皆さんこんにちは。アギョウです!
今回は新潟記念の追い切り診断となります。
それでは早速ヒートオンビートから見ていきましょう。
ヒートオンビート【B】
この馬が大きく崩れた京都大賞典の時は、休み明けにも関わらず、馬なりオンリーで仕上げるなど、少しおかしい感じがありましたが、それ以外のレース。中間に一杯調教を使って、しっかり仕上げているレースでは大崩れしていません。今回も1週前にCW80秒を切る時計を出すなど、しっかりと仕上げています。これなら近走同様。大崩れはないのではないかと思います。
今回は、1週前にCW80秒を切る時計を出すなど、ある程度テンから出していく調教をしているため、レースでもある程度の前に行けるのではないかと思います。近走でもCW80秒を切る時計を出したチャレンジカップの時は、中団より前のポジションが取れていましたし、先行した日経賞の時は、チャレンジカップの次に速い全体時計を出しており、前に行けた時は調教の段階から、早めのラップを刻んでいます。今回も速めの全体時計を出しているため、近走よりは前に行けるのではないかと思います。
サンレイポケット【C】
どんなレースでも上位争いしてきた近走は、坂路やCWで終い11秒台前半を連発。全体時計も80秒を切ることも珍しくないなど、かなり調教では動いていました。
それが今回は、1週前に併せ馬にこそ先着していますが、調教の時計は平凡なものになっており、最終追い切りもここ最近の中では最も軽いものになっています。
前走の函館記念がタフな戦いで疲れているのか、夏があまり得意でないのか、単純に秋へ向けて余力残しなのかは分かりませんが、ここの勝負気配という意味では低そうです。堅実な馬なので、これでも走ってしまうのかもしれませんが、調教からはどうでしょうか。
イクスプロージョン【B】
前走は1週前にCWの自己ベストを更新。併せ馬を大きく突き放し、最終追い切りでは遅い時計ながら、楽々と終い最速をマークするなど、調子は良かったのでしょう。
それに対して今回の1週前は、前走ほど速い時計を出ておらず、併せ馬にもなんとか先着したという感じでした。最終追い切りもギリギリ終い最速になっており、前走ほどの動きにはなかったかなと見ています。前走ほど良い状態ではないでしょう。4走前の熊野特別に一番近い状態かなと思います。
エヒト【B】
前走は最終、日曜、1週前と連続して速い時計を出すハードな調教でしたが、最終と1週前だけシッカリやる常識的なものになっています。この馬も晴れて重賞ウィナーになったということで、前走ほど高い勝負気配は感じません。前走が絶好調だとすると、今回は普通ぐらいではないかと思います。
カイザーバローズ【S】
最終追い切りで併せ馬に遅れていますが、この馬はいつもこんなものです。新潟大賞典を好走した時も、最終追い切りでは併せ馬に遅れていました。あまり調教では動かないタイプです。前走は坂路中心の調教で、最終追い切りもCWで軽めになるなど、おかしい感じがありましたが、今回はCWの長めを中心にハードな調教が出来ており、前走のようなことはないはずです。重賞で好走した2走前の新潟大賞典と遜色ない状態で、近走最大といえる仕上がりだと思います。
カナリキケン【C】
この馬が勝った2走前は全体時計82秒台を出しつつ、終いも12秒台前後でまとめるなど、この馬としては良く動けていましたが、今回はかなり遅い全体時計になっています。前走もこんな感じの調教でアッサリ負けていますし、良い頃の状態にはないかなと思います。
カラテ【C】
美浦にいた頃は調教で動くタイプでしたが、栗東に来てからはあまり調教では動かなくなっています。レースでも案外な走りが続いており、栗東の環境になれるのに苦労しているのではないかと思います。今回も転厩してからの近走と変わった様子はなく、今回はどうかなと見ています。
ココロノトウダイ【A】
この馬が3勝クラス、中山金杯と連続好走していた頃は、調教はやるまでもなく仕上がっているという感じで、坂路で馬なり中心の調整内容でしたが、案外な結果が続いている近2走は南Wで強めにやる調教をしていました。ノーザンファームの生産馬らしく、厩舎でやるまでもなく、外厩で仕上がっているという方が良いのでしょう。今回は坂路で軽めの調整が中心となっており、この馬が良かった頃の調整パターンに戻っています。久々ですが、いきなりから走れる状態に整っていると思います。
