皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は東京スポーツ杯2歳ステークスの追い切り診断となります。
それでは早速フェイトから見ていきましょう。
フェイト【B】
1週前のCWでは福島記念を勝ったユニコーンライオンと互角の動きが出来ていましたが、最終追い切りの坂路では一杯に追って併せ馬で遅れています。この馬は、前走もCWだと良い動きをするけど、坂路だと一杯に追って終い13秒台に失速することがありました。
平坦のCWだと良い動きが出来てるけど、急坂の坂路だと上手く動けないという感じで、完成度という点でまだまだな印象を受けます。
最終追い切りの坂路で案外な走りだったのは状態が悪いというより、あれがこの馬の現在地なのでしょう。
今回は良くも悪くも前走と大きく変わった感じはなく、状態は平行線。重賞のレベルに入ると、完成度はやや見劣る感じがします。
ハーツコンチェルト【A】
前走の段階から終い11.5秒を出すなど、良く動いていましたが、今回の最終追い切りでも終い11.5秒をマークしています。相変わらず調教の動きは良かったです。前走も仕上げていたため、大きな上積みまではなさそうですが、しっかり好調キープでしょう。
この馬はフェイトとは違って、現状での完成度が高そうで、古馬と併せ馬をしても見劣らない動きが出来ていました。早熟っぽい感じもありますが、2歳重賞では早熟性が大きな武器になります。
調教を見ると、大きなストライドで走る馬なので、内でごちゃごちゃせず、外をスムーズに。長く脚を使うような競馬さえできれば、大崩れはないかなと見ています。
ダノンザタイガー【S】
新馬戦の時は1週前に併せ馬と差のない走り。前走は0.2秒の先着。そして今回は0.4秒の先着と、レースを重ねるごとに、徐々に併せ馬を突き放す動きが出来るようになってきました。時計もラスト3ハロン、終い1ハロンが徐々に速くなってきており時計、動きともに使うごとに良くなっています。
前走や前々走は、最終と1週前だけシッカリやる調教をしていましたが、今回は日曜にも併せ馬をしてきました。勝負気配としても申し分なく、今回はデビュー以来、最大の走りができる状態でしょう。
ガストリック【B】
この馬は元々調教では良く動くタイプで、前走も終い11秒台後半をマークしながら、余裕を持って併せ馬に先着していました。今回は霧の影響で少ししか動きを見ることが出来なかったのですが、相変わらず調教の動きは良かったと思います。ただ一度使った影響か、前走より前進気勢が出ていますから、そこのところだけがどうかという感じです。もしかしたら折り合いを欠いてしまうようなシーンがあるかもしれません。
シルトホルン【C】
前走は速い時計こそ出ていませんでしたが、併せ馬を入念にする丁寧な仕上げでした。前走の走りを見ると、併せ馬を丁寧にやる仕上げが良かったのでしょう。それが今回は併せ馬を全くしておいない上に、前走以上に遅い時計になっています。流石に前走以上は厳しいかなという感じで、前走からデキ落ちがあってもおかしくないように見えます。状態的にはどうでしょうか。
シルバースペード【B】
この馬は調教ではあまり動かない馬でしたが3走前。初めて馬券になった時に、馬なりで終い11台中盤を出すと、そこからパフォーマンスを徐々に上げていきました。それが今回は強めに追って終い12秒台になっており、また調教では動かなくなってきています。使い詰めということもあって、流石にここに来ての上積みなどは厳しそうです。ここは良くて前走同様まででしょう。
ジョウショーホープ【A】
前走や前々走が北海道のため、今回との比較はできません。栗東での調整だったダリア賞、新馬戦の時と比べると、だいぶ調教で動くようになってきています。元々併せ馬で遅れるのも珍しくない馬が、1週前に併せ馬で先着。最終追い切りでは併せ馬を突き放す動きが出来ていました。使いつつ徐々に良くなってきたなという印象で、新馬戦やダリア賞よりは走れる状態でしょう。
タイセイクラージュ【B】
最終追い切りの坂路で一杯に追われたものの、終い13秒台に失速していました。この馬もCWだと良い動きをするけど、坂路だと終い13秒台というのも珍しくない馬で、完成度という意味ではまだまだの印象を受けます。前走は苦手の坂路でも終い12秒台中盤は出ていただけに、終い13秒台の今回は良くて前走同様という感じでしょう。
テンカノギジン【A】
この馬はあまり目立った動きをしていませんが、前走もこんなものでした。むしろ今回は前走より2秒ほど全体時計が速くなっているくらいで、それでも終いの粘りは大きく変わりません。前走より良い状態のように見えます。前走を一度使っての上積みがあってもおかしくありません。このメンバーで能力的にどうかという感じはしますが、前走より走れそうな状態です。
ドゥラエレーデ【B】
1週前に一杯に追われましたが、併せ馬で遅れていました。新馬戦の時は坂路50秒台を出したり、併せ馬を大きく突き放す動きをしていましたが、レースを重ねるごとに調教では動かなくなっています。ズブいというか、気性的に難しいところがあるのかなという印象です。ここはムーア騎手の手腕で、馬をどれだけ真面目に走らせることができるかだと思います。調教はあまり目立ちません。
ロッククリーク【A】
この馬もあまり速い時計は出さないタイプで、前走の最終追い切りは坂路で終い13秒台という感じでした。この馬は調教で動かないというより、気性的に難しいので手綱を抑えて、速い時計が出すぎないようにしている感じです。今回も遅い時計ですが、動き自体はキビキビしていて良かったと思います。個人的には前走以上があっても不思議ないと見ています。