【朝日杯フューチュリティステークス2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は朝日杯フューチュリティステークスが、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数(阪神開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 4- 2- 2- 1/ 9 44.4% 66.7% 88.9% 133 113
2番人気 2- 3- 1- 3/ 9 22.2% 55.6% 66.7% 116 104
3番人気 1- 1- 2- 5/ 9 11.1% 22.2% 44.4% 86 81
4~6人気 1- 0- 1- 25/ 27 3.7% 3.7% 7.4% 52 22
7~ 人気 1- 3- 3- 86/ 93 1.1% 4.3% 7.5% 18 68

朝日杯フューチュリティステークスは概ね能力通りに決まりやすいです。

このレースが阪神で行われた過去9年の人気別データを見ると、1番人気が勝率44.4%。複勝率88.9%。1番人気2番人気ともに回収率100%を超えるなど、しっかり人気に応えることが出来ています。

4番人気以下の人気薄は過去9年で9頭の馬券絡み。1年に1頭は馬券になる確率ですが、逆に言えば3番人気以内が毎年2頭は好走しているということになります。

2歳や3歳に行われる世代G1は、後にG1で活躍する馬と条件戦を走り続ける馬が一緒に走るという、各馬の能力差の大きいレースです。やはりそういう能力差の大きいレースはどうしても堅い決着が多くなってしまうのです。

唯一朝日杯フューチュリティステークスで1番人気が駄目だった年を見ても、この時1番人気だったのがミスエルテ。今になって振り返ってれば何でこの馬が1番人気だったんだ?という感じで、人気どころで駄目な時はそもそも世間的な能力評価が間違っている場合ばかりです。弱い馬が勝って波乱というのもあまりありません。

基本的には能力通りに決まりやすいレースですが、キャリアの浅い2歳戦では人気になっている馬が必ずしも強いとは限らないところには要注意が必要です。

枠順データ

枠番 着別度数(阪神開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 4- 1- 0-11/16 25.0% 31.3% 31.3% 171 77
2枠 0- 0- 3-15/18 0.0% 0.0% 16.7% 0 63
3枠 1- 2- 0-15/18 5.6% 16.7% 16.7% 11 72
4枠 1- 2- 2-13/18 5.6% 16.7% 27.8% 25 47
5枠 1- 2- 1-14/18 5.6% 16.7% 22.2% 43 172
6枠 0- 2- 0-16/18 0.0% 11.1% 11.1% 0 13
7枠 0- 0- 3-17/20 0.0% 0.0% 15.0% 0 58
8枠 2- 0- 0-19/21 9.5% 9.5% 9.5% 95 27

朝日杯フューチュリティステークスも、どちらかと言えば内枠有利です。

1枠が勝率25.0%。複勝率31.3%。その他を見ても2~5枠が軒並み複勝率15%より上の数字を残していました。逆に6枠から外になると若干複勝率は低下する傾向にあります。極端に外枠不利というわけではないですが、外枠で得することはあまりなさそうです。

枠順 着別度数(阪神開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 6- 5- 5- 54/ 70 8.6% 15.7% 22.9% 48 64
5~8枠 3- 4- 4- 66/ 77 3.9% 9.1% 14.3% 36 66

見る必要もないかもしれませんが1~4枠。5~8枠というザックリした括りで見ても、やはり内枠が軒並み外枠以上の成績を残しています。

こうなっている理由は、そもそも内枠に強い馬が多く入っていたからというのもあると思いますが、それ以外に考えられる要因としてはフルゲートになりやすいというのもあるかもしれません。このレースは最悪1勝でも出来ていれば出られる可能性があるということで、毎年のようにフルゲートになるのです。頭数が揃う分どうしても外々を回るロスが大きくなってしまうのでしょう。

能力さえ高ければ外枠からでも問題ないですが、能力互角の2頭が内枠と外枠にいたとしたら、内枠の方がいいかもしれません。

脚質データ

脚質 着別度数(阪神開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1% 0 101
先行 5- 1- 1- 26/ 33 15.2% 18.2% 21.2% 89 42
中団 3- 7- 6- 47/ 63 4.8% 15.9% 25.4% 42 69
後方 1- 1- 1- 39/ 42 2.4% 4.8% 7.1% 14 70

朝日杯フューチュリティステークスは末脚勝負でしょう。

逃げ先行馬が過去9年5勝。中団後方からで過去9年4勝。前有利が基本の現代競馬において、先行中団で複勝率が同程度というのは珍しく、逃げ馬と追い込み馬の複勝率がそんなに変わらないというのも、他ではあまりない傾向です。

上がりデータ

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 4- 3- 1- 3/ 11 36.4% 63.6% 72.7% 187 341
3F 2位 2- 3- 0- 7/ 12 16.7% 41.7% 41.7% 156 152
3F 3位 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0 70
3F ~5位 1- 2- 3- 12/ 18 5.6% 16.7% 33.3% 11 65
3F 6位~ 2- 0- 4- 94/100 2.0% 2.0% 6.0% 20 24

上がりのデータを見ても、やはり速い上がりを使った馬たちが順当に馬券絡みしており、上がり2位以内の末脚を使う馬が予想出来れば馬券は大方当たったようなものです。上がり3~5位になると勝ちきれず、上がり6位以下となる悲惨な成績となっていました。

