はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は阪神大賞典が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 7- 0- 1- 2/ 10 | 70.0% | 70.0% | 80.0% |
2番人気 | 1- 2- 1- 6/ 10 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 2- 1- 3- 4/ 10 | 20.0% | 30.0% | 60.0% |
4番人気 | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 0- 3- 2- 5/ 10 | 0.0% | 30.0% | 50.0% |
阪神大賞典は堅い傾向にあるレースです。
1~3番人気で過去10年10勝。2着、3着も殆ど5番人気以内で決まっています。昔から阪神大賞典は堅いことで有名で、かつてはJRAで行われる全重賞の中でも1,2を争うほど堅いレースでした。その名残りが今も残っています。
これは阪神大賞典が行われる、阪神芝3000という舞台が、非常にタフであることが関係しているのでしょう。急坂コースの長距離戦ということで、能力のない馬は途中で脱落していくようなタフなコースなのです。最後の直線では心肺機能の高い、本当に強い馬しか残りません。
阪神大賞典はこれまでの実績、能力が非常に重要になります。
枠順
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 2- 7/10 | 10.0% | 10.0% | 30.0% | 17 | 107 |
2枠 | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% | 0 | 53 |
3枠 | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% | 0 | 73 |
4枠 | 0- 1- 2- 9/12 | 0.0% | 8.3% | 25.0% | 0 | 267 |
5枠 | 1- 1- 0-10/12 | 8.3% | 16.7% | 16.7% | 85 | 89 |
6枠 | 1- 4- 1- 9/15 | 6.7% | 33.3% | 40.0% | 37 | 86 |
7枠 | 3- 1- 1-13/18 | 16.7% | 22.2% | 27.8% | 21 | 63 |
8枠 | 4- 1- 0-15/20 | 20.0% | 25.0% | 25.0% | 61 | 39 |
枠順は基本的にはあまり関係ないですが、人気薄にチャンスがあるすれば内枠でしょう。
先程の人気データで言ったように、ここは能力通りに決まりやすいので、枠順どうこうというのはありません。ただ1枠、4枠が複勝回収率100%を超えており、人気薄の激走は内側の枠順から出ていることが分かります。
やはり長丁場の一戦ということもあり、距離ロスを少しでも防げる内枠の方が有利というわけです。もちろん能力のある馬なら、外枠からねじ伏せるような競馬でも全く問題ないですが、能力のあまり高くない馬にワンチャンスがあるなら内枠です。
脚質
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
先行 | 4- 5- 4- 24/ 37 | 10.8% | 24.3% | 35.1% |
中団 | 1- 3- 0- 17/ 21 | 4.8% | 19.0% | 19.0% |
後方 | 0- 1- 4- 28/ 33 | 0.0% | 3.0% | 15.2% |
マクリ | 5- 1- 0- 0/ 6 | 83.3% | 100.0% | 100.0% |
阪神大賞典は脚質どうこうよりも、最後までバテずに走り切るスタミナが重要です。
まず、脚質について話しておくと、最終コーナーでは前にいる必要があるのではないかと思います。というか、阪神3000はタフな舞台のため、勝負にならない馬は途中で脱落。最終コーナー付近では後ろに下がってしまいます。前有利、後ろ有利というより阪神3000を走りきるスタミナがあれば必然的に最終コーナーでは前の位置取りになるというわけです。
上がり
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3F 1位 | 8- 3- 1- 0/ 12 | 66.7% | 91.7% | 100.0% |
3F 2位 | 1- 4- 1- 2/ 8 | 12.5% | 62.5% | 75.0% |
3F 3位 | 1- 2- 3- 4/ 10 | 10.0% | 30.0% | 60.0% |
3F ~5位 | 0- 1- 4- 17/ 22 | 0.0% | 4.5% | 22.7% |
3F 6位~ | 0- 0- 1- 53/ 54 | 0.0% | 0.0% | 1.9% |
上がりのデータを見ても、上がり1位の末脚を繰り出した馬は過去10年8勝。複勝率100%。ここで勝ち負けするには上がり3位以内の脚を繰り出す必要がありそうです。ただ注意してもらいたいのは、速い上がりを出す必要があるとは言っても、33秒台の末脚とか、そういうことではありません。
上がり35秒~36秒ぐらいのバテない末脚。最後までシッカリ走るきるスタミナがあれば、必然的に上位の上がりになります。これまで遅めの上がりで、メンバー中上位の上がりになったことのあるような馬を重視するべきでしょう。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、阪神大賞典は、
・堅い傾向にあるレース
