皆さんこんにちは、アギョウです!
今回はオールカマーの追い切り診断となります。
それでは早速ジェラルディーナから見ていきましょう。
ジェラルディーナ
この馬で一番良かったと見ている去年のエリザベス女王杯の時は最終、1週前ともにゴールに向かって加速していく加速ラップを踏むことが出来ていましたが、今回は最終、1週前ともに加速することができず最終追い切りを失速ラップを踏む形となっていました。
去年のオールカマーの時も最終追い切りが失速ラップだったため、そこまで気にする必要はないかもしれませんが、去年のエリザベス女王杯の時ほど絶好の仕上がりにはなさそうです。
休み明けで追い切り3本というのは、元々調教本数が少ないこの馬にしても、やや調教本数が少ないですし、ここはあくまで前哨戦としては悪くない程度に留まるでしょう。
仕上がりとしては去年のエリザベス女王杯よりは下。去年のオールカマーと同じくらいでどこまで通用するかです。
追い切り評価「A」
タイトルホルダー
この中間は馬なり中心にじっくり乗り込まれています。その甲斐もあって1週前にラスト3ハロン36秒台。終いも11秒台前半でまとめる動きを見せるなど、前哨戦からある程度は仕上がっています。同じ前哨戦でも明らかな叩き台仕上げだった去年の日経賞よりは調教で動けています。
ただ、今回もあくまで前哨戦仕上げという感じで馬なり中心、単走中心の調整となっており、この中間はあまり併せ馬をしていません。前哨戦としては悪くない仕上がりにありそうですが、やはりあくまで次を見据えて、いくらかの余力を残した状態でしょう。
ここは絶好調とまではいかず、好調ぐらいの状態でどこまでやれるかです。
追い切り評価「A」
ガイアフォース
1週前に坂路の自己ベスト更新。この時は終いも11秒台でまとめるなど最後まで失速することなく走れていました。2週前にも楽々と坂路で終い11秒台を出すなど、これは状態が良さそうです。
この馬が駄目だった菊花賞、AJCCの時は坂路51秒台は一度も出ていなかった上に終い11秒台も一度もないなど、今になって振り返れば状態的にイマイチだったのでしょう。今回は前走や前々走、セントライト記念など、この馬が良かった頃の動きが出来ています。
最終追い切りは軽く流す程度でしたが、前哨戦としては万全に近い状態にありそうです。今回も好走に期待できる状態でしょう。
追い切り評価「S」
アサマノイタズラ
この馬が良かったセントライト記念の時は、最終追い切りでラスト3ハロン36秒台が出るなど、調教の段階から良い末脚を見せていましたが、セントライト記念以降は一度もラスト3ハロン36秒台が出ていません。
今回も1週前追い切りでラスト3ハロン38.8秒。最終追い切りは39.2秒とセントライト記念の時と比べると物足りない動きになっています。
一番良かった頃の状態にはなさそうで、今回も大敗続きの近走と大きく変わりません。近走同様でどこまで頑張れるかでしょう。
追い切り評価「B」
アラタ
前々走の巴賞の時は休み明けにも関わらず入念に乗り込んで、1週前には南Wで終い11.6秒をマークするなど、この馬としては調教の段階から良い動きを見せていました。
それが今回は1週前が終い12秒台。最終追い切りも終い11.9秒という感じで、巴賞の時ほど良いようには見えません。仕上がりとしては巴賞よりは下。今回は5走前の福島記念と同じくらいになりそうです。
追い切り評価「B」
ウインマリリン
1週前にキングズレインと併せ馬をして余裕のある手応えで回ってきており、最終追い切りも前を走っていた併せ馬に余裕を持って追いつく動きを見せていました。
この馬は割りと調教での動きとレースでのパフォーマンスが直結しやすい傾向にある馬で、例えば2走前のドバイシーマクラシックの時は海外遠征前とはいえ、3歳1勝クラスの馬にあっさり遅れたり、ウインカーネリアンにも併せ馬で劣勢の手応えになっていました。
決して悪くない状態だったと見ている前走は馬場の影響もあったのか、あっさり大敗したのが気がかりではありますが、今回も状態としては悪くありません。前走と同じくらいの状態にはありそうです。
追い切り評価「A」
エヒト
この馬は元々調教では良く動くタイプで、一番良かった去年の七夕賞の時なんか坂路49秒台、終いも11秒台前半でまとめる、とんでもない動きを見せていたような馬です。今回も1週前に坂路50秒台を出すなど、相変わらず調教では良く動けています。
ただ、やはり一番良かった去年の七夕賞の時ほどは動けておらず、今回も絶好調とまではいきません。ここは前走と同じくらい。しっかり好調キープという感じでどこまでやれるかになるでしょう。
