【阪神ジュベナイルフィリーズ2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は阪神ジュベナイルフィリーズが、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 4- 1- 0- 5/ 10 40.0% 50.0% 50.0%
2番人気 1- 4- 0- 5/ 10 10.0% 50.0% 50.0%
3番人気 1- 1- 3- 5/ 10 10.0% 20.0% 50.0%
4番人気 1- 0- 4- 5/ 10 10.0% 10.0% 50.0%
5番人気 3- 0- 0- 7/ 10 30.0% 30.0% 30.0%

阪神ジュベナイルフィリーズは少波乱の余地があるレースです。

1番人気から4番人気まで複勝率50%で並んでいます。1番人気に向かってキレイに右肩上がりという感じではなく、そこそこの人気馬たちも1番人気と遜色ない好走率となっています。

阪神ジュベナイルフィリーズは順当な決着とはいかず、人気どころは来るけど1番人気がいなかったり、人気どころで順番が入れ替わるような少波乱のレースという感じでしょう。

こうなっている理由として考えれるのは、単純にどの馬が強いのか分かっておらず、正確な力関係が不明というのが大きいでしょう。

1番人気で飛んだ馬を見るとリアアメリアやロックディスタウン。ロカ、コレクターアイテムなど、後になってみれば、なんでこの馬が1番人気だったんだ?と思うような馬ばかりです。あまり能力を出せずに終わったといえるのはナミュールぐらいのものです。

古馬混合重賞とかだと人気になっている馬は、もれなく強いことが多いのですが、キャリアの浅い2歳戦では人気になっている馬が必ずしも強いとは限らないというところには要注意が必要です。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 3- 0- 0-17/20 15.0% 15.0% 15.0%
2枠 1- 0- 3-16/20 5.0% 5.0% 20.0%
3枠 1- 0- 1-18/20 5.0% 5.0% 10.0%
4枠 1- 3- 0-16/20 5.0% 20.0% 20.0%
5枠 1- 3- 2-14/20 5.0% 20.0% 30.0%
6枠 1- 2- 3-14/20 5.0% 15.0% 30.0%
7枠 1- 1- 1-26/29 3.4% 6.9% 10.3%
8枠 1- 1- 0-27/29 3.4% 6.9% 6.9%

阪神ジュベナイルフィリーズは外枠不利ではないかと思います。

6枠くらいまでは、ほぼ横並びの数字となっていますが、7枠で勝率5%を切ると、8枠は複勝率一桁です。外に行くほど好走率は緩やかに下がっていきます。

阪神ジュベナイルフィリーズは2歳戦。新馬戦や未勝利戦を勝ったばかりの馬でも出走できます。運さえ良ければ出走できる唯一のG1です。その結果、ほぼ毎年フルゲートとなるのです。フルゲートの外枠は物理的な距離ロスが多くなるため、外枠がいつもより不利に働くでのはないかと思います。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 0- 0- 9/ 10 10.0% 10.0% 10.0%
先行 3- 2- 1- 33/ 39 7.7% 12.8% 15.4%
中団 5- 5- 7- 57/ 74 6.8% 13.5% 23.0%
後方 1- 3- 2- 49/ 55 1.8% 7.3% 10.9%

阪神ジュベナイルフィリーズは末脚勝負でしょう。

逃げ先行馬が過去10年4勝。中団後方からで過去10年6勝。前有利が基本の現代競馬において、後ろからの方が勝ち星が多いというのは珍しく、逃げ馬と追い込み馬の複勝率が変わらないというのも、他ではあまりない傾向です。

上がり

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 3- 3- 1- 5/ 12 25.0% 50.0% 58.3%
3F 2位 3- 1- 2- 2/ 8 37.5% 50.0% 75.0%
3F 3位 2- 1- 3- 7/ 13 15.4% 23.1% 46.2%
3F ~5位 0- 5- 3- 13/ 21 0.0% 23.8% 38.1%
3F 6位~ 2- 0- 1-121/124 1.6% 1.6% 2.4%

上がりのデータを見ても、やはり速い上がりを使った馬たちが順当に馬券絡みしており、上がり4~5位になると勝ちきれず、上がり6位以下となる悲惨な成績となっています。

阪神ジュベナイルフィリーズは、どの位置からでも速い末脚さえ使えば、十分勝ち負けになるのではないかと思います。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、阪神ジュベナイルフィリーズは、

・力関係が分かりにくく少波乱がある
・フルゲートになりやすいため外枠不利
・阪神ジュベナイルフィリーズは末脚勝負

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の阪神ジュベナイルフィリーズにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 8- 7- 5- 69/ 89 9.0% 16.9% 22.5%
前走2着 2- 1- 3- 21/ 27 7.4% 11.1% 22.2%
前走3着 0- 1- 1- 7/ 9 0.0% 11.1% 22.2%
前走4着 0- 0- 0- 11/ 11 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0- 1- 0- 9/ 10 0.0% 10.0% 10.0%

