【京都金杯2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は京都金杯が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
2番人気 0- 1- 1- 0/ 2 0.0% 50.0% 100.0%
3番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
4番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
5番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%

中京に替わってからの京都金杯は、波乱の決着が目立ちます。

過去2年で馬券になった6頭のうち、5番人気以内は僅か2頭。それに対して6番人気以降の馬が4頭も馬券絡みするなど、中京に替わって2回しか行われていませんが、その2回ともが波乱の決着となっています。

中京芝1600(1月) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 11- 10- 5- 19/ 45 24.4% 46.7% 57.8%
2番人気 10- 6- 11- 18/ 45 22.2% 35.6% 60.0%
3番人気 6- 6- 10- 23/ 45 13.3% 26.7% 48.9%
4番人気 4- 4- 4- 33/ 45 8.9% 17.8% 26.7%
5番人気 4- 5- 3- 33/ 45 8.9% 20.0% 26.7%

これは京都金杯に限った話しではなく、1月の中京芝1600メートルが全体的に少波乱の傾向にあるのです。

JRA全レースにおける1番人気の勝率が大体33%程度。複勝率も65%前後になることが多いのですが、それと比べると、1月の中京芝1600はかなり低い水準になっていることが分かります。2番人気と比べても、そう大差ない数字になっており、1月の中京芝1600が全体的に波乱傾向にあります。

こうなっている理由としては、そもそも中京競馬場が能力通りに決まりにくいコースである上に、年末年始の変則開催のため、馬の仕上げが難しいということが考えられます。これら2つについては後々、詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

とにかく1月の中京芝1600は、あまり能力通りとはいかず、波乱の傾向にあります。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
2枠 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
3枠 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
4枠 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
5枠 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0%
6枠 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
7枠 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0%
8枠 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%

中京で行われる京都金杯は、外枠不利でしょう。

過去2年ではあまりにもサンプル数が少ないため、枠順でも1月の中京芝全体のデータを見ていきます。

中京芝(1月) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 30- 22- 22-294/368 8.2% 14.1% 20.1%
2枠 37- 40- 26-284/387 9.6% 19.9% 26.6%
3枠 23- 27- 21-329/400 5.8% 12.5% 17.8%
4枠 29- 29- 32-318/408 7.1% 14.2% 22.1%
5枠 24- 31- 39-324/418 5.7% 13.2% 22.5%
6枠 26- 27- 32-348/433 6.0% 12.2% 19.6%
7枠 40- 31- 27-429/527 7.6% 13.5% 18.6%
8枠 24- 26- 34-455/539 4.5% 9.3% 15.6%

パッと見た感じでは目立った傾向がないようにも見えますが、8枠を他と比べた時に勝率や複勝率などが低く、ともに全枠順の中で最下位の成績となっています。先程の過去2年の京都金杯のデータでも8枠は馬券絡みがありませんでした。

これが中京で行われる京都金杯。中京芝1600が荒れやすい原因の一つで、中京はコーナーの角度がキツすぎるため、芝ダートを問わずに最終コーナーで外々を回る形になるのが致命的になることも珍しくありません。中京は競馬場単位で外が不利になりやすいのです。

その反面、あまり能力のない馬でも内をロスなく立ち回れることができれば、思わぬ激走というのが多いのです。京都金杯はそこにハンデ戦。斤量差もありますから、コーナーを上手く立ち回っただけで上位争いということが頻発するのでしょう。

中京で行われる京都金杯は、いかに内を上手く立ち回るかが重要になってきそうです。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%
先行 1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5%
中団 0- 1- 0-10/11 0.0% 9.1% 9.1%
後方 1- 0- 0-10/11 9.1% 9.1% 9.1%

中京で行われる京都金杯は、逃げ先行有利でしょう。

これも例によって過去2年のデータしかありませんが、その中でも逃げ先行馬が差し追い込みと比べて、明らかに高い複勝率を叩き出しています。

中京芝1600(1月) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 8- 4- 6- 31/ 49 16.3% 24.5% 36.7%
先行 17- 17- 19- 99/152 11.2% 22.4% 34.9%
中団 11- 20- 13-191/235 4.7% 13.2% 18.7%
後方 9- 3- 6-183/201 4.5% 6.0% 9.0%

1月の中京芝1600全体で見ても、やはり逃げ先行馬が有利というのは明らかで勝率から複勝率まで、かなり高い数値となっています。

これも先程の枠順と同じことが言えます。中京は最終コーナーで外を回るのが致命的になりやすいため、コーナーで内を通りやすい逃げ先行馬が必然的に有利となるのです。

中京は基本的には前に行ける馬を重視という競馬場です。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、中京で行われる京都金杯は、

・ハンデ戦らしく波乱の傾向
・コーナーで外を回るのが致命的
・内を立ち回りやすい逃げ先行馬が有利

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の京都金杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走10着~ 0- 0- 2-15/17 0.0% 0.0% 11.8%

