【安田記念2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は安田記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3- 3- 2- 2/ 10 30.0% 60.0% 80.0%
2番人気 1- 0- 1- 8/ 10 10.0% 10.0% 20.0%
3番人気 1- 3- 1- 5/ 10 10.0% 40.0% 50.0%
4番人気 1- 0- 1- 8/ 10 10.0% 10.0% 20.0%
5番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0.0% 10.0% 10.0%

安田記念は少波乱の余地があるレースだと思います。

1番人気こそ8割馬券になっていますが、2番人気がやや低調な成績になっていたり、16番人気まで複勝率10%前後で並んでいます。近年のレースを振り返っても、あのアーモンドアイが2年連続で取りこぼしたり、去年も圧倒的人気だったグランアレグリアが2着まででした。大波乱とまではいかないものの、少波乱の余地があるレースだと思います。

なぜ、こうなっているかというのはは、この後じっくり話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 2- 0- 7/ 10 10.0% 30.0% 30.0%
先行 1- 2- 2- 29/ 34 2.9% 8.8% 14.7%
中団 6- 3- 5- 54/ 68 8.8% 13.2% 20.6%
後方 2- 3- 3- 40/ 48 4.2% 10.4% 16.7%

安田記念は、末脚勝負になりやすいです。

逃げ先行が過去10年2勝、差し追い込みは過去10年8勝。末脚勝負になりやすい傾向が出ています。これは東京競馬場の直線が長いというのはもちろんあると思いますが、それ以上に安田記念が、ペースが速くなりやすい傾向にあるからでしょう。

過去10年、後半3ハロンより前半3ハロンが速い、ハイペースのレースが7回。それに対してスローペースが3回となっています。

このレースは高松宮記念から、距離延長で挑んでくる馬が多いため、前走で1200メートルを経験したスプリンターたちが、ついつい速いペースを刻んでしまうのです。その結果、ハイペースになって差し馬の台頭してくるわけです。

今年も高松宮記念からの参戦が多く、ハイペースになる可能性は高そうですし、差し馬有利の可能性は高いと見ています。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 0- 2- 1-14/17 0.0% 11.8% 17.6%
2枠 1- 2- 0-14/17 5.9% 17.6% 17.6%
3枠 2- 0- 1-16/19 10.5% 10.5% 15.8%
4枠 0- 2- 2-15/19 0.0% 10.5% 21.1%
5枠 4- 0- 0-16/20 20.0% 20.0% 20.0%
6枠 0- 2- 2-16/20 0.0% 10.0% 20.0%
7枠 3- 1- 2-17/23 13.0% 17.4% 26.1%
8枠 0- 1- 2-22/25 0.0% 4.0% 12.0%

安田記念は、やや外枠有利ではないかと思います。

東京競馬場はダービーの週からCコース替わりで、安田記念もCコース替わり2週目。比較的、良い馬場状態で行われることが多いのですが、それでも外枠の方が有利になっています。

これは、先程の脚質データで言った、ハイペースになりやすいというのが大きく関係しているでしょう。最後の直線ではハイペースで前に行った馬たちが垂れてくる形になるため、内側はどうしても渋滞します。

内側で垂れる馬や、進路を確保できず右往左往している馬を尻目に、外をスムーズに回れる可能性の高い、外枠の馬たちが有利になるわけです。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、安田記念は、

・少波乱の余地があるレース
・ハイペースになりやすく差し有利
・スムーズに立ち回れる外枠が優勢

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の安田記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走人気

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 4- 2- 3- 22/ 31 12.9% 19.4% 29.0%
前走2人気 3- 3- 2- 12/ 20 15.0% 30.0% 40.0%
前走3人気 1- 1- 1- 14/ 17 5.9% 11.8% 17.6%
前走4人気 1- 0- 1- 10/ 12 8.3% 8.3% 16.7%
前走5人気 0- 1- 0- 16/ 17 0.0% 5.9% 5.9%
前走6~9人 0- 2- 2- 28/ 32 0.0% 6.3% 12.5%
前走10人~ 0- 0- 0- 13/ 13 0.0% 0.0% 0.0%

前走5番人気以下の馬は、過去10年で勝ったことがありません。

今の競馬は概ね能力、実績順に人気になるため、強い順番に並んでいることが殆どです。それにも関わらず、前走5番人気以下。前走の段階で上に4頭もいると思われている馬は、能力的にどうでしょうか。