コトブキテティス【B】
この馬も久々になりますが、坂路で入念に乗りこまれている上に、併せ馬に一度も遅れることもなかったですし、いきなりから能力は出せそうな状態です。ただ、この馬が3勝クラスを勝った時などと比べると、もう一歩なのは否めません。あくまで状態としてはマズマズぐらいでしょう。
ゴールドスミス【A】
ここ最近は坂路を中心とした調教でしたが、今回は南Wと併用する形に変わっています。これがどう出るかといったところですが、個人的には南Wに変わって調教強化。脚元の不安で坂路しか出来なかった近走と比べると、良くなっているかなと見ています。動きとしても、一杯に追われる併せ馬を相手に、楽々と先着の内容でしたし、状態は良いのではないかと思います。
スカーフェイス【C】
この馬は良い走りをするようになった6走前の岸和田ステークスから、日曜日にも強い調教をするようになりました。チャレンジカップ、中山金杯、大阪杯など重賞で勝ち負けもしくは、上がり最速の末脚を繰り出した時は、いずれも日曜にも強い調教をしています。今回は日曜にも調教をしていますが、坂路59秒台という軽めのものになっており、良い走りをしていた時は違う調教内容になっています。前走の疲れなのか、秋を見据えての余力残しなのかは分かりませんが、今回はどうかなと見ています。
ディアマンミノル【B】
間隔が空いての出走ですが、動きはラスト3ハロン36秒台で走ることが出来ており、前走や前々走。この馬が良い走りが出来た時と遜色ないものになっていました。北海道の牧場である程度仕上げてきたのでしょう。調教本数が極端に少ないのは気がかりですが、いきなりから能力は出せそうな状態です。
フェーングロッテン【S】
この馬が大敗していた時は終い13秒台だったり、短い距離の調教しかしないなど、明らかにおかしい感じがありましたが、好走が続いている近走は終い11秒前半、CWの長めから調教をしています。今回も近走同様、シッカリした調教をしており、近走の好状態をキープしているでしょう。むしろ最終追い切りの動きを見ると、前走以上があってもおかしくないほどで、今回はこれまでで2番目に速い時計マークしつつ、楽々と終い最速でまとめていました。状態の良さ、一戦ごとの確かな成長を感じる馬で、いきなり古馬相手に通用してもおかしくないでしょう。
フォワードアゲン【A】
1週前に併せ馬を大きく追走する形から先着していました。短距離馬のマウンテンムスメにも劣らない動きが出来ており、今の調子の良さを伺わせます。前走を大穴を開けての勝利でしたが、前走の走りもあながちマグレではないと思います。ここで能力的に足りるかは分かりませんが、調子自体は良さそうです。
プレシャスブルー【B】
最近で唯一好走した3走前の福島民有杯の時は、馬なりで終い11.6秒が出ていましたが、今回は一杯に追ったにも関わらず、1週前は終い12.3秒が精一杯という感じでした。良かった頃と比べると目立たない動きになっており、近走同様まででしょう。前走ぐらいで何着かだと思います。
プリマヴィスタ【B】
フレグモーネ取り消し明けの出走ですが、調教では1週前に一杯に追われて良い時計を出すなど、取り返し開けを感じさせない動きは出来ていました。流石にココに来て良くなった感じまではないですが、一連の状態はキープしているように見えます。
ユーキャンスマイル【A】
この中間は豊富に乗り込んでいる上に、一杯調教を多用するなど、かなり入念な調整が施されています。その甲斐もあって、1週前に終い11.2秒。併せ馬を大きく突き放す動きが出来ており、近走の中では一番良い仕上がりではないかと思います。全盛期ほどとは言わないですが、今のこの馬としては、かなり仕上がっていると思います。
レッドジェネシス【B】
この馬が良い走りをした神戸新聞杯の時は、最終追い切りは馬なりで軽くやる程度でしたが、不振に陥った京都記念以降は、最終追い切りまで一杯にやる調教をしており、今回も最終追い切りは一杯でした。この馬に関しては状態云々というより、走る気持ちがなくなっているのかなという印象で、最終追い切りまで一杯にやるのも、一杯に追わないと調教も走ってくれないからでしょう。今回もレースに行っての気持ち次第だと思いますが、調教からは特に変わった様子はありません。