皆さんこんにちは。アギョウです。
◎エルバリオ
・今の充実ぶりを感じさせる追い切り
・中京開催では外枠の差し馬が苦戦傾向
・急坂コースでパワー必要=馬体重重め◎
・西村淳也騎手は中京競馬場が得意
ここからは詳細な推奨理由を解説させてもらいます。
推奨理由①「今の充実ぶりを感じさせる追い切り」
この馬は坂路で終い重点の調教ばかりをする高野厩舎の所属馬ということで、坂路で終いにどれだけ良い脚を見せたかが一つの状態的な指標になります。
勝った前走がラスト2ハロン25.6秒から終い12.4秒。今回が25.4秒から12.3秒。どちらも同じ0.8秒の加速ですが、今回の方が鋭い末脚を使うことが出来ていました。条件戦で苦戦していた時は一杯に追って動かすということが多かったのですが、近走は馬なりのまま自ら加速していく動きが出来ているというのも良いです。
条件戦で停滞した時と比べて良いのはもちろん、今回は勝った前走と同じくらいないし、前走より少し上の状態でもおかしくないでしょう。ここへ向けて万全の仕上がりかなという感じで、今の充実ぶりを感じさせる1頭です。
推奨理由②「中京開催では外枠の差し馬が苦戦傾向」
枠順 | 着別度数(中京開催) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1~4枠(内枠) | 3- 4- 4- 40/ 51 | 5.9% | 13.7% | 21.6% | 28 | 55 |
5~8枠(外枠) | 4- 3- 3- 46/ 56 | 7.1% | 12.5% | 17.9% | 43 | 33 |
中京で行われるプロキオンステークスは外枠の差し馬は苦戦傾向です。
まず、ざっくりとした枠順別データを見てもらうと1~4枠の内枠、5~8枠の外枠のどちらかが極端にいいということはなく、好走馬の数で見れば互角と言ってもいい成績となっています。枠順だけではこれといった傾向は見えてきませんが、これを脚質も交えたデータで見ると、傾向はハッキリと見えてきます。
枠順と脚質 | 着別度数(中京開催) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
内枠の逃げ先行 | 1- 1- 2-15/19 | 5.3% | 10.5% | 21.1% | 35 | 43 |
内枠の差し追込 | 2- 3- 2-25/32 | 6.3% | 15.6% | 21.9% | 24 | 62 |
外枠の逃げ先行 | 3- 0- 0- 9/12 | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 146 | 53 |
外枠の差し追込 | 1- 3- 3-37/44 | 2.3% | 9.1% | 15.9% | 15 | 28 |
先程の枠順別データに脚質も加えたデータ。内枠の逃げ先行、内枠の差し追込という感じでみると、外枠から勝った馬は逃げ先行馬が殆どとなっており、外枠の差し追込となるとやや苦戦の傾向が見えてきます。
枠順と脚質(稍重以上) | 着別度数(中京開催) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
内枠の逃げ先行 | 0- 0- 2- 7/ 9 | 0.0% | 0.0% | 22.2% | 0 | 45 |
内枠の差し追込 | 1- 2- 1-15/19 | 5.3% | 15.8% | 21.1% | 10 | 61 |
外枠の逃げ先行 | 3- 0- 0- 5/ 8 | 37.5% | 37.5% | 37.5% | 220 | 80 |
外枠の差し追込 | 0- 2- 1-21/24 | 0.0% | 8.3% | 12.5% | 0 | 19 |
稍重~不良馬場。道悪の場合も同じような感じで、やはり外枠の好走しているのは逃げ先行馬となっており、外枠の差し馬は苦戦。差し馬であれば内枠からの好走率が高いということが分かります。
中京はJRAでは数少ないスパイラルカーブを採用しているということもあってか、芝ダートを問わずに内を通った馬が有利になるケースが非常に多いです。その結果、前に行って内のポジションを取る馬か、差し馬であれば内で我慢して、直線でも上手く内を捌いてくる必要があるというわけです。
中京で行われる今年のプロキオンステークスは前に行ける馬か、内枠の馬を重視するべきでしょう。
推奨理由③「急坂コースでパワー必要=馬体重重め◎」
前走馬体重 | 着別度数(中京開催) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走500キロ以上 | 6- 4- 4- 41/ 55 | 10.9% | 18.2% | 25.5% | 58 | 59 |
