はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はオールカマーが、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 2- 1- 5/ 10 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
2番人気 | 3- 2- 1- 4/ 10 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 1- 3- 3- 3/ 10 | 10.0% | 40.0% | 70.0% |
4番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 2- 1- 0- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
オールカマーは出走馬のレベルによって傾向が大きく変わるレースです。
過去10年のデータをなんとなく見ているだけでは、特に大きな傾向は見えてきませんが、これを1番人気の馬がG1馬だったか、そうでなかったかに分けると傾向が見えてきます。
1人気G1馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 1- 0- 2/ 5 | 40.0% | 60.0% | 60.0% |
2番人気 | 1- 0- 1- 3/ 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
3番人気 | 1- 3- 1- 0/ 5 | 20.0% | 80.0% | 100.0% |
4番人気 | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 0- 1- 0- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
まず、1番人気がG1だった年だけに絞ってみると、勝率は1番人気からキレイに高くなっており、3番人気以内の複勝率もかなり高くなっています。1番人気がG1だと堅い傾向があるのです。
1人気G2馬以下 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 0- 1- 1- 3/ 5 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
2番人気 | 2- 2- 0- 1/ 5 | 40.0% | 80.0% | 80.0% |
3番人気 | 0- 0- 2- 3/ 5 | 0.0% | 0.0% | 40.0% |
4番人気 | 0- 1- 0- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 2- 0- 0- 3/ 5 | 40.0% | 40.0% | 40.0% |
逆に、1番人気がG2馬以下だった場合は波乱の傾向となっており、その1番人気が勝てていない上に、5番人気が勝率トップタイになるような有様です。
3連単の配当も、G1馬が1番人気のハイレベルな年は、平均22012円。そうでない低レベル年は78784円と、平均配当で約5万円も違うほど波乱度合いが違います。
やはり、G1馬がシッカリ出てくる年はレベルが高いため荒れにくく、これといった馬がいない年は押し出されるような人気になるため、簡単にはいかないのです。
今年は言わずと知れた牝馬3冠馬デアリングタクトが出てきています。G1馬が全くいないような年と比べると、良いメンバーが揃った感じもありますし、おそらく今年は堅いパターンなのではないかと思います。
枠順
1人気G1馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 4- 0- 1/ 6 | 16.7% | 83.3% | 83.3% |
2枠 | 1- 0- 1- 5/ 7 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
3枠 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 14.3% |
4枠 | 0- 0- 1- 6/ 7 | 0.0% | 0.0% | 14.3% |
5枠 | 1- 0- 2- 6/ 9 | 11.1% | 11.1% | 33.3% |
6枠 | 1- 0- 1- 7/ 9 | 11.1% | 11.1% | 22.2% |
7枠 | 0- 0- 0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
1人気G2馬以下 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 0- 2- 0- 7/ 9 | 0.0% | 22.2% | 22.2% |
3枠 | 1- 1- 1- 6/ 9 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
4枠 | 1- 1- 1- 6/ 9 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
5枠 | 0- 0- 2- 7/ 9 | 0.0% | 0.0% | 22.2% |
6枠 | 2- 0- 0- 7/ 9 | 22.2% | 22.2% | 22.2% |
7枠 | 1- 0- 1- 8/10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
