皆さんこんにちは。アギョウです。
◎エミュー
・間隔が詰まっても素軽い動き
・このレースは勢いが重要
・道悪はハービンジャーとMデムーロ
ここからは詳細な推奨理由を解説させてもらいます。
推奨理由①「間隔が詰まっても素軽い動き」
間隔が詰まっての出走ながら、最終追い切りで楽々と11秒台をマークしました。この馬は元々あまり調教では動かないタイプで、南Wだと終い12秒台が基本で、たまに終い11秒台が出ても、馬場の真ん中辺りを通ってのものでしたが、今回は馬場の大外を通って終い11秒台です。
間隔が詰まっても素軽い動きが出来ており、今の状態の良さを伺わせます。新馬戦の頃と比べるとだいぶ成長したなという感じもあり、ここは前走の勢いそのままに状態は非常に高いレベルで安定しています。
推奨理由②「このレースは勢いが重要」
| 前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 前走１着 | 9- 6- 5- 46/ 66 | 13.6% | 22.7% | 30.3% | 163 | 89 |
| 前走２着 | 1- 1- 1- 8/ 11 | 9.1% | 18.2% | 27.3% | 84 | 71 |
| 前走３着 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% | 0 | 74 |
| 前走４着 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% | 0 | 18 |
| 前走５着 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 14.3% | 0 | 37 |
フラワーカップは、勢いが重要です。
前走着順別のデータを見ると、前走1～2着だった馬で過去10年10勝。前走勝ち負けしていた馬が、勢いそのままにココでも勝ち負けを演じるというケースが非常に多くなっています。前走レベルの高い重賞で負けていた馬よりも、未勝利や1勝クラスを勝ったばかりの馬の方が有利となっています。
このレースは、開催時期から実質的に牝馬クラシックへの最終キップをかけた勝負になるのですが、こんなギリギリの時期に実績のある有力馬は出てきません。その結果、このレースは遅れてきた素質馬。デビューが遅れた馬だったり、ここに来て成長を遂げた、今勢いのある最後の有力馬がクラシックへの最終キップを掴み取るようなレースとなるのです。
| 前走1着 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 新馬 | 2- 0- 0- 7/ 9 | 22.2% | 22.2% | 22.2% | 921 | 180 |
| 未勝利 | 2- 3- 1-30/36 | 5.6% | 13.9% | 16.7% | 17 | 60 |
| １勝 | 5- 3- 4- 8/20 | 25.0% | 40.0% | 60.0% | 92 | 103 |
さらに勝ち馬の大半を占める、前走1着馬の中でも前走1勝クラスを勝ってきた馬の好走率が高くなっています。
当たり前の話しですが、新馬戦を負けて未勝利戦をようやく勝ったような馬よりも、新馬戦で一発回答した馬や、すでに2勝を上げている1勝クラスの勝ち馬の方が最後の有力馬となる可能性は高いです。
前走1勝クラスを勝って、ここに挑んできた馬は勝率25.0％。複勝率60.0％。回収率も単複ともに100％近いものがあります。
今年の出走馬の1勝クラスを勝って、ここに出走してくる馬はエミューしかいません。
推奨理由③「道悪はハービンジャーとMデムーロ」
| ハービンジャー産駒(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝・ 良 | 217- 219- 274-2321/3031 | 7.2% | 14.4% | 23.4% | 63 | 65 |
| 芝・稍重 | 64- 55- 54- 504/ 677 | 9.5% | 17.6% | 25.6% | 57 | 65 |
| 芝・ 重 | 22- 15- 20- 184/ 241 | 9.1% | 15.4% | 23.7% | 115 | 79 |
| 芝・不良 | 0- 1- 4- 34/ 39 | 0.0% | 2.6% | 12.8% | 0 | 25 |
土曜の中山は雨の予報もあるということで、道悪についての話しもしておきます。
まず、ハービンジャー産駒は道悪を苦にしません。
過去5年のハービンジャー産駒のデータを見ると、良馬場よりも稍重や重馬場の方が好成績を残しています。不良馬場までいってしまうと微妙ですが、常識的な道悪であればハービンジャー産駒は大丈夫です。
| 良馬場(芝) | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ハービンジャー | 217- 219- 274-2321/3031 | 7.2% | 14.4% | 23.4% | 63 | 65 |
| エピファネイア | 205- 193- 159-1459/2016 | 10.2% | 19.7% | 27.6% | 105 | 78 |
むしろ他の馬が苦にする分、相対的に道悪が合っているとも言えます。その証拠に良馬場だと今を時めくエピファネイア産駒には敵わないですが、
| 重、不良馬場(芝) | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ハービンジャー | 22- 16- 24-218/280 | 7.9% | 13.6% | 22.1% | 99 | 71 |
| エピファネイア | 12- 20- 17-175/224 | 5.4% | 14.3% | 21.9% | 79 | 83 |
道悪になると立場を逆転。エピファネイア産駒より上の成績を残しています。
今年のフラワーカップはエピファネイア産駒の2頭が人気を集めそうですが、道悪ならハービンジャー産駒のエミューの逆転も十分にあるでしょう。
| Mデムーロ(芝) | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 良馬場 | 229- 181- 184- 816/1410 | 16.2% | 29.1% | 42.1% | 77 | 80 |
| 重、不良 | 21- 12- 12- 71/116 | 18.1% | 28.4% | 38.8% | 105 | 85 |
また、Mデムーロ騎手も道悪を得意としています。
過去5年、Mデムーロ騎手は芝の重、不良で単勝回収率100％を超えていました。
| Mデムーロ(芝) | 着別度数(2022年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 良馬場 | 35- 31- 36-170/272 | 12.9% | 24.3% | 37.5% | 98 | 87 |
| 重、不良 | 2- 5- 1- 8/16 | 12.5% | 43.8% | 50.0% | 148 | 172 |
不振だなんだと言われた昨年も、芝の道悪では複勝率50％を始めとして、去年は道悪のMデムーロ騎手を適当に買うだけで儲かっていたほど優秀な成績を残していました。
Mデムーロ騎手はスタートや折り合い、進路取りなど、細かい騎乗技術よりも、とにかく腕っぷしの強さ。馬を限界以上に頑張らせるような乗り方で一時代を築いた騎手ですが、それは未だに健在です。道悪の我慢比べ。最後まで馬を我慢させる勝負ならデムーロ騎手は、まだ一線級にあります。
道悪を苦にしないハービンジャー産駒のエミュー。道悪なら、まだ一線級に戦えているデムーロ騎手。人馬ともに道悪でも高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
まとめ
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