はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は高松宮記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 1- 2- 5/ 10 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
2番人気 | 2- 4- 0- 4/ 10 | 20.0% | 60.0% | 60.0% |
3番人気 | 2- 1- 3- 4/ 10 | 20.0% | 30.0% | 60.0% |
4番人気 | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
5番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
高松宮記念は少波乱に期待できるレースです。
1~3番人気の半分くらいの確率で馬券絡みしていますが、1番人気より2番人気の方が連対率が高かったり、ここに乗ってないですが10番人気ぐらいまで複勝率10%前後で並んでいます。人気サイドの馬は来るには来ますが順番が入れ替わってたり、変な馬が1頭紛れ込んだりしており、高松宮記念はG1にしては荒れるレースだと思います。
こうなっている理由は、中京競馬場が癖のあるコースだからです。よほど馬場状態が悪くならない限り、絶対的に内側有利。コーナーで外を回した時点でアウトになることも珍しくありません。
去年なんかも内をこじ開けるようにして伸びてきたナランフレグが人気薄での勝利。2019年なんかはオープン戦でも苦戦していたショウナンアンセムが内をピッタリ回ってきたというだけで好走し大波乱の演出しました。
能力、実績云々というよりも、今回どういう競馬をするかというのが重要になります。
枠順
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 0-19/20 | 5.0% | 5.0% | 5.0% | 139 | 33 |
2枠 | 3- 2- 1-14/20 | 15.0% | 25.0% | 30.0% | 91 | 170 |
3枠 | 2- 1- 0-17/20 | 10.0% | 15.0% | 15.0% | 82 | 32 |
4枠 | 0- 2- 4-14/20 | 0.0% | 10.0% | 30.0% | 0 | 396 |
5枠 | 1- 1- 3-15/20 | 5.0% | 10.0% | 25.0% | 27 | 274 |
6枠 | 1- 1- 0-18/20 | 5.0% | 10.0% | 10.0% | 6 | 15 |
7枠 | 1- 1- 1-26/29 | 3.4% | 6.9% | 10.3% | 20 | 66 |
8枠 | 1- 2- 1-26/30 | 3.3% | 10.0% | 13.3% | 107 | 51 |
高松宮記念は内枠有利だと思います。
1枠は好走率こそ奮いませんが回収率では100%を超えており、勝率のトップが2枠。複勝率も2枠、4枠が上位を占めています。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 6- 5- 5- 64/ 80 | 7.5% | 13.8% | 20.0% | 78 | 157 |
5~8枠 | 4- 5- 5- 85/ 99 | 4.0% | 9.1% | 14.1% | 45 | 93 |
内枠、外枠という大雑把な括りで見た時も、やはり内枠の方がすべてにおいて上の成績となっており、高松宮記念は内枠有利と見て間違いありません。
これは先程の人気データで言ったように、中京はよほど馬場が悪くならない限り、圧倒的に内側を通った馬が有利になりやすい競馬場です。最終コーナーの角度がキツすぎるため、外を回すと直線の入り口で外に吹っ飛んでいくような形になってしまうのです。そんな競馬場ですから、当然、内側のポジションを取りやすい内枠が有利になるというわけです。
脚質
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
先行 | 4- 3- 3- 28/ 38 | 10.5% | 18.4% | 26.3% |
中団 | 4- 6- 6- 66/ 82 | 4.9% | 12.2% | 19.5% |
後方 | 1- 1- 0- 47/ 49 | 2.0% | 4.1% | 4.1% |
立ち回り次第では差し馬にもチャンスがあります。
内側有利になりやすい短距離戦にしては、割と差しも決まっています。やはり騎手の皆さんも中京が内側有利というのは知っているため、どの騎手も内側のポジションを取ろうと前に行くため、ついついペースが速くなってしまうのです。オーバーペースになったところを差し馬たちが殺到というシーンも展開次第では十分あります。
ただ、注意してもらいたいのは差しが決まると言っても、外からの差しが決まるわけではなく、去年のナランフレグのようなイン差し。内を捌いてくる差し馬が上位に来るのです。よほど馬場が悪くない限り、外からの差しは中々決まりません。
前に行けるに越したことはないですが、メンバー的にハイペースが想定される場合は内から差してこれそうな馬に注目です。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、高松宮記念は、
・少波乱の余地があるレース