8枠 | 0- 1- 0-11/12 | 0.0% | 8.3% | 8.3% |
1番人気がG2馬以下の年は大きな枠順傾向はないのですが、G1馬がシッカリいる時は内枠有利の傾向が出ています。
低レベルなメンバーの年は勝率、複勝率ともに横並びといった感じになっていますが、ハイレベルなメンバーの年は、1枠が驚異の複勝率83.3%。1枠、2枠が勝率ワンツーとなっています。
おそらく、こうなっている大きな原因はG1馬がいる年は、あくまでG1の前哨戦になるからでしょう。有力馬がG1を見据えて余力を残すような競馬をしたいため、どうしてもスローペースになりがちです。その結果、外々を回る形では、物理的に間に合わないことが多いのでしょう。
逆にG1馬がいない年は、どの馬もなりふり構わず勝ちにいくため、速めのペースとなります。その結果、内枠一辺倒というわけではないのでしょう。
今年はG1を見据えた馬が複数いるため、スローペースで内枠有利になる可能性が高いのではないかと思います。
脚質
1人気G1馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
先行 | 2- 2- 0-14/18 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
中団 | 2- 2- 3-12/19 | 10.5% | 21.1% | 36.8% |
後方 | 0- 1- 1-19/21 | 0.0% | 4.8% | 9.5% |
マクリ | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
1人気G2馬以下 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
先行 | 3- 3- 3- 8/17 | 17.6% | 35.3% | 52.9% |
中団 | 1- 2- 2-24/29 | 3.4% | 10.3% | 17.2% |
後方 | 1- 0- 0-23/24 | 4.2% | 4.2% | 4.2% |
ハイレベルな年は逃げ~差しまで、どこからでもチャンスはあるのではないかと思います。
これも先程の枠順データと同じようなことが言えます。G1馬がいない年はどの馬も勝ちに行くため、中団、後方からの馬でも早目に仕掛けて、4コーナーでは先行集団まで押し上げるのですが、あくまでG1の前哨戦となる年。1番人気がG1馬になるような年は、どの馬も早めには仕掛けずに、中団から末脚を伸ばすような競馬をしてきます。その結果、逃げ馬が残ることも十分可能ですし、強ければ中団から末脚を伸ばす形でも勝ち負けになるのです。
ハイレベルの年は、どちらかというと前有利かもしれませんが、脚質についてはそんなに気にする必要はなさそうです。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、G1馬が1番人気になるような年のオールカマーは、
・強い馬たちによる順当な決着
・スローペースになりやすく内枠有利
・脚質については大きな傾向がない
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年のオールカマーにピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走クラス
前走クラス(1人気G1馬) | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
G3 | 0- 1- 1-24/26 | 0.0% | 3.8% | 7.7% |
G2 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
G1 | 4- 2- 1-10/17 | 23.5% | 35.3% | 41.2% |
海外 | 1- 1- 1- 2/ 5 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
ハイレベルな年のオールカマーは、前走G2以下を走った馬が勝てていません。
これは、そんなに難しい話しではなく、単純に前走G2以下を走るような馬では、ハイレベルな年のオールカマーでは能力的に足りないということです。ハイレベルな年は、素直に前走でもG1を走っていた強い馬を狙うべきでしょう。
このデータをクリアして残っているのはクリスタルブラック、デアリングタクト、テーオーロイヤル、クレッシェンドラヴの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのはキャリアのデータだと思います。
キャリア
ハイレベルなオールカマーでは、直近1年以内に重賞勝利のあった馬が勝っています。逆に直近1年以内で重賞を勝っていない馬は、ハイレベルなオールカマーを勝ちきれていません。
これも、そんなに難しい話ではなく、直近1年以上も重賞勝利から遠ざかっている馬では、全盛期を過ぎてしまった可能性があります。実績はもちろんですが、ここでは勢いもあるような、脂の乗っている馬を狙うべきでしょう。
先程、名前を挙げた4頭のうち、直近1年以内に重賞での勝利がある馬はテーオーロイヤルしかいません。
まとめ
というわけで、今年のオールカマーにピッタリの馬は、テーオーロイヤルではないかと思います。
この馬は昨年の秋から4連勝。G1だった前走でも3着と、まさに脂の乗っている馬です。正直、前走までこの馬に関しては半信半疑でしたが、連勝の勢いが嘘でないことを証明していました。離されて負けたもの、前走は決して悪くない内容でした。接戦だったディープボンドを物差しにすれば、デアリングタクトとも差のない能力を持っているはずですし、勢いそのままにココでも勝ち負けする可能性は十分でしょう。