【AJCC2024】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はAJCCが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。

それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 2- 3- 0- 5/ 10 20.0% 50.0% 50.0% 54 66
2番人気 3- 0- 1- 6/ 10 30.0% 30.0% 40.0% 146 93
3番人気 1- 2- 2- 5/ 10 10.0% 30.0% 50.0% 78 128
4~6人気 2- 2- 5- 21/ 30 6.7% 13.3% 30.0% 74 99
7~ 人気 2- 3- 2- 78/ 85 2.4% 5.9% 8.2% 62 69

AJCCは、少波乱の余地があるレースです。

1番人気が勝率20%複勝率50%。2番人気より低い勝率となっており、複勝率も大差ありません。4~6番人気が9頭、7番人気以下から7頭の好走が出ているなど、4番人気以下から合わせて16頭の好走が出ていました。過去10年で馬券になった30頭のうち半分以上は4番人気以下の人気薄です。このレースは波乱の余地があると言っていいでしょう。

AJCCに波乱の決着が多い理由は、この後で話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。とりあえずここでは波乱の余地があるよということだけ覚えておいてください。

脚質データ

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 1- 0- 1- 9/ 11 9.1% 9.1% 18.2% 125 104
先行 7- 4- 1- 24/ 36 19.4% 30.6% 33.3% 211 125
中団 2- 5- 7- 47/ 61 3.3% 11.5% 23.0% 22 93
後方 0- 0- 0- 35/ 35 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
マクリ 0- 1- 1- 0/ 2 0.0% 50.0% 100.0% 0 195

AJCCは最終コーナーでは、ある程度の位置にいる必要があります。

まず脚質別データから見ていくと逃げ先行で過去10年8勝。中団からの馬は好走こそしているものの中々勝ち切るとまではいかず、後方からになってしまうと1頭も馬券絡み出来ていません。中山競馬場らしく最終コーナーまでには、ある程度の位置につけている必要があるでしょう。

また、このレースは上がりの掛かるスタミナ勝負になりやすいという特徴もあります。

同舞台で行われるオールカマー、セントライト記念。そしてこのレースの上がり最速馬の平均上がりタイムを見てみると、AJCCは3歳限定戦であるセントライト記念よりも遅いものになっていました。それだけ上がりの掛かるタフな馬場状態で行われることが多いということです。

ここで近年3番人気以内に支持されたけど駄目だった馬を確認してみるとガイアフォース、エピファニー、ポタジェ、サトノフラッグと1600~2000mぐらいがベストだった馬たちばかりで、逆に人気に応えて好走した馬は2400mやもっと長い距離でも問題ない馬が多いです。

AJCCは2200メートルという中途半端な距離で行われるせいで、2000メートルぐらいがベストの馬も出てくるのですが、そういう馬は上がりの掛かるタフな馬場に屈する形で凡走。AJCCが少波乱になる場合は1600~2000mがベストであろう馬が人気していた時です。

ここは最終コーナーではある程度の位置を取って、直線ではスタミナを活かして粘り込むようなタイプ。2400メートルやそれより長い距離でも問題ない馬が狙い目となるでしょう。

枠順データ

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 1- 2-11/15 6.7% 13.3% 26.7% 52 121
2枠 1- 1- 1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 33 41
3枠 1- 1- 0-15/17 5.9% 11.8% 11.8% 50 24
4枠 1- 1- 3-12/17 5.9% 11.8% 29.4% 86 77
5枠 2- 1- 1-14/18 11.1% 16.7% 22.2% 45 49
6枠 2- 2- 1-15/20 10.0% 20.0% 25.0% 88 81
7枠 1- 2- 1-16/20 5.0% 15.0% 20.0% 192 135
8枠 1- 1- 1-20/23 4.3% 8.7% 13.0% 13 103

AJCCは、外枠でも問題ありません。

まず詳細な枠順別データを見ると1~8枠まで全ての枠順から勝ち馬が出ており、複勝率などを見てもほぼ横並び。どこかが極端に良いという感じもありません。

枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 4- 4- 6- 50/ 64 6.3% 12.5% 21.9% 56 65
5~8枠 6- 6- 4- 65/ 81 7.4% 14.8% 19.8% 83 93

1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても複勝率は内枠。それ以外は外枠という感じになっており、外枠だから駄目ということはありません。むしろトータルで見ると外枠の方が良いかなという感じさえあります。

