【エプソムカップ2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はエプソムカップが、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 1- 2- 1- 6/ 10 10.0% 30.0% 40.0% 28 56
2番人気 3- 0- 2- 5/ 10 30.0% 30.0% 50.0% 129 88
3番人気 1- 2- 0- 7/ 10 10.0% 30.0% 30.0% 68 71
4番人気 2- 2- 1- 5/ 10 20.0% 40.0% 50.0% 141 125
5番人気 2- 1- 1- 6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 200 118

エプソムカップは、少波乱の余地があるレースです。

1番人気が過去10年1勝、複勝率40%という低調な成績となっており、その代わり2番人気や4番人気、5番人気が変わらない成績を上げており、回収率も100%を超えていました。

こうなっている理由として、まず考えられるのが道悪です。この時期は台風や梅雨の影響を受けやすいため、道悪での勝負になることが多いのです。実際に過去10年では良馬場6回、稍重以上が4回と道悪での勝負が非常に多く、今年も天気予報を見ると雨の影響がありそうな感じになっています。道悪適性などが問われるため順当な決着とはいかないわけです。

エプソムカップは道悪などの要因から少波乱の余地があるという点には要注意が必要です。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 1- 1-13/16 6.3% 12.5% 18.8% 26 53
2枠 0- 1- 1-14/16 0.0% 6.3% 12.5% 0 39
3枠 2- 2- 2-12/18 11.1% 22.2% 33.3% 160 108
4枠 0- 1- 2-16/19 0.0% 5.3% 15.8% 0 51
5枠 2- 1- 1-16/20 10.0% 15.0% 20.0% 51 32
6枠 2- 1- 0-16/19 10.5% 15.8% 15.8% 105 55
7枠 1- 1- 1-21/24 4.2% 8.3% 12.5% 28 42
8枠 2- 2- 2-19/25 8.0% 16.0% 24.0% 33 169

エプソムカップは、若干外枠有利ではないかと思います。

細かい枠順別データを見ると、これといった大きな枠順傾向があるようには見えず、内枠が良かったり外枠が良かったりと、マチマチな成績と なっていましたが、これをザックリとした枠順別データで確認すると若干傾向が見えてきます。

枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 3- 5- 6- 55/ 69 4.3% 11.6% 20.3% 48 64
5~8枠 7- 5- 4- 72/ 88 8.0% 13.6% 18.2% 51 79

1~4枠、5~8枠という大きな括りで見た時に、5~8枠の外枠の方が勝率は高くなっており、回収率も単複ともにコチラの方が上となっていました。

先程も言っていたように、この時期は雨の影響を受けた勝負になりやすいため、内側の馬場も荒れやすい傾向にあるのです。その結果、内枠が苦戦。相対的に外枠が有利となるのでしょう。

絶対的に外枠有利とまではいきませんが、エプソムカップは若干外枠有利ではないかと思います。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 1- 1- 3- 5/ 10 10.0% 20.0% 50.0% 30 456
先行 5- 4- 0- 29/ 38 13.2% 23.7% 23.7% 147 70
中団 4- 3- 7- 57/ 71 5.6% 9.9% 19.7% 27 51
後方 0- 2- 0- 36/ 38 0.0% 5.3% 5.3% 0 13

エプソムカップは、逃げ先行馬が有利だと思います。

逃げ先行で過去10年6勝。差し追い込みで過去10年4勝。単純な勝ち星も前に行ける馬が多いのですが、複勝率という観点からも逃げ馬が50%以上。逃げ先行馬の回収率100%超えというのも目立っており、逃げ先行馬の激走が多いというのが分かります。

上がり

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 3- 3- 0- 8/ 14 21.4% 42.9% 42.9% 112 107
3F 2位 1- 1- 2- 5/ 9 11.1% 22.2% 44.4% 75 94
3F 3位 1- 2- 2- 6/ 11 9.1% 27.3% 45.5% 50 132
3F ~5位 1- 4- 2- 13/ 20 5.0% 25.0% 35.0% 57 102
3F 6位~ 4- 0- 4- 95/103 3.9% 3.9% 7.8% 38 53

上がりのデータを見ても、速い末脚を使うに越したことはないですが、上がり6位以下からも問題なく勝ち負け出来ており、必ずしも速い上がりが必要ではありません。直線の長い東京競馬場でも末脚よりも先行力の方が重要になるでしょう。

こうなっている理由は色々と考えられるのですが、人気データのところでも紹介した道悪になりやすいというのが大きな要因でしょう。道悪では最後の直線でスピードが出にくくなるため、差しが決まらない馬場状態になる可能性が高いのです。

