皆さんこんにちは。アギョウです!
今回は毎日王冠の追い切り診断となります。
それでは早速サリオスから見ていきましょう。
サリオス【B】
久しぶりに国内での好走となった前走は、軽めの調教ばかりで、あまり速い時計は全くと言っていいほどありませんでした。その前に好走した香港マイルの時も、海外遠征ということで、あまり強い調教が出来ていませんでした。逆に速い時計をバンバン出していた高松宮記念や、去年のマイルチャンピオンシップでは、あまり結果が出ていないことから、この馬は調教せずとも仕上がっているような形が合っているのでしょう。ノーザンファームのクラブ馬らしい傾向です。
それを踏まえて、今回の調教を見ると最終、1週前ともに最終、1週前ともに速めの時計を出して、併せ馬まで行っています。前走というより、高松宮記念や去年のマイルチャンピオンシップに近い形です。動き的にしっかり動けているため、状態が悪いというわけではないでしょうが、これまでの傾向的にはどうでしょうか。ここを使って、次のマイルチャンピオンシップ辺りが本番のように見えます。あくまで前哨戦仕上げという感じでしょう。
レイパパレ【B】
この馬は、坂路で終い重点の調教ばかりをする高野厩舎の馬ということで、ラスト2ハロンから1ハロンにかけての加速幅が大きい時に、レースでのパフォーマンスが高い傾向にあります。
近走で一番のパフォーマンスを発揮した大阪杯の時は最終追い切りで0.7秒の加速ラップ。案外な結果となったヴィクトリアマイルの時は0.2秒しか加速出来ておらず、そして今回の最終追い切りに至っては加速ラップを踏むことが出来ていません。失速ラップではないので、状態が悪いとまではいきませんが、状態としてはマズマズまでに留まるでしょう。
ダノンザキッド【A】
1週前に坂路50秒台をマークしました。最終追い切りこそ流す程度のものでしたが、1週前まででシッカリ仕上がっていると思います。前走も同じような調教内容で、その時と比べると、今回の方が最終、1週前ともに上の水準の時計が出ています。2走前の安田記念の時ほどではないですが、前走よりは走れていいでしょう。前走からの上積みがありそうです。
この馬は、中山記念まではCWを中心とした調教で、不安定な戦績になっていました。それが2走前の安田記念から坂路中心の調教に切り替えており、レースでのパフォーマンスも安定してきているように見えます。短距離王国。安田厩舎らしく坂路で調教をした方が良いのでしょう。今回も坂路中心で、これは近走のような堅実な走りができるのではないかと思います。
キングオブコージ【B】
近走の中で唯一、良い結果が出たAJCCの時は、最終、1週前だけをやる常識的な調教でしたが、全く結果が出ていない、それ以外のレースは最終、日曜、1週前とハードにやる形になっていました。これらの時は仕上がりに不安があるからこそ日曜にもやっていたのではないかと思います。今回も日曜にまで時計を出す調教内容になっており、良くも悪くも近走同様まででしょう。AJCCの時のような状態にはないと思います。
キングストンボーイ【B】
この馬は3歳の時まで藤沢厩舎。古馬になってからは鹿戸厩舎という感じになっているため、3歳時との比較は出来ません。古馬になってからの2戦と比べると、前走が最終追い切り坂路で軽めに。2走前が最終追い切りまで南Wで併せ馬をしていました。今回も最終追い切りまで南Wで併せ馬をしているということで、どちらかというと2走前に近い調教内容です。この馬もあまり仕上がっていないからこそ、最終追い切りまで負荷をかけている可能性が高く、今回は2走前に近い状態でどこまでやれるかではないかと予想しています。
ジャスティンカフェ【B】
前走は1週前にCW79秒を切る時計を出し、前走の最終追い切りは、意図的に併せ馬の後ろで我慢する形を取るなど、工夫した調教を施していましたが、今回は良くも悪くも普通の調教内容になっています。勝負気配としては前走ほど高いものを感じませんが、状態は2走前ぐらい。マズマズ仕上がっているのではないかと思います。
ノースブリッジ【S】
1週前、2週前と栗東から、わざわざ岩田騎手が調教に乗りに来るなど、かなり力を入れて調整を施しています。その甲斐もあってか、併せ馬を大きく突き放す動きが出来ていました。最終追い切りも自ら手前を変えて、一気に加速するような動きが出来ていましたし、状態は申し分ないでしょう。近走でこの馬が崩れたのは併せ馬に遅れるなど、本調子になかった可能性が高い、ウェルカムステークスだけですし、ここも前走や前々走のような高いレベルの走りに期待できる状態でしょう。このメンバーを相手に通用しても何ら不思議ない充実ぶりです。
ハッピーアワー【C】
この馬は最終追い切りでゲート練習をしていました。それ以外の調教は、1週前に芝で追い切りをやっただけとなっています。ここに来て復調してきたとか、そういう様子はありません。むしろ仕上がり的には良くて前走同様までという感じで、状態的にはどうでしょうか。
ポタジェ【B】
前走はポリトラックで終い12秒台後半になるなど、明らかに状態的にどうかなという感じがありましたが、今回は同じポリトラックでも終い11秒台が楽々と出ています。リフレッシュして前走から復調気配です。ただ、去年のこのレースの時と比べると、併せ馬の遅れが目立つようになってきており、だんだん調教では動かなくなってきています。適性が、加齢とともにスタミナ型にシフトしてきているかなという感じです。状態としては金鯱賞と同じくらい。適性的に開幕週の東京はどうかなという感じです。
レッドベルオーブ【A】
この中間は折り合いに難しいところこそ見せていますが、1週前はゴールに向かって加速していく動きをするなど、状態自体は決して悪くないでしょう。圧勝だった前走と遜色なく、高いレベルで安定だと思います。今回も気性的にどうかが鍵になりそうですが、前走のように、折り合いを気にせず、馬に任せる走りをすれば高いパフォーマンスを発揮できるのではないかと思います。