前走着差

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率
負0.1~0.2 1- 2- 1-23/27 3.7% 11.1% 14.8%
負0.3~0.5 2- 1- 2-19/24 8.3% 12.5% 20.8%
負0.6~0.9 0- 0- 2- 8/10 0.0% 0.0% 20.0%
負1.0~1.9 0- 0- 0-14/14 0.0% 0.0% 0.0%

前走G1以外で0.6秒以上負けている馬は、過去10年で勝っていません。

これも単純な話しで、前走G2やG3なんかで0.6秒も負けているようでは、G1のここでは流石に能力的にどうかということです。いくら安田記念が少波乱の余地があるとはいえ、最低限の能力は持っている必要があるでしょう。

前走初角位置

前走初角 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 3- 6- 6- 75/ 90 3.3% 10.0% 16.7%
1/2頭外 6- 3- 3- 40/ 52 11.5% 17.3% 23.1%

前走半分より後ろだった馬は、半分より前だった馬に比べて、かなり勝率が高くなっています。

脚質データのところでハイペースになりやすく差し有利という話しをしましたが、それなら前走でも差す競馬。半分より後ろから競馬をしている馬の方が当然有利です。単純に今回も差す競馬に回る可能性が高いですからね。

前走半分より前で競馬をした馬は、安田記念ではどうでしょうか。

前走場所

前走場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
海外 1- 1- 1- 15/ 18 5.6% 11.1% 16.7% 9 19

前走海外だった馬の好走率は、かなり低くなっています。

勝率や複勝率などの数字が低いのはもちろんですが、特に悲惨なのが回収率です。前走海外で走って、ここで馬券になったのは2019年のアーモンドアイ、2016年のモーリス、2014年のジャスタウェイの3頭で、今も語り継がれるような名馬たちです。歴史に名を残すような馬でないと、前走海外からの連戦では馬券にならないのです。当然、そんな馬たちは人気になるわけですから、回収率も悲惨になるわけです。

前走海外の馬たちは、やはり状態的な問題が付き物で、基本的には割引でいいのではないかと思います。

ここまで4つのデータをクリアして残っているのはイルーシヴパンサー、ジャスティンカフェ、ソングラインの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータだと思います。

生産者

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 3- 6- 3-34/46 6.5% 19.6% 26.1%
社台ファーム 2- 1- 2-20/25 8.0% 12.0% 20.0%
社台コーポレーション白老ファーム 1- 1- 0- 7/ 9 11.1% 22.2% 22.2%
戸川牧場 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 100.0%
ケイアイファーム 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
三嶋牧場 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
Summer Wind Farm 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%

過去3年、ノーザンファームが猛威を振るっています。

過去10年で見ると、そんな大きな傾向は見えてきませんが、これを直近3年までに絞ってみると、分かりやすい傾向が出てきます。

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 2- 3- 2- 9/16 12.5% 31.3% 43.8%
三嶋牧場 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
Northern Farm 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%

過去3年で馬券になった9頭のうち8頭がノーザンファームの生産馬たちでした。逆に非ノーザンファームで馬券になったダノンキングリーのみという有様です。

これは、ノーザンファームの充実した外厩で育成技術が上がったのはもちろんですが、外厩をうまく利用した使い分けにより、マイル路線にも有力馬を送り込むようになったのが大きいでしょう。あまりレベルの高くなかったマイル路線に、強いノーザンファーム馬たちが流れてくるようになったのです。

今年もシュネルマイスター、ダノンザキッド、サリオスに、ソングラインやファインルージュなど、ノーザンファームの一軍といえる馬たちが多数出走してきました。今年のノーザンファームの生産馬に要注目ではないかと思います。

先程、名前を挙げた3頭のうち、ノーザンファーム生産馬はソングラインしかいません。

まとめ

というわけで、今年の安田記念にピッタリの馬は、ソングラインではないかと思います。

この馬は前走のヴィクトリアマイルこそ5着でしたが、道中で躓いてしまい、ポジションを大きく下げてしまったのが、すべてだったかなと思います。ローザノワールが粘り込み、あわやのシーンさえあった前残り展開では、あそこでポジションを下げた時点で厳しかったと思います。

それ以前は走ったり走らなかったりですが、NHKマイルではココでも人気になるシュネルマイスターと差のない競馬は出来ており、このメンバーなら能力的に十分足りる裏付けもあります。さらに、このNHKマイルもハイペースの一戦で、ハイペースになりやすい安田記念と直結しそうな感じもあります。

グランアレグリアやインディチャンプなどが引退して、少しメンバーレベルの落ちてきている今のマイル路線なら、十分好勝負できるのではないかと予想します。