エプソムカップは前に行って粘り強い馬に要注目です。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、エプソムカップは、

・少波乱の余地があるレース
・時期的に馬場が荒れやすく若干外枠有利
・雨の影響を受けやすく逃げ先行馬が有利

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年のエプソムカップにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着差

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1.6秒以上負け 0- 1- 1-12/14 0.0% 7.1% 14.3% 0 47

前走1.6秒以上負けていた馬は、過去10年で勝っていません。

人気データのところでエプソムカップは少波乱の余地があると言いましたが、前走で1.6秒以上負けている馬。前走で大敗している馬ではどうでしょうか。そんなに負けている馬では単純に能力的に厳しいです。

ここは最低でも前走1.5秒差以内までの負けに留めている馬からです。

前走初角位置

前走初角 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1/2頭以内 7- 6- 7- 61/ 81 8.6% 16.0% 24.7% 65 105
1/2頭外 3- 3- 3- 65/ 74 4.1% 8.1% 12.2% 34 33

前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろで競馬をした馬を圧倒しています。

脚質データのところでエプソムカップは逃げ先行馬が有利という話しをしましたが、それなら前走でも前に行く競馬をしていた馬が当然有利です。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。

ここは前走でも高い先行力を見せていた馬に要注目です。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはインダストリア、マテンロウスカイ、ルージュエヴァイユ、レクセランス、レインフロムヘヴンの5頭です。

この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走斤量のデータだと思います。

前走斤量

前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
増減無し 5- 3- 7- 38/ 53 9.4% 15.1% 28.3% 71 80
今回増 1- 4- 2- 49/ 56 1.8% 8.9% 12.5% 13 87
今回減 4- 3- 1- 40/ 48 8.3% 14.6% 16.7% 69 46

今回斤量が増える形となる馬が苦戦しており、その分今回斤量が減る馬や前走と同じ斤量だった馬が好走率を上げています。

まず、今回斤量が増える形での出走となった馬を見ると、勝率1%台となっており、斤量が減る馬や同じ斤量となるに比べると、かなり数字が下がっているのが分かります。

前走レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
ハンデ戦 4- 6- 6- 72/ 88 4.5% 11.4% 18.2% 49 81
それ以外 6- 4- 4- 55/ 69 8.7% 14.5% 20.3% 50 61

そもそも、このレースへの主要なローテーションを確認すると、メイステークスや新潟大賞典を始めとした、前走ハンデ戦という馬が多く、前走で重い斤量を背負っていた馬や、軽い斤量を背負った馬など、前走で様々な斤量を背負っていた馬たちが一同に会する形になります。

先程名前を挙げた5頭を見ても、5頭中4頭が前走でハンデ戦となっており、今年もハンデ戦からの出走馬が多くなっています。

前走ハンデ戦の馬が多いとなれば前走軽い斤量で好走した馬。別定戦のココで斤量が増える形になる馬は当然微妙な成績となり、逆にハンデ戦で重い斤量を背負っていた馬。今回斤量が減る形となった馬が狙い目となるわけです。

前走1.5秒差以内、前走半分より前、そして今回斤量が減るという3つのデータを同時にクリアした時。勝率13.6%、複勝率27.3%。回収率は100%を超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはレインフロムヘヴンしかいません。

まとめ

というわけで、今年のエプソムカップにピッタリの馬は、レインフロムヘヴンではないかと思います。

この馬は3歳の頃はそこまで目立った馬ではありませんでしたが、古馬になってから条件戦で常に上がり2位以内を末脚をマークしており、近走は半分より前の位置から、上位の上がりを繰り出すことが出来ています。ゆっくりではありますが、着実に力をつけてきた1頭でしょう。

ドゥラメンテ産駒 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
芝・ 良 148- 140- 138- 966/1392 10.6% 20.7% 30.6% 69 74
芝・稍重 34- 33- 30- 211/ 308 11.0% 21.8% 31.5% 63 89
芝・ 重 10- 16- 9- 81/ 116 8.6% 22.4% 30.2% 57 90
芝・不良 4- 3- 2- 22/ 31 12.9% 22.6% 29.0% 52 71

近走は良馬場での好走が目立ちますが、ドゥラメンテ産駒は芝の道悪を苦にしない馬が多く、この馬も3走前は4着でしたが上がり最速。2勝クラスで稍重だった時はタイム差なしの3着。そもそも新馬戦を勝ったのが稍重ということで道悪が全く駄目という感じはしませんし、周りの馬が苦にする分、相対的なパフォーマンスアップにも期待できるでしょう。