【日経新春杯2024】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は日経新春杯が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 3- 2- 0- 2/ 7 42.9% 71.4% 71.4% 132 97
2番人気 3- 1- 0- 3/ 7 42.9% 57.1% 57.1% 182 92
3番人気 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0 27
4~6人気 1- 3- 3- 14/ 21 4.8% 19.0% 33.3% 57 86
7~ 人気 0- 1- 3- 56/ 60 0.0% 1.7% 6.7% 0 37

京都で行われる日経新春杯は意外と堅い傾向にあります。

このレースが京都で行われた過去7年の人気別データを見ると、1番人気が連対率71.4%。2番人気も50%を超えた高水準になっており、回収率も単複ともに100%近いものが残っています。日経新春杯はハンデ戦のはずなのですが、意外にも堅い傾向が出ていました。

こうなっている理由は色々考えられるのですが、まずはスタミナ勝負になりやすいというのがあるでしょう。このレースは2400メートルという距離なのはもちろん、冬のタフな馬場状態で行われるということで、平坦の京都でも高いレベルのスタミナが要求されるのです。

スタミナ勝負というのはバテた馬。弱い馬が途中で脱落していくため、最後の直線でごちゃくようなこともなく紛れが少ないのです。1200メートルなどのスピード勝負だと0.1秒の争いになるためハンデというのが効いてくるのですが、スタミナ勝負はあまり斤量に左右されにくいという側面もあるかもしれません。

何してもこの日経新春杯はスタミナ勝負になりやすく堅い決着が多いということは覚えておいた方がいいでしょう。

枠順データ

枠番 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 3- 0- 0- 7/10 30.0% 30.0% 30.0% 106 43
2枠 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0% 121 96
3枠 0- 3- 2- 7/12 0.0% 25.0% 41.7% 0 127
4枠 2- 1- 0- 9/12 16.7% 25.0% 25.0% 65 39
5枠 0- 1- 2-11/14 0.0% 7.1% 21.4% 0 93
6枠 1- 1- 0-12/14 7.1% 14.3% 14.3% 26 20
7枠 0- 0- 2-13/15 0.0% 0.0% 13.3% 0 39
8枠 0- 0- 0-15/15 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

日経新春杯は、極端な内枠有利の傾向にあるレースです。

詳細な枠順別データを見た時にまず目につくのが1~3枠がすべて複勝率30%を超えているということです。1枠2枠は単勝回収率100%以上。3枠も複勝回収率で100%を超えるなど、好走率が高いだけでなく人気薄の激走も多いことが分かります。逆に8枠は一度も馬券になっておらず、7枠も3着までが精一杯という感じになっていました。

枠順 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 6- 5- 3- 30/ 44 13.6% 25.0% 31.8% 69 77
5~8枠 1- 2- 4- 51/ 58 1.7% 5.2% 12.1% 6 37

1~4枠、5~8枠というザックリした括りでも、内枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。このレースは内枠有利と見て間違いありません。

先程の人気データでスタミナ勝負になりやすいという話しをしましたが、それなら少しでも距離ロスを抑えてスタミナを温存しやすい内枠が有利になるのは当然でしょう。開幕2週目でまだまだ内側の馬場状態も良いというのもあるかもしれません。

日経新春杯は極端な内枠有利の傾向にあるレースです。

脚質データ

脚質 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9% 45 190
先行 2- 0- 3- 20/ 25 8.0% 8.0% 20.0% 26 44
中団 3- 6- 3- 32/ 44 6.8% 20.5% 27.3% 44 67
後方 1- 0- 0- 24/ 25 4.0% 4.0% 4.0% 18 6

日経新春杯はどちらかといえば末脚が重要となるでしょう。

まず脚質別データを確認すると逃げ馬から追込まで満遍なく来ているなという印象で大きな傾向はないようにも思えるのですが、これを上がり別のデータを見ることで傾向が見えてきます。

上り 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 4- 2- 0- 2/ 8 50.0% 75.0% 75.0% 317 168
3F 2位 1- 2- 0- 7/ 10 10.0% 30.0% 30.0% 27 50
3F 3位 0- 1- 2- 5/ 8 0.0% 12.5% 37.5% 0 95
3F ~5位 1- 1- 1- 7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 32 74
3F 6位~ 1- 1- 4- 60/ 66 1.5% 3.0% 9.1% 4 33

上がり最速をマークした馬が勝率50%、複勝率75%となっており、どの位置からだろうと速い末脚さえ使えば高確率で馬券になっていることが分かります。上がり5位以内の末脚でも30%くらいの確率で馬券になっていました。

