皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は京王杯スプリングカップの追い切り診断となります。
それでは早速ダノンスコーピオンから見ていきましょう。
ダノンスコーピオン【S】
1週前に坂路52秒台をマークしつつ終いも11秒台でまとめ、この時は併せ馬に優勢の手応えで先着することが出来ていました。2週前には坂路51.4秒。終い11.8秒でまとめるなど速い全体時計でいながら、終いまで加速する動きを見せています。3歳の頃は坂路52秒台、51秒台など少し速い全体時計を出すと、終い失速や失速しないので精一杯という感じもありましたが、今回はそれがありません。
状態が良さそうのはもちろん、4歳になっての成長も感じます。2歳や3歳の頃も十分強かった馬ですが、それ以上が期待できる状態でしょう。
今回はデビューしてから一番走れる仕上がりではないかと思います。
ピクシーナイト【A】
1週前に坂路50秒台をマークし終いも11秒台でまとめる動きが出来ていました。前走は遅めの全体時計でも終い12秒台が精一杯だったことを考えると、多少良くなってきています。最終追い切りもCWとはいえ終い11秒台前半の時計は出ていましたし、前走よりは走れそうな状態です。叩き2走目の上積みはありそうです。
ただ、やはり全盛期と比べると物足りないのは事実で、セントウルステークスの時なんかは坂路49秒台をマークしながら終いも11秒台でまとめる動きが出来ていた馬です。今回もだいぶ動いていますが、やはり休む前ほどは動けていないかなと思います。
全盛期ほどとはいきませんが、この馬なりに多少良くなったかなという感じで、ここは前走よりは上。セントウルステークスよりは下の状態でどこまでやれるかです。
ゾンニッヒ【A】
1週前にCWで一杯に追って好時計をマーク。この時は併せ馬に遅れていましたが3勝クラスを勝った時も併せ馬に遅れていましたし、この馬の時計さえシッカリ出ていれば、併せ馬の遅れはあまり気にしなくても大丈夫なタイプでしょう。最終追い切りこそ坂路で軽めに追う程度のものでしたが、1週前まででシッカリ仕上がっています。
ただ、この馬は前走や2走前から良い仕上がりだったと見ていただけに、ここに来ての上積みまではなさそうです。今回はしっかり好調キープでしょう。ここも前走や前々走ぐらい走って、ここでどれくらい通用するかという感じになりそうです。
アヴェラーレ【A】
1週前に南W79秒台をマークし終い10秒台でまとめる動きが出来ていました。内側を通ったとはいえ、以前はこれほど速い時計は出ていませんでしたから、ここに来て馬が良くなってきているのは間違いありません。3勝クラスを勝った勢いそのままという感じです。前走も併せ馬の一番外を回して優勢の手応えで進めるなど、調子はよかったと見ているだけに、ここに来ての大幅な上積みまではないですが、しっかり好調キープでしょう。
ウインマーベル【A】
この馬は元々あまり調教では動かないタイプで、スプリンターズステークスで2着した時でさえ、併せ馬に遅れたり、併せ馬に劣勢の手応えになるなど地味な動きになっていました。今回もそこまで目立った動きではありませんが、併せ馬に遅れることは一度もありませんでしたし、これでもこの馬なりには動いている方です。近走の敗因はイマイチ分かりませんが、今回も決して悪くない状態になっているでしょう。調教であまり動かない地味なタイプで、生粋のスプリンターという感じはしませんし、距離に関しても大きな問題にならないと見ています。
カルリーノ【A】
1週前に終い11.4秒、最終追い切りで終い11.0秒をマーク。最終追い切りでは併せ馬を大きく突き放す動きを見せています。前走も終い10秒台を出すなど元々調教では良く動くタイプですが今回も良く動けていました。間隔が詰まっての出走ですが、しっかりと調教をこなしており、これなら前走ぐらいは問題なく走れそうです。上積みまではないですが、しっかり好調キープでしょう。
グラスミヤラビ【B】
3勝クラスを勝った2走前は最終追い切りで南Wの長めから終い11秒台が出るなど、この馬としては動いていた印象ですが、今回はそもそも南W長めでの追い切りをしておらず、終いも12秒台までになっていました。3勝クラスを勝った時より上の状態ということはなさそうで、ここは良くて2走前と同じくらい。前走と同じくらいの状態と考えた方がいいかもしれません。
タイムトゥヘヴン【B】
この馬が重賞で好走していた去年の今頃は終い10秒台。終い11秒台前半を出すなど、調教の段階からかなり動いていましたが、不振が続いている近走はそこまで動けていません。今回もその例外ではなく、速い時計が出ても終い11秒台後半までが精々となっていました。近走から変わった感じがなく、ここは良くも悪くも近走同様。重賞で好走した去年の今頃ほど絶好の状態にはないかなと思います。
ダディーズビビッド【B】
2走前に好走した阪神カップの時は、雨の影響を受けたCWで全体82秒台をマークしつつ終いも11秒台中盤でまとめる動きが出来ていましたが、今回は良馬場のCWで全体84秒台で終い11秒台中盤までという感じになっていました。阪神カップの時と比べると、あまり動けていない印象です。ここは前走と同じくらい。阪神カップの時と比べると少し下の状態でどこまでやれるかです。
