皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は京王杯2歳ステークスの追い切り診断となります。
それでは早速ミルテンベルクから見ていきましょう。
ミルテンベルク
この馬は前走で調教S評価をつけたのですが、1週前にCWで終い10秒台。土曜日にもCW80秒を切る時計をマークしてラスト3ハロン36秒台でまとめるなど、かなり調教で動いていました。
それがこの中間はCWでそこまで目立った時計が出ておらず、土曜日に坂路51秒台が出たものの終い失速。前走はそこまで速い全体時計ではありませんが坂路で終い11秒台を出していただけに、これは少し気がかりです。全体的に前走より調教で動けていない感じを受けます。
今回の調整内容を見ると仕上がり的なピークは前走だったかなという印象です。単純に強い馬だと思うので、もしかしたらこれでも好走してしまうかもしれませんが、ここは持っている能力の高さでどこまで頑張れるかになりそうです。
追い切り評価「B」
コラソンビート
1週前に南W78.1秒の好時計をマーク。以前の自己ベストを4秒以上更新する、この馬としては非常に速い時計でした。その分最終追い切りは終い重点でしたが、それでも楽々と終い11秒台が出るなど良い動きを見せており、これは単純に状態が良いと見ていいでしょう。
この馬が負けた新馬戦の時なんかは南Wで終い11秒台が一度も出ておらず、全体時計も平凡なものばかりになるなど、どうかなという印象もありましたが、一戦ごとに調教でも動くようになり、どんどん馬が良くなっている印象を受けます。
今回も右肩上がりで状態を上げてきているはずで、近走最大のパフォーマンスに期待できそうな仕上がりです。万全の状態と見ていいでしょう。
追い切り評価「S」
アスクワンタイム
1週前は併せ馬にこそ遅れましたがラスト3ハロン36秒台。時計自体は速いものが出ていました。最終追い切りも終い重点でしたがラスト1ハロンだけで0.7秒も加速する動きが出来ており、全体時計は目立ちませんが決して悪いという感じはしません。
前走も最終追い切りで坂路終い11秒台が出るなど、状態は良かったと見ているだけに、そこからの上積みまではありませんが、しっかり好調キープでしょう。今回も前走ぐらい走れてもおかしくありません。
追い切り評価「A」
アグラード
中3週と間隔が詰まっての出走ですが、この中間は追い切り4本と入念な乗り込み。最終追い切りも併せ馬をするなど調教負荷を落とすことなく順調な調整となっています。
最終追い切りも強めに追われる古馬2勝クラスの馬を相手に、こちらを馬なりのままで楽々と併せ馬をこなすなど、余裕たっぷりの動きを見せていましたし、これは状態が良さそうです。
前走も併せ馬を突き放すなど良い動きを見せていただけに、ここに来ての大幅な上積みまではないですが、しっかり好調キープと見ていいでしょう。今回も前走ぐらいは問題なく走れそうです。
追い切り評価「A」
アンバーニードル
前走や前々走が北海道での調整だったため、今回は美浦で調整していた新馬戦との比較をしていきます。新馬戦の時は最終追い切りが南Wで一杯に追って終い12秒台など、調教で目立った動きが出来ていませんでした。
それが今回は最終1週前と終い11秒台を連発。併せ馬での動きは目立たないものの、この馬としては速めの時計が出ていました。新馬戦より状態が悪いということはなさそうでココは前走同様。しっかり好調キープではないかと予想します。
判断に難しい馬ですが、個人的には決して悪くない状態だと思います。
追い切り評価「A」
オーキッドロマンス
この馬は調教ではあまり動かない馬で、勝った前走や前々走もそこまで目立った時計は出しておらず、併せ馬に遅れるようなところもありました。
それが今回の最終追い切りは古馬オープンクラスのレッドゲイルと坂路で互角の動き。時計自体は目立ちませんが、この馬なりに良い動きだったのではないかと思います。
今回もこの馬なりの能力は出せるはずで、前走や前々走のような走りに期待できるでしょう。
追い切り評価「A」
ジャスパーノワール
1週前に坂路50秒台。最終追い切りも坂路51秒台をマークしながら終いも失速せず。障害オープン馬のケンファヴァルトを置き去りにするような動きが出来ていました。森厩舎の馬らしく元々調教では速いタイムが出る馬ですが、今回も決して悪いという感じはしません。
これだけ坂路で動ける馬のため、やはりベストは1200メートルかなという印象はありますが、今回もこの馬の能力自体は出せる仕上がりでしょう。しっかり好調キープです。
追い切り評価「A」
ゼルトザーム
前走が北海道。直前の調整が函館での追い切りだったため、今回との詳細な比較はできないのですが、デビュー前に栗東で調整していた時と比べると、今回は1週前の坂路の自己ベストを更新。CWで終い11秒台を出すなど、デビュー前には見られなかった動きを連発していました。
最終1週前と坂路でそこまで目立った全体時計ではありませんが、いずれも併せ馬の余裕を持った手応えで回ってきており、坂路で終い最速の動きが出来ていました。特に2週前にCWの動きなんかはまさに圧巻の一言で、最後の直線だけで併せ馬を置き去りにしたような記録が残っています。
これは間違いなく状態は良いはずです。前走は1週前に併せ馬に遅れるようなところがあっただけに、むしろ重賞を勝った前走以上と見ていいでしょう。もしかしたら前走は道悪に恵まれただけかもしれませんが、状態的には目を見張る1頭です。
追い切り評価「S」
タイガードラゴン
1週前に2歳新馬と併せ馬をしましたが強めに追って、なんとか互角の動きといった様子でした。前走が古馬3勝クラスや、すでに新馬戦を勝った馬相手に馬なりのままで食らいつく動きが出来ていたことを考えると、今回は少し物足りません。
個人的には前走は新馬戦へ向けて万全の仕上がりだったかなという印象で、今回は前走と比べると少し見劣る感じがします。ここは良くて前走同様までになりそうです。
追い切り評価「B」
タヤスロンドン
最終1週前と併せ馬をしましたが併せ馬に劣勢の手応え。1週前なんかは一杯に追って併せ馬に遅れるシーンがありました。いずれの調教でも馬場の内側を通らせてもらっての調教だけに、この併せ馬の遅れ具合は少し気になるところです。
前走が競争中止になってしまった影響が多少なりともあるのは間違いないかなという感じで、まずは無事にレースを終えることが目的なのかなという印象です。状態的には微妙と言わざるを得ません。
追い切り評価「B」
バンドシェル
最終追い切りで強めに追いましたが終い失速していました。前走の最終追い切りは坂路53秒台で楽々と終い最速。今回は坂路52秒台ではありましたが強めに追って終い失速というのは少し気になるところです。
中3週と間隔が詰まっているので仕方ないところもありますが、1週前も本当に軽く流してラスト1ハロンだけの調教という感じでしたし、これは前走以上は難しいように感じます。ここは良くて前走同様まででしょう。
追い切り評価「B」
ロジリオン
この馬は元々調教では速いタイムが出るタイプで、2走前なんかは南W80秒を切る時計が出ていました。それが今回は1週前は坂路で本当に軽く流す程度。最終追い切りも終い重視になっていました。
中2週と間隔が詰まっての出走になるため仕方ないところもありますが、先程行った南W80秒を切る時計を出した時は中3週。1週前に併せ馬をこなして最終追い切りで速い時計を出すなど、間隔が詰まっても攻めた調教が出来ていただけに、比較的軽め調教になった今回はどうでしょうか。
今回は上積みまで期待するのは難しそうで、ここは良くて近走同様といったところでしょう。
追い切り評価「B」