【ジャパンカップ2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はジャパンカップが、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 5- 1- 2- 2/ 10 50.0% 60.0% 80.0% 111 99
2番人気 0- 2- 3- 5/ 10 0.0% 20.0% 50.0% 0 69
3番人気 2- 2- 1- 5/ 10 20.0% 40.0% 50.0% 96 92
4~6人気 3- 3- 3- 21/ 30 10.0% 20.0% 30.0% 104 81
7~ 人気 0- 2- 1-104/107 0.0% 1.9% 2.8% 0 19

ジャパンカップは、割りと順当な決着が多いです。

1番人気が勝率50%、複勝率80%。回収率も単勝複勝ともに100%近いものを残すなど優秀な成績となっていました。それ以外を見ても、おおよそ人気が高い順に好走率も高くなっており、ジャパンカップは荒れるレースではありません。

ジャパンカップが行われる東京芝2400メートルは、ダービーやオークスなど、世代チャンピオン決定戦にも使われるコースです。それだけ能力通りに決まりやすいということでしょう。ジャパンカップもその例外ではありません。

ここは無理に捻った予想をする必要はなく、人気にもなるような実力馬を、素直に評価してよさそうです。

枠順データ

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 4- 3- 1- 9/17 23.5% 41.2% 47.1% 118 84
2枠 2- 0- 4-13/19 10.5% 10.5% 31.6% 58 56
3枠 2- 1- 2-15/20 10.0% 15.0% 25.0% 48 103
4枠 1- 2- 0-17/20 5.0% 15.0% 15.0% 10 18
5枠 0- 2- 0-18/20 0.0% 10.0% 10.0% 0 33
6枠 0- 1- 0-19/20 0.0% 5.0% 5.0% 0 14
7枠 1- 1- 2-20/24 4.2% 8.3% 16.7% 38 38
8枠 0- 0- 1-26/27 0.0% 0.0% 3.7% 0 12

ジャパンカップは、極端に内枠有利です。

まず詳細な枠順別データを見た時に目につくのが1枠が勝率、連対率の高さです。1枠というだけで勝率23.5%。連対率41.2%。もちろん強い馬が1枠に多かったということもありますが、単勝回収率が100%を超えているところを見ると、強い馬が多かったことだけで原因ではないでしょう。

枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 9- 6- 7- 54/ 76 11.8% 19.7% 28.9% 56 65
5~8枠 1- 4- 3- 83/ 91 1.1% 5.5% 8.8% 10 24

1~4枠。5~8枠のザックリした括りで見ても1~4枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて外枠を上回るものとなっており、明らかな内枠有利の傾向が出ていました。

ジャパンカップは毎年Cコース替わりの2週目に行われます。柵の位置を移動して、内側にキレイな馬場状態を作った直後なのです。今年もCコース替わり1週目だった東スポ杯2歳ステークスは、1枠だったシュヴァルツクーゲルが穴を開けるなど、内枠有利の傾向は相変わらずかなと思います。

基本的に能力が重要な一戦ですが、もし穴馬にチャンスがあるなら、まず内枠の馬と見て間違いないでしょう。

脚質データ

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 1- 1- 1- 7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 38 43
先行 5- 2- 3- 27/ 37 13.5% 18.9% 27.0% 75 77
中団 4- 6- 5- 58/ 73 5.5% 13.7% 20.5% 27 40
後方 0- 1- 1- 44/ 46 0.0% 2.2% 4.3% 0 20

ジャパンカップは、総合力が必要になります。

まず脚質別のデータを見ると、逃げ先行で過去10年6勝、中団後方で過去10年4勝という同じくらいの数字になっており、前と後ろで極端にどちらかが良いという感じはしません。

上がりデータ

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 2- 4- 1- 6/ 13 15.4% 46.2% 53.8% 46 121
3F 2位 4- 1- 2- 6/ 13 30.8% 38.5% 53.8% 189 127
3F 3位 2- 0- 1- 4/ 7 28.6% 28.6% 42.9% 221 67
3F ~5位 0- 5- 3- 13/ 21 0.0% 23.8% 38.1% 0 80
3F 6位~ 2- 0- 3-107/112 1.8% 1.8% 4.5% 5 15

上がりのデータを見ても上がり1位の馬は馬券にこそなっているものの、勝率は上がり2位や上がり3位の方が上。東京競馬場だから速い末脚さえ出せば大丈夫という感じではなく、後ろから良い脚で来たけど2,3着というのが、非常に多くなっています。その代わりに勝っているのが、真ん中ぐらいの位置から、そこそこの上がりを使った馬です。

先程、Cコース替わり2週目で内枠有利という話しをしましたが、馬場状態がキレイな分、前も中々止まらないのです。後方一気ではいくら良い脚を使っても届かず、東京競馬場らしくある程度の上がりも必要になってくる。ジャパンカップは極端に先行力に偏った馬や極端に末脚に偏った馬ではなく、どちらも兼ね添えた総合力が必要になってくるでしょう。

