【宝塚記念2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は宝塚記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3- 2- 1- 4/ 10 30.0% 50.0% 60.0%
2番人気 2- 1- 2- 5/ 10 20.0% 30.0% 50.0%
3番人気 2- 0- 0- 8/ 10 20.0% 20.0% 20.0%
4番人気 0- 0- 1- 9/ 10 0.0% 0.0% 10.0%
5番人気 0- 2- 0- 8/ 10 0.0% 20.0% 20.0%

宝塚記念は、少波乱の余地があるレースだと思います。

中央競馬、全レースを通じての1番人気の勝率は約33%、複勝率は64%程度になっており、宝塚記念は平均を下回っています。2番人気や3番人気も平均より下になっており、人気どころがあまり信頼できないレースになっています。当然その分、6番人気以下の激走が多くなっており、荒れる決着になることも多いです。

こうなっている最大の理由は、やはり梅雨の時期に開催されるということが大きいと思います。雨の影響を受けた馬場状態になりやすく、単純な能力、スピードよりも、重馬場適性、スタミナを問われることが多いのです。その結果、これまでスピードが必要なレースや良馬場で好走した馬が凡走。そしてスタミナ自慢の馬や道悪巧者と言われる馬たちが、ここで巻き返すという構図になるわけです。

レースに出る馬たちが、どんなレースで強い競馬をしたかというのを、しっかり精査する必要があります。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 0- 2- 3-10/15 0.0% 13.3% 33.3%
2枠 1- 1- 2-11/15 6.7% 13.3% 26.7%
3枠 0- 1- 1-13/15 0.0% 6.7% 13.3%
4枠 0- 2- 0-14/16 0.0% 12.5% 12.5%
5枠 1- 2- 0-15/18 5.6% 16.7% 16.7%
6枠 1- 0- 1-18/20 5.0% 5.0% 10.0%
7枠 0- 2- 1-18/21 0.0% 9.5% 14.3%
8枠 7- 0- 2-13/22 31.8% 31.8% 40.9%

宝塚記念は、外枠有利でしょう。

枠順のデータを見た時に、まず目に付くのが8枠の勝率です。過去10年7勝、勝率31.8%という脅威の数字を残しています。宝塚記念は外枠有利が顕著なレースと見て間違いありません。

先程の人気データで梅雨の時期に開催されるため、雨の影響を受けやすいという話しをしましたが、それがこの外枠有利の大きな原因です。内側が荒れやすいため、外枠の方が良いという単純な話しです。

今年も外枠。特に8枠に入った馬には要注目でしょう。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 2- 2- 6/ 10 0.0% 20.0% 40.0%
先行 7- 3- 3- 27/ 40 17.5% 25.0% 32.5%
中団 2- 1- 3- 39/ 45 4.4% 6.7% 13.3%
後方 1- 3- 2- 39/ 45 2.2% 8.9% 13.3%
マクリ 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0%

宝塚記念は、バテない末脚が重要です。

脚質のデータを見ると、先行馬が最も良い成績を残していますが、だからと言って前が有利というわけではありません。先程も言ったように、宝塚記念はタフな馬場状態になりやすいため、スタミナ切れを起こした馬からドンドン脱落していくような形になります。その結果、最後まで前を走っていた馬が有利になるのです。

上がり

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 7- 4- 0- 0/ 11 63.6% 100.0% 100.0%
3F 2位 2- 1- 2- 7/ 12 16.7% 25.0% 41.7%
3F 3位 0- 2- 1- 4/ 7 0.0% 28.6% 42.9%
3F ~5位 1- 2- 6- 15/ 24 4.2% 12.5% 37.5%
3F 6位~ 0- 1- 1- 86/ 88 0.0% 1.1% 2.3%

それを証明するのが上がりのデータです。上がり1位を記録した馬は驚異の連対率100%になっています。上がり6位以下になると数%の確率でしか馬券絡みしていません。

最後までバテずに走りきれば、必然的に上がりは上位になり、最終コーナ-付近では前のポジションになるのです。

宝塚記念は前に行ける馬が良いとか、差し馬が良いとかではなく、最後までバテずに走りきれそうな、スタミナを持った馬を重視するべきでしょう。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、宝塚記念は、

