【エルムステークス2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はエルムステークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

▼当ブログ実績▼

人気データ

人気 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 1- 1- 2- 4/ 8 12.5% 25.0% 50.0% 37 63
2番人気 3- 1- 1- 3/ 8 37.5% 50.0% 62.5% 178 108
3番人気 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0% 65 46
4~6人気 1- 4- 2- 17/ 24 4.2% 20.8% 29.2% 50 86
7~ 人気 2- 1- 3- 54/ 60 3.3% 5.0% 10.0% 75 63

エルムステークスはどちらかというと堅めの傾向にあります。

このレースが札幌で行われた過去8年の人気別データを見ると、1番人気は勝率こそ低調になっていますが複勝率50%。2番人気も高めの複勝率となっており、こちらは回収率も100%を超えていました。人気薄の好走もマズマズありますが、エルムステークスはどちらかというと堅めの傾向ではないかと思います。

ダートは基本的に能力、実績通りに決まりやすい傾向にある上に、このレースはハンデ戦というわけでもありません。夏競馬ですが大きな波乱の要素があるわけではなく、ここは堅めに決まることが多いです。

枠順データ

枠番 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
2枠 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0% 152 50
3枠 1- 1- 3- 8/13 7.7% 15.4% 38.5% 46 90
4枠 2- 2- 1-10/15 13.3% 26.7% 33.3% 217 106
5枠 1- 1- 0-14/16 6.3% 12.5% 12.5% 25 18
6枠 2- 0- 2-12/16 12.5% 12.5% 25.0% 138 111
7枠 0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0 24
8枠 1- 2- 2-11/16 6.3% 18.8% 31.3% 18 123

エルムステークスはどちらかというと内枠有利ではないかと思います。

詳細な枠順別データを見ると勝率や複勝率、回収率が、どちらかに大きく偏っている感じがせず、大きな傾向があるようには見えませんが、これを1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ると、若干傾向は見えてきます。

枠順 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 4- 4- 4- 32/ 44 9.1% 18.2% 27.3% 115 72
5~8枠 4- 4- 4- 52/ 64 6.3% 12.5% 18.8% 45 69

1~4枠、5~8枠でザックリ内と外で見た時に、勝率から複勝回収率まで、すべてにおいて内枠の方が高い数値となっており、エルムステークスはどちらかというと内枠有利であることが分かります。

ダートは基本的に砂を被らずに済むことが多い外枠が有利となることが多いのですが、このレースは小回りの札幌で行われるということもあり、砂を被るリスクよりも内でロスなく立ち回ることが重要になるのでしょう。

極端に内枠有利とまで言いませんが、内と外で困ったら内の方が良いのではないかと思います。

脚質データ

脚質 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 0- 1- 3- 4/ 8 0.0% 12.5% 50.0% 0 212
先行 6- 6- 3- 9/ 24 25.0% 50.0% 62.5% 291 204
中団 1- 0- 2- 38/ 41 2.4% 2.4% 7.3% 14 16
後方 0- 0- 0- 33/ 33 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
マクリ 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 100.0% 205 165

エルムステークスは前有利の傾向です。

逃げ先行で過去8年6勝。逃げ馬、先行馬がともに複勝率50%を超えていました。後ろから競馬をするにしても後方のままでは難しく、道中で捲くっていく必要がありそうです。このレースは4コーナーでは前にいないと厳しいものがあるでしょう。

ただでさえダートは前有利になりやすい上に、それが小回りの札幌となれば尚更のことです。

ここは難しく考える必要はなく、単純に前に行って強そう馬を狙っていくべきでしょう。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、エルムステークスは、

・夏競馬にしては堅めの傾向
・どちらかというと内枠有利
・4コーナーでは前にいる必要がある

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のエルムステークスにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走4角位置データ

前走4角位置 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1/3頭以内 5- 5- 6- 41/ 57 8.8% 17.5% 28.1% 115 95
1/3頭外 3- 3- 2- 43/ 51 5.9% 11.8% 15.7% 28 43

前走4コーナーで3分の1頭以内だった馬が好走傾向です。

先程の脚質別データでエルムステークスは4コーナーでは前にいる必要があるという話しをしましたが、それなら前走でも4コーナーで前に行っていた馬が当然有利です。単純に今回も前に行ける可能性が高いですからね。

