパレスではないかと思います。

この馬は長距離馬にしてはタイム的に速い末脚を使える馬で、前走は上がり34.2秒を繰り出し、一際目立つ切れ味を見せていました。ここまで何度も、京都の天皇賞春は生粋のステイヤーというより、中距離もこなせるようなスピードがある馬が良いと言ってきましたが、この馬はまさにそんな感じの馬でしょう。

ルメール騎手(芝) 着別度数(過去5年) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1000m~1300m 47- 39- 23- 104/ 213 22.1% 40.4% 51.2% 73 78
1400m~1600m 199- 132- 89- 376/ 796 25.0% 41.6% 52.8% 70 78
1700m~2000m 244- 189- 109- 384/ 926 26.3% 46.8% 58.5% 72 80
2100m~2400m 58- 45- 22- 83/ 208 27.9% 49.5% 60.1% 79 86
2500m~ 31- 10- 15- 34/ 90 34.4% 45.6% 62.2% 133 99

鞍上のルメール騎手も、長距離戦で無類の強さを誇るジョッキーの1人で、データ的にはこれ以上にないほど心強い存在ですし、京都の天皇賞春なら、この馬にも十分チャンスがあるでしょう。