【NHKマイルカップ2024】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はNHKマイルカップが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。

それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 2- 1- 1- 6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 42 60
2番人気 3- 2- 1- 4/ 10 30.0% 50.0% 60.0% 138 125
3番人気 1- 1- 1- 7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 64 74
4~6人気 2- 1- 2- 25/ 30 6.7% 10.0% 16.7% 66 55
7~ 人気 2- 5- 5-107/119 1.7% 5.9% 10.1% 43 121

NHKマイルカップは波乱の余地があるレースです。

1番人気が複勝率40%。回収率も水準以下となっていました。2番人気こそ悪くない成績ですが、その他の人気どころも軒並み水準以下の数値です。その一方で高い回収率を叩き出しているのが7番人気以下の人気薄です。過去10年で複勝回収率121%。7番人気以下を適当に買うだけで儲かっていたほどです。

こうなっている理由は色々考えられるのですが、それはこの後でじっくり話していきますので、ぜひ最後までご覧ください。とりあえずココでは人気、実績通りとはいかないとだけ覚えておいてください。

脚質データ

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 2- 1- 1- 6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 42 78
先行 2- 2- 1- 37/ 42 4.8% 9.5% 11.9% 84 39
中団 4- 3- 6- 61/ 74 5.4% 9.5% 17.6% 29 111
後方 2- 4- 2- 44/ 52 3.8% 11.5% 15.4% 67 154

NHKマイルカップは差し追い込み有利になることが多いです。

逃げ先行で過去10年4勝、中団後方で過去10年6勝。勝率から複勝率まではそこまで大きな差は出ていませんが、回収率で見ると一目瞭然。中団後方が複勝回収率100%以上となっており、後ろから競馬をした馬が穴を開けているのが分かります。後ろから競馬をした馬が恵まれやすいのです。

過去10年における前後半3ハロンのタイムを見ると、後半3ハロンより前半3ハロンの方が速い、ハイペースになっている年が多いのが分かります。

この時期はスプリンターたちにとって大きな目標になるレースがないせいか、後に芝1200mで活躍するような馬でも、無理やりココに出走してきます。その結果スプリンターたちがマイルの遅い流れに我慢できず、ついついハイペースを作ってしまうというわけです。

このスプリント的なハイペースこそが、NHKマイルカップが荒れやすい一番の原因でしょう。

今年も折り合いに難しい馬が出走してきていますし、乱ペースに巻き込まれにくい後ろからの馬が有利になるかなと見ています。

枠順データ

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 0- 2- 1-17/20 0.0% 10.0% 15.0% 0 190
2枠 1- 2- 0-17/20 5.0% 15.0% 15.0% 11 35
3枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0% 0 48
4枠 1- 0- 1-18/20 5.0% 5.0% 10.0% 32 17
5枠 1- 3- 3-13/20 5.0% 20.0% 35.0% 9 337
6枠 3- 0- 1-15/19 15.8% 15.8% 21.1% 340 100
7枠 1- 1- 0-28/30 3.3% 6.7% 6.7% 12 36
8枠 3- 1- 2-24/30 10.0% 13.3% 20.0% 57 104

NHKマイルカップは、外枠有利だと思います。

まず詳細な枠順別データを見ると6枠や8枠から複数の勝ち馬が出ており、外枠からでも問題なく勝ち負けになっていることが分かります。

枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 2- 5- 4- 69/ 80 2.5% 8.8% 13.8% 10 72
5~8枠 8- 5- 6- 80/ 99 8.1% 13.1% 19.2% 88 130

1~4枠、5~8枠というザックリした枠順別データで見ると、勝率から複勝回収率まで全てにおいて外枠の方が上の成績を残していました。このレースは外枠有利と見て間違いないでしょう。

先程の脚質データで短距離馬が無理やりココに出てくるため、ハイペースになりやすいという話しをしましたが、そのスプリンターたちが最後の直線ではバテて下がってくるため、内が窮屈になりやすいのです。その結果、多少の距離ロスがあっても、外をスムーズに回った外枠の馬たちが有利になるというわけでしょう。

脚質データと枠順データを合わせて考えると、ここで狙い目になるのは外から差してきそうな馬になるでしょう。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、NHKマイルカップは、

・波乱の余地があるレース
・ハイペースになりやすく差し追込有利
・スムーズに立ち回りやすい外枠が有利

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のNHKマイルカップにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順データ

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 2- 2- 1-39/44 4.5% 9.1% 11.4% 20 65
前走2着 3- 4- 3-18/28 10.7% 25.0% 35.7% 164 132
前走3着 1- 0- 2-17/20 5.0% 5.0% 15.0% 111 66
前走4~5着 4- 2- 1-18/25 16.0% 24.0% 28.0% 75 146
前走6着~ 0- 2- 3-56/61 0.0% 3.3% 8.2% 0 117