・少波乱の余地があるレース
・荒れた馬場になりやすく外枠有利
・最後までバテずに走れるスタミナ馬が良い

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の宝塚記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。

キャリア①

2200メートル以上の重賞を勝っていない馬は、過去10年で勝っていません。

これまで何度も言ってるように、宝塚記念は雨の影響を受けやすく、スタミナが問われる馬場になることが多いです。そのため2200メートル以上の距離。2400メートルや2500メートルになっても問題ないよというスタミナ的な裏付けのある馬が当然有利です。1600~2000辺りに好走が集中しているような馬。そもそも重賞を勝っていないような馬は、ここではどうでしょうか。

キャリア②

また稍重以上の重賞で連対実績のない馬も、過去10年で勝っていません。

これも先程の繰り返しのような話しです。いくらスタミナがあったとしても、雨で滑るような馬場がからっきし駄目な馬では、そのスタミナを活かすことができません。

ここは長めの距離での実績と、道悪での実績が重要になるでしょう。

血統

過去10年の勝ち馬は父もしくは母父がヨーロッパG1馬。もしくは3000メートル以上のG1で勝っていた馬たちでした。逆にヨーロッパ実績も、長距離実績もないような血統の馬は、宝塚記念を勝てていません。

これも先程と同じことです。ヨーロッパはタフな勝負になりやすいため、スピード勝負が主流の日本では道悪や長距離を得意とすることが多く、血統的なスタミナ十分です。長距離実績のある血統については言わずもがなです。

日本では軽視されがちなヨーロッパ的な要素と、長距離的な要素が必要になるというのも、宝塚記念が荒れやすい原因でしょう。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはエフフォーリア、タイトルホルダー、デアリングタクトの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは性別のデータだと思います。

性別

性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 6- 9- 5- 98/118 5.1% 12.7% 16.9%
4- 1- 5- 14/ 24 16.7% 20.8% 41.7%

宝塚記念は、牝馬が圧倒的な成績を残しています。

勝率や複勝率まで、すべてにおいて牝馬は牡馬を圧倒しています。牝馬というだけで勝率16.7%、複勝率41.7%は、他のG1ではまず見られない数字です。

これはスタミナ云々という話しではなく、状態的な側面が大きいと見ています。競馬には、夏は牝馬という格言がありますが、これはデータ的にも立証されている格言で、毎年7~8月は牝馬の方が好成績になっています。筋肉量の多い牡馬は、暑い夏に負けてしまい、状態的に厳しい馬が多くなるのです。

6月下旬。ほぼ夏と言っていい時期に行われる宝塚記念も、その例外ではないということでしょう。夏は牝馬の格言が、宝塚記念で早くも姿を現します。

先程、名前を挙げた3頭のうち、牝馬はデアリングタクトしかいません。

まとめ

というわけで、今年の宝塚記念にピッタリの馬は、デアリングタクトではないかと思います。

この馬は長期休養明けだった前走こそ6着でしたが、個人的にはよく6着に頑張ったと思っています。状態的に厳しかったというのはもちろんありますが、極悪馬場の桜花賞や稍重だった秋華賞。この馬が注目されるキッカケとなったエルフィンステークスなど、この馬は上がりの掛かるタフな馬場の方でも高いパフォーマンスを発揮しています。おそらくスピードというよりは、どちらかというとスタミナ的な馬だと、個人的には見ていました。それに引き換え、前走のヴィクトリアマイルはスローペースかつ東京競馬場ということで、スピード勝負になりました。前走は状態的はもちろん、適正的にもあまり合っていなかったと思います。それでも6着に頑張ったことに価値がありますし、ここは状態的な上積みはもちろん、舞台替わりによる上積みが見込めそうです。ここで復活となっても何ら不思議はないと思います。