皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は北九州記念の追い切り診断となります。
それでは早速モズメイメイから見ていきましょう。
モズメイメイ
この馬は元々調教では良く動く馬で、新馬戦の段階で坂路50秒台を出していたような馬です。今回も1週前に坂路50.3秒という好時をマークし、併せ馬を突き放す動きを見せていました。最終追い切りは軽く流す程度でしたが、それでも坂路51秒台が出るなど、相変わらず調教では良く動けています。
前走も坂路50秒台、51秒台を連発するなど良い仕上がりだったと見ているだけに、ここに来ての上積みまではありませんが、しっかり好調キープでしょう。前走ぐらいは走れていい仕上がりです。ここは状態というよりも能力や斤量面が鍵になりそうです。
追い切り評価「A」
ママコチャ
1週前のCWで終い11.5秒。2週前にもCWで好時計をマークするなど、この中間は早い段階で仕上がっていました。最終追い切りの坂路は軽く流す程度でしたが何の問題もないでしょう。1週前まででキッチリ仕上がっています。
今回が初の1200メートル戦になりますが、スプリント戦に対応するために特別何かするというわけではなく、いつも通りCWで終い重視。坂路でも終い重視の調教が基本となっています。完全にスプリンターに転向するというわけではなさそうで、いつでもマイルや1400m戦に戻れるように折り合い重視の調教を続けています。
馬の状態自体は良さそうでしっかり好調キープですが、陣営としてはお試しという感じの一戦になりそうです。あまり高い勝負気配は感じません。
追い切り評価「A」
ジャスパークローネ
この馬は元々調教では良く動く馬で、レースの結果に関わらず坂路50秒台。良い時は坂路49秒台が出るような馬です。この中間も1週前に坂路51秒台を楽々とマークし、最終追い切りは全体時計こそ遅いものの終い11秒台が出ていました。
前走から明確な上積みがあるようには感じませんが、大きなデキ落ちもなさそうです。ここは前走からしっかり好調キープでしょう。
この馬は逃げられるかどうかが好走を分けるポイントになっているような気がしますが、今回もマイペースで逃げられるようであれば、前走の再現があってもいいかもしれません。
追い切り評価「A」
エナジーグラン
久々の競馬だった前走は一杯に追って併せ馬に遅れるなど、いかにも休み明けという感じの仕上がりでしたが、今回は1週前にしっかり併せ馬で先着。この中間は併せ馬で一度も遅れていません。
今回は中4週で5本の追い切りをこなすなど、入念な乗り込みをした甲斐もあってか、叩き2走目の上積みがありそうな動きが出来ています。
これは前走以上の状態。2走前に3勝クラスを勝った時と遜色ない仕上がりになっていそうです。この馬なりの上昇気配を見せています。
追い切り評価「A」
クリノマジン
中4週と間隔が詰まっての出走ですが最終、1週前と坂路51秒台を連発。近走は坂路で速い時計が出ていませんしたが、間隔が詰まるこのタイミングで好時計を連発してきました。坂路51秒台が出たのは3走前。3勝クラスを勝った時以来のことになります。
近走は大敗が続いていますが、これは一変があってもおかしくありません。重賞となるここを目標に万全の仕上げでしょう。状態面に関しては申し分なさそうで、あとは能力的に足りるかどうかだけです。
追い切り評価「S」
サンキューユウガ
重賞で激走した前走は坂路で終い11秒台をマークするなど、調教で良い動きを見せていましたが、今回は終い11秒台を一度も出すことが出来ませんでした。最終追い切りもかなり全体時計を抑えて、終い重視の調教でしたがそれでも終い12.0秒が精一杯という感じです。
これは前走以上の状態は難しそうで、ここは良くて前走同様まで。前走より少し下の可能性も十分ありそうです。
追い切り評価「B」
シゲルピンクルビー
今回は久々の競馬になりますが最終追い切りの坂路で終い11.5秒。1週前のCWでも終い11秒台を楽々とマークし、2週前も坂路で終い11秒台を出していました。
この馬は函館スプリントステークスの時は終い10.3秒という驚異的な数字を出したこともあるほど、調教ではよく動く馬ですが今回も相変わらず調教では良い動きを見せています。
調教で動いても大敗したりすることがあるため半信半疑なところはありますが、今回も状態自体は良さそうです。しっかり好調キープでしょう。
追い切り評価「A」
スティクス
中2週ということもありこの中間は軽めの追い切りのみとなりました。間隔が詰まるので仕方ないところもありますが、前走が2週前から速い時計を出すなど、かなりシッカリ仕上げていただけに、その反動も少なからずあるのかなといったところです。
流石に前走以上は厳しそうで、ここは良くて前走同様まで。状態的には前走より下の可能性も十分ありそうです。
追い切り評価「B」
ストーンリッジ
今回は1週前にしっかりやって最終追い切りは軽く流す程度となっていました。この馬は最終追い切りを強めにやった時に好走傾向にある馬で、前走や4走前。3勝クラスを勝った時も1週前より最終追い切りの方が速いタイムとなっていました。それが今回は逆になるような形となり、これはどうでしょうか。