前走500キロ未満 | 1- 3- 3- 45/ 52 | 1.9% | 7.7% | 13.5% | 13 | 27 |
中京で行われるプロキオンステークスはパワーが要求されます。
前走馬体重500キロ以上の大型馬と、前走馬体重500キロ未満だった馬を比べると、圧倒的に前走馬体重500キロ以上の大型馬が勝率から複勝回収率まで、すべてにおいて上の成績となっています。
前走馬体重(稍重以上) | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走500キロ以上 | 4- 3- 2-22/31 | 12.9% | 22.6% | 29.0% | 62 | 70 |
前走500キロ未満 | 0- 1- 2-26/29 | 0.0% | 3.4% | 10.3% | 0 | 17 |
稍重以上の道悪の場合でも、この傾向は大きく変わっておらず、むしろデータ上では先程よりも好走率の差は開いていました。
中京で行われるプロキオンステークスは前走馬体重500キロ以上の大型馬が有利と見て間違いありません。
中京は急坂コースである上に、最後の直線も長いコースですから、苦しいところでもう一脚を使えるパワーがどうしても必要になるのです。
今年も前走馬体重500キロ以上の大型馬に要注目です。
推奨理由④「西村淳也騎手は中京競馬場が得意」
西村淳也騎手 | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
福島 | 42- 40- 34- 252/ 368 | 11.4% | 22.3% | 31.5% | 92 | 98 |
新潟 | 50- 50- 37- 374/ 511 | 9.8% | 19.6% | 26.8% | 82 | 81 |
中京 | 51- 58- 55- 462/ 626 | 8.1% | 17.4% | 26.2% | 124 | 79 |
阪神 | 20- 28- 38- 458/ 544 | 3.7% | 8.8% | 15.8% | 63 | 73 |
小倉 | 69- 65- 59- 546/ 739 | 9.3% | 18.1% | 26.1% | 91 | 93 |
西村淳也騎手は、中京競馬場を得意としています。
ここ最近になって存在感が一気に増してきた西村淳也騎手ですが、その大きな特徴はローカル競馬場。特に中京競馬場を得意にしているということです。
過去5年の競馬場別のデータを見ると先週、重賞制覇をした福島競馬場での好走率も高さも目に付きますが、中京競馬場では単勝回収率100%を超えるなど、人気薄からの激走が多いことが分かります。
西村淳也騎手 | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
福島ダート | 17- 19- 15- 121/ 172 | 9.9% | 20.9% | 29.7% | 73 | 83 |
新潟ダート | 22- 27- 19- 187/ 255 | 8.6% | 19.2% | 26.7% | 66 | 80 |
中京ダート | 30- 34- 43- 264/ 371 | 8.1% | 17.3% | 28.8% | 102 | 88 |
阪神ダート | 9- 17- 18- 269/ 313 | 2.9% | 8.3% | 14.1% | 82 | 64 |
小倉ダート | 22- 28- 23- 214/ 287 | 7.7% | 17.4% | 25.4% | 61 | 82 |
ダートに限ったデータを見ても、中京では単勝回収率100%を超えており、西村淳也騎手は芝ダートを問わずに中京競馬場を得意にしていると見て間違いありません。
先週のCBC賞の予想でも同じような話しをしたのですが、中京競馬場はスパイラルカーブを採用した特殊なコースのため、馬の能力というよりも、どういう乗り方をしたかが重要になることも少なくありません。
騎手による得手不得手が最も出やすいのが中京競馬場というコースなのです。
西村淳也騎手は先程紹介したように中京での成績を申し分ありませんし、エリバリオも前走馬体重500キロ以上の大型馬である上に、今回は内枠を引くこともできました。前走のように内を上手く捌くことばできれば、このメンバー相手でも十分チャンスはあると思います。
まとめ
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