追い切り評価「A」
ゼッフィーロ
1週前に一杯に追いましたが併せ馬で遅れていました。2走前のメトロポリタンステークスや3走前の御堂筋ステークスの時はCWで終い11秒台前半の時計も出ていましたが、今回は終い11秒台中盤までになっています。
やや間隔が空いた影響が多少なりともありそうで、今回は前走や前々走よりは少し落ちる印象です。個人的には一度使ってからかなと見ています。
追い切り評価「B」
チェスナットコート
地方馬で過去との比較ができないため調教評価はナシとなります。地方でも勝ったり負けたりと、そこまで抜けた存在ではないですし、JRAにいた時の戦績から考えても、個人的には厳しいのではないかと思います。
追い切り評価「×」
ノースブリッジ
今回は休み明けになりますが約2ヶ月前からジックリ乗り込んでいます。その甲斐もあって1週前に持ったままで前を走っていた馬に並びかけ、ムチで軽く合図が入ると一気に突き放していく動きが出来ています。最終追い切りはムチでの合図はなく、併せ馬に並ぶまでの調教でしたが、それでも抑えきれない手応えで回ってきています。
元々調教では良い動きを見せるタイプですが、今回も相変わらず調教では良い動きとなっており、休み明けを感じさせません。今回も前走や前々走ぐらい走れても不思議ない仕上がりで、ここでは能力的に足りるかどうかになりそうです。
追い切り評価「A」
ハヤヤッコ
1週前に強めに追いましたが終い12秒台。併せ馬にもアッサリ遅れていました。
この馬は元々そんなに調教で動くタイプではありませんが、それでも重賞で掲示板ぐらいの走りが出来ている時は、調教でも終い11秒台が出ていたり、終い12秒台でも併せ馬に先着するなど、この馬なりに良い動きは出来ていましたが、今回は元々動かないにしても動けていない印象です。
今回は良くて前走同様までかなという印象で、前走より下の可能性もありそうです。
追い切り評価「B」
マテンロウレオ
前走は休み明けにも関わらず追い切り2本のみで挑むなど、流石に急仕上げかなという印象もありましたが、今回はそんなこともなく中4週で4本とシッカリ調教をこなしてきています。
1週前にCW80.0秒という速めの時計ながらラスト2ハロンを11.7-11.6秒でまとめる動きを見せるなど。仕上がりは明らかに前走以上。この馬で良い仕上がりだったと見ている2走前の大阪杯と比べても遜色ありません。最終追い切りは軽く流す程度でしたが、1週前まででキッチリ仕上がっているでしょう。
今回は叩き2走目の上積みがありそうで、G1というよりはこのレースを狙って万全の仕上がりです。
追い切り評価「S」
マリアエレーナ
最終、1週前ともに調教映像がないため、調教タイムや調教過程を中心に話していきます。
この馬は元々調教では動くタイプで前走や前々走など、人気を裏切る走りとなった近走もCW80秒を切る時計が出ていました。今回も最終追い切りでCW79.8秒という時計が出ていますが、今回が特別良いというわけではありません。
むしろ圧勝した去年の小倉記念から1週前に速い時計を出して、最終追い切りは終い重視で流す程度というのを続けていましたが、今回は1週前が終い重視。最終追い切りで速い時計を出す形になるなど、前後入れ替わる形になっています。
これがどう出るか次第だとは思いますが、小柄な馬ですし直前だけビシッとやるというのは裏目に出る可能性が高いと見ています。判断に難しい馬ですが、ここはあくまで試金石の一戦という感じになるでしょう。
追い切り評価「B」
ローシャムパーク
1週前に南W79.7秒をマークし自己ベストを更新。この時はラスト3ハロン36秒台。終い最速でまとめるなど、最後まで失速することなく走れていました。最終追い切りも楽々併せ馬で先着するなど、軽くやる程度でも良い動きが出来ていましたし、これは状態が良さそうです。
前走は北海道のため比較はできないですが、2走前のむらさき賞と比べると遜色ありません。ここはしっかり好調キープ。2走前と同じくらいで、前走ぐらい走れても不思議ないでしょう。
追い切り評価「A」
ロングラン
この馬が重賞で一番良い走りをした4走前の小倉大賞典の時は、1週前に終い10秒台を出すなど、調教の段階からかなり動けていましたが、大敗続きの近走はそこまで調教で動けていません。
今回も近走から特に変わった様子はなく、1週前は馬なりだったとはいえ終い11.9秒。2週前に一杯に追った時も終い11.6秒までになっていました。むしろ前走よりも動けていないかなという印象もあり、状態的にはどうでしょうか。今回も前走同様。もしかしたら前走より下の可能性さえありそうです。
追い切り評価「B」