・穴馬にチャンスがあるなら内枠
・バテずに走り切るスタミナが重要
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の阪神大賞典にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走クラス
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
重賞 | 10- 7- 8- 51/ 76 | 13.2% | 22.4% | 32.9% |
OP以下 | 0- 3- 2- 26/ 31 | 0.0% | 9.7% | 16.1% |
前走重賞以外を走った馬は過去10年で勝ったことがありません。
ここは能力、実績が非常に重要になるというのは人気データのところで言いましたが、それに伴って、前走でも重賞を走っていたような馬が当然良いです。前走OP特別以下を走っているようでは、実績が物を言うここではどうでしょうか。ここは少なくても前走G3。できればG1で戦ってきたような馬を重視するべきかと思います。
前走着順
前走G1以外かつ前走3番人気以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|
前走1着 | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
前走2着 | 0- 1- 1- 3/ 5 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
前走3着 | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
前走4着 | 0- 0- 1- 3/ 4 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
前走5着 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走G1以外で3番人気以下かつ負けている馬は、過去10年で勝っていません。
なにやら難しいことを言っているように聞こえますが、簡単にいえばG1以外で上位人気にならず勝ち負けも出来ていないような馬は駄目ということです。1番人気や2番人気なら負けていても、叩き台などで言い訳が効きますが、人気薄で負けているようでは単純に能力不足だよねという話しです。
ここでは名実ともに上位といえる馬に要注目です。
ここまでの2つのデータをクリアして残っているのはジャスティンパレス、ディープボンド、ブレークアップ、ボルドグフーシュの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走有馬記念のデータだと思います。
前走有馬記念
前走レース名 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
有馬記念G1 | 5- 5- 1- 5/16 | 31.3% | 62.5% | 68.8% |
前走有馬記念を走った馬、有馬記念で上位の上がりを繰り出した馬が好走傾向です。
ここまで口酸っぱく、能力や実績が物を言うと言ってきましたが、それなら前走有馬記念を走っていたような馬が当然有利です。過去10年でも前走有馬記念に出走していたというだけで勝率31.3%、複勝率68.8%という高い数字を残しています。前走有馬記念を走っていた馬を適当に買うだけでも、ある程度は的中します。
前走有馬記念 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3F 1位 | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
3F 2位 | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
3F 3位 | 1- 0- 1- 0/ 2 | 50.0% | 50.0% | 100.0% |
3F ~5位 | 3- 3- 0- 1/ 7 | 42.9% | 85.7% | 85.7% |
3F 6位~ | 0- 2- 0- 4/ 6 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
そんな有馬記念組の中でも、さらに好走率が上がるのが、有馬記念で上位の上がりを繰り出している場合です。有馬記念で上がり3位以内だった馬は複勝率なんと100%。4~5位でも複勝率85.7%もあります。
上がりデータのところでバテない末脚が重要という話しもしましたが、有馬記念は冬の中山2500メートルというコース体型上、消耗戦になりやすくバテない末脚が要求されます。去年の有馬記念もレース上がり35.9秒。消耗戦でバテない末脚が必要なレースでした。能力だけでなく、適性的にも有馬記念は直結しやすいのです。
有馬記念でも上位の上がりを使った馬がいれば、かなり高い確率でここでも馬券絡みしてきます。
前走有馬記念、前走上がり5位以内というデータを同時にクリアした時。勝率50.0%、複勝率90.0%。回収率も100%を超えています。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはボルドグフーシュしかいません。
まとめ
というわけで、今年の阪神大賞典にピッタリの馬は、ボルドグフーシュではないかと思います。
この馬は菊花賞や有馬記念など、スタミナの要求される長距離戦で安定した末脚を繰り出してきました。スタミナ勝負という一点に関しては、今の競馬界でもトップクラスのものがあるでしょう。おそらく1番人気だと思いますが、有馬記念や菊花賞の走りを見ると、無難に勝ち負けしてくるのではないかと見ています。