前走6着以下だった馬は、過去10年で勝っていません。

人気データのところで波乱の余地があるとは言いましたが前走6着以下。前走で掲示板も外している馬では能力的にどうでしょうか。最低でも掲示板を確保しているぐらいの能力は必要になります。

前走距離データ

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
同距離 6- 5- 7- 86/104 5.8% 10.6% 17.3% 50 110
今回延長 1- 1- 1- 32/ 35 2.9% 5.7% 8.6% 84 82
今回短縮 3- 4- 2- 31/ 40 7.5% 17.5% 22.5% 36 109

今回距離延長になった馬は、距離短縮や前走同距離の馬と比べて、半分以下の勝率になっています。

これまで後のスプリンターでも使うレースがないため、無理やりここに出てくるという話しをしてきましたが、前走1200mや1400mを使っていたスプリンター気質の馬は、やはり苦戦してます。

単純にマイルが適性距離でないというのもありますが、そもそも世代戦の時期に1200mや1400mを使っている馬は、能力的に微妙ということもあります。有望な馬であればあるほど桜花賞や皐月賞などを見据えて、短くてもマイルぐらいの距離を使っているのです。

適性はもちろん、能力的にも前走でマイルより短い距離を使っていた馬はどうでしょうか。

血統データ

血統 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
父もしくは母父サンデー系 7- 7- 7-105/126 5.6% 11.1% 16.7% 50 121
父、母父ともに非サンデー 3- 3- 3- 44/ 53 5.7% 11.3% 17.0% 62 63

父、母父ともに非サンデー系が好走率を上げています。

まず父もしくは母父サンデー系、父&母父ともに非サンデー系というザックリした血統別のデータを見ると、勝率から単勝回収率までは非サンデー系の方が高い数字を残していました。

血統 着別度数(近5年) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
父もしくは母父サンデー系 2- 4- 4-52/62 3.2% 9.7% 16.1% 54 149
父、母父ともに非サンデー 3- 1- 1-22/27 11.1% 14.8% 18.5% 122 52

さらに直近5年で見ると、サンデー系と非サンデー系の差は開いており、勝率に至っては3倍以上となっていました。近年のNHKマイルカップでは非サンデー系が有利と見ていいでしょう。

これまで後のスプリンターが出てくるためハイペースになりやすいというのは散々話してきましたが、それに伴ってサンデー系のスピード瞬発力よりも、非サンデー系のスタミナ持続力が重要になってくるというわけです。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはジャンタルマンタル、ディスペランツァ、ノーブルロジャーの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータではないかと思います。

生産者データ

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
国内生産者 9- 8- 10-142/169 5.3% 10.1% 16.0% 54 102
海外生産者 1- 2- 0- 7/ 10 10.0% 30.0% 30.0% 37 136

NHKマイルカップは海外生産馬の激走が多くなっていました。

国内生産、海外生産というザックリした生産者別のデータを見ると、海外生産馬が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。このレースは海外生産馬が有利と見て間違いありません。

日本で最も主流といえる東京芝のレースは、基本的にノーザンファームを始めとした国内生産馬が圧倒的に強いはずですが、NHKマイルカップに限って海外生産馬が有利になるのは、ハイペースになりやすいというのが大きく関係しているでしょう。

先程の血統データと同じで、ここは日本で主流的なスピード瞬発力の育成よりも、海外競馬で重賞になるスタミナ持続力といった部分が必要になるのです。

NHKマイルカップが荒れやすいのは、ハイペースになって日本の反主流的な適性が問われやすいからでしょう。

前走5着以内、今回距離短縮もしくは前走同距離、父&母父ともに非サンデー系。そして海外生産という4つのデータを同時にクリアした時。勝率16.7%、複勝率50.0%。回収率も100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはノーブルロジャーしかいません。

まとめ

というわけで今年のNHKマイルカップにピッタリの馬は、ノーブルロジャーではないかと思います。

この馬は前走こそ負けてしまいましたが、その前のシンザン記念ではハイペースの消耗戦を後ろから差して重賞勝利。例年のNHKマイルカップに繋がるような走りを見せていました。シンザン記念で負かしたエコロブルームがその後のニュージーランドトロフィーであっさり勝ったところを見ても、シンザン記念を勝ちきったというのは非常に価値ある内容だったと思います。前走は勝ち馬が上手くいきすぎたかなという印象もありますし、前走の負けで人気が落ちそうなココは狙い目かなと見ています。