皆さんこんにちは、アギョウです！
今回は東京新聞杯の追い切り診断となります。
それでは早速ナミュールから見ていきましょう。
ナミュール【S】
この馬を管理する高野厩舎は、いつも坂路で終い重点。ラスト1ハロンで仕掛けるような調教をしています。そのため高野厩舎の馬は、ラスト1ハロンでどれだけ加速したかが重要になります。この馬もその例外ではありません。唯一不甲斐ない走りだった桜花賞の時は、一杯に追ったのに終い失速していました。桜花賞の時は本来の仕上がりになかった可能性が高いです。
それ以外のレース。秋華賞の時は0.7秒の加速。オークスやエリザベス女王杯の時なんかは、ラスト1ハロンだけで1.1秒の加速が出来ていました。そして今回の最終追い切りではラスト2ハロンからラスト1ハロンにかけて1.2秒の加速。近走の中でも最も良い末脚を見せていました。これは状態が良いと見て間違いないでしょう。昨年の秋も良い走りをしていましたが、今回はそれ以上があってもおかしくありません。
ここへ向けての仕上がりは申し分ありません。調教的には文句なしです。
ジャスティンカフェ【A】
最終、1週前と併せ馬に先着。終い11秒台後半を難なくマークするなど、今回も良い末脚を見せていました。
ただ、G1だった前走は終い11秒台前半を連発するなど、レース内容と照らし合わせると良い状態だったのかなと見ているだけに、それと比べるとどうしょうか。前走ほど絶好の仕上がりではありません。ここは同じ休み明けだった毎日王冠と同じくらいかなという感じです。
前走が絶好調とすると、今回は好調ぐらいになりそうです。
ピンハイ【S】
この馬は元々坂路ではあまり動かない馬です。今回も坂路で目立った時計はありませんが、これはいつものことです。特に気にする必要はありません。
むしろ今回はこの馬にしては動いているなと思わせるぐらいで、1週前追い切りは寒波の影響でタフな馬場状態になっていたのですが、それを物ともせず終いに0.7秒の加速をしていました。馬場状態や坂路であまり動かないことを考慮すると、かなり動いていた部類だと思います。
最終追い切りは相変わらず地味な動きですが、1週前まででシッカリ仕上がっていると思います。個人的にはG1だった前走以上があってもおかしくないと見ています。
ここへ向けては、万全の仕上がりでしょう。
インダストリア【B】
休み明けだった前走は、厩舎でかなりシッカリ乗り込んでいて、南Wで終い11秒台を連発していました。それが今回は軽めの追い切りを4本のみという感じになっており、前走でやっていた併せ馬もしていません。前走からシッカリ仕上げていたため、ここは良くて前走同様。個人的には前走より少し下もあるかなと見ています。
ウインカーネリアン【A】
この馬はやや間隔が空いての出走ですが、12月14日から乗り込みを開始し、かなり入念に乗り込んできました。その甲斐もあって3週連続で併せ馬に先着するなど、良い状態に仕上がったのではないかと思います。ただ、勢いのあった夏頃は終い11秒台前半も出ていましたが、今回はそこまでは動けていません。決して悪い状態ではないですが、絶好調とまではいきません。ここは好調ぐらいの状態でしょう。
エアロロノア【A】
間隔が詰まっての出走ですが最終、1週前と一杯に追われていました。併せ馬もシッカリこなしており、間隔が詰まってもハードに出来ているというのは好材料です。前走以上とは言わないですが、ここもシッカリ好調キープ。前走ぐらいは走れてよさそうな状態です。この馬なりに良い状態でしょう。
カイザーミノル【B】
1週前に一杯に追われていましたが、坂路で終い失速していました。この馬が良い状態だったと見ている5走前の米子ステークスの時は、CWとはいえ終い11秒台前半をマークするような馬だけに、今回の動きはやや物足りません。まだ本来の状態にはないかなという感じで、ここは近走同様までです。
サクラトゥジュール【A】