朝日杯フューチュリティステークスは最後の直線を活かして、どの位置からでも速い末脚さえ使えば、十分勝ち負けになるのではないかと思います。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、朝日杯フューチュリティステークスは、

・基本的には能力通りに決まりやすい
・どちらかといえば内枠有利
・速い末脚さえ使えばどの位置でも大丈夫

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の朝日杯フューチュリティステークスにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順データ

前走着順 着別度数(阪神開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 9- 5- 7-58/79 11.4% 17.7% 26.6% 78 77
前走2着 0- 2- 1-21/24 0.0% 8.3% 12.5% 0 49
前走3着 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0 78
前走4着~ 0- 2- 0-32/34 0.0% 5.9% 5.9% 0 45

前走負けている馬は過去10年で勝っていません。

このレースは基本的に能力通りに決まりやすいという話しはしましたが、それに伴って前走負けている馬では能力的にどうでしょうか。前走は展開が不向きだった。余裕残しだったなど明確な敗因があったにしても、それらを跳ね除けて勝てるほど強い馬を探したいところです。

生産者データ

生産者 着別度数(阪神開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
社台系生産 6- 7- 3- 39/ 55 10.9% 23.6% 29.1% 94 66
非社台生産 3- 2- 6- 81/ 92 3.3% 5.4% 12.0% 10 65

社台系生産馬が、それ以外の馬たちを圧倒しています。

脚質データのところで朝日杯フューチュリティステークスは末脚勝負という話しをしましたが、末脚勝負ならノーザンファームを始めとした社台系生産馬たちです。社台系生産馬はそれ以外と比べて勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。

社台系生産者 着別度数(阪神開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
ノーザンファーム 5- 5- 2-24/36 13.9% 27.8% 33.3% 105 62
社台ファーム 1- 1- 1-11/14 7.1% 14.3% 21.4% 101 91
社台白老ファーム 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
追分ファーム 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 120

また社台系生産馬の中でも特に好成績なのは、やはりノーザンファームです。ノーザンファーム生産というだけで複勝率33.3%。3頭に1頭は馬券になる確率で単勝回収率も100%を超えていました。

そもそもノーザンファームが、日本のトップ生産者として君臨するのはダービーを勝てる馬。長い直線での末脚勝負にアジャストした育成が出来ているからです。末脚勝負はノーザンファームなど社台系生産馬の得意項目なのです。

朝日杯フューチュリティステークスは2歳戦ということで、充実した外厩施設で、進んだ育成が出来ているのも大きなアドバンテージになるのでしょう。

ここは社台系生産馬。その中でも特にノーザンファーム生産馬に要注目でしょう。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはシュトラウス、ダノンマッキンリーの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走上がりのデータだと思います。

前走上がりデータ

前走上がり 着別度数(阪神開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 5- 7- 5- 32/ 49 10.2% 24.5% 34.7% 87 111
3F 2位 3- 0- 1- 22/ 26 11.5% 11.5% 15.4% 65 24
3F 3位 0- 0- 1- 15/ 16 0.0% 0.0% 6.3% 0 48
3F ~5位 0- 1- 1- 25/ 27 0.0% 3.7% 7.4% 0 45
3F 6位~ 1- 1- 1- 23/ 26 3.8% 7.7% 11.5% 8 58

前走大した上がりを使えていない馬は苦戦傾向にあります。

前走上がり1位2位で過去9年8勝。好走馬の大半は前走でも上位の上がりを繰り出した馬たちでした。逆に前走上がり3位以下となると複勝率は一桁パーセントまで落ち込んでいます。

脚質データのところで上がり2位以内の末脚を使う馬が予想出来れば馬券は大方当たったようなものという話しをしましたが、それなら前走でも上がり2位以内の馬でしょう。

先程は速い末脚が使えそうな馬としてノーザンファーム生産馬を上げましたが、実際に前走でも速い上がりを使っているというのも当然重要になってきます。前走でも上がり2位以内。できれば前走上がり最速だった馬を重視するべきでしょう。

前走1着、ノーザンファーム生産。そして前走上がり1位という3つのデータを同時にクリアした時。勝率20.0%、複勝率46.7%。回収率も100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはダノンマッキンリーしかいません。

まとめ

というわけで今年の朝日杯フューチュリティステークスにピッタリの馬は、ダノンマッキンリーではないかと思います。

この馬は新馬戦、前走ともに優秀な内容で、まずデビュー戦は阪神芝1400で行われた新馬戦の中で歴代1位タイの勝ちタイムを記録。前走も2歳戦における外回りの京都芝1400で歴代3位タイの勝ちタイムとなっていました。

この馬より速いタイムで走ったのがアストンマーチャン、カルチャーデイ。そしてレシステンシアの3頭なのですが、この中でラスト1ハロンが11秒台。まだまだ余裕たっぷりというレースラップを刻んだのがアストンマーチャンとレシステンシア。そしてこの馬の3頭です。勝ちタイムやラスト1ハロンの数字を見ると、前走はレシステンシアとほぼ同等レベルと言っていいでしょう。まだ1勝クラスを勝ったばかりですが、レース内容は非常に優秀でいきなりのG1制覇も十分あり得る素質馬でしょう。