1週前に強めにやって最終追い切りは流す程度というのは2走前と同じ調教パターンです。今回は前走というより2走前ぐらいでどこまでやれるかと考えた方がいいかもしれません。
追い切り評価「B」
スマートリアン
間隔が詰まっての出走ということもあり、この中間はあまり速い時計を出せず、軽く流して調整程度の追い切りが多くなっています。
この馬が好走した前走や3走前などは最終追い切りまで速めの時計を出すハードな調教となっていただけに、これはどうでしょうか。この馬は間隔を空けてしっかりした調教をしている時に好走傾向にあります。
今回は2走前の鞍馬ステークスのような形に近いかなという感じで、状態的には良くて前走同様。前走より少し下である可能性が高いと思います。
追い切り評価「B」
テイエムスパーダ
調子の良かった去年の今頃は坂路で終い11秒台が出ていましたが、この中間は坂路で一杯に追っても終い12秒台。去年ほど坂路で動くことが出来ていません。
不振続きの近走もあまり調教では動けていませんでしたが、今回もあまり動けておらず大きく変わった感じはありません。
去年の今頃のような状態にはなさそうで、ここは近走同様でどこまで頑張れるかでしょう。
追い切り評価「B」
デュガ
この馬が休む前。3走前以前は坂路で50秒台が出ても終い13秒台。良くても終い12秒台が精一杯という感じでしたが、2走前からは坂路50秒台でも終い12秒台前半が出るようになりました。思い切って休んだおかげで調教で動くようになり、それがレースにも直結している感じでしょう。近走の激走はフロックなんかではなく休んでいる間に調子が良くなった、もしくは馬が成長した証拠です。
今回も1週前に坂路50秒台、終い12秒台前半でまとめる動きが出来ており、最終追い切りも坂路51秒台ながら楽々と終い12秒台前半と、以前のこの馬では考えられないような動きが出来ています。これなら近走のような高いパフォーマンスを発揮できる状態でしょう。
今、充実しているのは間違いない1頭で、今回もここへ向けて万全の仕上がりでしょう。
追い切り評価「S」
トゥラヴェスーラ
1週前に坂路51秒台をマークし終い最速でまとめる動きが出来ていました。前走や前々走と同じ中6週での出走ですが、今回が最も調教本数が多く、速いタイムを出しています。高松宮記念の時ほどとは言いませんが、近2走の中では最も仕上げてきた印象です。
ここは前走や前々走以上。高松宮記念よりは下ぐらいの仕上がりになりそうです。G2やG3にしては良い仕上がりではないかと思います。
追い切り評価「A」
ボンボヤージ
最終追い切りはポリトラックでしたが抑えきれない手応えといった感じで、馬場の外側を回りながら終い11.5秒をマーク。1週前もCWでも短い距離ではありましたが、馬場の大外を回って好時計が出ていました。
間隔は空きましたが仕上がり自体はかなり良さそうです。去年は人気薄からの大激走でしたが、その再現があっても不思議ない状態にありそうです。得意のこの舞台へ向けて仕上がりは万全ではないかと思います。
追い切り評価「S」
リプレーザ
最終追い切りで坂路51.0秒。終いも12秒台前半でまとめる動きが出来ていました。これまでは坂路で速い時計を出しても終い12秒台後半や13秒台まで失速していたのですが、今回は速い全体時計でも良い粘りを見せています。
近走は案外な走りが続いていますが、状態自体は近走の中でも一番良さそうです。能力的にどうかとは思いますが、この馬なりの上昇気配を見せています。
追い切り評価「A」
レジェーロ
この中間は日曜日に一杯に追われる調教をやっており、最終追い切りは日曜日にしっかりやったということもあり軽く流す程度となっていました。
日曜日の追い切りでは一杯に追ったにも関わらずあまり目立たない全体時計となっており終いも12秒台まで。それに対して前走は最終追い切りの坂路で楽々と終い11秒台を出していたことを考えると、流石に前走以上はどうでしょうか。
今回は良くて前走同様まで。個人的には前走が状態的なピークである可能性が高いと見ています。
追い切り評価「B」
ロードベイリーフ
最終追い切りで3歳未勝利馬にあっさり併せ馬で遅れていました。中2週と間隔が詰まるので仕方ないところもありますが、時計も終い13秒台と目立たないものになっています。
流石に前走以上は厳しいかなという感じで、ここは良くて前走同様。前走より下の状態である可能性が高いと思います。ここは前走と同じないし前走より少し下でどこまでやれるかと考えた方がいいかもしれません。
追い切り評価「B」
ロンドンプラン
この中間はプール調教を中心に約1ヶ月半前から入念に調整が進められています。その甲斐もあって1週前にCWで終い11.0秒。追い切りでまずまずの動きを見せていました。
ただ、先程プール調教が中心になっていると言いましたが、この馬が良かった新馬戦、小倉2歳ステークスの時はプール調教を一切せず、案外な結果となった前走はプール調教を多用していました。
これまでは必ずしていた併せ馬をしてないところを見ても、今回はあくまで休み明け。まずは無事に走ってくるのが目標という感じの仕上がりである可能性が高いです。いきなり小倉2歳ステークスの走りを期待するのは難しいかもしれません。
追い切り評価「B」