1週前に終い11.3秒をマークしました。比較的内を通っての調教ではありましたが、この馬はいつも内を通っての調教なので、内を通っていたことは減点材料になりません。1週前のラスト3ハロン36.4秒、終い11.3秒というのは近走の中で最も速いもので、これは単純に状態が良いのではないかと思います。好走が続いていますが、その好状態をしっかりキープしているでしょう。
シュリ【B】
唯一、近走でこの馬が良い走りをした3走前の関屋記念は、ラスト2ハロンを23秒台前半。終いも失速することなく坂路を駆け上がるなど、調教の段階から非常に良い動きを見せていました。それと比べると、今回は終い11秒台も一度もありませんし、これはどうしょうか。関屋記念ほど絶好の仕上がりにないのは間違いありません。ここは前走ぐらい走って何着になるかでしょう。
ショウナンマグマ【B】
この馬が良い走りをした4走前のラジオNIKKEI賞、前走のディセンバーステークスは、どちらも2週前、1週前、最終と3週続けて終い11秒台を連発していたという共通点がありました。それと比べると今回の終い11秒台は、1週前の一回だけになっており、その1週前も強めに追ってなんとか出したというものでした。好走している時ほど絶好の状態にない可能性が高いです。ここは5走前のプリンパルステークスに似ている調教内容になっています。状態としてもそれくらいではないかと思います。
タイムトゥヘヴン【B】
この馬が重賞で好走していた頃は、終い10秒台を出すなど、調教の段階からかなり動いていましたが、不振が続いている近走はそこまで動けていません。今回もその例外ではなく、近走から変わった感じがありません。ここは良くも悪くも近走同様。重賞で好走した時ほど絶好の状態にはないかなと思います。
ピースワンパラディ【B】
1週前に強めに追いましたが併せ馬で遅れていました。最終追い切りも遅れこそしませんでしたが、併せ馬には劣勢の手応えで、あまり目立たない動きです。前走からの上積みはなさそうで、ここは前走同様。もしくは前走より少し下があってもおかしくありません。加齢による影響か、怪我による影響かは分かりませんが、全盛期と比べても物足りない動きになっています。
ファルコニア【B】
この馬も高野厩舎の所属馬ということで、坂路のラスト1ハロンの加速に注目すると、今回の最終追い切りでは0.7秒の加速を見せていました。同じような全体時計だった中京記念の時は1.1秒の加速を見せていただけに、今回は少し物足りません。1週前もラスト1ハロンで加速することは出来ていなかったですし、ここは前走や前々走、3走前より下の状態ではないかと思います。ここは能力だけでどこまでやれるかだと見ています。
プリンスリターン【B】
この馬が連勝していた頃は、最終追い切りまで負荷をかけるような調教が出来ていましたが、今回の最終追い切りは軽めにサラッとやる感じになっています。1月18日の一杯に追った時も、馬場の内側を通って、少し負荷を軽くするなど、以前のこの馬にはなかったような調整内容になっています。流石にココは休み明けという感じで、まずは勝ち負けよりも無事にレースをこなしてくるという感じになりそうです。何度か使ってからになるでしょう。
プレサージュリフト【A】
前走の時にも言いましたが、この馬はノーザンファームのクラブ馬らしく厩舎でやるまでもなく仕上がっているという感じに好走傾向にあります。前走も坂路を中心とした軽め調教で、厩舎ではやるまでもないといった感じでしたが、今回も抑えて抑えてという感じの軽め調教になっています。前走からの上積みまではないですが、しっかり好調キープでしょう。この馬としては良さそうな状態です。
マテンロウオリオン【B】
前走は年明けにしてはシッカリ仕上げているという話しをしたのですが、レースぶりを見ると結果的に仕上げすぎだったのかなと見ています。今回の1週前追い切りは一杯に追ったにも関わらず、坂路で終い失速していました。最終追い切りの動きは悪くないですが、1週前の動きがどうしても引っかかります。前走で仕上げすぎたせいか、状態のピークはすでに過ぎてしまったように思えます。状態的にはどうかなと見ています。