前走18頭立てなら4コーナー6番手以内。15頭立てなら4コーナー5番手以内ぐらいの位置取りが出来ている、高い先行力を見せている馬に要注目です。

前走距離データ

前走距離 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
同距離 6- 3- 2- 36/ 47 12.8% 19.1% 23.4% 133 63
今回延長 0- 2- 0- 16/ 18 0.0% 11.1% 11.1% 0 23
今回短縮 2- 3- 6- 32/ 43 4.7% 11.6% 25.6% 40 98

今回距離延長となった馬は過去8年で勝っていません。

このレースは1700メートルという中途半端な距離で行われるため、前走1600メートルを使っていたマイラー気質の馬と、前走1800メートル以上を使っていた中距離気質の馬が一同に会する形になりますが、マイラー気質の馬は微妙な成績になっています。

4コーナーで前にいる必要があるというのはこれまで散々話してきましたが、それは当然騎手の皆さんも知っています。そのためペース的には速くなることが多く、速いペースの中でどれだけ我慢できるかという勝負になります。そんな中で前走1600メートル以下。マイラー気質のでは最後まで我慢することができないというわけです。ここは距離以上のスタミナが必要になるケースが多いのです。

今回距離延長となる馬は少々割引が必要でしょう。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはアシャカトブ、オーソリティ、ペプチドナイル、ルコルセール、ロードヴァレンチの5頭です。

この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走着順のデータだと思います。

前走着順データ

前走クラス 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
重賞 2- 5- 6- 41/ 54 3.7% 13.0% 24.1% 32 86
OP以下 6- 3- 2- 43/ 54 11.1% 16.7% 20.4% 116 55

このレースは、前走1着など勢いのある馬の連続好走が多いです。

まず前走クラス別のデータを見ると、前走重賞を走っていた馬よりも、前走OP特別を走った馬の方が勝率、連対率が高くなっていました。普通ならレベルの高い重賞を走った馬の方が良いように思えるのですが、実際にはそれと逆のことが起こっています。

前走OP以下 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 3- 1- 1- 9/14 21.4% 28.6% 35.7% 345 90
前走2着 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0% 170 111
前走3着 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 68 30
前走4着~ 0- 1- 1-25/27 0.0% 3.7% 7.4% 0 31

じゃあOP特別以下を走った馬の中で、どんな馬が来ているのかというと、前走着順が良かった馬。前走1着や2着だった馬の連続好走が多いのです。つまりこのレースは前走重賞を走った馬よりも、下のクラスから勝ち上がってきた、勢いのある馬が好走傾向にあるのです。

夏ということもありココは前走重賞を走った実績馬よりも、ここに来て頭角を現してきた上がり馬。今調子の良い馬に要注目です。

前走4コーナーで3分の1頭以内、今回距離短縮もしくは同距離、そして前走1着という3つのデータを同時にクリアした時。勝率14.3%、複勝率42.9%。回収率は単複ともに100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはペプチドナイルしかいません。

まとめ

というわけで、今年のエルムステークスにピッタリの馬は、ペプチドナイルではないかと思います。

この馬は前哨戦として名高いマリーンステークスを圧勝。その前の大沼ステークスも圧勝と、ここに来て頭角を現してきた1頭です。

前走マリーンS 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0% 331 115

前走マリーンステークスを勝った馬というのは、このレースで勝率33.3%。複勝率50%。回収率も100%を超えていました。

前走マリーンS 着別度数(札幌開催) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
勝0.6秒~ 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 100.0% 150 125

さらに、これが0.6秒以上の圧勝という括りで見ると2020年のタイムフライヤー、2017年のテイエムジンソクと2頭出走して連対率100%。前走圧勝の勢いそのままにココでも勝ち負けを演じるケースが多くなっていました。

そもそもペプチドナイルは1700~1800メートルという括りでは一度も負けたことがありません。1900メートルや2000メートルを使って負けるということもありましたが、おそらく微妙に距離が長かったのでしょう。2000メートル以上の長距離を使ったことで出世が遅れてしまいましたが、ここを足がかりに出世していくのではないかと思います。