【函館記念2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は函館記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

▼当ブログ実績▼

人気データ

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 1- 1- 0- 8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 50 38
2番人気 2- 0- 0- 8/ 10 20.0% 20.0% 20.0% 116 45
3番人気 3- 0- 2- 5/ 10 30.0% 30.0% 50.0% 186 127
4~6人気 2- 0- 1- 27/ 30 6.7% 6.7% 10.0% 62 30
7~ 人気 2- 9- 7- 81/ 99 2.0% 11.1% 18.2% 97 134

函館記念は、波乱の傾向にあるレースです。

1番人気が過去10年1勝。馬券になったのも2回だけと低調な成績となっています。その代わりに7番人気の複勝率が高くなっており、1番人気と大差ないものになっています。好走した単純な数で見ても、7番人気以下の人気薄が2着9回、3着7回と、過去10年で馬券になった30頭のうち半分以上が7番人気以下という有様です。

やはりこのレースも夏競馬の例外ではなくハンデ戦であること、紛れる余地のある小回りコースで行われること。そして函館記念は調整が難しくなる現地。北海道での調整が強いられます。能力通りにはいかない番組設定の上に、調整まで難しいとなれば荒れるのは当たり前と言ってもいいかもしれません。

函館記念は、波乱の傾向にあるレースと見て間違いありません。

枠順データ

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 1- 3-14/19 5.3% 10.5% 26.3% 98 106
2枠 2- 3- 0-15/20 10.0% 25.0% 25.0% 60 112
3枠 2- 3- 0-15/20 10.0% 25.0% 25.0% 69 123
4枠 3- 1- 1-15/20 15.0% 20.0% 25.0% 94 83
5枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0% 0 56
6枠 1- 0- 0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 45 16
7枠 1- 1- 0-18/20 5.0% 10.0% 10.0% 386 150
8枠 0- 0- 4-16/20 0.0% 0.0% 20.0% 0 173

函館記念は、内枠有利です。

まず詳細な枠順別データを見ると、1~4枠に複勝率25%以上がズラッと並んでおり、複勝回収率の100%超えも目立っています。5枠から外になると良くて勝率5%程度となっており、複勝率も内枠と比べると低調になっていました。

函館競馬場はJRA全10場の中で最も直線が短い上に、競馬場自体も狭いコースです。日本一の小回りと言っても過言ではない函館で行われるこのレースは、最終週でも内枠有利になるのでしょう。函館競馬場はよほど馬場が悪くならない限り、内枠有利のコースなのです。

函館記念は最終週でも内枠有利という点には要注意が必要でしょう。

脚質データ

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 3- 0- 1- 7/ 11 27.3% 27.3% 36.4% 156 126
先行 5- 5- 5- 18/ 33 15.2% 30.3% 45.5% 146 255
中団 1- 3- 3- 55/ 62 1.6% 6.5% 11.3% 124 82
後方 0- 1- 1- 48/ 50 0.0% 2.0% 4.0% 0 18
マクリ 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 236 150

函館記念は、前有利になりやすいです。

逃げ先行で過去10年8勝。後ろから競馬をするにしても中団、もしくは道中で捲くっていく必要があり、後方からの直線一気というのは、ほぼ決まりません。逃げ先行馬も安定して高い回収率を叩き出していますし、このレースは明らかに前有利の傾向が出ています。

これも枠順データと同じような理由で、日本一の小回りコースと言っても過言でない函館競馬場では、たとえ最終週だろうと中々前が止まりません。内を通った馬が有利になりやすいため、比較的内側にポジションを取りやすい逃げ先行馬の方がいいという側面もあるでしょう。

何にしても先程の枠順データと合わせて、函館記念は内前有利というのは覚えておいた方がいいかもしれません。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、函館記念は、

・波乱の余地があるレース
・開幕最終週でも内枠有利
・逃げ先行馬が中々止まらない

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の函館記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着差データ

前走着差(前走G2以下) 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
負2.0~2.9 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負3.0~3.9 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負4.0~ 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

前走G2以下で2.0秒以上負けている馬は過去10年で馬券にすらなっていません。

函館記念がいくら荒れるレースとは言っても、前走G2以下で2.0秒以上も負けているような馬では流石にどうでしょうか。函館記念は1.0秒ぐらいの負けなら巻き返してくることも多々ありますが、2.0秒以上の箸にも棒にもかからない大敗を、G2以下でしているような馬では、ハンデをもらっても能力的に厳しいでしょう。

前走斤量データ

前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
増減無し 4- 4- 1- 47/ 56 7.1% 14.3% 16.1% 45 63
今回増 1- 1- 1- 12/ 15 6.7% 13.3% 20.0% 32 60
今回減 5- 5- 8- 70/ 88 5.7% 11.4% 20.5% 136 135

今回斤量が減る形での出走となった馬の激走率は高くなっています。

函館記念はハンデ戦ということで斤量のデータを見ておくと、斤量の増える馬、減る馬、同じだった馬はすべて同じくらいの好走率になっていますが、人気薄からの好走が多いのは斤量減の馬というのは回収率を見れば一目瞭然です。やはりハンデ戦における狙い目となるのは斤量減の馬でしょう。