前走10着以下の馬は過去2年で勝っていません。

いくら中京で行われる京都金杯が荒れた決着が多いとは言っても、流石に前走10着以下。前走で全く勝負になっていない馬が来ているというわけではありません。

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走10着~ 0- 3- 2- 50/ 55 0.0% 5.5% 9.1%

これは京都で開催していた時から変わらない傾向です。いくらハンデ戦で荒れやすいとは言っても、前走で全く勝負になっていないような馬は、能力的にどうでしょうか。

前走脚質

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%
先行 0- 1- 0- 7/ 8 0.0% 12.5% 12.5%
中団 2- 1- 1-11/15 13.3% 20.0% 26.7%
後方 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%

中京で行われる京都金杯は、前走でも前に行く競馬をしていた馬が有利ではないかと思います。

過去2年では前走中団から競馬をした馬が勝ったりしているのですが、

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2- 3- 5- 18/ 28 7.1% 17.9% 35.7%
先行 13- 9- 12- 84/118 11.0% 18.6% 28.8%
中団 15- 18- 16-167/216 6.9% 15.3% 22.7%
後方 7- 7- 4-127/145 4.8% 9.7% 12.4%

1月の中京芝1600という広い括りで見た時は、やはり前走でも逃げもしくは前走だった馬が高い好走率となっています。

単純に前走で前に行く競馬をした馬は、今回も前で競馬をする可能性が高く、逃げ先行有利になりやすいこの舞台では有利になりやすいのです。

ここは前走でも前に行く競馬をした馬に要注目です。

種牡馬

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
サンデー系 1- 0- 1-12/14 7.1% 7.1% 14.3%
非サンデー系 1- 2- 1-14/18 5.6% 16.7% 22.2%

過去2年では非サンデー系が、サンデー系よりも高い連対率、複勝率となっています。

これも過去2年でサンプル数が少ないので、1月の中京芝1600全体で見ていきます。

中京芝1600(1月) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
サンデー系 18- 21- 26-229/294 6.1% 13.3% 22.1%
非サンデー系 27- 24- 19-275/345 7.8% 14.8% 20.3%

1月の中京芝1600という範囲で見ても、非サンデー系はサンデー系よりも高い勝率、連対率を叩き出しています。

そこまで差がないじゃないか!と思われる人がいるかもしれませんが、日本の芝で主流のサンデー系より、非サンデー系の方が高い数値を残すというのは、他では中々見られない傾向です。

サンデー系といえば他にはないキレる末脚を繰り出せるということで大流行した血統ですが、このレースは先程から何度も言っているように逃げ先行馬。前で粘り込むような馬が有利なレースです。サンデー系の末脚とは真逆のことが問われるため、非サンデー系が有利なのでしょう。

ここでは非サンデー系の粘り強さに期待です。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはウイングレイテスト、ベレヌス、ワールドバローズの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは、生産者のデータではないかと思います。

生産者

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系 1- 1- 0-10/12 8.3% 16.7% 16.7%
それ以外 1- 1- 2-16/20 5.0% 10.0% 20.0%

この時期は、社台系生産馬が有利です。

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系 18- 18- 15-144/195 9.2% 18.5% 26.2%
それ以外 27- 27- 30-360/444 6.1% 12.2% 18.9%

過去2年はもちろんですが過去10年、1月の中京芝1600で見ると、より社台系生産馬が有利が顕著です。勝率から複勝率まですべてにおいて社台系生産馬が1.5倍ほど高い数字になっています。

このレースに限らずココ最近の特徴解説。冒頭の人気データのところでもチラッと言いましたが、この時期は寒い上に、年末年始の変則開催も重なるため、厩舎だけで仕上がるのは中々難しいのです。

そのため充実した外厩でキッチリ仕上げてくる社台系生産馬が、いつも以上に有利になりやすいのです。

このレースに限らず、寒い上に変則開催が続くこの時期は、充実した外厩の使える社台系生産馬に要注目です。

1月の中京芝1600メートルにおいて前走9着以内、非サンデー系、そして社台系生産という、3つのデータを同時にクリアした時。勝率12.5%、複勝率37.5%。回収率は100%を大きく超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはベレヌスしかいません。

まとめ

というわけで、今年の京都金杯にピッタリの馬は、ベレヌスではないかと思います。

近2走はソコソコ人気を集めて、人気を裏切るような走りが続いていますが、どちらも自分のレースがすることが出来ていません。2走前はミッキーブリランテの捲りに押し込められるような形になり、前走は同型が多く、そもそも逃げることができませんでした。ここも上手く自分の形に持ち込めるかが鍵になりそうですが、陣営からは自分の競馬をするだけというコメントも出ており、しっかり逃げてくれるのではないかと思います。不完全燃焼の競馬が続いている近2走から巻き返すなら、ここなのではないかと思います。