皆さんこんにちは。アギョウです!
今回はエプソムカップの追い切り診断となります。
それでは早速ジャスティンカフェから見ていきましょう。
ジャスティンカフェ【B】
金曜日にCW78.8秒、終いも11.8秒。自己ベストを大きく更新する時計をマーク。併せ馬にも大きく先着していました。初の重賞制覇へ向けて金曜日の動きは文句なしだと思います。ただ、それだけ攻めた調教をしたせいか、最終追い切りではやや折り合いを欠いてしまうシーンがあり、うまく併せ馬すらできないような有様でした。併せ馬の遅れ自体は、馬を抑えようと必死になっていたため、特に問題はないのですが、折り合いに難しいところを見せていたのはどうかなと思います。
最終追い切りで、なんとか馬の後ろで我慢させようという調教をしていた上に、あの引っ掛かりっぷりですから、今回も追い込み一手の競馬になる可能性が高いです。たとえスタート五分に出たとしても、馬込みを避けるため、後ろまで下げる可能性が高いです。ここは最後の直線だけで、どこまで追い込めるかという風に考えた方がいいです。
ダーリントンホール【A】
この馬が唯一、まったく能力を出せずに終わったと思われる中山金杯の時は、一杯調教や強め調教を多用するハードな調教でした。逆に、この馬なりの能力を出していると思われる近走は馬なり中心の軽め調教です。この馬は軽め調教の時に高いパフォーマンスを発揮する傾向にあります。
大手牧場の馬らしく外厩でしっかりやっていて、厩舎ではあまりやる必要がないような時こそ、この馬の調子の良い証なのでしょう。今回は馬なり中心の調教で近走同様。しっかり好調キープだと思います。
タイムトゥヘヴン【B】
この馬も駄目だった時は、最終追い切りまでビッチリやっていましたが、前走や前々走など、結果が出ている時は1週前までに仕上げて、最終追い切りは流す程度です。今回は良い時と同じ、1週前までにやって、最終追い切りは調整程度の形になっており、今回も近走同様。しっかり好調キープで、重賞でも好走できる状態にあると思います。
ただ今回乗り替わりとなる戸崎騎手が、今回の調教では一度も乗りに来ていません。戸崎騎手とのコンビは未勝利戦、新馬戦以来となりますが、全く結果が出ていないというのも気がかりです。最近の競馬を見ると、大野騎手がうまく末脚を引き出していた印象もありますし、乗り替わりについては少し引っかかるところがあります。
ガロアクリーク【C】
この馬が一番良かったと思われる皐月賞の頃は、追われるまでなく併せ馬で先着。馬なりのみの調教で十分という感じでしたが、ここ最近は終い強めに追うことが多くなっています。今回もその例外ではなく、最終、1週前ともに強めに追われています。まだ本調子にはないのかなと思います。
コルテジア【A】
今回は日本ダービー以来。久々の競馬をなりますが、乗り込み量が豊富。併せ馬も入念にやった甲斐もあってか、前走と遜色ないぐらいに仕上がっているのではないかと思います。久々でも決して悪くはない状態で、いきなりからこの馬の能力を遺憾なく発揮できそうです。
ザダル【A】
今回乗り替わりとなるレーン騎手を乗せて、1週前に終い11.0秒の時計が出ました。1週前の動きはかなり目立っており、状態は高いレベルにありそうです。去年勝った時よりも、もしかしたら状態は良いかもと思わせるほどです。この馬の良い時の走りに期待できる状態でしょう。
シャドウディーヴァ【C】
この馬の5走前。府中牝馬ステークスを勝った時は坂路51秒台、52秒台の前半が出ていましたが、近走は52秒台の後半。一杯に追っても52秒台が精一杯という感じになっています。今回も52秒台の後半から53秒台の時計になっており、府中牝馬ステークスを勝った時のような状態にはなさそうです。良くも悪くも近走同様でしょう。
トーセングラン【C】
この馬が好走続きだった時はウッドやポリトラックなどの調教が基本でしたが、久々の前走、そして今回は坂路のみの調教に変わっています。おそらく足元の不安から、こういう調教になっているのかなという感じで、好走続きだった頃の状態にはなさそうです。この馬も前走同様まででしょう。
トーラスジェミニ【C】
この馬が良かった去年の七夕賞や安田記念の時は馬なり中心。軽め調教でしたが、不振に陥っている近走は一杯調教を多用するようになっています。今回も1週前追い切りは一杯に追われて、なんとか併せ馬に食らいついていったという感じで、まだ本調子にはなさそうです。
ノースブリッジ【A】
この馬が大敗した2走前は併せ馬に遅れるなどしていましたが、しっかり併せ馬に先着した前走であっさりと巻き返してみせました。今になって振り返って見れば、2走前は本来の調子にはなかったかなと思います。今回は最終、1週前ともに併せ馬先着の内容です。前走同様。この馬の良い時の気配です。好調キープと見ていいでしょう。
ハッピーアワー【C】
間隔が詰まっての出走になるため、追い切りは軽めのものを1本のみとなりました。流石に前走からの上積みはなさそうで、近走から大きく変わった感じもありません。近走同様でどこまで勝負になるかでしょう。
ヤマニンサンパ【B】
この馬は最終追い切りで併せ馬に遅れていましたが、勝った前走も併せ馬に遅れるなど、元々調教ではあまり動かないタイプです。この馬の時計自体はしっかり出ていますし、今回の併せ馬遅れはそんなに気にしなくても大丈夫かなと見ています。前走ぐらいは走れる状態でしょう。
まとめ
というわけで、2022年エプソムカップの調教推奨馬としてザダルの名前を挙げたいと思います。
今回、この馬は終いの動きがかなり目立っていました。これまでは終い11秒台後半が精々でしたが、今回は終い11秒台前半を楽に出しています。去年、このレースを勝った時よりも良い状態でもおかしくないはずで、近走最大のパフォーマンスを発揮できるのではないかと思います。