京都で行われる日経新春杯は前後の位置取りに関しては不問。とにかく道中はスタミナ温存をして、最後の直線に向いた時にどれだけ余力があるか。どれだけ良い末脚をつけるが重要になってくるでしょう。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、日経新春杯は、

・スタミナ勝負になりやすく堅い傾向にある
・極端な内枠有利になりやすいレース
・最後の直線での末脚勝負になりやすい

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の日経新春杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着差データ

前走着差 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
負0.0 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負0.1~0.2 1- 0- 2-10/13 7.7% 7.7% 23.1% 37 104
負0.3~0.5 3- 2- 1- 7/13 23.1% 38.5% 46.2% 150 124
負0.6~0.8 2- 0- 0-13/15 13.3% 13.3% 13.3% 40 17
 負0.9~ 0- 0- 1-43/44 0.0% 0.0% 2.3% 0 10

前走0.9秒以上負けている馬は過去7年で勝っていません。

人気データのところで京都の日経新春杯は堅い傾向にあるという話しをしましたが、それに伴って前走で0.9秒以上負けている馬では能力的にどうでしょうか。

前走が菊花賞を始めとしたG1だとしても、G1に出ている馬はそれ相応のハンデを背負うことになりますし、前走のクラスに関係なく0.9秒も負けている馬は厳しいのではないかと思います。

前走上がりデータ

前走上がり 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 3- 4- 1- 7/ 15 20.0% 46.7% 53.3% 82 84
3F 2位 1- 0- 2- 7/ 10 10.0% 10.0% 30.0% 37 59
3F 3位 0- 0- 1- 10/ 11 0.0% 0.0% 9.1% 0 19
3F ~5位 3- 1- 0- 9/ 13 23.1% 30.8% 30.8% 140 90
3F 6位~ 0- 2- 3- 47/ 52 0.0% 3.8% 9.6% 0 44

前走上がり6位以下の馬は過去7年で勝っていません。

脚質データのところで日経新春杯は最後の直線を迎えた時にどれだけ余力が残っているか。末脚勝負になりやすいという話しをしましたが、それなら前走でも上がり5位以内だった馬が当然有利です。単純に今回も上がり5位以内を末脚を使ってくれる可能性が高いですからね。

前走で上がり33.0秒とか高速上がりを使っている必要はありませんが、最後までバテずに走り切って上がり5位以内でまとめているような馬が狙い目となるでしょう。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはカレンルシェルブル、ハーツイストワール、ヒンドゥタイムズ、ブローザホーン、レッドバリエンテの5頭です。

この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走馬体重のデータではないかと思います。

前走馬体重データ

前走馬体重 着別度数(京都時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
~459kg 2- 1- 0- 9/12 16.7% 25.0% 25.0% 53 42
460~479kg 3- 2- 1-21/27 11.1% 18.5% 22.2% 73 52
480~499kg 2- 1- 2-25/30 6.7% 10.0% 16.7% 26 42
500kg~ 0- 3- 4-26/33 0.0% 9.1% 21.2% 0 71

前走馬体重459キロ以下などスラッとした体型の馬が好走傾向です。

まず前走馬体重別のデータを見ると前走馬体重が軽ければ軽いほど勝率、連対率が高まる傾向にありました。基本的に馬体重が重い馬が有利となる現代競馬では珍しい傾向です。

これはココまで何度も言っているスタミナ勝負になりやすいというのが大きく関係しているでしょう。スピード勝負だと馬体重の重い馬。筋肉量の多い馬が当然有利になるのですが、スタミナ勝負の場合は馬体重の軽い馬、スラッとしたステイヤー体型の馬が逆転します。

先日行われた箱根駅伝を走っていた選手はみんな一流のアスリートですが、ムキムキというよりはスラッとした細身の体型の人が多かったですよね。馬にも同じようなことが言えるのです。

ここは馬体重の軽い馬。無駄な筋肉を削ぎ落としたスラッとした体型の馬に要注目です。

前走0.8秒差以内、前走上がり5位以内、そして前走馬体重459キロ以下という3つのデータを同時にクリアした時。勝率40.0%、複勝率60.0%。回収率も100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはブローザホーンしかいません。

まとめ

というわけで今年の日経新春杯にピッタリの馬は、ブローザホーンではないかと思います。

この馬は前走こそ心房細動によるアクシデントでの競争中止でしたが、その前の札幌日経オープンでは他馬を寄せ付けない圧勝を見せていました。その前を振り返ってもスタミナを要する勝負では無類の強さを誇っており、上がりの掛かる勝負となれば安定した成績を残しています。この動画で何度も言っているように、このレースはスタミナ勝負になりやすい舞台ですし、この馬にはピッタリではないかと思います。