【中山記念2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は中山記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3- 0- 0- 7/ 10 30.0% 30.0% 30.0%
2番人気 4- 2- 2- 2/ 10 40.0% 60.0% 80.0%
3番人気 2- 1- 2- 5/ 10 20.0% 30.0% 50.0%
4番人気 0- 3- 1- 6/ 10 0.0% 30.0% 40.0%
5番人気 1- 2- 0- 7/ 10 10.0% 30.0% 30.0%

中山記念は、少波乱の余地があるレースです。

1番人気より2番人気の方が複勝率は高く、1番人気が馬券圏外に飛んでいるのが目立ちます。大荒れとまではいかないですが、1番人気が4着以下になって、少波乱という感じのレースではないかと思います。トリッキーな中山らしく、一筋縄ではいきません。

このレースは、G1を勝ち負けするような実力馬が出てくることもあるのですが、そういう馬が1番人気に支持されてアッサリ馬券圏外に飛んでいます。ここは実績や能力よりも、他に重視すべきポイントがあるということです。こうなっている理由や、このレースのポイントは、この後話していきますので、ぜひ最後までお付き合いよろしくお願いします。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 0- 3- 6/ 10 10.0% 10.0% 40.0%
先行 9- 6- 3- 17/ 35 25.7% 42.9% 51.4%
中団 0- 3- 4- 33/ 40 0.0% 7.5% 17.5%
後方 0- 1- 0- 35/ 36 0.0% 2.8% 2.8%

中山記念は、圧倒的に逃げ先行馬が有利です。

先行馬が過去10年9勝。複勝率も50%を超えており、逃げ馬も複勝率40%ということで、逃げ先行馬というだけで高い確率で馬券絡みしています。

中山競馬場の直線が短いのはもちろんですが、中山記念は春の中山開催、開幕週に行われます。非常に良好な馬場状態で、なかなか前が止まらないのです。1番人気で飛んだ馬も、ほとんどが後ろから競馬を進めた馬たちというわけです。

上がり

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 3- 4- 2- 7/ 16 18.8% 43.8% 56.3%
3F 2位 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0%
3F 3位 3- 2- 1- 6/ 12 25.0% 41.7% 50.0%
3F ~5位 3- 2- 1- 16/ 22 13.6% 22.7% 27.3%
3F 6位~ 1- 2- 6- 58/ 67 1.5% 4.5% 13.4%

ただ注意してもらいたいのは、ある程度の上がりは必要になってくるということです。

あれだけ逃げ先行馬が有利な傾向でも、決して速い上がりを出した馬の成績が悪いわけではなく、上がり5位以内の脚を繰り出した逃げ先行馬が多く勝ち負けしています。唯一の例外が去年のパンサラッサです。

基本的に、このレースは次の大阪杯やドバイなんかの前哨戦としての意味合いが強いため、あまり速いペースにはなりません。そのため前で脚を溜めて、もう一脚を使うような馬。ある程度の位置からある程度の上がりを使う馬が好走傾向にあるのです。

去年はパンサラッサという例外的な逃げ馬がいたため、特殊なレース展開になりましたが、このレースは基本的にはスローの前残りということが多くなっています。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 2- 0- 0- 9/11 18.2% 18.2% 18.2%
2枠 0- 0- 1-12/13 0.0% 0.0% 7.7%
3枠 3- 2- 1- 8/14 21.4% 35.7% 42.9%
4枠 1- 0- 1-12/14 7.1% 7.1% 14.3%
5枠 2- 2- 1- 9/14 14.3% 28.6% 35.7%
6枠 0- 3- 2-13/18 0.0% 16.7% 27.8%
7枠 1- 1- 2-15/19 5.3% 10.5% 21.1%
8枠 1- 2- 2-15/20 5.0% 15.0% 25.0%

中山記念は、内枠有利でしょう。

勝率は1枠、3枠、5枠などが高くなっており、6枠から外は来ても2,3着というのが多くなっています。脚質データと合わせて、中山記念はイン前有利のレースと見て間違いでしょう。

先程の脚質データで馬場状態が良好。スローにもなりやすいため前有利という話しをしましたが、それと同じようなことが枠順データにも言えます。内側の馬場状態が良好で、スローペースとなると、どうしても物理的に内枠有利になってきます。

前に行き切れる脚質なら、外枠でもなんとかなるとは思いますが、一番良いのは内枠から前に行けそうな馬です。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、中山記念は、

・実績通りとはいかない少波乱のレース
・開幕週で、圧倒的に逃げ先行馬有利
・中山記念は、内枠有利

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の中山記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順

前走G2以下 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走3着 0- 1- 1- 5/ 7 0.0% 14.3% 28.6%
前走4着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%
前走6~9着 0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3%
前走10着~ 0- 0- 1-31/32 0.0% 0.0% 3.1%

