【シルクロードステークス2023】追い切り評価《調教推奨馬はアノ馬たち》

追い切り

皆さんこんにちは、アギョウです!

今回はシルクロードステークスの追い切り診断となります。

それでは早速ナムラクレアから見ていきましょう。

ナムラクレア【A】

この馬は元々調教では良く動くタイプです。今回の最終追い切りで坂路51秒台が出ていますが、珍しいことではありません。むしろこの馬としては動けていない方で、前走は坂路49秒台で終い11秒台。前々走も坂路50秒台で終い11秒台でまとめる動きが出来ていました。それと比べると、今回の坂路51.7秒、終い12.4秒というのは地味な動きです。1週前のCWでも併せ馬に遅れそうになるような有様でした。ここは、あくまで前哨戦という感じの仕上がりで万全とまではいきません。

調教だと良く動く馬というのは冒頭で話した通りですが、それだけ調教で動くということは武器はスピード。スプリンターの中でもスピードがあるタイプでしょう。タフな馬場よりはスピードの出る綺麗な馬場の方が合っているはずです。開催が進んで荒れてきている、今の中京はどうかなという感じです。

前走や前々走が絶好調とするならココは好調ぐらい。あくまで前哨戦仕上げでどこまでやれるかでしょう。

ウインマーベル【A】

最終追い切りで併せ馬に劣勢の手応えでしたが、この馬はいつもこんなものです。G1で2着に好走した前走でも併せ馬に遅れていました。この馬は元々あまり調教では動かないタイプなのです。いつも目立たない動きなので判断に難しいところはありますが、この馬なりに悪くない状態かなと思います。近走同様といった感じです。

先程、ナムラクレアは調教で良く動くスピードタイプだけに今の中京がどうかという話しをしましたが、この馬は対象的です。調教の動きはとてもスプリンターとは思えない動きで、いつもスピード感のない走りをしています。それでも連続好走してきているところを見ると、この馬はスタミナがあるのでしょう。スタミナタイプのスプリンターです。

タフになってきている今の中京なら、そこまでスピードが問われないでしょうし、この馬が得意とする舞台になっているかなと思います。

トウシンマカオ【B】

連勝が続いている近2走は、1週前に南Wでシッカリやって、最終追い切りは坂路やポリトラックなど軽め調教というのが多かったのですが、今回は最終追い切りまで南Wで併せ馬をしていました。前走なんかは1週前までにシッカリやったから、最終追い切りはやるまでもなく仕上がっているという感じでしたが、今回は違います。前走ほど絶好の仕上がりにはないのかなと思います。今回はあくまで前哨戦という感じでしょう。

この馬は南Wでラスト1ハロンだけ脚を伸ばす調教ばかりをしています。これまでの馬柱を見ても東京や中京、新潟に阪神など、直線の長いコースばかりを使っていますが、おそらくこれは意図的にそうしているのでしょう。最後の末脚が活きるようなレースを選択しているのです。この馬は直線の短い中山で行われるスプリンターズステークスより、直線の長い中京の高松宮記念というタイプなのは間違いありません。中京で行われるシルクロードステークスなら十分適性の範囲内でしょう。

個人的に仕上がりには不安がありますが、このくらいの仕上げでも適性や能力の高さで走ってくるかもしれません。

エイティーンガール【B】

今回の最終追い切りは寒波の影響もあってか、まともに出来ていませんでした。他の馬は寒波の影響がある中でも、坂路でやったり工夫している中で、これはどうでしょうか。ここはあくまで前哨戦。本番は次の高松宮記念という感じでしょう。ここは次を見据えた余力残しの中でどれだけやれるかです。

カイザーメランジェ【B】

間隔が詰まっての出走になるため追い切りは1本のみとなりました。大敗が続いている近走から特に変わった様子はありません。一番良かった頃と比べても微妙かなという感じもしますし、ここは近走同様でどこまでやれるかでしょう。

キルロード【B】

好走した前走は最終、1週前ともに併せ馬で先着するなど、この馬としては良く動いていました。それが今回はやや併せ馬に劣勢の手応えで、併せ馬の騎乗者から大丈夫かな?と心配されるシーンがありました。ムチへの反応も微妙でエンジンが掛かるのに時間が掛かっていた印象ですし、これはどうでしょうか。前走ほど良い状態のようには見えません。ここは前走より少し下。同じく併せ馬に劣勢の手応えだった函館スプリントステークスと同じくらいで、どこまでやれるかと考えた方がいいかもしれません。

