皆さんこんにちは、アギョウです！
今回は高松宮記念の追い切り診断となります。
それでは早速ナムラクレアから見ていきましょう。
ナムラクレア【A】
この馬は元々坂路で速い時計を出すタイプだったのですが、前走からCW中心の調教内容に替わっています。これで前走は良い結果が出ましたしCW中心に切り替えたのが良かったのでしょう。
今回もCW中心の調教で、1週前には80秒を切る時計をマークしながら、終いも11秒台でまとめる動きが出来ていました。前走もCWでジックリ乗り込んで良い状態だったと見ているだけに、ここに来ての大幅な上積みはないですが、前走からシッカリ好調キープでしょう。
今回も前走くらいは走れそうで、この馬の能力自体は問題なく出し切ってくれそうです。
メイケイエール【A】
この馬は気性的に難しい馬ということもあって、土曜や日曜に坂路で速い時計を出して、そこが実質の最終追い切りということが多かったのですが、今回は土曜の坂路調教は軽めのものになっています。そもそも1週前のCW4ハロン47秒台というのが速すぎます。おそらく気性的な難しさを出して暴走してしまったのでしょう。そのせいで調教過程が予定通りとはいかず、いつもと違う調教パターンになっているのだと思います。
動き自体は決して悪くないため、状態も悪くはないと思いますが、暴走したせいで順調な調整過程でないのは事実です。万全といかない状態の中でどこまでやれるかです。
アグリ【S】
前走は2週前に坂路50秒台。1週前に坂路51秒台を出すなど、前走も初の重賞制覇を狙って、かなり良い状態に仕上げてきたなと思っていました。
それだけに今回はどうかなと思っていたのですが、1週前に前走以上となる坂路49秒台をマーク。この時は併せ馬を大きく突き放す動きを披露するなど、素晴らしいの一言でした。最終追い切りこそ軽めに流す程度でしたが、それでも時計以上に素軽いなと思わせる動きを見せており、仕上がりは申し分ありません。前走以上と言っていいでしょう。
4連勝中の勢いそのまま。今の充実ぶりを伺わせる素晴らしい状態に仕上がっています。
ウインマーベル【A】
この馬は元々あまり調教では動かないタイプで、スプリンターズステークスで2着した時でさえ、最終追い切りは併せ馬に劣勢の手応えでした。今回もそこまで目立った動きではありませんが、この馬としては良く動いている方です。今回の1週前には併せ馬を突き放す動きが出来ていますし、この馬なりに良い状態に仕上がっているでしょう。前走の敗因はイマイチ分からないですが、スプリンターズステークスぐらいは走れてよさそうな状態です。
ウォーターナビレラ【A】
前走は休み明けにも関わらず追い切り5本のみ。秋華賞も4本だけ、クイーンステークスに至っては2本のみになるなど、不振続きの近走は間隔の割に調教本数が少なく、速い調教時計も全くなかったのですが、今回は間隔が詰まって出走ながら追い切り5本。1週前にはCWで速い時計を出すなど、桜花賞のような調教をこなしてきました。これなら久しぶりに見せ場のある走りが出来ても不思議ありません。桜花賞ぐらいは走れていいかもしれません。この馬なりに状態は良くなってきています。
オパールシャルム【B】
この馬がオープン特別を勝った時は坂路50秒台をマークしながら終いも最速でまとめるような動きが出来ていましたが、不振が続いている近走はそこまで動けていません。今回も坂路52秒台が精々といったところです。近走から特に変わった感じはなさそうで、夏頃の良い状態にはないと思います。ここは前走と同じくらいでどこまでやれるかです。
キルロード【B】
この馬が好走した2走前の京阪杯の時は、併せ馬を大きく突き放す動きが出来ていました。去年の今頃も併せ馬をすれば楽々先着する動きが出来ていたのですが、大敗した前走や今回は併せ馬と互角程度の動きが精一杯という感じで、先着しても一杯に追ってなんとか前に出たというものばかりになっています。今回もこの馬が良かった頃の状態にはなさそうで、ここは前走同様でどこまでやれるかでしょう。
グレナディアガーズ【A】
この馬は元々調教では良く動くタイプですが、今回も1週前にはCWで終い11.0秒。最終追い切りの坂路でも楽々と終い11秒台を出していました。相変わらず調教では良く動けています。前走の大敗理由はイマイチ分からないですが、今回もこの馬なりに悪くない状態にはあるはずです。近走同様の状態でどこまでやれるかです。
ダディーズビビッド【B】