・内側を通った馬が有利になりやすい
・立ち回り次第で差し馬にもチャンスがある
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の高松宮記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着順
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
前走1着 | 4- 6- 1-23/34 | 11.8% | 29.4% | 32.4% |
前走2着 | 3- 2- 2-20/27 | 11.1% | 18.5% | 25.9% |
前走3着 | 0- 0- 1-17/18 | 0.0% | 0.0% | 5.6% |
前走4~7着 | 3- 1- 4-35/43 | 7.0% | 9.3% | 18.6% |
前走8着~ | 0- 1- 2-54/57 | 0.0% | 1.8% | 5.3% |
前走8着以下の馬は、過去10年で勝っていません。
いくら少波乱の余地があるレースとは言っても、仮にもG1です。前走8着以下、惜しくもない負け方をしているようでは能力的にどうでしょうか。荒れると言っても最低限の能力は必要です。
キャリア
これまで1300メートル以上で勝ったことがない馬。1300メートル以上の重賞で馬券絡みしていない馬は、過去10年で勝っていません。
高松宮記念は1200メートルのG1ですが、1300メートル以上の実績も必要になっています。脚質データのところで騎手の皆さんが良いポジションを取ろうとするため、ハイペースになりやすいという話しをしましたが、それに伴って1200メートルより長い距離を走るスタミナが必要になるというわけでしょう。
特に中京は直線の長い急坂コースですから、1200メートルがピッタリという馬では、少しペースが速くなると誤魔化しが効きません。
ここは少し長い距離でも実績のあるような、スプリンターとしてはスタミナがあるような馬に要注目です。
血統
血統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
父もしくは母父サンデー系 | 2- 6- 6- 88/102 | 2.0% | 7.8% | 13.7% |
父、母父ともに非サンデー | 8- 4- 4- 61/ 77 | 10.4% | 15.6% | 20.8% |
父、母父ともに非サンデー系の馬が、父もしくは母父サンデー系の馬の2倍近い連対率となっています。
先程、ハイペースになりやすいから少し長い距離に実績のある馬が良いという話しをしましたが、こちらもハイペースになりやすいのに伴って、非サンデー系が有利というわけでしょう。
そもそもサンデーサイレンスは他にはない速い末脚が使えるということで大流行した血統ですが、ハイペースの我慢比べでは、その速い末脚は必要ありません。むしろスタミナや持続力に長ける非サンデー系の出番というわけです。
ここまでの3つのデータをクリアして残っているのはアグリ、グレナディアガーズ、ピクシーナイト、ロータスランドの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータだと思います。
生産者
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
社台系 | 0- 3- 4- 43/ 50 | 0.0% | 6.0% | 14.0% |
非社台 | 10- 7- 6-106/129 | 7.8% | 13.2% | 17.8% |
社台系生産馬は、このレースで苦戦しています。
日本で猛威を振るう社台系の生産馬たちですが、このレースではイマイチな成績となっており、過去10年で1回も勝ったことがないという、他のレースでは中々見られない傾向が出ています。
これまで何度も言っているように、このレースは圧倒的に内側有利になりやすいため、どの騎手もポジションを求めて先行。その結果、必要以上にハイペースになりスタミナ勝負になるわけですが、そういう勝負は社台系生産馬の得意とすることではありません。
社台系生産馬は、どの馬もダービーやオークス制覇を目指して、速い末脚を使えるような教育を施されるのですが、短距離の上にハイペースになりやすいココではそれが裏目に出るというわけです。
先程の血統の話しと合わせて、この高松宮記念は日本の反主流的な血統、反主流的な育成が必要とされるレースです。高松宮記念が荒れやすいのもこの辺りに原因があるかもしれません。
前走7着以内、これまで1300メートル以上の距離で実績がある、父、母父ともに非サンデー系。そして社台系の生産馬ではないという4つのデータを同時にクリアした時。勝率17.9%、複勝率33.3%。回収率は単複ともに100%を超えています。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはロータスランドしかいません。
まとめ
というわけで、今年の高松宮記念にピッタリの馬は、ロータスランドではないかと思います。
この馬は勝利からは遠ざかっているものの、近走もレベルの高いマイル路線を通じて常に0.5秒差以内にまとめる、堅実な走りをしています。前走も出遅れこそしましたが驚異的な末脚を使って3着まで追い込むなど、見せ場のある走りをしています。そもそも去年の2着馬で、このレースへの適性は間違いないですし、今回も上手く運ぶことができればチャンスは十分にある1頭でしょう。