マリアズハート【A】

前走はポリトラックや坂路を中心とした軽め調教でしたが、この中間は南Wや坂路で併せ馬をするなど高い負荷が掛かっています。この中間は併せ馬で遅れるようなことは一度もなかったですし、最終追い切りでは併せ馬を突き放すような動きも出来ています。この馬なりに良い状態に仕上がっていると思います。前走以上があってもおかしくないでしょう。

グルーヴィット【B】

この馬がイマイチ結果が出ていなかった頃は、終いに加速する動きが出来ていなかったのですが、終い最速を連発するようになった前走で復活しました。今回も最終追い切りこそ終い最速でしたが、1週前は失速。2週前も加速することが出来ていませんでした。中間に終い最速を連発していた前走ほど絶好の状態には見えません。ここは良くて前走同様。個人的には前走より下もあるかなと見ています。

シゲルピンクルビー【S】

この馬が強い競馬をした鞍馬ステークスは、最終追い切りの坂路でラスト3ハロン目から13秒台をマークし、ラスト2ハロンを12秒台、12秒台でまとめるような動きが出来ていました。この馬が不安定な結果になっている時は、ラスト1ハロンだけ伸ばす調教だったり、ラスト2ハロン目から加速していくような調教でしたが、しっかり結果が出ている時はラスト3ハロン目から加速して、最後は粘り込むような調教をしています。今回も鞍馬ステークスと同じようなラップを踏んでおり、道中も抑えきれないほどの手応えで駆け上がっていました。1週前も手応えが良すぎて、併せ馬を待つような形になるほどでしたし、これは休み明けから状態は良さそうです。個人的には、この馬としてはベストに近い状態にあると見ていています。いきなりから万全の仕上げでしょう。

シャインガーネット【B】

久しぶりの好走となった前走や、去年のこのレースの時は1週前までにシッカリやって、最終追い切りは流す程度という感じでしたが、今回は最終追い切りまで坂路51秒台を出すなど、最後まで負荷をかけていました。1週前に終い強めに追ったにも関わらず、併せ馬で遅れていたのも気がかりで、好走した時の状態にない可能性が高いです。状態的にはどうでしょうか。

ショウナンバニラ【B】

間隔が詰まっているため追い切りは2本のみとなりました。大敗が続いてる近走から特に変わった様子はありません。3勝クラスで勝ち負けした時は、併せ馬をして先着する動きが出来ていましたが、近走はそれが出来ていきません。一番良かった頃の状態にはなさそうです。

レイハリア【A】

大敗した2走前のオパールステークスや5走前の高松宮記念。3走前のキーンランドカップの時は南Wで併せ馬を入念にする形だったり、3日毎に追い切りをするなど、かなり高い負荷をかけた調整でした。それに対して、この馬が近走で唯一良い走りだった函館スプリントステークスの時は、そこまで無理をしない軽め調教で、この馬は軽め調教の時に激走傾向にあります。それを踏まえて、今回の調整内容を見ると、坂路で軽く併せ馬をする程度になっており、近走の中では軽めの調教になっています。これは函館スプリントステークスのような見せ場のある走りが出来てもいいはずで、この馬としては高いパフォーマンスを出せる状態だと思います。

テイエムスパーダ【A】

2週前の段階で坂路50秒台をマークしながら、終い11秒台。終い最速でまとめるような動きが出来ていました。最終追い切りでも楽々と終い最速でまとめる動きが出来ていましたし、これは状態が良さそうです。元々調教は動く馬ですが今回も動いています。この馬なりの高いパフォーマンスは発揮してくれそうです。

ファストフォース【A】

ここ最近で良い走りをしたセントウルステークスの時は終い11秒台。併せ馬を大きく突き放すが出来ていました。この中間も1週前に終い11秒台をマークし、併せ馬を大きく突き放す動きが出来ていました。1月4日にも終い11秒台を出すなど、この中間は終い11秒台を連発しています。前走より状態が良いのは間違いなく、ここはセントウルステークスぐらい走れてもおかしくありません。良い状態に仕上がっています。

マッドクール【S】

1週前に軽く追っただけで終い11秒台。最終追い切りも重馬場だった坂路を物ともせず、楽々と終い最速でまとめる動きが出来ていました。今の充実ぶりを伺わせる素晴らしい追い切りでした。これまでは1400メートルや1600メートルに戻すことも視野に入れてか、1週前はCWで長めの追い切りでしたが、今回は坂路になっています。1200メートル一本に絞って、スプリンター仕様にシッカリ仕上げてきているのも良いはずです。前走からの上積みがあってもおかしくありません。初の重賞制覇を狙った万全の仕上げでしょう。

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