【エリザベス女王杯2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はエリザベス女王杯が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 0- 2- 2- 3/ 7 0.0% 28.6% 57.1% 0 80
2番人気 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 55 50
3番人気 4- 0- 1- 2/ 7 57.1% 57.1% 71.4% 328 145
4~6人気 2- 1- 3- 15/ 21 9.5% 14.3% 28.6% 109 100
7~ 人気 0- 4- 0- 76/ 80 0.0% 5.0% 5.0% 0 34

エリザベス女王杯はG1にしては波乱の余地があります。

このレースが京都で行われた過去7年の人気別データをみると、過去7年で1番人気が一度も勝てていません。2番人気も複勝率30%以下になるなど人気馬の凡走というのが目立っていました。

その代わりに数字をあげているのが3番人気や4~6番人気の中穴どころです。天皇賞秋や菊花賞など比較的人気通りに決まりやすいG1が続いていましたが、このレースはあまり順当な決着とはいきません。

なぜ、エリザベス女王杯が荒れやすいかというのは、この後でジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

枠順データ

枠番 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 2- 0- 1-10/13 15.4% 15.4% 23.1% 93 40
2枠 2- 1- 0-11/14 14.3% 21.4% 21.4% 71 75
3枠 1- 2- 0-11/14 7.1% 21.4% 21.4% 55 52
4枠 0- 0- 3-11/14 0.0% 0.0% 21.4% 0 59
5枠 0- 2- 1-11/14 0.0% 14.3% 21.4% 0 143
6枠 2- 0- 1-11/14 14.3% 14.3% 21.4% 142 45
7枠 0- 0- 1-18/19 0.0% 0.0% 5.3% 0 16
8枠 0- 2- 0-18/20 0.0% 10.0% 10.0% 0 33

エリザベス女王杯はどちらかといえば内枠有利かなと思います。

まず詳細な枠順別データをみると1~6枠まで複勝率20%ぐらいで並んでいるのですが、7枠や8枠になった途端に複勝率は半分以下。これを見るだけでも外枠はイマイチかなという印象を受けます。

枠順 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 5- 3- 4- 43/ 55 9.1% 14.5% 21.8% 54 57
5~8枠 2- 4- 3- 58/ 67 3.0% 9.0% 13.4% 29 54

実際に1~4枠。5~8枠というザックリした括りで見ても、内枠が勝率から複勝回収率まですべてにおいて上の成績になっていました。京都で行われるエリザベス女王杯は内枠有利と見て間違いないでしょう。

阪神で行われる場合は最後に急坂コースがあるということもあってか、地力勝負になりやすく外枠でも問題なく来ているのですが、京都の場合は平坦コース。内枠を活かして上手く立ち回った馬が、少々の能力不足カバーして紛れこむようなことがあります。

京都で行われるエリザベス女王杯は内枠を引いた馬に要注目でしょう。

脚質データ

脚質 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 0- 2- 0- 5/ 7 0.0% 28.6% 28.6% 0 128
先行 1- 4- 1- 19/ 25 4.0% 20.0% 24.0% 30 116
中団 6- 1- 6- 43/ 56 10.7% 12.5% 23.2% 75 53
後方 0- 0- 0- 34/ 34 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

エリザベス女王杯は差しも決まりますが、人気薄の激走は逃げ先行馬に目立ちます。

脚質別データをみると、まず目につくのは中団の過去7年6勝。差し馬がよく勝っているなという部分です。ただこれだけ勝っているのに中団からの回収率は微妙で、むしろ激走率だけで見るなら逃げ馬が複勝回収率128%。先行馬も複勝回収率116%と、前に行った馬が2~3着でよく穴を開けていることが分かります。

先程の枠順データでも同じような話しましたが、阪神で行われていた時は最後の急坂で逃げ先行馬がバテたところを、差し馬たちが襲いかかるような構図になることが多かったのですが、京都の場合は平坦コース。前に行った人気薄がコース体型を活かしてそのまま粘り込むような形で穴を開けることがあるのです。

京都で行われるエリザベス女王杯は差しも決まりますが、人気薄にチャンスがあるなら逃げ先行馬である確率は高いと思います。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、エリザベス女王杯は、

・G1にしては波乱の余地がある
・どちらかといえば内枠有利
・差しも決まるが穴を開けるなら逃げ先行

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のエリザベス女王杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順データ

前走着順 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 2- 2- 2-25/31 6.5% 12.9% 19.4% 32 66
前走2着 2- 2- 1-11/16 12.5% 25.0% 31.3% 71 48
前走3着 2- 0- 2-11/15 13.3% 13.3% 26.7% 87 56
前走4着~ 1- 3- 2-54/60 1.7% 6.7% 10.0% 25 51

エリザベス女王杯は前走4着以下からの巻き返しが少ないです。

前走着順データをみると前走1~3着以内。前走で馬券になっているような馬は特に問題ないのですが、前走4着からは過去7年で1頭しか勝てておらず巻き返しが少ないことが分かります。

