【金鯱賞2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

最終結論

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は開催が3月に替わってからの金鯱賞が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3- 1- 1- 0/ 5 60.0% 80.0% 100.0%
2番人気 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0%
3番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
4番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
5番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0%

金鯱賞は1番人気の信頼度は高いですが、その他は全く信頼できません。

3月に替わってからの金鯱賞は、春G1へのステップとしてレースの格が一気に上がりました。その結果、去年はデアリングタクト、一昨年はサートゥルナーリア、その前もスワーヴリチャードなど、その時の競馬界でも指折りの実力馬が出てくるようになりました。それらの馬が1番人気になって馬券になるわけです。

ただ、2番人気以降の馬たちは、来たり来なかったり、まったく人気順になっていません。1番人気に支持されるような本当に強い馬が1頭だけ来て、他の2頭は穴目になりやすい感じですね。

金鯱賞は、基本的には能力、実績通りとはいかない荒れるレースだと思いますが、本当に強い馬だけに関しては、この後に枠順や脚質の有利不利なんかを跳ね除けて好走するという感じでしょう。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 2- 1- 1/ 5 20.0% 60.0% 80.0%
先行 2- 1- 1-14/18 11.1% 16.7% 22.2%
中団 2- 2- 3-10/17 11.8% 23.5% 41.2%
後方 0- 0- 0-20/20 0.0% 0.0% 0.0%

金鯱賞は圧倒的に逃げ馬。前に行ける馬が有利でしょう。

金鯱賞は3月に開催が替わってから、春の中京開催。開幕週に行われるようなになりました。その結果、前に行った馬が中々止まらず、そのまま粘り込むというシーンが非常に多く見られます。差しもちょくちょく決まっていますが、これはサートゥルナーリアやヤマカツエースなど、当時1番人気だった馬たちが残した数字です。

京都が改修工事に入った影響で、冬にも中京を使った昨年は、流石に差しが決まるかなと思っていたのですが、結果は最低人気のギベオンが逃げて勝利という大波乱。以前として前有利の状態でした。ダイワキャグニー、サトノノブレスやロードヴァンドールなど、ギベオンも合わせて、過去5年で4頭も人気薄で馬券絡みしているような有様です。

今年もどの馬が逃げるのか。前に行けるかというのは、非常に重要になってくるでしょう。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3%
2枠 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0%
3枠 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7%
4枠 0- 1- 2- 4/ 7 0.0% 14.3% 42.9%
5枠 2- 0- 1- 5/ 8 25.0% 25.0% 37.5%
6枠 0- 1- 1- 6/ 8 0.0% 12.5% 25.0%
7枠 0- 1- 0- 8/ 9 0.0% 11.1% 11.1%
8枠 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0%

金鯱賞はどちらかというと内枠有利ではないかと思います。

先程、言ったように金鯱賞は開幕週で前有利になりやすいのですが、馬場状態が良好なら、物理的な観点から当然内枠有利のはずです。過去5年で最も複勝率が高いのは4枠。次に1枠という感じで、どちらかというと内目の枠順の方が各数値も高くなっています。

去年のギベオンのように、外目の枠順からでも前にさえ行けば十分にチャンスはあると思いますが、内枠と外枠なら内枠の方が有利でしょう。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、3月に行われる金鯱賞は、

・突き抜けた能力がある馬は別にして、基本的には荒れるレース
・開幕週で圧倒的に逃げ馬。前に行ける馬が有利
・金鯱賞は、どちらかというと内枠有利

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の金鯱賞にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着差

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率
負0.6~0.9 1- 0- 1-11/13 7.7% 7.7% 15.4%
負1.0~1.9 0- 1- 1- 9/11 0.0% 9.1% 18.2%
負2.0~2.9 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
負3.0~3.9 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

前走1.0秒以上負けている馬は、過去5年で勝っていません。

金鯱賞がいくら前有利で荒れる余地があるとは言っても、流石に前走1秒も負けているような馬では、ここでは厳しいのではないかと思います。大波乱の呼んだギベオンでさえ、前走は斤量59キロを背負いながら0.4秒の負けまでに留めています。

ここでの最低限の能力は、前走0.9秒差以内ではないかと思います。

前走頭数

前走頭数 着別度数 勝率 連対率 複勝率
10頭立 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
11頭立 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
12頭立 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
13頭立 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0%

前走12頭立て以下の馬も、過去5年で勝っていません。

前走少頭数で強い競馬をして、ここで人気になった馬も何頭もいるのですが、その馬たちがことごとく馬券圏外に飛んでいます。2017年のプロティガルサン、2020年のロードマイウェイなど、少頭数で好走して、ここでも人気になりましたが、あっさりと負けて、その後も低迷し続けています。少頭数の強い競馬はアテにならないのです。

ここは、その時の一流とも言える馬たちが出てくる、ハイレベルな前哨戦ですから、少頭数で強い競馬をしただけの馬には荷が重いのかもしれません。

前走初角

前走初角 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 2- 3- 4-17/26 7.7% 19.2% 34.6%
1/2頭外 3- 0- 0-26/29 10.3% 10.3% 10.3%

前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろで競馬をした馬の、3倍近い複勝率となっています。

脚質データのところで圧倒的に前有利という話しをしましたが、それに伴って、前走でも前に行っていた馬が良いに決まっています。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。

前走でも前に行ける先行力を見せているかどうかは、非常に重要になるでしょう。

ここまでの3つのデータをクリアして残っているのは、ジャックドール、ステラリア、ポタジェ、ランブリングアレー、レイパパレの5頭です。

この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは馬体重のデータだと思います。

馬体重

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率
420~439kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
440~459kg 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3%
460~479kg 0- 1- 1-11/13 0.0% 7.7% 15.4%
480~499kg 0- 1- 0-13/14 0.0% 7.1% 7.1%
500~519kg 4- 2- 3- 8/17 23.5% 35.3% 52.9%
520~539kg 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0%

過去5年では馬体重500キロ以上の馬が、圧倒的な好走率です。

ここまで全く触れてきませんでしたが、中京は最後の直線に急坂があります。その急坂を物ともせず駆け上がるには、馬体重500キロ以上の大型馬のパワーが必要なのでしょう。開幕週でもスピードよりパワーが重要という点には注意した方がいいでしょう。

先程、名前を挙げた5頭のうち、馬体重500キロ前後の馬は、ジャックドールしかいません。

まとめ

というわけで、今年の金鯱賞にピッタリの馬は、ジャックドールではないかと思います。

この馬は説明するまでもないかもしれないですが、1勝クラスから勝ち続け、前走の白富士ステークスでは、ついにクラシックでも善戦した同世代の馬たちを完封しました。前走2着だったアドマイヤハダルが、中山記念で3着するなど、間接的に重賞でやれるだけのものを見せています。今、話題を集める期待の4歳馬ですが、勢いそのままに押し切るのではないかと思います。