前走はCWで全体82秒台をマークしながら、終いも11秒台中盤でまとめる動きが出来ていましたが、今回は全体84秒台で終い11秒台中盤という感じになっています。流石に前走以上は難しいかなというところで、ここは良くて前走同様といったところでしょう。ここは前走と同じくらいないし前走より少し下でどこまでやれるかです。
ディヴィナシオン【B】
この馬も元々調教では良く動くタイプで、OPクラスで負けている時でさえ坂路51秒台は出ていました。好走した前走は最終追い切りで坂路50秒台を出すなど、今になって振り返れば状態が良かったかなと思いますが、今回は坂路51秒台までになっています。この馬も前走以上までは厳しそうで、ここは良くて前走同様。個人的には前走より少し下があっても不思議ない状態と見ています。
トゥラヴェスーラ【B】
この馬は1週前までにジックリ乗り込んで、最終追い切りはやるまでもなく仕上がっているということが多かった馬なのですが、今回は最終追い切りまで負荷をかける調教に切り替えてきました。調教本数もこの中間は5本のみと、じっくり乗り込むこの馬としては少ないものになっています。全体的に急仕上げ気味になっている印象で、去年ほど絶好の仕上がりにはないように見えます。
トウシンマカオ【A】
前走の最終追い切りは軽く流して終い12秒台になるなど、叩き台仕上げかなという印象もありましたが、今回は最終追い切りまで終い11.2秒で高い負荷をかけてきました。この中間はジックリ乗り込んでおり、仕上がりは申し分ないでしょう。前走以上の状態は間違いありません。2走前の京阪杯と遜色ない状態にありそうです。ここは京阪杯ぐらい走って、どこまで通用するかです。
ナランフレグ【B】
去年と同じローテーションということで、調教も坂路2本、最終追い切りは南Wで併せ馬という全く同じものになっています。ただ、動きは去年の方が良かったかなという感じで、去年は馬なりで終い11秒台前半。併せ馬にも優勢の手応えでしたが、今年は併せたラーグルフに待ってもらうような形になりつつ、終いも11秒台中盤までになっていました。去年より良い状態ということはなさそうです。
ピクシーナイト【B】
休む前のセントウルステークスでは坂路50秒台を切る時計を出しつつ終いも11秒台でまとめるなど、調教でも良く動いていましたが、今回の最終追い切りではアリストテレスに劣勢の手応えで、最後は抜くまで待ってもらうような形になっていました。1週前も坂路50秒台は出ていましたが終い失速するなど、本来の動きにはないように見えます。怪我明けの影響は多少なりともありそうです。ここは完調とまでいかない中でどこまで頑張れるかです。
ファストフォース【A】
1週前に坂路50秒台をマークしつつ終いも最速でまとめる動きが出来ていました。最終追い切りの併せ馬も楽々先着の内容で、これは状態が良さそうです。前走の好状態をしっかりキープしています。ムラなところがある馬ですが、今回は高いパフォーマンスを発揮する場面ではないかと見ています。
ボンボヤージ【B】
前走からやや間隔が空いての出走ですが、この中間はダートとポリトラックでの調教2本のみとなっています。この2本も軽めに流す程度になっていましたし、これでは前走以上は難しいでしょう。ここは良くて前走や前々走と同じくらいといったところです。
ロータスランド【S】
この馬が1400メートルでイマイチな結果だった2走前の阪神カップや、4走前のスワンステークスの時は、最終追い切りで大した全体時計でもないのに、あっさり終い失速するなど、本来の調子にはないかなという感じでした。今回も終いに失速していましたが、最終追い切りは坂路50秒台を出すなど、イマイチな結果だった時とは動きが違います。1週前も併せ馬を突き放す動きを見せていましたし、これは調子が良いと見て間違いありません。前走も状態が良いと思っていましたが、今回はそれ以上です。ここへ向けて万全の仕上がりでしょう。
ヴェントヴォーチェ【B】
この馬が、これまでで一番強い競馬だったと見ている春雷ステークスの時は、坂路で終い11.8秒。馬なりで楽々と終い最速をマークしたのですが、近走はそこまで動けていません。勝った前走が調教で目立った動きをしているわけではなかったので判断に難しいところもある馬ですが、個人的には一番良かった頃の状態にはないと見ています。スプリンターズステークスと同じくらいでどこまでやれるかと考えた方がいいかもしれません。
