はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は開催が3月に替わってからの金鯱賞が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
3月開催時 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 4- 1- 1- 0/ 6 | 66.7% | 83.3% | 100.0% |
2番人気 | 1- 1- 1- 3/ 6 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
3番人気 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
4番人気 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
5番人気 | 0- 1- 1- 4/ 6 | 0.0% | 16.7% | 33.3% |
金鯱賞は1番人気の信頼度は高いですが、その他はあまり信頼できません。
金鯱賞は3月に替わってから、春G1へのステップとしてレースの格が一気に上がりました。その結果、一昨年はデアリングタクト、3年前にはサートゥルナーリア、その前もスワーヴリチャードなど、その時の競馬界でも指折りの実力馬が出てくるようになりました。それらの馬が1番人気になってキッチリ馬券になるわけです。
ただ、2番人気以降の馬たちは来たり来なかったり、まったく人気順にはなっていません。金鯱賞は基本的には能力、実績通りとはいかない荒れるレースだと思いますが、本当に強い馬に関しては、この後に紹介する枠順や脚質の有利不利なんかを跳ね除けて好走するという感じでしょう。
G1でも勝ち負けするような本当に強い馬に関しては心配する必要はありませんが、普通の重賞レベルの馬はバイアスに大きく左右されるという感じでしょう。
脚質
3月開催時 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 2- 2- 1- 1/ 6 | 33.3% | 66.7% | 83.3% |
先行 | 2- 2- 1-16/21 | 9.5% | 19.0% | 23.8% |
中団 | 2- 2- 4-14/22 | 9.1% | 18.2% | 36.4% |
後方 | 0- 0- 0-24/24 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
金鯱賞は圧倒的に逃げ馬。前に行ける馬が有利でしょう。
金鯱賞は3月に開催が替わってから、春の中京開催。開幕週に行われるようになりました。その結果、前に行った馬が中々止まらず、そのまま粘り込むというシーンが非常に多くなっています。差しもちょくちょく決まっていますが、これはサートゥルナーリアやリスグラシューなど、先程説明した本当に強い馬たちが残した数字です。
京都が改修工事に入った影響で、冬にも中京を使った昨年や一昨年は、流石に差しが決まるかなと思っていたのですが、結局ジャックドール、ギベオンが連続で逃げて勝利するなど、以前として前有利の状態でした。
今年もどの馬が逃げるのか。前に行けるかというのは、非常に重要になってくるでしょう。
枠順
3月開催時 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 1- 0- 5/ 7 | 14.3% | 28.6% | 28.6% |
2枠 | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
3枠 | 2- 0- 0- 5/ 7 | 28.6% | 28.6% | 28.6% |
4枠 | 0- 1- 2- 6/ 9 | 0.0% | 11.1% | 33.3% |
5枠 | 2- 0- 2- 6/10 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
6枠 | 0- 1- 1- 8/10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
7枠 | 0- 2- 0- 9/11 | 0.0% | 18.2% | 18.2% |
8枠 | 1- 1- 1- 9/12 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
金鯱賞はどちらかというと内枠有利ではないかと思います。
先程、言ったように金鯱賞は開幕週で前有利になりやすいのですが、馬場状態が良好なら、物理的な観点から理屈的には内枠有利のはずです。
ただ一昨年のギベオンのように、外目の枠順からでも前にさえ行けば十分にチャンスがありますが、同じ脚質、同じ能力と仮定した時に、内枠と外枠なら内枠の方が有利となるでしょう。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、3月に行われる金鯱賞は、
・基本的には荒れやすいレース
・開幕週で圧倒的に前に行ける馬が有利
・金鯱賞は、どちらかというと内枠有利
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の金鯱賞にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着差
3月開催時 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
負1.0~1.9 | 0- 1- 2-10/13 | 0.0% | 7.7% | 23.1% |
負2.0~2.9 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
負3.0~3.9 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
負4.0~ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走1.0秒以上負けている馬は、過去6年で勝っていません。
金鯱賞がいくら前有利で荒れる余地があるとは言っても、流石に前走1.0秒も負けているような馬では、ここでは厳しいのではないかと思います。大波乱の呼んだギベオンでさえ、前走は斤量59キロを背負いながらも0.4秒の負けまでに留めていました。
ここでの最低限の能力は、クラスを問わずに前走0.9秒差以内ではないかと思います。
前走4角位置
3月開催時 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1/3頭以内 | 3- 2- 2-14/21 | 14.3% | 23.8% | 33.3% |
2/3頭外 | 3- 4- 4-41/52 | 5.8% | 13.5% | 21.2% |
前走、前から3分の1頭以内で競馬をした馬が、それより後ろで競馬をした馬を圧倒しています。
脚質データのところで圧倒的に前有利という話しをしましたが、それに伴って、前走でも前に行っていた馬が良いに決まっています。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。
前走でも前から3分の1頭以内。前に行ける高い先行力を見せているかどうかは、非常に重要になるでしょう。
ここまでの2つのデータをクリアして残っているのはシンボ、フェーングロッテン、マリアエレーナの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走馬体重のデータだと思います。
前走馬体重
3月開催時 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
420~439kg | 0- 1- 0- 0/ 1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
440~459kg | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
460~479kg | 0- 1- 1-14/16 | 0.0% | 6.3% | 12.5% |
480~499kg | 1- 1- 0-15/17 | 5.9% | 11.8% | 11.8% |
500~519kg | 5- 1- 4-14/24 | 20.8% | 25.0% | 41.7% |
過去6年では前走馬体重が重めの馬が好走しています。
ここまで散々前有利という話しをしてきましたが、それに伴って馬体重の軽い馬の素軽さというより、馬体重の重い馬のパワーやスタミナ。前に行って粘り切る馬力が必要なのです。中京は最後の直線に急坂があるため、急坂を物ともせず駆け上がる馬体重の重い馬が余計に有利というわけでしょう。
開幕週でもスピード一辺倒の馬ではなく、しっかりパワーも兼ね備えている先行馬が有利という点には注意が必要です。
前走0.9秒差以内、前走前から3分の1頭以内、そして前走馬体重480キロ以上という3つのデータを同時にクリアした時。勝率20.0%、複勝率46.7%。回収率は100%を大きく超えています。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはフェーングロッテンしかいません。
まとめ
というわけで、今年の金鯱賞にピッタリの馬は、フェーングロッテンではないかと思います。
この馬は、2走前の菊花賞こそ距離が長かったということあり大敗してしまいましたが、2000メートル前後の距離では先行して安定した着順を確保しています。ピクシーナイトの弟という血統背景から、開幕週のスピード勝負もどんと来いのタイプだと思いますし、逃げもしくは先行から粘り込む可能性が高いと見ています。