小回りの中山だから内枠ということはなく、ここはどの枠順からでもチャンスがあって良さそうです。枠順に関してはあまり気にする必要はないかなと見ています。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、AJCCは、

・AJCCは少波乱の余地があるレース
・スタミナ勝負になりやすくある程度の位置も必要
・あまり大きな枠順傾向はない

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のAJCCにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順データ

前走G2以下 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 1- 1- 1-13/16 6.3% 12.5% 18.8% 24 100
前走2着 1- 2- 2- 9/14 7.1% 21.4% 35.7% 35 72
前走3着 1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5% 172 153
前走4~5着 1- 0- 2-15/18 5.6% 5.6% 16.7% 43 61
前走6着~ 0- 3- 2-43/48 0.0% 6.3% 10.4% 0 84

前走G2以下で6着以下の馬は過去10年で勝っていません。

人気データのところでAJCCは少波乱の余地があるとは言いましたが、前走G2以下で6着以下。同じクラスもしくは下のクラスで掲示板を確保出来てないような馬ではどうでしょうか。前走G1なら相手が強かったで言い訳することも可能ですが、流石にG2以下で掲示板も確保出来てない馬では能力的に厳しいでしょう。

ここは最低限G2でも掲示板を確保できるだけの能力を見せている必要はありそうです。

キャリアデータ

過去10年で勝った馬たちの半分以上が、芝2500以上の重賞で連対経験があった馬でした。

脚質データのところでAJCCは冬のタフな馬場で行われるためスタミナ勝負。2000メートル前後がベストの馬は苦戦を強いられており、2400メートルもしくは、もっと長い距離でも大丈夫な馬が良いという話しをしましたが、それならこれまでに芝2500以上の重賞で連対経験があった馬。スタミナ的な不安が全くない馬が当然有利になるでしょう。

ここは2500m以上の重賞で実績のあった馬に要注目です。

種牡馬データ

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
サンデー系 3- 7- 6- 69/ 85 3.5% 11.8% 18.8% 68 80
非サンデー 7- 3- 4- 46/ 60 11.7% 16.7% 23.3% 75 82

父サンデー系ではない馬がサンデー系の馬たちを圧倒していました。

過去10年のざっくりした種牡馬別データを見ると、サンデー系ではない馬がサンデー系の馬たちに対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績となっており、明らかに有利な傾向が出ていました。

ここまでAJCCはスタミナ勝負になりやすいのは何度も話してきましたが、ここはサンデー系のスピード末脚よりも、サンデー系ではない馬のスタミナ粘り強さが必要になるレースでしょう。

ここは血統的な観点からもスタミナという部分が重要になってきます。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはボッケリーニ、マイネルウィルトスの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走距離のデータではないかと思います。

前走距離データ

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
同距離 0- 0- 1- 9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 21
今回延長 4- 7- 6- 59/ 76 5.3% 14.5% 22.4% 33 109
今回短縮 6- 3- 3- 46/ 58 10.3% 15.5% 20.7% 134 55

今回距離短縮になる馬は、距離延長もしくは同じ距離だった馬と比べて2倍程度の勝率となっていました。

ここまで口酸っぱくスタミナ勝負という話しをしてきましたが、それなら前走でも2200mより長い距離。2400mやそれより長い距離を走っていた馬が当然有利になるでしょう。長い距離を使ってきたということは、それだけスタミナがある可能性は高いですからね。

逆に前走2000メートル前後でスピード勝負をしてきた馬は、冬のタフな馬場に負けて最後の最後で失速。来ても2着や3着というケースが多くなっていました。

AJCCは今回距離短縮になる馬の激走率が高いレースとなっています。

前走G1もしくは前走5着以内、芝2500m以上の重賞で連対経験あり、サンデー系ではない、そして今回距離短縮という4つのデータを同時にクリアした時。勝率25.0%、複勝率37.5%。回収率も100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはマイネルウィルトスしかいません。

まとめ

というわけで今年のAJCCにピッタリの馬は、マイネルウィルトスではないかと思います。

この馬は一昨年の函館記念後に屈腱炎を発症。その後は長く休んでいましたが、復帰してからは使うたびに良くなっていき、近走はアルゼンチン共和国杯2着、ステイヤーズステークスでも3着と、怪我をする前と遜色ないパフォーマンスを見せるようになってきました。そこまで速い末脚こそある馬ではありませんが、近走は長い距離で結果を残しているように、スタミナ勝負ならまだまだ戦っていける馬ですし、スタミナ勝負になりやすいここなら引き続き好走に期待できるのではないかと思います。