前走G1以外で3着以下だった馬は、過去10年で勝っていません。

前走がG1だとあっさり巻き返してくることもあるのですが、前走がG2やG3だと、前走でも勝ち負けしているような馬しか、ここでは勝ち目がありません。いくらイン前有利で能力通りに決まらないと言っても、G2以下で勝負になっていない馬では厳しいものがあります。

ここでの最低限の能力は、G2やG3で勝ち負けしている実績がある馬というところではないかと思います。

キャリア①

これまで重賞を勝っていない馬も、過去10年で勝っていません。

ここでの最低限の能力ラインは、前走G2やG3で勝ち負けという話しをしましたが、それならこれまで重賞を勝てていないような馬。G2やG3を勝っていない馬も能力的に厳しいのではないかと思います。

前走初角位置

前走初角 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 7- 7- 7- 54/ 75 9.3% 18.7% 28.0%
1/2頭外 2- 2- 1- 33/ 38 5.3% 10.5% 13.2%

前走半分より前で競馬をしていた馬が、半分より後ろで競馬をしていた馬の、2倍近い好走率となっています。

脚質データで、圧倒的に逃げ先行馬が有利という話しをしましたが、それに伴って、前走でも前が競馬をしていた馬が有利に決まっています。単純に今回も前で競馬をする可能性が高いですからね。

ここは前走でも前に行っていた先行力のある馬。とにかく前に行ける馬を狙うべきだと思います。

種牡馬

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
サンデー系 8- 3- 3- 52/ 66 12.1% 16.7% 21.2%
非サンデー系 2- 7- 7- 41/ 57 3.5% 15.8% 28.1%

父サンデー系が非サンデー系と比べて、多くの勝ち馬を出しています。

先程、中山記念は前有利という話しをしましたが、もう一つ忘れてはいけないのが、スローペースになりやすいため、ある程度の上がりが必要になってくるということです。

その、ある程度の上がりを保証するのがサンデーサイレンスの血ではないかというわけです。サンデー系は他にはない速い末脚を使えるということで日本で大流行した血統なのです。

中山記念での理想は、先行力のあるサンデー系ではないかと思います。

年齢

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4歳 4- 3- 5- 14/ 26 15.4% 26.9% 46.2%
5歳 5- 4- 0- 22/ 31 16.1% 29.0% 29.0%
6歳 1- 3- 2- 25/ 31 3.2% 12.9% 19.4%
7歳 0- 0- 2- 16/ 18 0.0% 0.0% 11.1%
8歳 0- 0- 1- 12/ 13 0.0% 0.0% 7.7%

7歳以上の馬も、過去10年で勝っていません。

中山記念は開幕週ということもあって先行力はもちろん、速い上がりも必要になるということから分かるように、非常に高いレベルのスピードが要求されます。

ダートや長距離など、スタミナ勝負になりやすい舞台なら高齢馬でも、なんとかなるところはありますが、スピード勝負ではどうしてもキツイものがあります。

基本的なことではありますが、4歳や5歳などの若い馬を素直に評価するべきでしょう。

ここまで5つのデータをクリアして残っているのはダノンザキッド、ソーヴァリアントの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは、もう一度キャリアのデータではないかと思います。

キャリア②

このレースはG1を勝っていない馬の活躍が目立ちます。

過去10年の勝ち馬を見ると、ドゥラメンテやヌーヴォレコルト、ジャスタウェイなどG1馬の名前もあるにはありますが、割合でいうとこのレースまでにG1馬を勝っていなかった馬の方が多くなっています。特に近年になって、その傾向はより顕著になっており、現在はG1を勝っていなかった馬が6連勝中となっています。

上がりのデータでちらっと話したのですが、このレースは大阪杯やドバイへの前哨戦という意味合いが強いレースです。次を狙える立場にあるG1馬たちは、あくまで叩き台という感じで、このレースに出走してくるのです。

そんな中を、まだ目立った実績のない馬たちがココを勝ちに来て少波乱の演出するというわけです。

先程、重賞を勝っていない馬は駄目という話しをしましたが、G1馬を勝っている馬もイマイチです。ここでの狙い目は重賞は勝っているけど、G1はまだ勝ってないような馬でしょう。

前走2着以内もしくは前走G1、6歳以下、前走半分より前、父サンデー系。そしてこれまでに重賞は勝っているけどG1馬ではないという5つのデータを同時にクリアした時。勝率33.3%。複勝率50.0%。回収率は100%を超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはソーヴァリアントしかいません。

まとめ

というわけで、今年の中山記念にピッタリの馬は、ソーヴァリアントではないかと思います。

この馬が3歳秋以降に負けたのは、極端なハイペースで展開的に厳しかったセントライト記念と、最近話題にもなった心房細動を発症したオールカマーの時だけで、それ以外は非常に高いパフォーマンスで安定しています。G1馬が多い今回のメンバーでも見劣らない素質を秘めている可能性は非常に高いです。先行して速い上がりでまとめる競馬が出来る馬ですし、このレースにはピッタリではないかと思います。