前走4着以下なのに今回1番人気になった馬。2016年のマリアライト。2013年のヴィルシーナ。阪神ではありますが2022年のデアリングタクトや2021年のレイパパレなど、前走4着以下に負けていたものの叩き台だから大丈夫。牡馬相手だから大丈夫。トラックバイアスが不利だったから大丈夫と、前走内容が度外視されて1番人気になりましたが、結果は4頭とも掲示板を確保することすらありませんでした。

これが、エリザベス女王杯が荒れる最大の原因でしょう。

牝馬は勢いが重要。格より調子なんて言葉が競馬の格言としてありますが、これは裏を返すと牝馬は一度崩れてしまうと立て直すが難しいのです。前走で案外な結果になっても、これまでの実績で人気になる馬もいますが、牝馬に過去の実績はアテになりません。勢いのなくなっている牝馬の取り扱いには注意が必要です。

前走クラスデータ

前走クラス 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
G1 2- 1- 4- 19/ 26 7.7% 11.5% 26.9% 44 51
G2 5- 5- 3- 47/ 60 8.3% 16.7% 21.7% 63 81
G3 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
OPEN以下 0- 1- 0- 30/ 31 0.0% 3.2% 3.2% 0 17

前走G3以下を走っていた馬は、過去7年で勝っていません。

先程は牝馬は勢いが重要。前走着順の良い馬を素直に狙うべきとは言いましたが、勢いがあるとは言っても前走がG3だったりOPEN特別など、あまりレベルの高くないレースでは意味がありません。

ここはG1やG2で馬券圏内を確保してきた馬。高いレベルの能力と勢いの良さを証明している馬を積極的に狙っていくべきでしょう。

種牡馬データ

種牡馬 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
サンデー系 6- 7- 4- 63/ 80 7.5% 16.3% 21.3% 52 69
非サンデー 1- 0- 3- 38/ 42 2.4% 2.4% 9.5% 18 28

京都で行われるこのレースはサンデー系の馬が有利となっています。

まず過去7年のザックリした種牡馬別データをみると父サンデー系の馬がサンデー系ではない馬に比べて、勝率から複勝回収率まですべてにおいて上の成績となっていました。

京都で行われるエリザベス女王杯は先程紹介したように平坦コースで前が残りやすいという特徴もあるのですが、それと同時に速い上がりが要求されるという特徴もあります。

実際に過去7年の上がりタイム平均を見てみると、上がり最速平均が33.6秒。2位~4位まで33秒台後半となっており、上位の上がりを使うには33秒台後半の末脚が必須になってきます。サンデー系が得意とする高速上がり勝負というわけです。

今年も良馬場のままなら高速上がりが必要な勝負になってくるでしょうし、ある程度の上がりが使えることが担保されているサンデー系の馬たちが有利になるのではないかと思います。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはハーパー、ライラック、ルージュエヴァイユの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走騎手のデータだと思います。

前走騎手データ

前走騎手 着別度数(京都開催時) 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
◆同騎手 5- 4- 6-49/64 7.8% 14.1% 23.4% 62 59
◆乗替り 2- 3- 1-52/58 3.4% 8.6% 10.3% 17 51

短期免許の外国人騎手に関係ない乗り替わりとなる馬は過去7年で一度も勝てていません。

まず継続騎乗馬と乗り替わりとなる馬も成績を比較してみると、継続騎乗馬が勝率から複勝回収率まですべてにおいて上の成績になっていました。

やはりG1を狙えるほどの馬たちは、基本的には近走成績も良いはずですし、騎手からの評価も高くなるとため、必然的に継続騎乗となるのです。ここで乗り替わりになる馬は殆どが消極的な意味の乗り替わりになるため、マイナス評価をせざるを得ません。

乗り替わり 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
短期免許の外国人 2- 0- 0-10/12 16.7% 16.7% 16.7% 84 30
それ以外 0- 3- 1-42/46 0.0% 6.5% 8.7% 0 57

しかし唯一例外となる場合があります。それが短期免許の外国人騎手への乗り替わりです。実際に乗り替わりで勝った2頭は、どちらも外国人騎手への乗り替わりでした。

わざわざ説明するまでもないとは思いますが、来日できるような外国人騎手は基本的に世界的な名手たちばかりですから、そういった騎手たちへの乗り替わりは当然マイナスになるわけがありません。

ここは継続騎乗。もしくは短期免許の外国人騎手への乗り替わりとなる馬のどちらかが狙い目と見て間違いありません。

前走G2以上、前走3着以内、父サンデー系。そして今回継続騎乗もしくは短期免許外国人騎手への乗り替わりという4つのデータを同時にクリアした時。勝率27.8%、複勝率55.6%。回収率も100%を超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはライラックしかいません。

まとめ

というわけで今年のエリザベス女王杯にピッタリの馬は、ライラックではないかと思います。

この馬は元々あまり速い末脚は使えないタイプで、東京競馬場などの高速上がり勝負がどうかという部分があったのですが、前走で苦手であるはずのレース内容で好走。当日の馬体重が+18キロだったことを考えても、ここに来て大きく成長。今の充実ぶり。勢いの良さを感じる1頭です。去年のこのレースの時は恵まれての2着という感じでしたが、成長を遂げた今のこの馬なら恵まれずともに十分好走可能ではないかと予想します。