ここも今回斤量の減る馬に要注目です。

前走4角位置データ

前走4角 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
2/3頭以内 8- 7- 10- 91/116 6.9% 12.9% 21.6% 104 103
2/3頭外 2- 3- 0- 38/ 43 4.7% 11.6% 11.6% 66 99

前走4コーナーで3分の2頭以内だった馬が、3分の2頭以下だった馬に比べて好走率が倍増しています。

脚質データのところで函館記念は中々前が止まらないという話しをしましたが、それなら前走でも4コーナーである程度の位置。前から3分の2頭以内ぐらいのポジションを取っていた馬が当然有利です。今回も4コーナーで前にいる可能性が高いですからね。

前走4コーナーで3分の2頭以下。15頭立てなら10番手以下、18頭立てなら12番手以下になるような、追い込み一気の脚質ではどうでしょうか。

前走距離データ

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
同距離 4- 1- 6- 34/ 45 8.9% 11.1% 24.4% 212 145
今回延長 3- 5- 3- 73/ 84 3.6% 9.5% 13.1% 26 62
今回短縮 3- 4- 1- 22/ 30 10.0% 23.3% 26.7% 107 150

今回距離延長の馬がやや苦戦傾向にあり、距離短縮や前走同距離だった馬が激走が目立っていました。

前有利のレースだと場合によっては、距離延長の馬がスタミナ的な不安よりも楽にポジションを取れるというメリットから好走率を上げることもあるのですが、函館記念では楽にポジションを取れるというメリットよりスタミナ的なデメリットの方が勝る感じとなっていました。

函館記念はそのコース体型から前有利になりますが、仮にも最終週。それも洋芝函館の最終週です。スピード的な逃げ先行というより、パワーやスタミナを活かして粘り込むようなタイプが、このレースには合っているのです。

ここは前走同距離、今回距離短縮になるようなスタミナ的な逃げ先行馬に要注目です。

前走場所データ

前走場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
函館 1- 4- 1- 54/ 60 1.7% 8.3% 10.0% 8 58
それ以外 9- 6- 9- 75/ 99 9.1% 15.2% 24.2% 146 129

前走函館だった馬が、それ以外の競馬場を走っていた馬に比べて低調な成績となっています。

これは能力、適性というよりも状態的な問題でしょう。これは人気データのところで少し話題に出しましたが、函館や札幌など北海道での競馬は現地での調整が必須となるため、いつもの坂路やウッドコースでの調教ができず、調整に難しいところがあります。

それが前走函館。前走そして今回と2連続で北海道での調整となれば、陣営も手探りの中でも調教となるため、どうしても本来の能力が出しにくくなってしまうのです。

ここでは1週前まで美浦や栗東で調整して、最終追い切りだけ北海道での調整ができるような、前走まで函館以外で走っていた馬が良いというわけです。

ここまで5つのデータをクリアして残っているのはスタッドリー、ブローザホーン、ローゼライトの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのはキャリアのデータだと思います。

キャリア

過去10年の勝ち馬10頭のうち9頭が6~8月の夏に勝った経験がありました。逆に6~8月の夏実績が全くない馬は1頭しか勝てていません。

これも能力や適性というよりは状態的な側面が大きいと見ていて、暑い中で行われる夏競馬では、夏負けしてしまい能力を出しきれない状態にある馬も少なくありません。

夏負けの判断は難しいところもあるのですが、そんな時に頼りになるのが過去に夏で走ったことがあるかどうか。夏でも問題なく走っているかどうかというわけです。

ここでは夏の実績があるかどうかというのも、一つのポイントになるでしょう。

前走2.0秒差以内、今回斤量減、前走4コーナーで3分の2頭以内、今回距離短縮もしくは前走同距離、前走函館以外。そして6月~8月に勝ったことがあるという6つのデータを同時にクリアした時。勝率18.2%、複勝率45.5%。回収率は100%を大きく超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはブローザホーンしかいません。

まとめ

というわけで、今年の函館記念にピッタリの馬は、ブローザホーンではないかと思います。

この馬は元々目立った馬ではありませんでしたが、去年の今頃。夏の函館開催から調子を上げていき、1年かけてこの舞台まで駆け上がってきました。去年のこの時期から調子を上げたように夏が合うタイプなのは間違いありません。

また近走のレースぶりを見ると、どうも使える末脚に限界があるタイプのようで、勝っている時でも上がり35秒台。3走前に負けこそしましたが上がり35秒台の末脚と、おそらく上がり35秒ぐらいがこの馬の使える限界なのでしょう。35秒台の末脚で足りるかどうかが鍵になりそうですが、このレースは平均上がり最速タイムでも35.5秒と、35秒台の末脚を使えば十分間に合うはずです。スピードよりスタミナが武器なのは間違いなく、このレースにはピッタリの馬でしょう。