前走3着以下の馬は、過去10年で勝っていません。

まだ正確な力関係が分からず、少波乱の余地があるという話しはしましたが、流石に前走3着になるような馬が強いということはないでしょう。まだ2着なら余裕残し、展開不利などで負けて強しというパターンもありますが、上に2頭もいるようでは、そんな言い訳は効きません。

前走3着以下の馬は、単純に能力的にどうでしょうか。

生産者

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系 8- 6- 3- 48/ 65 12.3% 21.5% 26.2%
それ以外 2- 4- 7-100/113 1.8% 5.3% 11.5%

社台系生産馬が、非社台系生産馬を圧倒しています。

脚質データのところで阪神ジュベナイルフィリーズは末脚勝負という話しをしましたが、末脚勝負なら社台系生産馬たちです。そもそも社台系生産馬が、日本のトップでいられるのは、ダービーを勝てる末脚を持った馬。直線での末脚勝負にアジャストした育成が出来ているからです。末脚勝負は社台系生産馬の得意項目なのです。

阪神ジュベナイルフィリーズは2歳戦ということで、充実した外厩施設で、進んだ育成が出来ているのも大きなアドバンテージになるのでしょう。

とにかく、ここは社台系生産馬たちが有利になるでしょう。

前走騎手

前走騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率
同騎手 8- 6- 6-65/85 9.4% 16.5% 23.5%
乗替り 2- 4- 4-83/93 2.2% 6.5% 10.8%

今回、乗り替わりとなる馬は過去10年2勝。継続騎乗の馬が過去10年8勝ということで、ここは継続騎乗馬が圧倒的に有利です。

阪神ジュベナイルフィリーズの週は、毎年香港国際競走もあるため、有力な騎手たちが香港に流れることが多くなっています。今年もルメール騎手、武豊騎手、レーン騎手など、有力な騎手が香港に回っています。

その結果、阪神ジュベナイルフィリーズは有力な騎手が少なく、残った数少ない有力騎手を各陣営が奪い合う形になるのです。

そんな中で有力な騎手から選ばれた馬は、やはり有力な1頭というわけです。ここはリーディング上位の騎手に選ばれたような馬に要注目でしょう。

これまで3つのデータをクリアして残っているのはドゥアイズ、ブトンドール、ムーンブローブ、モリアーナ、ラヴェル、リバティアイランドの6頭です。

この6頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは、前走距離のデータではないかと思います。

前走距離

前走距離(1~5人気) 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1400m 4- 0- 3- 6/13 30.8% 30.8% 53.8% 243 126
1600m 4- 5- 4-18/31 12.9% 29.0% 41.9% 49 69
1800m 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0% 290 100

近年になって前走1400メートルだったの激走が目立つようになり、逆に1800メートルを使った馬は苦戦を強いられています。

過去10年で見ると、1400メートルよりも1800メートルの方が勝率、連対率が高く、回収率も前走1800メートルの方が高かったのですが、これを近5年で見ると傾向は一変します。

前走距離(1~5人気) 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1400m 2- 0- 1- 2/ 5 40.0% 40.0% 60.0% 276 134
1600m 3- 2- 3- 9/17 17.6% 29.4% 47.1% 75 82
1800m 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0 46

過去5年では前走1800メートルの馬は1頭も勝っておらず、逆に前走1400メートルだった馬の勝率が上がっています。つまり近年になって前走1400メートルの活躍が目立つようになったのです。

これは、馬場の高速化が大きな要因でしょう。

以前は94秒台の決着が精々でしたが、近年になって93秒台の決着が頻発しています。特に2020年は93秒台の前半。2019年に至っては92秒台という、とんでもない時計が出ています。馬場の整備技術が進んで速いタイムでの決着が多くなったのです。

その結果、高いレベルのスピードが求められるようになり、距離適性の短そうな馬。スプリンター寄りの馬が激走するシーンが増えたというわけです。

逆に中距離的な馬は、高速馬場の1600メートルでは忙しく、以前ほど活躍することが出来ていません。

今年もややスプリンター寄りの適性を持つような馬が恵まれるのではないかと予想します。

前走2着以内、継続騎乗、社台系生産、そして前走1400メートルという、4つのデータを同時にクリアした時。勝率33.3%、複勝率50.0%。回収率は100%を大きく超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはブトンドールしかいません。

まとめ

というわけで、今年の阪神ジュベナイルフィリーズにピッタリの馬は、ブトンドールではないかと思います。

この馬は函館2歳ステークスの勝ち馬で、前走のファンタジーステークスでも、上がり2位に0.5秒差をつけての上がり最速。一際目立つ末脚を見せていました。前走の負けは展開が向かなかっただけでしょう。これまでのレースを見る限り、折り合いに不安があるタイプではないですし、1600メートルもこなしてくれるのではないかと思います。