皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は秋華賞の追い切り診断となります。
それでは早速スターズオンアースから見ていきましょう。
スターズオンアース【B】
この馬は、強めに追っても終い11台中盤程度が精一杯という感じでしたが、馬なりで終い11秒台前半が出るようになった桜花賞、オークスで一気にパフォーマンスを上げました。調教で速い時計が出るようになると、それに連れて、レースでのパフォーマンスも上げたような馬です。
それが今回は桜花賞、オークス以前のような形。強めに追っても終い11秒台中盤までになっています。骨折明けの影響、少し間隔を空けた影響が少なからずありそうで、桜花賞やオークスの時ほど絶好の仕上がりにはありません。今回はクイーンカップやフェアリーステークスと同じくらいの状態で、どこまで勝負になるかではないかと見ています。
スタニングローズ【S】
この馬は坂路で終い重点の調教ばかりをする高野厩舎の馬です。先日のレイパパレなんかもそうですが、高野厩舎の馬は、ラスト2ハロンから1ハロンにかけて、どれだけ加速できたかが、状態判断の一つの指標になります。
それを踏まえて、今回の調教を見ると最終、1週前ともにラスト2ハロンが24.7秒。ラスト1ハロンが11.9秒ということで、0.8秒の加速になっています。実は、これは前走と同じなのですが、前走は一杯に追って0.8秒の加速。今回は馬なりで0.8秒の加速ということで、時計の中身が違います。前走より状態が良いのは間違いなさそうです。前走を一度使っての上積みがあるでしょう。
オークスと比べても遜色ない状態にありそうで、G1へ向けて万全の仕上がりではないかと思います。
アートハウス【A】
この馬が大きく崩れたオークス、エリカ賞の時は最終追い切りが坂路だったり、芝だったりで軽めのものになっていましたが、今回は最終追い切りまでCWでシッカリやれています。オークスやエリカ賞のようなことはないでしょう。最終、1週前ともにCWで速い時計を出していましたし、この馬なりに良い状態です。
ただ、前走からの上積みという点では微妙です。前走の段階から終い11.0秒。併せ馬での先着を連発するなど、びっちりと調教をしていました。その分、前走から伸びしろはなく、ここはあくまで前走同様。好調キープまでに留まります。
この馬は前走ぐらい走って、このメンバーで何着になるかではないかと思います。
ウインエクレール【B】
前走が北海道のため、前走との比較は難しいのです。その前のスイートピーステークスの時は終い11.1秒をマークし、併せ馬を大きく突き放す動きが出来ていましたが、今回は南Wで11秒台の中盤。併せ馬も躱す程度の動きまでになっています。スイートピーステークスの時ほど絶好の状態にはないかなと見ています。最終追い切りを栗東で行うなど、早めに栗東に入っているのは良いと思いますが、状態は前走と同じくらいだと思います。
ウォーターナビレラ【A】
前走は休み明けにも関わらず調教2本。速い時計も全く出さないなど、明らかな叩き台仕上げという感じでしたが、今回はそんなことはありません。この馬なりにシッカリやっています。ただ、絶好だった桜花賞の時と比べると少し物足りないのは事実で、今回は前走よりは断然上。桜花賞より少し下でどこまで勝負になるかです。
エグランタイン【B】
前走の段階から終い10.9秒を出すなど、悪くない仕上がりだっただけに、ここに来ての上積みは微妙です。この馬はCWだと良く動くのに、坂路だとあまり動かないなど、馬の完成度という点ではこのメンバーだと劣る印象もあります。ここは前走と同じくらい走って、どのくらいやれるかではないかと見ています。
エリカヴィータ【B】
フローラステークスを勝った時は、南Wでラスト3ハロン36.0秒という速い時計を出していましたが、今回はそこまで速く動けていません。決して悪いという感じはしませんが、フローラステークスほど絶好というわけでもないでしょう。今回はオークスと同じくらいの状態ではないかと思います。