ここはある程度の位置から、ある程度の末脚を使える総合力のある馬に要注目です。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、ジャパンカップは、

・能力通りに決まりやすく順当な決着
・Cコース替わり2週目で内枠有利
・ある程度の位置から、ある程度の末脚

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のジャパンカップにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着差データ

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
負0.0 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負0.1~0.2 4- 2- 0-17/23 17.4% 26.1% 26.1% 143 56
負0.3~0.5 0- 2- 0-22/24 0.0% 8.3% 8.3% 0 32
負0.6~0.9 2- 2- 2-28/34 5.9% 11.8% 17.6% 21 32
負1.0~ 0- 0- 3-36/39 0.0% 0.0% 7.7% 0 41

前走1.0秒以上負けている馬は過去10年で勝っていません。

ジャパンカップは順当な決着が多いという話しはしましたが、それに伴って仮に叩き台だったとしても前走1.0秒以上負けている馬。展開不利があったにしても大きく負けている馬では能力的にどうでしょうか。

ここは何らかの不利があったにしても0.9秒差以内にまとめているような馬からでしょう。

生産者データ

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
ノーザンファーム 6- 4- 7- 46/ 63 9.5% 15.9% 27.0% 52 68
それ以外 4- 6- 3- 91/104 3.8% 9.6% 12.5% 18 27

ジャパンカップも、ノーザンファーム生産馬の活躍が目立ちます。

今やセリに出さればノーザンファーム生産というだけで価格が高騰するほどのブランド。誰もが認める日本のトップ生産者まで上り詰めたノーザンファームですが、そもそもノーザンファームがトップ生産者の地位を確立したのは、ダービーを勝てる馬を数多く排出したから。ダービーを勝てる育成方法を確立したからです。直近10年のダービー馬のうち7頭がノーザンファーム生産馬。これはマグレなんかではありません。

ダービーと同じ東京芝2400で行われるジャパンカップにおいて、ノーザンファームが強いというのは当然といえば当然のことでしょう。このレースでもノーザンファーム生産馬が勝率から複勝回収率まで全てにおいて、それ以外の馬たちを圧倒していました。

現在ノーザンファーム生産馬がG1を11連勝中ですが、ここもノーザンファーム生産馬が勝つ確立は非常に高いでしょう。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはイクイノックス、ダノンベルーガ、リバティアイランドの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは斤量のデータだと思います。

斤量データ

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
53kg(今年54kg) 1- 2- 1- 6/ 10 10.0% 30.0% 40.0% 14 102
55kg(今年56kg) 3- 2- 1- 22/ 28 10.7% 17.9% 21.4% 48 29
57kg(今年58kg) 6- 6- 8-109/129 4.7% 9.3% 15.5% 28 41

ジャパンカップは3歳牝馬が激走率が高くなっています。

まず斤量のデータを見ると斤量53キロだった馬。斤量が1キロ増えた今年でいえば斤量54キロとなる馬の激走が目立っており、複勝回収率は100%を超えていました。やはり斤量54キロというのは斤量面で有利になるのです。

年齢性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3歳牝馬 1- 2- 1- 6/ 10 10.0% 30.0% 40.0% 14 102
それ以外 9- 8- 9-131/157 5.7% 10.8% 16.6% 32 39

では、斤量54キロの馬の正体が何なのかという話しですが、これが3歳牝馬です。先程紹介したように3歳牝馬は複勝回収率100%を超えています。

今は昔ほど牡馬と牝馬の差はなくなっている上に、早熟傾向もかなり強くなっていますから、そんな中に昔ながらの斤量差をつけるとなれば、どう考えても有利になってきます。この斤量差は今の3歳牝馬にとっては、またとないチャンスと言っていいものになってくるでしょう。

前走0.9秒差以内、ノーザンファームの生産、そして3歳牝馬という3つのデータを同時にクリアした時。勝率25.0%、複勝率50.0%。回収率も100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはリバティアイランドしかいません。

まとめ

というわけで今年のジャパンカップにピッタリの馬は、リバティアイランドではないかと思います。

この馬に関しては説明不要かなと思いますが今年の牝馬三冠馬です。今年の3歳牝馬の中では圧倒的な強さを見せていましたが、その3歳牝馬がエリザベス女王杯で1着、3着を確保するなど、決して世代レベルが低くないことを証明しました。前走もムチを軽く打った程度でまだまだ余力たっぷりの勝利という感じでしたし、まだ能力的な底を見せたことはありません。正直天皇賞秋はイクイノックスでしょうがないかなという感じもありましたが、唯一イクイノックスに勝てるとすれば斤量差もあるこの馬しかないでしょう。