トゥラヴェスーラ【A】
1週前に一杯に追われ、最終追い切りは坂路で軽く流す程度となっていました。元々この馬は1週前までにジックリ乗り込んで、最終追い切りは軽めにやることが多かった馬ですし、今回の最終追い切りが軽いのは、やるまでもなく仕上がっているという感じでしょう。前走は内をロスなく回ってきたこと。道悪になったことが大きかったとは思いますが、今回も近走ぐらいは問題なく走れそうです。しっかり好調キープでしょう。
ベレヌス【B】
この馬は元々調教では良く動くタイプで、大敗した京都金杯の時でさえ終い10秒台は出ていました。今回も1週前に終い10秒台を出すなど、相変わらず調教では動いています。ただ、この馬が一番良かった中京記念の時はCW77.9秒という全体時計をマークしつつ終いも10.9秒。それに対して今回は全体81.9秒で終い10.9秒ということを考えると、中京記念の時ほど動けていないのは事実です。大敗した京都金杯の時も終い10秒台でしたが、全体時計は控えめでした。今回は終い10秒台が出ていますが、この馬としてはあまり動けていない部類かなと思います。中京記念の時ほど絶好の仕上がりにはないでしょう。
ホープフルサイン【B】
この中間は間隔が詰まっての出走ということあり、追い切りは1本のみとなりました。この1本も前走から特に良くなった感じなどはなく、前走と同じくらいの水準です。この馬は4走前の淀短距離ステークスから入念に乗り込んで、休み明けからキッチリ仕上げていた印象もあっただけに、結果的に休み明けの淀短距離ステークスがピークだったかなという印象もあります。今回は良くも悪くも前走同様といったところです。
ミッキーブリランテ【B】
この馬が重賞で安定した走りが出来ていた頃は、調教でも良く動いていましたが、近走は調教から全く動かなくなっています。近走で唯一好走した京成杯オータムハンデも調子が良くて激走したというより、岩田騎手が上手く乗ったというのがすべてのような競馬です。今回もCWで一杯に追って終い12.4秒と調教ではあまり動けていませんし、ここは大敗が続いている近走同様という感じです。
ラウダシオン【S】
この馬が久々に好走した阪神カップの時は、久しぶりに最終追い切りまでハードにやる形。最終追い切りまで一杯に追う調教をしていました。阪神カップでの一変を見ると、最終追い切りまでハードにやる形が合っていたのでしょう。今回も1週前はもちろん、最終追い切りの坂路で一杯に追って終い11秒台を出すなど、ハードにやってきました。動き自体も申し分なく、坂路でこれだけ動いたのは久々ですし、これは状態が良さそうです。海外での2戦は駄目でしたが、阪神カップから復調気配があります。今回も阪神カップのような走り。それ以上に期待してもいいかもしれません。今のこの馬としては万全の仕上がりでしょう。
レイモンドバローズ【A】
最終、1週前と終い11秒台前半を連発。1週前は併せ馬を突き放す動きを披露し、最終追い切りもベラジオオペラなどを相手に優勢の手応えで進めることが出来ていました。元々調教では動く馬ですが、今回も良く動けています。近走は大敗が続いていますが、終い11秒台前半が出るというのはダートだった前走を除けば、3勝クラスを勝った時以来ですし、これは状態が戻ってきました。今回は3勝クラスを勝った時と同じくらいの状態。この馬なりに良い状態になっているでしょう。
レッドモンレーヴ【A】
この馬は元々あの藤沢厩舎にいた馬ということもあって、馬なり中心にジックリ乗り込むタイプの馬です。今回も間隔が詰まっての出走ながら追い切り6本をこなすなどジックリと乗り込んできました。いつもあまり速い時計を出さないので判断に難しいところもあるのですが、最終、1週前と楽に終い11秒台が出ていましたし、この馬の能力は問題なく出せそうな状態です。今回も前走や前々走ぐらいは走れるでしょう。
ロードマックス【B】
この馬がオープン特別や3勝クラスを勝った時は馬なり中心だったり、休み明けで調教本数が少ないなど、調教負荷が軽くなっている時に激走傾向にあります。休み休みしか使えない体質的に弱い馬ということもあり、調教はハードにやるというよりも軽め調教の方が合っているのでしょう。それが今回は1週前に一杯に追って、日曜にも一杯。直前もCWで終い11秒台を出すなど、かなりハード調教になっていました。これは少し気がかりです。動きとしても一杯に追って、なんとか終い失速せずに済んでいるというものが多くなっていますし、これはどうでしょうか。仕上がりに不安があるからこそハードにやっている可能性が高いです。
ヴィクティファルス【B】
この馬は元々調教では良く動く馬で、不振が続いている近走も坂路51秒台など、調教では良く動いています。今回も坂路51秒台が出ていますが、今回が特別良いというわけではありません。1週前に坂路51秒台を出した時に終いに大きく失速する形となっているのも気がかりですし、不振続きの近走から特に変わった感じがありません。ここも近走同様でどこまでやれるかでしょう。