サウンドビバーチェ【A】
元々調教では良く動く馬ですが、今回も1週前にCW80秒を切りながら、終いも11秒台前半でまとめるなど、良い動きが出来ていました。乗り替わりとなる岩田望来騎手が1週前、2週前と調教に乗りにきているのも良いと思います。前走の好状態をしっかりキープしているはずで、引き続きチャンスがあってもおかしくないでしょう。
ナミュール【A】
この馬も高野厩舎ということで終いの加速幅に注目してみると、最終追い切りが0.7秒。1週前が0.8秒の加速でした。この馬が唯一、大崩れした桜花賞の時は最終追い切りが0.3秒の加速。1週前に至っては失速するような有様でした。今回は桜花賞のようなことはないはずで、仕上がりとしては阪神ジュベナイルフィリーズに一番近いかなと思います。勝つかまでは分かりませんが、大崩れない走りに期待できそうな状態です。
プレサージュリフト【B】
最終追い切りこそ遅めの時計ですが、1週前には速い時計を出しています。1週前まででシッカリ仕上げている感じでしょう。前走のオークスぐらいは動けていますし、あまり休み明けを感じさせません。ここに来てグッと良くなったとか、そういうことはありませんが、今回も近走ぐらいは走れそうな状態です。
ライラック【A】
9月29日に併せ馬たちを置き去りにするような動きを見せ、1週前も終い11秒台前半をマークするなど、この中間はこの馬としては良く動けています。これまでは気性的な問題から、軽め調教ばかりでしたが、ココに来て攻めた調教を施してきました。これが吉と出るか、凶と出るか次第にはなりそうですが、しっかり調教を積んできた点は素直に評価したいです。気性的な課題さえクリアできれば、ここでの好走があっても不思議ありません。
ラブパイロー【B】
1週前に併せ馬で遅れていますが、この馬は元々併せ馬で遅れるのも珍しくないタイプです。あまり調教では動きません。この馬なりの時計は出ていますし、悪い状態ではないでしょう。ただ、これだけ調教で動かないとなると、やはりベストはダート。あまりスピードが問われないような舞台です。状態は悪くないですが、雨が降ってドロドロの馬場状態にならない限りは、適性的にどうかなと見ています。
ブライトオンベイス【C】
前走は坂路50秒を切る時計をマークしながら、終いも12秒台の前半でまとめるような動きが出来ていましたが、今回は坂路51.6秒が精一杯という感じで、終いも12.9秒まで失速していました。前走ほどの状態にはないかなという感じで、未勝利を勝ち上がってからの中でも、この中間の動きは目立ちません。状態的にはどうでしょうか。
メモリーレゾン【B】
1週前に坂路50秒台。この時は終いまで失速することなく走れていました。前走も調教で良く動いていましたが、今回も良く動けています。前走も今回も動きは良いですが、前走がウッド主体。今回が坂路主体になっているのがどうかなというところで、唯一、この馬が不甲斐ない走りをしたフローラルウォーク賞の時は坂路主体でした。それに対して、前走や2勝クラスを勝った時はウッド主体だっただけに、これは少し気になるところです。個人的には坂路主体なのがどうかなと思います。
ストーリア【B】
この馬は元々調教では良く動く馬です。前走の段階で終い11.0秒。それ以前も併せ馬に大きく先着したり、あのミスニューヨークと互角の動きを見せていました。今回も良く動けていますが、前走などからの上積みまではどうでしょうか。あくまで前走と同じくらいまでに留まります。
タガノフィナーレ【B】
間隔が詰まっているながらも、1週前に併せ馬。最終追い切りもこの馬としては悪くない時計になっており、決して悪い状態ではありません。ただ、前走などから大きく変わった感じもなく近走同様。調教の動きとしては3走前に一番近い形です。前走も状態が良くて好走したというより、逃げて展開的に恵まれた感じだと思いますし、ここは近走同様の状態で、どこまで勝負になるかだと思います。